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1章 敵国の牢獄
1-14 胡散臭い
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他国の魔導士が大教会を訪れると帝城から連絡が入った。
帝城からは少々前に牢獄へ慰問に来てくれないかという打診があったため、ここまで訪れてくれるなら受け入れる、というのを丁寧な言い回しにして回答した。
この大教会は建物自体とてつもなく大きいのに、聖職者が教会長と私しかいない。
信者が少ないオルド帝国ではこの規模を維持管理するだけでも大変だ。
数代前の皇帝が信仰を利用するために巨大建造物を建ててしまったからこその後始末。
それでも、いつか信仰が回復するときのために維持管理を任されている。
歴史的建造物として見れば価値は高いだろうが、ここに住む身としてはなかなかに不便だ。
修繕、修理が日常茶飯事。
まとまった寄付金も修繕費で飛んでいく。
掃除だけでも永遠に終わらない。
信者も奉仕してくれるが、この教会が巨大すぎてどうにもならない。
放置したら崩壊するので、外に出かける暇もない。
外に慰問へ行ける時間はない。
小さい教会に配属された方がどんなに楽かと思わない日はなかった。
帝城からその次に入った連絡が、牢獄の捕虜もしくは囚人ではなく他国の魔導士となっていたのだから、訪れる人物が変わったというよりも、その人物を帝国側が囲いたいに変わったのだろうと推測できてしまう。
数か月前、帝都の近くまで攻めてきたリンク王国軍。
帝都の周囲に作られた帝国軍の罠にかかり、第四王子部隊が丸々、捕虜として捕らえられたという。
普通ならば捕虜としてどこかで過酷な労働を強いられているのが通常なのだが、アレから新聞等にもその後が書かれていない。
帝国は強い者を素直に賛美する。
それが敵国の者でも。
もちろん、腕力の強さのことだけではない。
第四王子部隊が全員捕虜になった、というのは、罠から全員が助かったからだ。
救ったのは第四王子部隊にたった一人いた魔導士だ。
新聞でもその魔導士を褒めていた。敵ながらアッパレと。
帝都周辺の罠はリンク王国軍が攻めてくる前に、住民等に卑劣で残忍な罠を仕掛けるから街道以外は通らないようにと注意喚起があった。
実は、帝都にいる者はその罠のエグイ詳細を知っていたのだ。
だから、リンク王国軍がその罠で誰一人として失われなかったことに驚愕したのだ。
で、該当の魔導士が目の前にいる。
帝国がこの魔導士にリンク王国の純白法衣をそのまま着せているのはなぜなのか。
艶やかな黒髪にキメ細やかな刺繍が施されている白い衣装は確かに似合っているが、着替えと言って渡して、帝国の魔導士法衣へと交換してしまえばいいのにと思うのは間違いだろうか。
それとも、この魔導士が頑なにこの衣装を着続けているのか?
リンク王国でこの黒髪は、たとえ魔導士としての素晴らしい実力があったとしても苦労は絶えなかっただろうと容易に想像できる。
あの国は強い選民思想を持つ。
色素が薄い者こそ選ばれし象徴。王族、貴族は生まれながらにして白髪、銀髪、金髪が主であり、瞳の色も薄い色が望まれる。
リンク王国では黒髪黒目は底辺の者の色だ。
どんなに頑張って功績を上げても、今回のように前線に送られる人生が続くに違いない。
実力があるのなら帝国で囲われた方がより良い人生を歩めるだろう。
帝国にスカウトされているのなら転職をお勧めします。
聖職者の立場でもそう言います。
「こちらが祭壇です。我々聖職者が祈りを捧げるときはこちらで行います」
頭の中ではかなり混乱しているのにいつもの笑顔を貼り付けて、教会内部の案内をする。
「ほほーう。これはかなりの年代物ですねえ」
確かにこの魔導士は興味を持つ目をしている。
それが信仰から生じたものではなく、歴史的価値がある物に対しての純粋な興味だが。
「この彫りは隣国でも見かけたことがあります。敵国とはいえ道はつながっているんですねえ」
しみじみとした感想。
この魔導士様、隣国ってボヤかしたのに、帝国のこと敵国って言っちゃっているじゃないかっ。
本人、気づいてないんかいっ。
彫刻が施された柱やら壁やらに興味が移っている。
ほら、斜め後ろの監視も苦い笑顔を、、、いや、にこやかな笑顔だな。うん、このくらいの顔芸できるヤツじゃないと、こんな任務につかないか。
「おや、新任の聖職者が来られるという連絡は、、、あ、いえ、何でもありません」
「教会長」
奥から出てきた教会長が魔導士様を見て一瞬勘違いした。
ええ、一見、聖職者の衣装と似ていますよね。
戦争に向かう純白の制服なんて、白こそ崇高なる色と考えるリンク王国くらいしか作りませんよ。
ムダに超汚れますからね。
騎士の制服まで白一色だから遠征中は洗濯どうするんでしょうと、部外者ながら心配になるくらいだ。
魔導士の魔力は戦いに温存しておかなければならないから、魔法での純白維持は戦時では難しいだろう。
それとも、血や泥や汗汚れは勲章なのか?
白が灰色や赤黒く染まっていく過程はどう評価されているのか。
リンク王国は謎でしかない。
「本日は帝城からお越しになりました魔導士様をご案内しております」
「そうでしたか、魔導士様でしたか。ようこそ、帝都の教会へ。これからよろしくお願い致します」
説明を聞いて、教会長もにこやかな笑顔で魔導士を迎える。
「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願い致します」
この魔導士様、腰が低ーい。
教会長とお辞儀合戦をしている。
それもそうか。
リンク王国での黒髪は平民の証。
遺伝の関係で黒髪が貴族の家に産まれても、貴族がその家に黒髪を置いておくはずもない。
「魔導士様、あと少しで退出の予定時間となりますが」
監視役が魔導士に声をかけた。
監視役がたった一人というのは教会に配慮した形か?
大勢で教会内部に押し掛けられても迷惑なだけだ。祈る信者の数も少ないのに、部外者が山ほどいても困る。
それに、おそらく外には複数人の護衛が待っているのだろう。
「えっ、もうそんな時間なのですか?では、最後に時間まで祈りを捧げたいのですが」
「では、こちらの椅子に」
「あ、、、いえ、私は元々信者ではないので、皆様の邪魔にならないよう後方の席で祈りを捧げます」
「素晴らしい。そんな配慮ができる方がいらっしゃるとは」
教会長が目を輝かしながら、魔導士を見送った。
確かに素晴らしいだろう。
彼の言葉が真実ならば。
元々信者ではないというのは正解だ。
だが、彼は信仰心ゼロである。
まごうことなきゼロだ。
悲しいほどにゼロ。
祈りを捧げるのは誰に対してか。我らの神ではないだろう。
ついてきた監視役の方がまだ多少の信仰心がある。
私が聖職者としてこの教会に配属された理由が、信仰心が数値で見える能力を持っていることである。
宗教国家の上層部にとってこれほど忌み嫌われる能力もないだろう。
当たり前だ。
上層部の人間ほど信仰心など欠片もないのだから。
それでも、どこか遠くでは生きていた方が都合の良い能力でもある。
誰かを追い落とす切り札にもなり得るのだから。
信仰心が高い教会長の元に送られたのは必然。
宗教国家から離れた遠い異国に左遷されたと言っても過言ではないが。
「見た目は熱心に祈っているように見えるのですけどね」
ボソッと呟く。
魔導士様は後方の椅子に座り、祈り始めている。
その姿は熱心な信者と変わらないように見えるのだが。
どう見ても、頭上に浮かぶ数値はゼロのまま。
何のためにこの教会に来たのか。
それとも、この教会を利用するために?
教会長は他人を信じやすいお人好し。
教会長と二人でこの大教会にいる間は平穏に暮らしたい。
何か遭っても巻き込まれないようにしなければなるまい。
帝城からは少々前に牢獄へ慰問に来てくれないかという打診があったため、ここまで訪れてくれるなら受け入れる、というのを丁寧な言い回しにして回答した。
この大教会は建物自体とてつもなく大きいのに、聖職者が教会長と私しかいない。
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修繕、修理が日常茶飯事。
まとまった寄付金も修繕費で飛んでいく。
掃除だけでも永遠に終わらない。
信者も奉仕してくれるが、この教会が巨大すぎてどうにもならない。
放置したら崩壊するので、外に出かける暇もない。
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小さい教会に配属された方がどんなに楽かと思わない日はなかった。
帝城からその次に入った連絡が、牢獄の捕虜もしくは囚人ではなく他国の魔導士となっていたのだから、訪れる人物が変わったというよりも、その人物を帝国側が囲いたいに変わったのだろうと推測できてしまう。
数か月前、帝都の近くまで攻めてきたリンク王国軍。
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普通ならば捕虜としてどこかで過酷な労働を強いられているのが通常なのだが、アレから新聞等にもその後が書かれていない。
帝国は強い者を素直に賛美する。
それが敵国の者でも。
もちろん、腕力の強さのことだけではない。
第四王子部隊が全員捕虜になった、というのは、罠から全員が助かったからだ。
救ったのは第四王子部隊にたった一人いた魔導士だ。
新聞でもその魔導士を褒めていた。敵ながらアッパレと。
帝都周辺の罠はリンク王国軍が攻めてくる前に、住民等に卑劣で残忍な罠を仕掛けるから街道以外は通らないようにと注意喚起があった。
実は、帝都にいる者はその罠のエグイ詳細を知っていたのだ。
だから、リンク王国軍がその罠で誰一人として失われなかったことに驚愕したのだ。
で、該当の魔導士が目の前にいる。
帝国がこの魔導士にリンク王国の純白法衣をそのまま着せているのはなぜなのか。
艶やかな黒髪にキメ細やかな刺繍が施されている白い衣装は確かに似合っているが、着替えと言って渡して、帝国の魔導士法衣へと交換してしまえばいいのにと思うのは間違いだろうか。
それとも、この魔導士が頑なにこの衣装を着続けているのか?
リンク王国でこの黒髪は、たとえ魔導士としての素晴らしい実力があったとしても苦労は絶えなかっただろうと容易に想像できる。
あの国は強い選民思想を持つ。
色素が薄い者こそ選ばれし象徴。王族、貴族は生まれながらにして白髪、銀髪、金髪が主であり、瞳の色も薄い色が望まれる。
リンク王国では黒髪黒目は底辺の者の色だ。
どんなに頑張って功績を上げても、今回のように前線に送られる人生が続くに違いない。
実力があるのなら帝国で囲われた方がより良い人生を歩めるだろう。
帝国にスカウトされているのなら転職をお勧めします。
聖職者の立場でもそう言います。
「こちらが祭壇です。我々聖職者が祈りを捧げるときはこちらで行います」
頭の中ではかなり混乱しているのにいつもの笑顔を貼り付けて、教会内部の案内をする。
「ほほーう。これはかなりの年代物ですねえ」
確かにこの魔導士は興味を持つ目をしている。
それが信仰から生じたものではなく、歴史的価値がある物に対しての純粋な興味だが。
「この彫りは隣国でも見かけたことがあります。敵国とはいえ道はつながっているんですねえ」
しみじみとした感想。
この魔導士様、隣国ってボヤかしたのに、帝国のこと敵国って言っちゃっているじゃないかっ。
本人、気づいてないんかいっ。
彫刻が施された柱やら壁やらに興味が移っている。
ほら、斜め後ろの監視も苦い笑顔を、、、いや、にこやかな笑顔だな。うん、このくらいの顔芸できるヤツじゃないと、こんな任務につかないか。
「おや、新任の聖職者が来られるという連絡は、、、あ、いえ、何でもありません」
「教会長」
奥から出てきた教会長が魔導士様を見て一瞬勘違いした。
ええ、一見、聖職者の衣装と似ていますよね。
戦争に向かう純白の制服なんて、白こそ崇高なる色と考えるリンク王国くらいしか作りませんよ。
ムダに超汚れますからね。
騎士の制服まで白一色だから遠征中は洗濯どうするんでしょうと、部外者ながら心配になるくらいだ。
魔導士の魔力は戦いに温存しておかなければならないから、魔法での純白維持は戦時では難しいだろう。
それとも、血や泥や汗汚れは勲章なのか?
白が灰色や赤黒く染まっていく過程はどう評価されているのか。
リンク王国は謎でしかない。
「本日は帝城からお越しになりました魔導士様をご案内しております」
「そうでしたか、魔導士様でしたか。ようこそ、帝都の教会へ。これからよろしくお願い致します」
説明を聞いて、教会長もにこやかな笑顔で魔導士を迎える。
「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願い致します」
この魔導士様、腰が低ーい。
教会長とお辞儀合戦をしている。
それもそうか。
リンク王国での黒髪は平民の証。
遺伝の関係で黒髪が貴族の家に産まれても、貴族がその家に黒髪を置いておくはずもない。
「魔導士様、あと少しで退出の予定時間となりますが」
監視役が魔導士に声をかけた。
監視役がたった一人というのは教会に配慮した形か?
大勢で教会内部に押し掛けられても迷惑なだけだ。祈る信者の数も少ないのに、部外者が山ほどいても困る。
それに、おそらく外には複数人の護衛が待っているのだろう。
「えっ、もうそんな時間なのですか?では、最後に時間まで祈りを捧げたいのですが」
「では、こちらの椅子に」
「あ、、、いえ、私は元々信者ではないので、皆様の邪魔にならないよう後方の席で祈りを捧げます」
「素晴らしい。そんな配慮ができる方がいらっしゃるとは」
教会長が目を輝かしながら、魔導士を見送った。
確かに素晴らしいだろう。
彼の言葉が真実ならば。
元々信者ではないというのは正解だ。
だが、彼は信仰心ゼロである。
まごうことなきゼロだ。
悲しいほどにゼロ。
祈りを捧げるのは誰に対してか。我らの神ではないだろう。
ついてきた監視役の方がまだ多少の信仰心がある。
私が聖職者としてこの教会に配属された理由が、信仰心が数値で見える能力を持っていることである。
宗教国家の上層部にとってこれほど忌み嫌われる能力もないだろう。
当たり前だ。
上層部の人間ほど信仰心など欠片もないのだから。
それでも、どこか遠くでは生きていた方が都合の良い能力でもある。
誰かを追い落とす切り札にもなり得るのだから。
信仰心が高い教会長の元に送られたのは必然。
宗教国家から離れた遠い異国に左遷されたと言っても過言ではないが。
「見た目は熱心に祈っているように見えるのですけどね」
ボソッと呟く。
魔導士様は後方の椅子に座り、祈り始めている。
その姿は熱心な信者と変わらないように見えるのだが。
どう見ても、頭上に浮かぶ数値はゼロのまま。
何のためにこの教会に来たのか。
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