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1章 敵国の牢獄
1-86 口論だけで終われば楽なのに
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「口では何とでも言えるっっ」
ポシュが天空に広がる炎を生み出した。
青空が赤く染まり、普通な一般人ならこの世の絶望を感じるくらいの炎だが。
恐怖で身をすくめて動けないようにする効果を狙っているのかもしれない。
ここは、彼の作った空間。
彼にとって、彼らにとって、都合の良い空間となっている。
演出は彼らの味方だ。
「いつも思うんだけどさあ。攻撃魔法の魔力って消費量が多すぎてもったいないと思わないか」
「ああ、確かに。身体強化はそこまでの魔力量が必要ないから」
「そうそう、体内で循環させる場合、そこまでの魔力を消費しないよねえ。攻撃魔法も派手さばかり気にしないで、もう少し消費魔力を抑える研究をすればいいのに」
「、、、クロウ、セリム、第三者のように世間話の感じで話さないで」
リーウセンが俺たちの会話を止めた。
「別にあの魔法はこっちに向かってきてから対処しても間に合うじゃないか」
「せっかくだから、あの魔法が完成したところで、この魔槍の試し打ちをしてみたかったんだが」
「セリムっ、クロウに毒されるんじゃないっ。常識を取り戻してくれっ」
リーウセンがセリムに訴える。
やだなあ、リーウセン。
セリムが俺の影響で常識から外れたみたいに言っているぞ。
言っておくが、平民からしたら貴族は全員が相当な常識外れな存在だ。
「リーウセン、考えてみろ。お前は戦力を四対四の同数で見てないか」
「だって、そうだろ?地獄の門もクワンもこちら側の戦力に数えるわけにはいかないだろう。クロウが強いとは言っても」
セリムは自分の肩にのっている銀ワンコを指さした後、周囲をぐるっと見渡した。
「、、、あ」
リーウセンはセリムが言いたいことをしっかりと理解してくれたようだ。
黒ワンコたちの他にもエセルたちもしっかり来ているんだけどね。エセルの姿は俺以外には見えていないから。
、、、見えてないのかな?ポシュにも。魔力量が多ければ見えるんじゃなかったっけ??違ったかな?
「リーウセン、冷静になれたか?」
「ううっ、帝国の皆さんかわいそう。クロウに帝国民全員を人質にとられているようなもんじゃないか」
「いや、クロウがさっきそう言っていただろ。ちゃんと他人の話は聞いておけよ。それにコイツらがいなくともクロウ一人でも帝国くらいなら焦土と化せる」
銀ワンコが鋭い目をしながらうんうん頷いているのがかわいらしい。
リーウセンはセリムを見た後、俺を見た。
スッと表情が消える。
「そうですね。そうでした。できれば、この大教会は残してほしいけど」
「ああ、リーウセンさんに頼まれなくとも、もちろん残す予定ですよ」
長距離空間転移魔法陣があるからね。
ポシュのように行ったことのない場所にでも使えるのならいいのだけど、普通の魔導士は行ったことのない場所に転移すると危ないのでやらない。
だから、魔法陣を設置して安全を確保してから転移するのである。
各国に設置されているのにそんな大切なものを滅してしまうのはもったいない。
「良かった。これでラウトリスや教会長は安全だ」
あ、その二人の心配はしてなかった。
忘れてた。
うん、大教会が無事なら、その二人も無事だね。うんうん。
ものすごく晴れやかな表情となっているので、リーウセンには何も言わないけど。
「はははっ、本当にその二人が安全だと思うのか。大教会の地上部ではすでに帝国軍が動いている」
メーデが大きな声で言った。
つまり、ポシュの魔法陣でこちらに来れなかった方々ね。
皇帝に気づいた時点でつながりを俺が断ち切ったから。
「ああ、その帝国の軍人さんたちはすでに拘束した後、教会の外に放り出されたよ。教会ってまだまだ治外法権がなりたっているんだね」
教会長の白ワンコたちは優秀だよ。
教会長を拘束しようとする輩を許すわけがないじゃん。
人外に人間が勝とうなんて、策がなければ無謀すぎる。
WINって可愛らしく胸張っているよ。
「何でポシュの完全結界内にいるお前らが外のことを把握しているんだっ。虚言を信じられるわけがないだろっ。帝国にあるものはすべて皇帝陛下の所有物だっ。治外法権なんて認められるかっ」
信じるも信じないも自分次第だけど、昔々はあの大教会も聖騎士やら何やらの戦力を蓄えていたから、完全に治外法権だったと思うけどなあ。
この帝都の地下をすべて巻き込む形の大教会の地下の建設だってそうだ。
大教会の地下でやりたい放題していなければ、こんな五百層まで作らないし、作れない。皇帝の命令であっても何らかの密約が守られていたかは疑わしい。
帝国にあるすべてのものを皇帝陛下の所有物だと主張するのなら、そこら辺も辻褄をあわせてほしいところだ。
「クロウ・リティっ、リンク王国でチヤホヤされていたのかもしれないが、ここはオルド帝国っ。この国にいるのは実力主義で鍛えられた魔導士だっ」
ポシュが叫んだ。
あれ?俺、どれだけ嫌われている?
正確な情報どこに飛んで行った?
俺、リンク王国でチヤホヤされていたことないんだけど。
黒髪の平民ってこと、理解してないのかな?
黒髪は見ればわかるだろうに。お前の目、腐ってるのか?
皇帝が横を向いてしまったじゃないか。俺と視線を合わせようとしなくなったじゃないか。
「喰らえっ、極大魔法、炎の乱舞っ。お前らこそ、焦土の上に何も残すなっ」
「、、、いや、魔法準備するのに時間かけすぎだ」
どれだけ会話していたと思っているんだ?
何もせずに敵が待っていてくれていると思うな。
戦争なら前線に立つ者たちが戦っていてくれていると思うけど。
「圧縮」
一瞬にして空を覆う炎が掻き消えた。
雲一つない綺麗な青空だ。
「は?はあっっ??何をしたっ」
目にした事実を認めろよ。
そもそも、敵に手の内をわざわざ説明するバカもいない。
「後方支援の魔導士には元々期待していない。この場にいれば神の愛し子であるルッツ・ネイテスと戦いたかったのだが、セリムを肉体だけでなく武で屈服させるのも悪くない」
大剣をかまえたメーデがセリムに向かって言った。
お前、意外とセリムのこと大好きだろ。
しっかし。
「神の愛し子って何だっけ」
「そんなことも知らないのか。ルッツ・ネイテスは剣技に愛されし者。剣技を高め極めることができる能力だ」
説明ありがとう。
本当はいいヤツなのかな。
そうそう、神が与えた能力と言われているものが、○○に愛されし者という能力。
ネッツ副隊長がリンク王国では剣で右に出る者なしと言われる所以か。
この○○に愛されし者という能力は意外と曲者で、自分自身がそれにまったく興味がなかった場合はまったく役に立たないとされる能力である。
つまりネッツ副隊長が剣を一切握ることすらなかったら、一生日の目を見ることができない能力となり得るのである。
本人がその能力の存在を知っていればまだいい。
知らなければ、学びもしないし訓練もしない。
この能力は何もしなくても極められた状態の実力が手に入るほど都合がいいものではない。
他人よりも才能が開花する時期が早いだけとも言える能力であるが、それを極めたいと切に希望する者ならばあっても困らない能力ではある。
「それでは、ナーズ・ブロウディの相手は私がしようか」
ガントレットのフロレンスがナーズ隊長の前に出た。
「え、じゃあ、俺の相手は?」
俺が笑顔で問うと。
「まずはポシュを倒してから言、、、え?」
振り返ったメーデとフロレンスが固まった。
草原の上には、ポシュがすでに魔法の縄でぐるぐるに拘束されて転がっている。ボンレスハムのようには見えないのは細身だからだろう。シエルドの叔父たちと比べるのも悪いと思う整った体型なのだが。
「さすがはクロウ。素早い」
「仕方ないよね。あれだけ魔法の発動に時間かけているんだから、こちらが何もしていないわけないよね」
「はっはっはっ、なら仕方ない。俺が出よう」
おおっと、皇帝が出てきてしまった。
ま、そうなるか。
魔法をかけた布で猿ぐつわをしたので、うーうーという唸り声さえ聞こえない。
ポシュは何かを叫んでいるが、音にさえならない。
ポシュが天空に広がる炎を生み出した。
青空が赤く染まり、普通な一般人ならこの世の絶望を感じるくらいの炎だが。
恐怖で身をすくめて動けないようにする効果を狙っているのかもしれない。
ここは、彼の作った空間。
彼にとって、彼らにとって、都合の良い空間となっている。
演出は彼らの味方だ。
「いつも思うんだけどさあ。攻撃魔法の魔力って消費量が多すぎてもったいないと思わないか」
「ああ、確かに。身体強化はそこまでの魔力量が必要ないから」
「そうそう、体内で循環させる場合、そこまでの魔力を消費しないよねえ。攻撃魔法も派手さばかり気にしないで、もう少し消費魔力を抑える研究をすればいいのに」
「、、、クロウ、セリム、第三者のように世間話の感じで話さないで」
リーウセンが俺たちの会話を止めた。
「別にあの魔法はこっちに向かってきてから対処しても間に合うじゃないか」
「せっかくだから、あの魔法が完成したところで、この魔槍の試し打ちをしてみたかったんだが」
「セリムっ、クロウに毒されるんじゃないっ。常識を取り戻してくれっ」
リーウセンがセリムに訴える。
やだなあ、リーウセン。
セリムが俺の影響で常識から外れたみたいに言っているぞ。
言っておくが、平民からしたら貴族は全員が相当な常識外れな存在だ。
「リーウセン、考えてみろ。お前は戦力を四対四の同数で見てないか」
「だって、そうだろ?地獄の門もクワンもこちら側の戦力に数えるわけにはいかないだろう。クロウが強いとは言っても」
セリムは自分の肩にのっている銀ワンコを指さした後、周囲をぐるっと見渡した。
「、、、あ」
リーウセンはセリムが言いたいことをしっかりと理解してくれたようだ。
黒ワンコたちの他にもエセルたちもしっかり来ているんだけどね。エセルの姿は俺以外には見えていないから。
、、、見えてないのかな?ポシュにも。魔力量が多ければ見えるんじゃなかったっけ??違ったかな?
「リーウセン、冷静になれたか?」
「ううっ、帝国の皆さんかわいそう。クロウに帝国民全員を人質にとられているようなもんじゃないか」
「いや、クロウがさっきそう言っていただろ。ちゃんと他人の話は聞いておけよ。それにコイツらがいなくともクロウ一人でも帝国くらいなら焦土と化せる」
銀ワンコが鋭い目をしながらうんうん頷いているのがかわいらしい。
リーウセンはセリムを見た後、俺を見た。
スッと表情が消える。
「そうですね。そうでした。できれば、この大教会は残してほしいけど」
「ああ、リーウセンさんに頼まれなくとも、もちろん残す予定ですよ」
長距離空間転移魔法陣があるからね。
ポシュのように行ったことのない場所にでも使えるのならいいのだけど、普通の魔導士は行ったことのない場所に転移すると危ないのでやらない。
だから、魔法陣を設置して安全を確保してから転移するのである。
各国に設置されているのにそんな大切なものを滅してしまうのはもったいない。
「良かった。これでラウトリスや教会長は安全だ」
あ、その二人の心配はしてなかった。
忘れてた。
うん、大教会が無事なら、その二人も無事だね。うんうん。
ものすごく晴れやかな表情となっているので、リーウセンには何も言わないけど。
「はははっ、本当にその二人が安全だと思うのか。大教会の地上部ではすでに帝国軍が動いている」
メーデが大きな声で言った。
つまり、ポシュの魔法陣でこちらに来れなかった方々ね。
皇帝に気づいた時点でつながりを俺が断ち切ったから。
「ああ、その帝国の軍人さんたちはすでに拘束した後、教会の外に放り出されたよ。教会ってまだまだ治外法権がなりたっているんだね」
教会長の白ワンコたちは優秀だよ。
教会長を拘束しようとする輩を許すわけがないじゃん。
人外に人間が勝とうなんて、策がなければ無謀すぎる。
WINって可愛らしく胸張っているよ。
「何でポシュの完全結界内にいるお前らが外のことを把握しているんだっ。虚言を信じられるわけがないだろっ。帝国にあるものはすべて皇帝陛下の所有物だっ。治外法権なんて認められるかっ」
信じるも信じないも自分次第だけど、昔々はあの大教会も聖騎士やら何やらの戦力を蓄えていたから、完全に治外法権だったと思うけどなあ。
この帝都の地下をすべて巻き込む形の大教会の地下の建設だってそうだ。
大教会の地下でやりたい放題していなければ、こんな五百層まで作らないし、作れない。皇帝の命令であっても何らかの密約が守られていたかは疑わしい。
帝国にあるすべてのものを皇帝陛下の所有物だと主張するのなら、そこら辺も辻褄をあわせてほしいところだ。
「クロウ・リティっ、リンク王国でチヤホヤされていたのかもしれないが、ここはオルド帝国っ。この国にいるのは実力主義で鍛えられた魔導士だっ」
ポシュが叫んだ。
あれ?俺、どれだけ嫌われている?
正確な情報どこに飛んで行った?
俺、リンク王国でチヤホヤされていたことないんだけど。
黒髪の平民ってこと、理解してないのかな?
黒髪は見ればわかるだろうに。お前の目、腐ってるのか?
皇帝が横を向いてしまったじゃないか。俺と視線を合わせようとしなくなったじゃないか。
「喰らえっ、極大魔法、炎の乱舞っ。お前らこそ、焦土の上に何も残すなっ」
「、、、いや、魔法準備するのに時間かけすぎだ」
どれだけ会話していたと思っているんだ?
何もせずに敵が待っていてくれていると思うな。
戦争なら前線に立つ者たちが戦っていてくれていると思うけど。
「圧縮」
一瞬にして空を覆う炎が掻き消えた。
雲一つない綺麗な青空だ。
「は?はあっっ??何をしたっ」
目にした事実を認めろよ。
そもそも、敵に手の内をわざわざ説明するバカもいない。
「後方支援の魔導士には元々期待していない。この場にいれば神の愛し子であるルッツ・ネイテスと戦いたかったのだが、セリムを肉体だけでなく武で屈服させるのも悪くない」
大剣をかまえたメーデがセリムに向かって言った。
お前、意外とセリムのこと大好きだろ。
しっかし。
「神の愛し子って何だっけ」
「そんなことも知らないのか。ルッツ・ネイテスは剣技に愛されし者。剣技を高め極めることができる能力だ」
説明ありがとう。
本当はいいヤツなのかな。
そうそう、神が与えた能力と言われているものが、○○に愛されし者という能力。
ネッツ副隊長がリンク王国では剣で右に出る者なしと言われる所以か。
この○○に愛されし者という能力は意外と曲者で、自分自身がそれにまったく興味がなかった場合はまったく役に立たないとされる能力である。
つまりネッツ副隊長が剣を一切握ることすらなかったら、一生日の目を見ることができない能力となり得るのである。
本人がその能力の存在を知っていればまだいい。
知らなければ、学びもしないし訓練もしない。
この能力は何もしなくても極められた状態の実力が手に入るほど都合がいいものではない。
他人よりも才能が開花する時期が早いだけとも言える能力であるが、それを極めたいと切に希望する者ならばあっても困らない能力ではある。
「それでは、ナーズ・ブロウディの相手は私がしようか」
ガントレットのフロレンスがナーズ隊長の前に出た。
「え、じゃあ、俺の相手は?」
俺が笑顔で問うと。
「まずはポシュを倒してから言、、、え?」
振り返ったメーデとフロレンスが固まった。
草原の上には、ポシュがすでに魔法の縄でぐるぐるに拘束されて転がっている。ボンレスハムのようには見えないのは細身だからだろう。シエルドの叔父たちと比べるのも悪いと思う整った体型なのだが。
「さすがはクロウ。素早い」
「仕方ないよね。あれだけ魔法の発動に時間かけているんだから、こちらが何もしていないわけないよね」
「はっはっはっ、なら仕方ない。俺が出よう」
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