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2章 帝国の呪い
2-78 甘いものが最強
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「で、おぬしらは何しにここに来たんだい?」
地獄の門が僕たちに問う。
お互い初対面だが、同じ建物内で住む者同士、お互いを知らないわけではない。
住む場所が重なり合わないのなら、わざわざ袖振り合うも他生の縁ということにする必要もなく、見て見ぬふりするのが一番得策なのだが、あの怠惰なクロウが関わり合っている時点で巻き込まれるのは目に見えている。
特に、アジュールが。
一応言っておくが、僕ではない。
アジュールが壊れてしまうと、対となる僕が非常に面倒なので、面倒ごとは分散しておくに限る。
「僕は二人に会いに来ましたー」
「ほほう、何か良からぬことでも企んで」
「面倒だからそんなことはしないけど、喧嘩を売るなら買うよ」
「僕たちは喧嘩を売りたいー」
おおっと、拳を握ったエセルが言葉を加えてしまう。
誰に対して、というのは地獄の門とクワンに対してであろう。
エセル五体が横に並んで彼らを睨みつけて、、、その後ろに液体エセルもいる。
「僕たちの方が管理するにはふさわしいー」
「なぜ新参者が役割を担うー?」
エセルはクロウに信用されていないからだが。
長距離空間転移魔法陣はクロウにとって大切な移動手段である。
馬鹿なことを仕出かしそうな輩に任せるわけもない。
馬鹿なことを仕出かさなくとも、きちんと管理してくれないものにも、クロウは管理してもらおうとは思わないだろう、怠惰な僕みたいなものには。
地獄の門が僕らを見た。
何、コイツら言ってるの?我ら、やりたくてやっているわけじゃなく、クロウに仕事として押しつけられたからやっているんだけど?一応、住居にもなっているからやらざるえないし、クロウにキレられたら消滅させられそうだから仕事はやってるけど、やりたいのがいるなら譲りたいくらいなんだけど。
、、、目で会話すんな。
おそらく、エセルたちがこの部屋を管理するのはクロウが拒否する。
絶対に嫌がる。
エセルがクロウに教えたこの場所だが、クロウはエセルを全面的に信用してない。エセルが全面的に悪いのだが。
ならば、なぜクロウはエセルを生かしているのか。
答えは簡単。
発光物を消滅させるのも面倒だから。
まあ、魔導書や、興味深く面白い書籍を教えているので、同好の士として存在を許している気もするが。
敵味方でもなく、シエルドのように損得勘定でもなく、面倒になった時点ですべてを放棄するのが今回のクロウ。
本質が怠惰だから仕方ないが、放棄を選択した時点で、ある一定のラインの安全は確保されているのだろう。
敵だから、で全員殺しているのなら、オルド帝国は現在焼け野原の更地で誰も生存者なんていない。
何度か焼け野原になった帝国を僕たちは見ているが。すっきり爽やかな光景だったが、あのクロウはあのクロウで少々歪んでいたのは確かだ。
「、、、クリムゾン、黙るくらいなら紹介しろなんて言うな」
アジュールが呆れたように物申す。
エセルが面倒臭い。
「、、、この部屋がクロウの管理下にあって、クロウがこの二人に任せたんだから、エセルが口で文句を言うだけなら許されても、手を出したらヤバイことになるんじゃないか?まだ、クロウはここに来てないけど」
「はっ、それは、、、」
何か看過しえないことを仕出かしそうなら、クロウはこの場に速やかに飛んでくるに違いない。
手を取り合ってぶるぶると震えだす五体、と液体。
この液体どうやって自我を保っているんだろうか。
人外の能力は意外と外見に引っ張られる。
つまり、外見で人が受ける印象というのが、その人外の能力にも影響を与えることが少なくない。
もちろん、期待を軽く裏切るのも人外であるが。
「僕は地獄の門とクワンに会ってみたかっただけだ。何かあったときに初対面より挨拶していた方が悪くはないだろ」
「そうだな。クロウのことだから、我らを厄介ごとに叩き落とす気がしてならない。食が重ならない人外はお互いに不干渉だから、その選択は悪くない」
最良ではないが、悪くない。
それがこの場では一番の選択肢である。
最良の選択というのはどちらかにとって最良ではあるが、もう一方は最悪なのである。
その選択は力関係で押しつけることが多いものだが、人外が己の利益だけを考えないのはクロウが関わっているから。
人外は己だけを考える。
だから、わかりやすい。
だが、己の利益というのが人が考える範疇を超えている。
だからこそ、理不尽である。
「まあ、お前が行動するだけ良しとするか」
アジュールの呟きに、視線だけ彼に向けると。
「お前、僕が忘れているとでも思っているのか。彫刻として設置された場所から生涯一歩も動かなかったことが何度もあるのを僕は忘れてないぞ」
そりゃー、仕方ない。僕は真性の怠惰なのだから。
動く必要がなければ動かないのは当然じゃないか。
そんな僕に、彫刻として生まれてその仕事をしているのだから怠惰ではないと宣言するヤツはクロウぐらいである。
「ところで、二人はこの部屋で何をしているんだい?」
興味はまったくないが、とりあえず聞いておく。
世間話とはそういうものだ。
「魔法陣の管理、ここの地下にあったものの整理整頓だな」
「大量のゴミがあって大変」
「ゴミの大部分はクロウが一緒に埋めたんじゃなかったのか」
僕の言葉に、クワンが小さく首を横に振る。
「黒ワンコになった弊害。余った肉を廃棄する必要がある」
そりゃ、大量だ。
それぞれ、かなり小さいサイズになったからなあ。
あのサイズに圧縮したわけじゃないんだな。
腐らないのかな?
「一緒に埋めれば良かったのに」
「処理してから捨てないと、エセルのようにはえてくる」
「それは難儀だな」
生えてくるのは黒ワンコではない。クロウに管理されていない、人を襲う化け物の方である。
そんなものをちまちまと処理していたのか。
、、、エセルに任せるわけもないな。
「何おうっ、僕たちが全部食べれば、一発解決ーっ」
クロウがエセルに力をつけさせるわけがないので、その案は却下だろう。
クロウは生かさず殺さずを実践している。
特に黒ワンコで。
だから、黒ワンコは優しいご主人様に出会えることを切に願うのである。
「挨拶もできたし、今日のところはこの辺で帰るよ」
もう帰ろう。
おうち(定位置)に戻ろう。
「あ、そうだ、クリムゾン、これいる?」
クワンが小さい包みを僕に渡してきた。
その包み紙はっ。
「はうわっ、それはっ、広場で有名なお菓子っ」
「うん、もらったんだけど甘い物苦手だから、あげるよ」
誰の入れ知恵であろうがかまうものか。
人外が人化しても、お金がなければお菓子は買えないのである。労働なんかするもんか。
それでも、手に入らないものは憧れるのである。
うるうる瞳で、ぶるぶる震えながら受け取る。
クロウお手製のお菓子も大好きだが、もちろん他のお菓子も大好き。
どちらも選べない。
どちらも食べたい。
それはどうしようもない。
「ありがとう、クワン。超嬉しい」
「そう?良かった」
「、、、シエルドからも大量の豪華なお菓子をもらったって聞いたけど?」
「一瞬で食ったに決まっているだろ。けどけどっ、お前なら僕のこと知っているだろっ。豪華なものも素朴なものも工場で大量生産されたものでも手作りでもどんなものでも甘いお菓子なら大好きだっ」
「人化できるんだから、対価で貰えばいいだろ。クロウとはそういう約束しているじゃないか」
クロウとの約束は三時のオヤツに行くだけのようなものだから。
それだけで、クロウお手製のお菓子が手に入るなら、周囲が多少うるさくても行く。
だが、人化してまで。
「働くの面倒」
僕の答えにアジュールのちっさいお手手が俺の頬を打つ。ま、こういうじゃれ合いは彫刻同士の戯れだが、僕たち以外は危険なので近寄らないように。
おそらく吹っ飛んで、大教会の壁にめり込むから。
「そこまでの熱があるなら、お菓子のために動こうとは思わないの?」
淡々とした表情のままクワンは僕を見つめる。
貴重なご意見をありがとうございます。
ご意見はご意見のまま、僕が受け入れることは一生ありませんが。
「お菓子はもらえるのが良いんだよー。一番おいしいんだよー」
「そうなの?それ、甘いだけだよ?」
「甘いから良いんじゃないかー」
、、、まあ、クワンの意識改革とかまでしない。これ以上強くは主張しない。
味覚はそれぞれなのだから。
苦手でいらないというのなら、せっかく甘いお菓子をもらえるのだから。
クワンへのお礼に、うるさいエセルたちは縄をつけて元の場所に戻しておきました。
地獄の門が僕たちに問う。
お互い初対面だが、同じ建物内で住む者同士、お互いを知らないわけではない。
住む場所が重なり合わないのなら、わざわざ袖振り合うも他生の縁ということにする必要もなく、見て見ぬふりするのが一番得策なのだが、あの怠惰なクロウが関わり合っている時点で巻き込まれるのは目に見えている。
特に、アジュールが。
一応言っておくが、僕ではない。
アジュールが壊れてしまうと、対となる僕が非常に面倒なので、面倒ごとは分散しておくに限る。
「僕は二人に会いに来ましたー」
「ほほう、何か良からぬことでも企んで」
「面倒だからそんなことはしないけど、喧嘩を売るなら買うよ」
「僕たちは喧嘩を売りたいー」
おおっと、拳を握ったエセルが言葉を加えてしまう。
誰に対して、というのは地獄の門とクワンに対してであろう。
エセル五体が横に並んで彼らを睨みつけて、、、その後ろに液体エセルもいる。
「僕たちの方が管理するにはふさわしいー」
「なぜ新参者が役割を担うー?」
エセルはクロウに信用されていないからだが。
長距離空間転移魔法陣はクロウにとって大切な移動手段である。
馬鹿なことを仕出かしそうな輩に任せるわけもない。
馬鹿なことを仕出かさなくとも、きちんと管理してくれないものにも、クロウは管理してもらおうとは思わないだろう、怠惰な僕みたいなものには。
地獄の門が僕らを見た。
何、コイツら言ってるの?我ら、やりたくてやっているわけじゃなく、クロウに仕事として押しつけられたからやっているんだけど?一応、住居にもなっているからやらざるえないし、クロウにキレられたら消滅させられそうだから仕事はやってるけど、やりたいのがいるなら譲りたいくらいなんだけど。
、、、目で会話すんな。
おそらく、エセルたちがこの部屋を管理するのはクロウが拒否する。
絶対に嫌がる。
エセルがクロウに教えたこの場所だが、クロウはエセルを全面的に信用してない。エセルが全面的に悪いのだが。
ならば、なぜクロウはエセルを生かしているのか。
答えは簡単。
発光物を消滅させるのも面倒だから。
まあ、魔導書や、興味深く面白い書籍を教えているので、同好の士として存在を許している気もするが。
敵味方でもなく、シエルドのように損得勘定でもなく、面倒になった時点ですべてを放棄するのが今回のクロウ。
本質が怠惰だから仕方ないが、放棄を選択した時点で、ある一定のラインの安全は確保されているのだろう。
敵だから、で全員殺しているのなら、オルド帝国は現在焼け野原の更地で誰も生存者なんていない。
何度か焼け野原になった帝国を僕たちは見ているが。すっきり爽やかな光景だったが、あのクロウはあのクロウで少々歪んでいたのは確かだ。
「、、、クリムゾン、黙るくらいなら紹介しろなんて言うな」
アジュールが呆れたように物申す。
エセルが面倒臭い。
「、、、この部屋がクロウの管理下にあって、クロウがこの二人に任せたんだから、エセルが口で文句を言うだけなら許されても、手を出したらヤバイことになるんじゃないか?まだ、クロウはここに来てないけど」
「はっ、それは、、、」
何か看過しえないことを仕出かしそうなら、クロウはこの場に速やかに飛んでくるに違いない。
手を取り合ってぶるぶると震えだす五体、と液体。
この液体どうやって自我を保っているんだろうか。
人外の能力は意外と外見に引っ張られる。
つまり、外見で人が受ける印象というのが、その人外の能力にも影響を与えることが少なくない。
もちろん、期待を軽く裏切るのも人外であるが。
「僕は地獄の門とクワンに会ってみたかっただけだ。何かあったときに初対面より挨拶していた方が悪くはないだろ」
「そうだな。クロウのことだから、我らを厄介ごとに叩き落とす気がしてならない。食が重ならない人外はお互いに不干渉だから、その選択は悪くない」
最良ではないが、悪くない。
それがこの場では一番の選択肢である。
最良の選択というのはどちらかにとって最良ではあるが、もう一方は最悪なのである。
その選択は力関係で押しつけることが多いものだが、人外が己の利益だけを考えないのはクロウが関わっているから。
人外は己だけを考える。
だから、わかりやすい。
だが、己の利益というのが人が考える範疇を超えている。
だからこそ、理不尽である。
「まあ、お前が行動するだけ良しとするか」
アジュールの呟きに、視線だけ彼に向けると。
「お前、僕が忘れているとでも思っているのか。彫刻として設置された場所から生涯一歩も動かなかったことが何度もあるのを僕は忘れてないぞ」
そりゃー、仕方ない。僕は真性の怠惰なのだから。
動く必要がなければ動かないのは当然じゃないか。
そんな僕に、彫刻として生まれてその仕事をしているのだから怠惰ではないと宣言するヤツはクロウぐらいである。
「ところで、二人はこの部屋で何をしているんだい?」
興味はまったくないが、とりあえず聞いておく。
世間話とはそういうものだ。
「魔法陣の管理、ここの地下にあったものの整理整頓だな」
「大量のゴミがあって大変」
「ゴミの大部分はクロウが一緒に埋めたんじゃなかったのか」
僕の言葉に、クワンが小さく首を横に振る。
「黒ワンコになった弊害。余った肉を廃棄する必要がある」
そりゃ、大量だ。
それぞれ、かなり小さいサイズになったからなあ。
あのサイズに圧縮したわけじゃないんだな。
腐らないのかな?
「一緒に埋めれば良かったのに」
「処理してから捨てないと、エセルのようにはえてくる」
「それは難儀だな」
生えてくるのは黒ワンコではない。クロウに管理されていない、人を襲う化け物の方である。
そんなものをちまちまと処理していたのか。
、、、エセルに任せるわけもないな。
「何おうっ、僕たちが全部食べれば、一発解決ーっ」
クロウがエセルに力をつけさせるわけがないので、その案は却下だろう。
クロウは生かさず殺さずを実践している。
特に黒ワンコで。
だから、黒ワンコは優しいご主人様に出会えることを切に願うのである。
「挨拶もできたし、今日のところはこの辺で帰るよ」
もう帰ろう。
おうち(定位置)に戻ろう。
「あ、そうだ、クリムゾン、これいる?」
クワンが小さい包みを僕に渡してきた。
その包み紙はっ。
「はうわっ、それはっ、広場で有名なお菓子っ」
「うん、もらったんだけど甘い物苦手だから、あげるよ」
誰の入れ知恵であろうがかまうものか。
人外が人化しても、お金がなければお菓子は買えないのである。労働なんかするもんか。
それでも、手に入らないものは憧れるのである。
うるうる瞳で、ぶるぶる震えながら受け取る。
クロウお手製のお菓子も大好きだが、もちろん他のお菓子も大好き。
どちらも選べない。
どちらも食べたい。
それはどうしようもない。
「ありがとう、クワン。超嬉しい」
「そう?良かった」
「、、、シエルドからも大量の豪華なお菓子をもらったって聞いたけど?」
「一瞬で食ったに決まっているだろ。けどけどっ、お前なら僕のこと知っているだろっ。豪華なものも素朴なものも工場で大量生産されたものでも手作りでもどんなものでも甘いお菓子なら大好きだっ」
「人化できるんだから、対価で貰えばいいだろ。クロウとはそういう約束しているじゃないか」
クロウとの約束は三時のオヤツに行くだけのようなものだから。
それだけで、クロウお手製のお菓子が手に入るなら、周囲が多少うるさくても行く。
だが、人化してまで。
「働くの面倒」
僕の答えにアジュールのちっさいお手手が俺の頬を打つ。ま、こういうじゃれ合いは彫刻同士の戯れだが、僕たち以外は危険なので近寄らないように。
おそらく吹っ飛んで、大教会の壁にめり込むから。
「そこまでの熱があるなら、お菓子のために動こうとは思わないの?」
淡々とした表情のままクワンは僕を見つめる。
貴重なご意見をありがとうございます。
ご意見はご意見のまま、僕が受け入れることは一生ありませんが。
「お菓子はもらえるのが良いんだよー。一番おいしいんだよー」
「そうなの?それ、甘いだけだよ?」
「甘いから良いんじゃないかー」
、、、まあ、クワンの意識改革とかまでしない。これ以上強くは主張しない。
味覚はそれぞれなのだから。
苦手でいらないというのなら、せっかく甘いお菓子をもらえるのだから。
クワンへのお礼に、うるさいエセルたちは縄をつけて元の場所に戻しておきました。
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