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一章
3話
しおりを挟む始めの頃は、ウェンディの成長速度が落ち始めてからは、ウェンディの両親は医者を手配して色々と調べてくれた。
奇病にかかっていないか、呪いのようなものにかかってはいないか。
大層心配し、国中の医者に診せた。
だが、医者達はウェンディの体は健康体だと、皆口を揃えてそう言う。
そんなはずが無い。
成長が止まっている、魔力が落ちている、魔法の腕が落ちている。
間違いなく奇病か呪いではないのか、と時間と金をかけて調べたが、やはりウェンディには何の問題も見つからなかった。
それまで、ウェンディを心配し、愛し、病や呪いをどうにかしようと躍起になってくれていた両親だったが、何の問題も無い。異常もない。
それを知ると、両親は段々と冷たく、余所余所しくなっていったのだ。
最初の頃はまだ、少し余所余所しいくらいで良かった。
だが、ウェンディが誕生日を迎える度。
全く成長しないウェンディを見る度に両親の顔は歪み、まるで得体の知れない、気味の悪いものを見るような目に変わるのは、早かった。
それだけなら、まだ良かった。
だけど、ウェンディが信頼し、愛していた専属護衛騎士のフォスターからも年々冷たい態度を取られ、今では両親よりも冷たい態度、視線で見られるようになった。
フォスターはウェンディの義妹であるエルローディアに傾倒し、今では彼女の専属護衛騎士ではないかと見間違うほど彼女の傍に侍っている。
かつてはウェンディを優しく、愛情溢れる瞳で見つめてくれていたフォスターの目は今は蔑みや嘲笑の感情が浮かび。
かつてはウェンディを見る度に柔らかく緩んでいたフォスターの頬は、今はウェンディの姿を見る度に不快感を顕に歪む。
かつては愛おしそうにウェンディを呼んでくれていたフォスターの声は、今は刺々しく、低く冷たい。
ウェンディの姿を視界に入れる度、フォスターの顔が不機嫌そうに、不快そうに歪むのだ。
ウェンディは、自分のドレスの裾をきゅっと握り、父が待っていると言う部屋に向かって小走りに駆けて行った。
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