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1章 敵国の牢獄
1-2 ルッツ副隊長
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「おはよう、クロウ」
話しかけてきたのは、ルッツ副隊長。
鍛え上げられた筋肉、リンク王国一の剣の腕前を持ちながら、暑苦しくない爽やかなイケメン顔がついている。短めの金髪、涼しやかな碧眼で、外見重視の女性からも大人気だった。
貴族出の身分もあり、天から二物も三物も与えられた男なのだが、脳ミソまで筋肉でできてしまった少し残念な男でもある。
着ているのは、帝国から支給された白いTシャツとズボンだ。
肉体の線がキッチリ出るようなものを渡されているのは作為的なものだろう。
俺以外の捕虜全員、それぞれにあつらえたかのようなピッチリとした囚人服を着ている。
帝国軍人はどこまでも筋肉を感じていたいのか。ちと呆れる。
ちなみに黒白の横縞な囚人服というのはこの世界には存在しない。手首足首についている枷で囚人を見分けている。
筋肉がない者は放置決定。
俺は今もまだ前線に出たときのままの魔導士の法衣を着ている。
俺が所属していた部隊は、なんと第四王子直属部隊。
前線に出るときは平民の俺にも綺麗な刺繍の入っている白色のローブを支給してくれた。
今もなお、肉体の線なんてどこ?体型を隠すために作られているのではないかと思うくらいのゆったりとしたその格好のままだ。
この状況でその服装は浮く。
他の者が刺繍を施された華やかな騎士服を奪われているなかでの牢屋生活では。
が、自らピチピチ囚人服を要望しようとは絶対に思わない。
毎日洗濯した物を渡されているから囚人服は清潔なんだけどね。看守さえ何も言って来ないのは、俺の貧弱な肉体を見たくないからだろう。もちろん俺も魔法で清潔を維持しているが、水でジャブジャブ洗ってこそ洗濯というのが庶民が植えつけられた感覚なのである。
「おはようございます、副隊長」
立ち上がって挨拶をしようとしたが、副隊長に手でとめられる。
食事を続けてくれ、という意味。
身分差というのは捕虜となってもなくならないものなのであーる。
この第四王子部隊の隊員たちは貴族の次男坊以下がほとんどだが、あまりそういうのを気にしない。騎士団のなかでも気にしない連中だったからこそ、この脳筋集団の特攻隊に投げ込まれてしまったのだろう。
副隊長が俺の前の席に食事のトレイを持ってきて座った。
朝早いから、席は大量に空いているのだが。
特に帝国へ抵抗する気もない模範囚は牢獄内で一定の範囲で自由行動が認められている。
捕虜一人一人に看守がついたり、それぞれの牢に食事を運ぶのも面倒なので理解できる話である。
まだ朝早い時間、食堂にいるのは数少ない。帝国の料理人はいるが食堂に看守は立っていない。
というか、朝まで喘いでいた副隊長がこんな早くに起きてくるのが不思議だ。
帝国軍人にご奉仕をした捕虜は、朝の起床時間は考慮されている。睡眠不足は筋肉の大敵。彼らは鬼ではないのだ。
「どうしたんですか」
「いつもの薬をくれ」
真剣な表情で俺に言う。
うん、こんな早朝に、俺に向かって言う薬とは。
「切れ痔ですか?」
ズバリ言われて、顔を赤らめ視線を逸らすルッツ副隊長。
そりゃ、出すところに挿れられまくっているからなあ。切れもするよ。
ちなみにこの食堂には円座クッションが置かれている椅子が多くある。
帝国のご配慮である。
まあ、そのクッションの椅子を選ぶってことは大変なんですね、と俺は同情の目で見るだけであるが。
「塗り薬、飲み薬ですね」
ポンポンとテーブルの上に並べる。
「もっと大容量なサイズはないのか?」
うん。
小さな小瓶でも普通の人ならコレで一週間以上は持つと思うんだけど。
一日でなくなるの?どういう使い方してるのかなあ?聞く気はまったくないけど。
「大きな瓶ってここでは手に入れにくいんですよねえ。さすがに牢獄内に商店はありませんし」
凶器になりそうな物って貢ぎ物としても不適だから。高そうな酒も瓶ではなく飲料袋に移しかえられて渡されているようだし。
「それはわかる。はあー、仕方ないかー」
ルッツ副隊長は持ってきていた包みを俺に渡した。
物々交換。
副隊長は何を貢がれたのだろう。
俺は魔導士でもあるが、薬も作れる。宮廷魔導士団では雑用係の何でも屋。平民の魔導士なんてそんな扱いだ。
この牢獄でも手持ちの物でやりくりしている。
お貴族様相手なら装飾のされている綺麗な小瓶が最適なのだが、副隊長も捕虜となって実用性を重視し始めたか。
帝国軍人を相手にしている捕虜なら物をねだるという芸当ができるのだが、残念ながら俺には懇意にしてくれる者はおりません。
そういう俺が欲しい物を手に入れようとすると、看守への高額な袖の下が必要となる。平民の俺が何回もそんなことをやっていたら破産する。牢屋で破産するってどういうことですか、って感じだ。
俗世から離れているはずなのに。
「魔導士の兄ちゃん、食堂で売るならコップを貸しても良いぞ。もちろん手数料はとるが」
厨房から声をかけてきたオッサンがいた。
料理人だ。
長い髪を後ろでまとめて白く清潔な格好良いシェフの格好なはずなのに、無精ヒゲのせいでオッサンという印象が拭えないオッサンだ。
この厨房では捕虜だけでなく、看守やここを訪れる帝国軍人にも食事を提供するので味が良い。
メニューはもれなく筋肉が喜ぶための食事の気がするが。
ちなみに、このオッサンは話がわかるので、厨房をお借りしてこっそりと薬を作っている。
場所代として少々のお薬を融通しているが、それだけで済むのだからありがたいことだ。
「飲み薬なら委託販売も可能だと思いますが、軟膏に食器をお借りするのは微妙かと」
「微妙どころか衛生的に不可だ。痔の塗り薬を食器に入れようとするのはやめてくれ」
正論だなー。
半目になったオッサンが常識人で良かったぜ。
「牢屋にも持ち込めそうな薬の容器は適当に手に入れてきてやる。他にも薬の材料に必要な物があったら調達して来てやるぞ」
「何が目的だ」
オッサンの言葉を善意とは受け取らない、脳筋でも副隊長。
俺もまったくの善意だとは思わないけど、低い声で警戒心丸出しになるのは貴族としてどうなんだ?
もう少し腹芸というものが存在しないのかい?交渉術とか?
「おや、用心棒がついてるねえ。儲け話には素早く乗るのが鉄則だぞー」
「儲け話と言えるほど儲かる話ではないと思いますが?」
牢獄の食堂で薬を購入する人物は限られている。
しかも、捕虜が代金として渡すのは貢がれた物である。持っていた武器や服や荷物は全部取られてしまったし、この国の通貨を持っていない。
「ま、正直に言えばうちの婆様がお前の薬を気に入っちまったからだ。腰痛の薬をまた作ってほしいんだとよ」
オッサンはニカっと笑う。
コイツも厨房で働いているだけあって、わりと筋肉がついている。帝国の軍人さんにもモテそうだけどなあ。
ヒゲを剃ったらさらに人気が出そうだ。それとも、無精ヒゲはそういう輩から自分を守る盾なのか?
同じ帝国国民の場合、法で守られているので、捕虜相手にするようなことをできるわけもないが。
腰痛の薬はもちろん捕虜になった皆が切望した物の一つだ。
そりゃあね。毎晩無理矢理に慣れない変な体勢で長時間、何度も抱かれていれば腰も痛めるよね。どんなに鍛えていても。
「いいですよ。腰痛の薬の材料は山ほど在庫がありますし、大きめの容器が来たら作りましょうか」
俺が言うと、オッサンと副隊長は気の合う仲間のように二人で顔を見合わせた。
その目はどこに在庫があるんだ、という疑問だろうか。帝国軍人がどんなに俺に興味がなくとも一応、持ち物チェックはされている。今のポケットにはハンカチぐらいしか入ってない。
ま、どこでもいいじゃないか。
俺、こう見えても魔導士だし。
話しかけてきたのは、ルッツ副隊長。
鍛え上げられた筋肉、リンク王国一の剣の腕前を持ちながら、暑苦しくない爽やかなイケメン顔がついている。短めの金髪、涼しやかな碧眼で、外見重視の女性からも大人気だった。
貴族出の身分もあり、天から二物も三物も与えられた男なのだが、脳ミソまで筋肉でできてしまった少し残念な男でもある。
着ているのは、帝国から支給された白いTシャツとズボンだ。
肉体の線がキッチリ出るようなものを渡されているのは作為的なものだろう。
俺以外の捕虜全員、それぞれにあつらえたかのようなピッチリとした囚人服を着ている。
帝国軍人はどこまでも筋肉を感じていたいのか。ちと呆れる。
ちなみに黒白の横縞な囚人服というのはこの世界には存在しない。手首足首についている枷で囚人を見分けている。
筋肉がない者は放置決定。
俺は今もまだ前線に出たときのままの魔導士の法衣を着ている。
俺が所属していた部隊は、なんと第四王子直属部隊。
前線に出るときは平民の俺にも綺麗な刺繍の入っている白色のローブを支給してくれた。
今もなお、肉体の線なんてどこ?体型を隠すために作られているのではないかと思うくらいのゆったりとしたその格好のままだ。
この状況でその服装は浮く。
他の者が刺繍を施された華やかな騎士服を奪われているなかでの牢屋生活では。
が、自らピチピチ囚人服を要望しようとは絶対に思わない。
毎日洗濯した物を渡されているから囚人服は清潔なんだけどね。看守さえ何も言って来ないのは、俺の貧弱な肉体を見たくないからだろう。もちろん俺も魔法で清潔を維持しているが、水でジャブジャブ洗ってこそ洗濯というのが庶民が植えつけられた感覚なのである。
「おはようございます、副隊長」
立ち上がって挨拶をしようとしたが、副隊長に手でとめられる。
食事を続けてくれ、という意味。
身分差というのは捕虜となってもなくならないものなのであーる。
この第四王子部隊の隊員たちは貴族の次男坊以下がほとんどだが、あまりそういうのを気にしない。騎士団のなかでも気にしない連中だったからこそ、この脳筋集団の特攻隊に投げ込まれてしまったのだろう。
副隊長が俺の前の席に食事のトレイを持ってきて座った。
朝早いから、席は大量に空いているのだが。
特に帝国へ抵抗する気もない模範囚は牢獄内で一定の範囲で自由行動が認められている。
捕虜一人一人に看守がついたり、それぞれの牢に食事を運ぶのも面倒なので理解できる話である。
まだ朝早い時間、食堂にいるのは数少ない。帝国の料理人はいるが食堂に看守は立っていない。
というか、朝まで喘いでいた副隊長がこんな早くに起きてくるのが不思議だ。
帝国軍人にご奉仕をした捕虜は、朝の起床時間は考慮されている。睡眠不足は筋肉の大敵。彼らは鬼ではないのだ。
「どうしたんですか」
「いつもの薬をくれ」
真剣な表情で俺に言う。
うん、こんな早朝に、俺に向かって言う薬とは。
「切れ痔ですか?」
ズバリ言われて、顔を赤らめ視線を逸らすルッツ副隊長。
そりゃ、出すところに挿れられまくっているからなあ。切れもするよ。
ちなみにこの食堂には円座クッションが置かれている椅子が多くある。
帝国のご配慮である。
まあ、そのクッションの椅子を選ぶってことは大変なんですね、と俺は同情の目で見るだけであるが。
「塗り薬、飲み薬ですね」
ポンポンとテーブルの上に並べる。
「もっと大容量なサイズはないのか?」
うん。
小さな小瓶でも普通の人ならコレで一週間以上は持つと思うんだけど。
一日でなくなるの?どういう使い方してるのかなあ?聞く気はまったくないけど。
「大きな瓶ってここでは手に入れにくいんですよねえ。さすがに牢獄内に商店はありませんし」
凶器になりそうな物って貢ぎ物としても不適だから。高そうな酒も瓶ではなく飲料袋に移しかえられて渡されているようだし。
「それはわかる。はあー、仕方ないかー」
ルッツ副隊長は持ってきていた包みを俺に渡した。
物々交換。
副隊長は何を貢がれたのだろう。
俺は魔導士でもあるが、薬も作れる。宮廷魔導士団では雑用係の何でも屋。平民の魔導士なんてそんな扱いだ。
この牢獄でも手持ちの物でやりくりしている。
お貴族様相手なら装飾のされている綺麗な小瓶が最適なのだが、副隊長も捕虜となって実用性を重視し始めたか。
帝国軍人を相手にしている捕虜なら物をねだるという芸当ができるのだが、残念ながら俺には懇意にしてくれる者はおりません。
そういう俺が欲しい物を手に入れようとすると、看守への高額な袖の下が必要となる。平民の俺が何回もそんなことをやっていたら破産する。牢屋で破産するってどういうことですか、って感じだ。
俗世から離れているはずなのに。
「魔導士の兄ちゃん、食堂で売るならコップを貸しても良いぞ。もちろん手数料はとるが」
厨房から声をかけてきたオッサンがいた。
料理人だ。
長い髪を後ろでまとめて白く清潔な格好良いシェフの格好なはずなのに、無精ヒゲのせいでオッサンという印象が拭えないオッサンだ。
この厨房では捕虜だけでなく、看守やここを訪れる帝国軍人にも食事を提供するので味が良い。
メニューはもれなく筋肉が喜ぶための食事の気がするが。
ちなみに、このオッサンは話がわかるので、厨房をお借りしてこっそりと薬を作っている。
場所代として少々のお薬を融通しているが、それだけで済むのだからありがたいことだ。
「飲み薬なら委託販売も可能だと思いますが、軟膏に食器をお借りするのは微妙かと」
「微妙どころか衛生的に不可だ。痔の塗り薬を食器に入れようとするのはやめてくれ」
正論だなー。
半目になったオッサンが常識人で良かったぜ。
「牢屋にも持ち込めそうな薬の容器は適当に手に入れてきてやる。他にも薬の材料に必要な物があったら調達して来てやるぞ」
「何が目的だ」
オッサンの言葉を善意とは受け取らない、脳筋でも副隊長。
俺もまったくの善意だとは思わないけど、低い声で警戒心丸出しになるのは貴族としてどうなんだ?
もう少し腹芸というものが存在しないのかい?交渉術とか?
「おや、用心棒がついてるねえ。儲け話には素早く乗るのが鉄則だぞー」
「儲け話と言えるほど儲かる話ではないと思いますが?」
牢獄の食堂で薬を購入する人物は限られている。
しかも、捕虜が代金として渡すのは貢がれた物である。持っていた武器や服や荷物は全部取られてしまったし、この国の通貨を持っていない。
「ま、正直に言えばうちの婆様がお前の薬を気に入っちまったからだ。腰痛の薬をまた作ってほしいんだとよ」
オッサンはニカっと笑う。
コイツも厨房で働いているだけあって、わりと筋肉がついている。帝国の軍人さんにもモテそうだけどなあ。
ヒゲを剃ったらさらに人気が出そうだ。それとも、無精ヒゲはそういう輩から自分を守る盾なのか?
同じ帝国国民の場合、法で守られているので、捕虜相手にするようなことをできるわけもないが。
腰痛の薬はもちろん捕虜になった皆が切望した物の一つだ。
そりゃあね。毎晩無理矢理に慣れない変な体勢で長時間、何度も抱かれていれば腰も痛めるよね。どんなに鍛えていても。
「いいですよ。腰痛の薬の材料は山ほど在庫がありますし、大きめの容器が来たら作りましょうか」
俺が言うと、オッサンと副隊長は気の合う仲間のように二人で顔を見合わせた。
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