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1章 敵国の牢獄
1-43 大教会の秘密9
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荒い息が残る。
「かわいいですね、ラウトリス神官殿」
狭い空間で乱れた後、私を優しく抱いているのはシエルド・アッシェン。
彼の長い金髪が私の頬を撫でる。
大教会の懺悔室の信者側に二人で入り、事に及んだ。
大教会の大修繕。
その費用は莫大になる。
すぐに崩れるわけではないが、いつかはやらなければならないし、先延ばしすればするほど費用がかさむ。
アッシェン大商会がそれを援助してくれるというのならありがたい申し出だ。
「それではこれからも長らくよろしくお願いします」
「ええ、貴方が私に飽きるまでは」
たとえ、私への下心があり、それが交換条件だったとしても。
「こんにちはー、ラウトリス神官殿ー」
「、、、こんにちは、クロウ様」
少し笑顔が引きつってしまった。
何だろう。
魔導士クロウの営業スマイルではない笑顔。
斜め後ろに立っているゴートナー文官はいつもの笑顔なのに。
「ええっと、今日はご機嫌ですね?」
「ええ、世界滅亡がほんの少し延期される可能性が高くなったので、いやー、ホントに良かったですねえ」
「ええっと、はい、そうですね」
確かに世界滅亡が延期されたのなら喜ばしいことだろう。
私の知らぬ間に帝国とリンク王国の間で何らかの攻防でもあったのか。いや、それだと世界滅亡とまでは言わないか。
大魔導士だから、帝国に駆り出されたとか?
その方が可能性としては高いか。
「我々のあずかり知らぬところでご苦労なされているんですね」
「、、、ええ、本当にそうですね」
労おうとしたら、クロウに真顔で見られた。どういう感情なんだ。
「それはそうと、後日、大教会の大修繕の工程表がアッシェン大商会から届くと思いますが、」
クロウの言葉に私の肩が揺れる。
なぜその情報をこの人がすでに持っているのだろう。
彼の笑顔が急に営業スマイルに戻った。
「もしかしてシエルド様からまだ何も説明されていませんか」
「え、ええ。大修繕するということも昨日ようやく決まったところですから」
私の答えに、ほんの微かに彼は考える素振りを見せた。
「うーん、まあ、この大教会の管理者である神官殿の耳には入れておいた方が良いですね。もちろん教会長にもお伝えください」
「え、」
「この地下の状態は最悪です。現在、私の魔法で支えている状況です。アッシェン大商会には大教会を崩壊させないよう最善の注意をもって、私の指示に従って修繕工事を行ってもらいます」
「、、、クロウ様の指示に従わないと?」
恐る恐る聞いてみる。
「魔法も万能ではないので、普通に崩壊しますが?」
何を当たり前のことを聞いてるの、という感じで答えないでほしい。
「そ、その詳しい話は」
「その辺は懇切丁寧にシエルド様に説明しておいたので、その詳細は工事の予定とともにシエルド様からお話があると思います。奥底まで存在するこの大教会の地下部分の補強が急務なのでそちらからの工事になりますが、それが無事に終われば建物部分は時間をかけても問題ありませんから、アッシェン大商会と話し合ってやってもらってください」
「ま、魔法というのはいつから」
拙い問いだったが、もしかしたら彼がこの教会に来ていたのはこっそり様子を見てくれていたからとか。
信仰心なんてまったくないのに、ここにわざわざ来ていたのは大教会が崩壊しないか心配して来てくれていたのかもしれない。
「ああ、地下のことに気づいたのはつい最近ですよ。ラウトリス神官殿があちらの懺悔室の空間を教えてくれたときに」
「えっ、ああ、あのときに」
一瞬、懺悔室でのシエルドとの行為を気づかれたのかと思った。
そういえばと、クロウはあのとき首を傾げていたことを思い出す。聞きたいことがあるのなら聞いてくれと思ったのを覚えている。
ということは、あのときまで大教会に祈りに来ていたこととは無関係。
なぜ熱心な信者でもないのに祈りに来るのかという疑問は解けていないが。
「どんな建物でも土台がしっかりしていれば崩れることはありませんよ」
営業スマイル全開でクロウが言い切った。
「そうですね。ありがとうございます」
私は辛うじて彼にお礼を言えた。
クロウの魔法で支えているということだったが、それは謝礼が必要になるものなのだろうか?
彼は何にも言わないが、その厚意に甘えてもいいのだろうか?
何かを言われるまではこちらからは聞かないつもりだが、シエルドのように何かを要求するつもりなのだろうか?
彼の意図が私にはさっぱり見当がつかない。
んで、彼の後ろに立っていたゴートナー文官の笑顔が超怖かったのだが。
ゴートナー文官はこの話をまったく聞かされていなかったのではないか。
彼は勝手に帝国の許しなく、我々に救いの手を差し伸べてしまったではないかと思うほどのゴートナー文官の笑顔だった。
「え?いえ、帝国は、というより、すでに皇弟殿下がご存じですよ。この修繕工事自体。まあ、ゴートナー文官が知っていたかどうかまでは知りませんが」
「そうなのですか」
私はシエルドに尋ねた。
彼の手は私の神官服を脱がせて侵入してくる。
説明ではなく、密会の場となっている。
「ご心配なく、大魔導士クロウ様がこの大教会に使っている魔法も皇弟殿下に許しを得ています。詳しい説明はお持ちした書類に記載しているので、そちらを読んでください。今は、」
唇を重ねてきた。
こちらの行為に集中しろと。
「んっ、」
シエルドにとってはこちらが本命。
工事の説明なんて、二の次。
強引でありながらも暴力的ではなく、あくまでも優しく触れられ、私は快楽に身をゆだねる。
濡らされる。
好きだから、愛しているから、という甘い行為ではないのに。
ただの支配欲。
神に己を捧げた聖職者を思い通りにするための。
「あっ、ああっ、」
どんな大声でも喘ぎ声は外に漏れない。
懺悔室は外からも鍵をかけられるが、内からもかけられる。
ここだけは密室。
誰にも覗けない。
二人だけの快楽に堕ちる場所。
そして、私は知る。
最初からこうやって教会に必要な寄付金を得れば良かったのだと。
夜、私は教会長に大修繕の書類を見せた。
「貴方の身を犠牲にするくらいなら、この大教会の建物など帝国に明け渡してしまっても良いのです」
「なっ、何を言っているのですか、教会長」
いつものように、貴方に任せますと言われると思っていた。
拒まれるとは思ってもみなかった。
「アッシェン大商会の援助でこの大教会を修繕できるのです。この機会を逃したら」
「私は貴方の体を使ってまで、この教会を修繕しようと思いません」
教会長が私を見た。
教会長にあの行為がバレていた?
音も漏らさないのに?
どうして。
懺悔室に二人で入るのを見られないように、周囲に誰もいないことは確認していたのに。
「貴方がこの大教会で教会長をしていただけるのが、私の一番の喜びなんですっ」
「それは嬉しいことですが、それでも」
教会長の視線が落ちた。
この大教会がなくなってしまったら?
帝国に新しい小さな教会を造ることはないだろう。
ここは二人だけの空間だったのに。
それぞれ別の場所に飛ばされてしまう。
そうなったら、国が違えば二度と会えないこともありうる。
私は息苦しさを覚える。
「この教会がなくなってしまったら、教会長と離れ離れになってしまうっ」
私の目から涙があふれていた。
「心配せずとも神のご縁があれば」
「私は、、、教会長、貴方とともに生きたいのです」
涙で訴えていた。
教会長が私の頬に触れて、優しく涙をぬぐってくれている。
「私は、教会長、貴方に抱かれたいっ」
もし拒まれるのなら、すべてを伝えておきたいと思ってしまった。
会えなくなってしまったらと思ってしまった。
「そのようなことを、、、」
「教会長、、、」
「本気ですか?」
「はい」
「相手が私で後悔しませんか」
「、、、絶対にしません」
私の返答を聞いて、教会長は静かに私に口づけをした。
「かわいいですね、ラウトリス神官殿」
狭い空間で乱れた後、私を優しく抱いているのはシエルド・アッシェン。
彼の長い金髪が私の頬を撫でる。
大教会の懺悔室の信者側に二人で入り、事に及んだ。
大教会の大修繕。
その費用は莫大になる。
すぐに崩れるわけではないが、いつかはやらなければならないし、先延ばしすればするほど費用がかさむ。
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「それではこれからも長らくよろしくお願いします」
「ええ、貴方が私に飽きるまでは」
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「こんにちはー、ラウトリス神官殿ー」
「、、、こんにちは、クロウ様」
少し笑顔が引きつってしまった。
何だろう。
魔導士クロウの営業スマイルではない笑顔。
斜め後ろに立っているゴートナー文官はいつもの笑顔なのに。
「ええっと、今日はご機嫌ですね?」
「ええ、世界滅亡がほんの少し延期される可能性が高くなったので、いやー、ホントに良かったですねえ」
「ええっと、はい、そうですね」
確かに世界滅亡が延期されたのなら喜ばしいことだろう。
私の知らぬ間に帝国とリンク王国の間で何らかの攻防でもあったのか。いや、それだと世界滅亡とまでは言わないか。
大魔導士だから、帝国に駆り出されたとか?
その方が可能性としては高いか。
「我々のあずかり知らぬところでご苦労なされているんですね」
「、、、ええ、本当にそうですね」
労おうとしたら、クロウに真顔で見られた。どういう感情なんだ。
「それはそうと、後日、大教会の大修繕の工程表がアッシェン大商会から届くと思いますが、」
クロウの言葉に私の肩が揺れる。
なぜその情報をこの人がすでに持っているのだろう。
彼の笑顔が急に営業スマイルに戻った。
「もしかしてシエルド様からまだ何も説明されていませんか」
「え、ええ。大修繕するということも昨日ようやく決まったところですから」
私の答えに、ほんの微かに彼は考える素振りを見せた。
「うーん、まあ、この大教会の管理者である神官殿の耳には入れておいた方が良いですね。もちろん教会長にもお伝えください」
「え、」
「この地下の状態は最悪です。現在、私の魔法で支えている状況です。アッシェン大商会には大教会を崩壊させないよう最善の注意をもって、私の指示に従って修繕工事を行ってもらいます」
「、、、クロウ様の指示に従わないと?」
恐る恐る聞いてみる。
「魔法も万能ではないので、普通に崩壊しますが?」
何を当たり前のことを聞いてるの、という感じで答えないでほしい。
「そ、その詳しい話は」
「その辺は懇切丁寧にシエルド様に説明しておいたので、その詳細は工事の予定とともにシエルド様からお話があると思います。奥底まで存在するこの大教会の地下部分の補強が急務なのでそちらからの工事になりますが、それが無事に終われば建物部分は時間をかけても問題ありませんから、アッシェン大商会と話し合ってやってもらってください」
「ま、魔法というのはいつから」
拙い問いだったが、もしかしたら彼がこの教会に来ていたのはこっそり様子を見てくれていたからとか。
信仰心なんてまったくないのに、ここにわざわざ来ていたのは大教会が崩壊しないか心配して来てくれていたのかもしれない。
「ああ、地下のことに気づいたのはつい最近ですよ。ラウトリス神官殿があちらの懺悔室の空間を教えてくれたときに」
「えっ、ああ、あのときに」
一瞬、懺悔室でのシエルドとの行為を気づかれたのかと思った。
そういえばと、クロウはあのとき首を傾げていたことを思い出す。聞きたいことがあるのなら聞いてくれと思ったのを覚えている。
ということは、あのときまで大教会に祈りに来ていたこととは無関係。
なぜ熱心な信者でもないのに祈りに来るのかという疑問は解けていないが。
「どんな建物でも土台がしっかりしていれば崩れることはありませんよ」
営業スマイル全開でクロウが言い切った。
「そうですね。ありがとうございます」
私は辛うじて彼にお礼を言えた。
クロウの魔法で支えているということだったが、それは謝礼が必要になるものなのだろうか?
彼は何にも言わないが、その厚意に甘えてもいいのだろうか?
何かを言われるまではこちらからは聞かないつもりだが、シエルドのように何かを要求するつもりなのだろうか?
彼の意図が私にはさっぱり見当がつかない。
んで、彼の後ろに立っていたゴートナー文官の笑顔が超怖かったのだが。
ゴートナー文官はこの話をまったく聞かされていなかったのではないか。
彼は勝手に帝国の許しなく、我々に救いの手を差し伸べてしまったではないかと思うほどのゴートナー文官の笑顔だった。
「え?いえ、帝国は、というより、すでに皇弟殿下がご存じですよ。この修繕工事自体。まあ、ゴートナー文官が知っていたかどうかまでは知りませんが」
「そうなのですか」
私はシエルドに尋ねた。
彼の手は私の神官服を脱がせて侵入してくる。
説明ではなく、密会の場となっている。
「ご心配なく、大魔導士クロウ様がこの大教会に使っている魔法も皇弟殿下に許しを得ています。詳しい説明はお持ちした書類に記載しているので、そちらを読んでください。今は、」
唇を重ねてきた。
こちらの行為に集中しろと。
「んっ、」
シエルドにとってはこちらが本命。
工事の説明なんて、二の次。
強引でありながらも暴力的ではなく、あくまでも優しく触れられ、私は快楽に身をゆだねる。
濡らされる。
好きだから、愛しているから、という甘い行為ではないのに。
ただの支配欲。
神に己を捧げた聖職者を思い通りにするための。
「あっ、ああっ、」
どんな大声でも喘ぎ声は外に漏れない。
懺悔室は外からも鍵をかけられるが、内からもかけられる。
ここだけは密室。
誰にも覗けない。
二人だけの快楽に堕ちる場所。
そして、私は知る。
最初からこうやって教会に必要な寄付金を得れば良かったのだと。
夜、私は教会長に大修繕の書類を見せた。
「貴方の身を犠牲にするくらいなら、この大教会の建物など帝国に明け渡してしまっても良いのです」
「なっ、何を言っているのですか、教会長」
いつものように、貴方に任せますと言われると思っていた。
拒まれるとは思ってもみなかった。
「アッシェン大商会の援助でこの大教会を修繕できるのです。この機会を逃したら」
「私は貴方の体を使ってまで、この教会を修繕しようと思いません」
教会長が私を見た。
教会長にあの行為がバレていた?
音も漏らさないのに?
どうして。
懺悔室に二人で入るのを見られないように、周囲に誰もいないことは確認していたのに。
「貴方がこの大教会で教会長をしていただけるのが、私の一番の喜びなんですっ」
「それは嬉しいことですが、それでも」
教会長の視線が落ちた。
この大教会がなくなってしまったら?
帝国に新しい小さな教会を造ることはないだろう。
ここは二人だけの空間だったのに。
それぞれ別の場所に飛ばされてしまう。
そうなったら、国が違えば二度と会えないこともありうる。
私は息苦しさを覚える。
「この教会がなくなってしまったら、教会長と離れ離れになってしまうっ」
私の目から涙があふれていた。
「心配せずとも神のご縁があれば」
「私は、、、教会長、貴方とともに生きたいのです」
涙で訴えていた。
教会長が私の頬に触れて、優しく涙をぬぐってくれている。
「私は、教会長、貴方に抱かれたいっ」
もし拒まれるのなら、すべてを伝えておきたいと思ってしまった。
会えなくなってしまったらと思ってしまった。
「そのようなことを、、、」
「教会長、、、」
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「はい」
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