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1章 敵国の牢獄
1-46 神官ラウトリス
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「クロウ様、その後ろの仏頂面笑顔というワケわからん表情浮かべてるヤツをどうにかしろ」
シエルド様のご指摘。
後ろを振り返ると、普通の笑顔に見える笑顔がそこにある。
瞬時で変化させているのか。
ある意味、怖い。
ゴートナー文官は確実にシエルド氏が大嫌いだろ。
俺と関わり合わせたくないと思っていただろ。
どんな因縁持ってんだよ。
大教会の大修繕が始まっているので、会わないのは無理だけど。今日も書類の受け渡しをしている。工事関係者が地下にも出入りしているので、安全のため微調整は必要なのである。行方不明者が出たら大変だから。
皇弟が動いて、大教会が崩れないように必要なときは、捕虜であっても俺が大教会に行ける手配をしてもらえた。
おつきのゴートナー文官に変更はないが。
「何を言っていらっしゃるのか、シエルド・アッシェン様」
「エトノア、鏡持ってないか、手鏡。その瞬間を本人に見せるのが一番だろ」
「あいにく持ち合わせておりません」
あー、この人なんだよな。
エセルたちが騒いでいたのは。
シエルド・アッシェンの従者エトノア。雇い主はシエルドの父親。
外見は十五歳の成人したてのように若い。
身長も低く、少年らしい面も持ち合わせているように見える。
俺よりもさらに年上が、俺よりもさらに若く存在するってどういうことかと思えるが。
だが、人外だと言われれば納得もする。
エセルも潰さなければ、永遠にあのキラキライケメン姿だったのだろうし。なぜ五匹に分裂したのか不明だが。
「地獄の門、」
「ああ、クロウ様、審判の門の別名をご存じなんですね」
信仰心まったくないのに知っていてえらーいという視線をぶつけてくるのは、ラウトリス神官。
俺に対するハードルが限りなく低くなっている気がする。
ポツリと言った言葉にさえ反応してくれる。
俺が魔法で崩れそうな地下を支えていると言ったからかな?
俺が大教会の地下を支えているのは本当なので、心は痛まない。
俺の魔法が支えているわけではないが。
俺の命令で、今も健気に頑張っているのはエセルたちだが。
「審判の門は人が亡くなったときに通るとされている門ですよね」
「ええ、そうです。審判の門の別名が地獄の門と言われているのは、善行だけで一生を終える人はおらず、必ず罪を背負っているために、人が亡くなったら地獄の門しか開かないと言われているからですね」
「そりゃ、そうですよね」
しかも、それが善行だと判断するのはその時代、その場所の人である。
国や時代、身分、状況が変われば、善行も悪行も変化する。
それにもかかわらず、神が人の尺度で善行を判断してくれるのか。
地獄の門とは皮肉がたっぷり込められている。
「では、ラウトリス神官、審判の門の門番とは?」
「ゲートキーパーですか?審判の門にはその記述はなかったはずです。そもそも審判の門には扉はついておりません。死者を迎え入れるために閉ざすことも、拒むこともないのですから門番も必要ありません」
この世界の審判の門は、死者なら全員ウェルカムな門なんですねえ。
「では、地獄の門では?」
「ああ、市井の物語では脚色を加えられて、死者が地獄から逃げ出さないようにするために門番がいるとしているものや、魂を集めて地獄の門に差しだす者などを描いているものがあるようです。一種の娯楽として、我々教会も同一視されない限りは特に何も言いませんが」
「面白そうな物語ですねえ」
おおっと、感想を間違った。
ラウトリス神官も笑顔が多彩なんだよなあ。笑顔を見分けるのも苦労するぜ。やれやれ。ゴートナー文官もだけど。
「教会の尊い教えを崩さない範囲では」
言葉を付け加えておきました。
「神官殿、」
「はい」
ラウトリス神官が返事しているのに、呼んだ本人は俺の顔を見ている。
「えっと、あの、地下の工事で先ほど指示された件なんですが、、、」
工事関係者も関係者、工事の指示を出す現場監督だった。
現場監督というと髭面のゴッツイ感じを想像するが、中間管理職風なヤセ型の苦労人という人物だ。俺が苦労させているわけではないぞ、決して。
確かに俺はこの人に地下工事のことを先ほど細かく話していた。シエルド氏を信用していないってわけじゃないが、人死には避けたいから仕方ないことだ。
「あ、俺ですか」
「ええと、はい、そうですが?」
自分に向けられている周囲の視線の意味がわからないよなあ。
この周囲には俺が捕虜だと知っている者だけがいる。
白い衣装は確かに似ている。
ふっ、毎日魔法をかけて純白を維持しているんだぜ。涙ぐましいだろ。あのピチピチ囚人服着たくないから。アレを着替えで用意されたら泣いちゃうよ。
熱心な信者じゃないと、この間違い探しはわからないか?
細長い布を肩からかけているだけの違いだと思う人もいるかもしれない。けっこう細部は違うけど。
今までこの大教会には信者しかいなかったから聖職者に間違われたことはない、、、いや、教会長も間違えそうになっていなかったか?最初に会ったときに。
あ、俺、刺繍が特に違う詰襟部分をマフラーで隠しているからなあ。
首輪が首に存在しているから。
そもそも上着の裾が長くて汚れやすそうに見えるし同じ型だから、注意深く見ないと刺繍の違いなんて目に入らない。
魔導士の法衣は国の制服としてもフードのところが多いし、リンク王国でも日常的な制服はフードがついている。だが、王族直属部隊の制服だけは別注なのである。
それは横に置いといて。
「何か問題でもありましたか?」
「あ、ああ、この奥の辺りの確認を。最奥は階段がかなり痛んでおりまして、中に入れる作業人員数がかなり限られますね」
「そうですよねー。俺も心配しています。崩壊の恐れがありますので、何度も言いますが地下では一人でできる単純作業でも単独での行動はお控えください。必ず複数人での行動をお願い致しますね。絶対に地下に入るときと出るときは人数確認お願いしますよ。誰かいなくなったら、即座に俺に連絡くださいね」
重要なことなので、何度も言ってやるぜ。
耳にタコができるくらいは。
「まるでいなくなるのを想定しているかのよう」
ラウトリス神官、誰もが感じている指摘はやめようね。
フラグを立てるのがラウトリス神官、フラグを踏み潰しまくるのが俺。絶対にフラグを回収させてやるものか。
エセルが注視していても、餌がウヨウヨしていたら食べちゃおうとする。
広大な地下にそれだけの数がいるのだから、液体と五匹だけではなかなか手がまわらないし、監視もままならない。
契約解除は早々に終わらないが、地下をどうにかしないと地上部の修繕も進まない。
それだけのモノを作った最高責任者、本当に責任をとってほしい。
もう生きてないけど。
「生き埋めになったとしても、助けを求めに走る人がいれば何とかなりますから」
「そ、そうですよね。救援体制の見直しもしておきます」
「さすがは現場監督。お願いしますね」
危機管理がわかる現場監督で良かった。
まあ、現場がそれに従わない作業員ばかりだと、、、アッシェン大商会の手腕を疑わざる得ないが。
んで。
俺の後ろでワクワクしながら、あんなところにも地下への階段があったんだー、と少年のような目で見ているラウトリス神官。。。
今の話、ちゃんと聞いてた?
崩壊するから単独で入るなって話だよ。
大人の階段のぼったんだから、少年の心はもう忘れてくれ。
シエルド様のご指摘。
後ろを振り返ると、普通の笑顔に見える笑顔がそこにある。
瞬時で変化させているのか。
ある意味、怖い。
ゴートナー文官は確実にシエルド氏が大嫌いだろ。
俺と関わり合わせたくないと思っていただろ。
どんな因縁持ってんだよ。
大教会の大修繕が始まっているので、会わないのは無理だけど。今日も書類の受け渡しをしている。工事関係者が地下にも出入りしているので、安全のため微調整は必要なのである。行方不明者が出たら大変だから。
皇弟が動いて、大教会が崩れないように必要なときは、捕虜であっても俺が大教会に行ける手配をしてもらえた。
おつきのゴートナー文官に変更はないが。
「何を言っていらっしゃるのか、シエルド・アッシェン様」
「エトノア、鏡持ってないか、手鏡。その瞬間を本人に見せるのが一番だろ」
「あいにく持ち合わせておりません」
あー、この人なんだよな。
エセルたちが騒いでいたのは。
シエルド・アッシェンの従者エトノア。雇い主はシエルドの父親。
外見は十五歳の成人したてのように若い。
身長も低く、少年らしい面も持ち合わせているように見える。
俺よりもさらに年上が、俺よりもさらに若く存在するってどういうことかと思えるが。
だが、人外だと言われれば納得もする。
エセルも潰さなければ、永遠にあのキラキライケメン姿だったのだろうし。なぜ五匹に分裂したのか不明だが。
「地獄の門、」
「ああ、クロウ様、審判の門の別名をご存じなんですね」
信仰心まったくないのに知っていてえらーいという視線をぶつけてくるのは、ラウトリス神官。
俺に対するハードルが限りなく低くなっている気がする。
ポツリと言った言葉にさえ反応してくれる。
俺が魔法で崩れそうな地下を支えていると言ったからかな?
俺が大教会の地下を支えているのは本当なので、心は痛まない。
俺の魔法が支えているわけではないが。
俺の命令で、今も健気に頑張っているのはエセルたちだが。
「審判の門は人が亡くなったときに通るとされている門ですよね」
「ええ、そうです。審判の門の別名が地獄の門と言われているのは、善行だけで一生を終える人はおらず、必ず罪を背負っているために、人が亡くなったら地獄の門しか開かないと言われているからですね」
「そりゃ、そうですよね」
しかも、それが善行だと判断するのはその時代、その場所の人である。
国や時代、身分、状況が変われば、善行も悪行も変化する。
それにもかかわらず、神が人の尺度で善行を判断してくれるのか。
地獄の門とは皮肉がたっぷり込められている。
「では、ラウトリス神官、審判の門の門番とは?」
「ゲートキーパーですか?審判の門にはその記述はなかったはずです。そもそも審判の門には扉はついておりません。死者を迎え入れるために閉ざすことも、拒むこともないのですから門番も必要ありません」
この世界の審判の門は、死者なら全員ウェルカムな門なんですねえ。
「では、地獄の門では?」
「ああ、市井の物語では脚色を加えられて、死者が地獄から逃げ出さないようにするために門番がいるとしているものや、魂を集めて地獄の門に差しだす者などを描いているものがあるようです。一種の娯楽として、我々教会も同一視されない限りは特に何も言いませんが」
「面白そうな物語ですねえ」
おおっと、感想を間違った。
ラウトリス神官も笑顔が多彩なんだよなあ。笑顔を見分けるのも苦労するぜ。やれやれ。ゴートナー文官もだけど。
「教会の尊い教えを崩さない範囲では」
言葉を付け加えておきました。
「神官殿、」
「はい」
ラウトリス神官が返事しているのに、呼んだ本人は俺の顔を見ている。
「えっと、あの、地下の工事で先ほど指示された件なんですが、、、」
工事関係者も関係者、工事の指示を出す現場監督だった。
現場監督というと髭面のゴッツイ感じを想像するが、中間管理職風なヤセ型の苦労人という人物だ。俺が苦労させているわけではないぞ、決して。
確かに俺はこの人に地下工事のことを先ほど細かく話していた。シエルド氏を信用していないってわけじゃないが、人死には避けたいから仕方ないことだ。
「あ、俺ですか」
「ええと、はい、そうですが?」
自分に向けられている周囲の視線の意味がわからないよなあ。
この周囲には俺が捕虜だと知っている者だけがいる。
白い衣装は確かに似ている。
ふっ、毎日魔法をかけて純白を維持しているんだぜ。涙ぐましいだろ。あのピチピチ囚人服着たくないから。アレを着替えで用意されたら泣いちゃうよ。
熱心な信者じゃないと、この間違い探しはわからないか?
細長い布を肩からかけているだけの違いだと思う人もいるかもしれない。けっこう細部は違うけど。
今までこの大教会には信者しかいなかったから聖職者に間違われたことはない、、、いや、教会長も間違えそうになっていなかったか?最初に会ったときに。
あ、俺、刺繍が特に違う詰襟部分をマフラーで隠しているからなあ。
首輪が首に存在しているから。
そもそも上着の裾が長くて汚れやすそうに見えるし同じ型だから、注意深く見ないと刺繍の違いなんて目に入らない。
魔導士の法衣は国の制服としてもフードのところが多いし、リンク王国でも日常的な制服はフードがついている。だが、王族直属部隊の制服だけは別注なのである。
それは横に置いといて。
「何か問題でもありましたか?」
「あ、ああ、この奥の辺りの確認を。最奥は階段がかなり痛んでおりまして、中に入れる作業人員数がかなり限られますね」
「そうですよねー。俺も心配しています。崩壊の恐れがありますので、何度も言いますが地下では一人でできる単純作業でも単独での行動はお控えください。必ず複数人での行動をお願い致しますね。絶対に地下に入るときと出るときは人数確認お願いしますよ。誰かいなくなったら、即座に俺に連絡くださいね」
重要なことなので、何度も言ってやるぜ。
耳にタコができるくらいは。
「まるでいなくなるのを想定しているかのよう」
ラウトリス神官、誰もが感じている指摘はやめようね。
フラグを立てるのがラウトリス神官、フラグを踏み潰しまくるのが俺。絶対にフラグを回収させてやるものか。
エセルが注視していても、餌がウヨウヨしていたら食べちゃおうとする。
広大な地下にそれだけの数がいるのだから、液体と五匹だけではなかなか手がまわらないし、監視もままならない。
契約解除は早々に終わらないが、地下をどうにかしないと地上部の修繕も進まない。
それだけのモノを作った最高責任者、本当に責任をとってほしい。
もう生きてないけど。
「生き埋めになったとしても、助けを求めに走る人がいれば何とかなりますから」
「そ、そうですよね。救援体制の見直しもしておきます」
「さすがは現場監督。お願いしますね」
危機管理がわかる現場監督で良かった。
まあ、現場がそれに従わない作業員ばかりだと、、、アッシェン大商会の手腕を疑わざる得ないが。
んで。
俺の後ろでワクワクしながら、あんなところにも地下への階段があったんだー、と少年のような目で見ているラウトリス神官。。。
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