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第二章
第77話 ブロンのもふもふは癒し
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依頼を達成したので一旦メイス達の下へと戻ると、両膝をついて肩で荒く呼吸をするヒデさんの姿が目に入った。
そんなヒデさんに、メイスは挑発的に声を投げかける。
『どうした。もう終わりか?その程度の魔法を扱えなくてどうする。ほら、さっさと立て』
相変わらずメイスは厳しい。
中身が成人した私でも心が折れそうな時があったというのに、純粋な若者にはかなり堪えるだろう。
そう思ってヒデさんを見守っていたのだが、ヒデさんは息を整えると立ち上がった。
「は、はい!僕より小さいユーリさんが頑張れたのに、僕がすぐにへばってしまっては男として情けない。メイスさん、よろしくお願いします!」
まだ息は荒く足元はふらふらとしている。
心配で駆け寄ろうとした時、メイスが感嘆の声をあげた。
『ほぉ……。すぐに音を上げるかと思っていたが、お前は根性があるな。……よかろう。では、再開しよう』
気を良くしたメイスが尻尾を立てて楽しげに呟いたのを聞いて、私は慌てて話しを遮った。
「ちょっと待って!二人共、一旦お昼にしない?腹が減っては何とやらでしょう?私、お腹空いちゃった」
『ユーリ』
「ユーリさん」
二人の声が重なって私に視線を向ける。
まるで、今気がついたと言わんばかりの表情に、私は思わず苦笑を漏らした。
「鍛錬に集中しているところ悪いんだけど、もうお昼だよ。一旦お昼休憩にしない?」
『もうそんな時刻か。わかった。一旦休憩にしよう』
私の問いかけにメイスが応えると、ヒデさんもお腹を擦りながら応える。
「時間が経つのが早いなぁ。……でも、確かにお腹空いた」
『ぼくもおなかすいた~』
足元からブロンの声が聞こえて見下ろすと、ふさふさの白い尻尾をパタパタと振って私を見上げていた。
さっきまで森を駆け回って魔物を狩っていたからお腹が空くのは当然のことだ。
私は、ブロンの頭を撫でながら笑みを浮かべて言った。
「そっかぁ。私の代わりに魔物を狩ってくれたんだものね。お腹が空くよねぇ。ご飯にしようねぇ」
すると、私の話しを聞いたヒデさんが、驚愕した表情を浮かべて独り言のように呟いた。
「……え?ブロンって魔物を狩れるくらい強いの?あんなに小さいのに?」
そこで私は、ブロンの正体がフェンリルであること、実は子犬の姿は偽りであることを説明していなかったことを思い出した。
「そう言えば、ブロンのこと説明していなかったよね。この子はブロン。子犬の姿をしているけど、実はフェンリルなの」
フェンリルと知ったヒデさんの瞳が大きく見開かれる。
「えぇっ!?ラノベでも有名なあのフェンリル!?……どう見てもシベリアンハスキー系の犬の子供だと思ってた……」
そう言って絶句したヒデさんの言葉に、私も最初の頃、シベリアンハスキーとピレネー犬を掛け合わせた犬だと思っていたことを思い出して苦笑いする。
「ふふ。今は可愛い子犬の姿だからね。元の大きい姿を見たら驚くよ」
足元でちょこんとお座りをして私を見上げているブロンに目配せをすると、言葉の意味を理解したブロンが立ち上がって私達から距離を取ると元の大きさに戻る。
「っ!?おぉっ!大きい!格好いい!」
さっきから驚きっぱなしのヒデさんの目は大きく見開かれたままだ。
しかし、ブロンの本来の姿がヒデさんの胸に刺さったのか、頬を紅潮させて鼻息が荒くなっている。
ヒデさんは恐る恐るブロンに近づくと、その大きな体に抱きついてもふもふの毛並みに顔を埋めた。
「ふわぁ……。もっふもふだぁ。それにお日様の良い匂いがする。はぁ……。癒されるぅ」
うんうん、ブロンの毛並みって柔らかくて良い匂いがするんだよね。
子犬の姿のブロンも良いけど、偶には大きくなってもらってもふもふの毛並みに顔を埋めたくなっちゃう。
気がつけば、私もブロンのもふもふの毛並みに埋もれるように抱きついていた。
『あははっ。くすぐったいよぉ』
そう言ったブロンだが、嫌がる素振りは見せずに大人しくしている。
本当にいい子だ。
私達はブロンのもふもふの毛並みを堪能した後、ようやく昼休憩をとることにした。
そんなヒデさんに、メイスは挑発的に声を投げかける。
『どうした。もう終わりか?その程度の魔法を扱えなくてどうする。ほら、さっさと立て』
相変わらずメイスは厳しい。
中身が成人した私でも心が折れそうな時があったというのに、純粋な若者にはかなり堪えるだろう。
そう思ってヒデさんを見守っていたのだが、ヒデさんは息を整えると立ち上がった。
「は、はい!僕より小さいユーリさんが頑張れたのに、僕がすぐにへばってしまっては男として情けない。メイスさん、よろしくお願いします!」
まだ息は荒く足元はふらふらとしている。
心配で駆け寄ろうとした時、メイスが感嘆の声をあげた。
『ほぉ……。すぐに音を上げるかと思っていたが、お前は根性があるな。……よかろう。では、再開しよう』
気を良くしたメイスが尻尾を立てて楽しげに呟いたのを聞いて、私は慌てて話しを遮った。
「ちょっと待って!二人共、一旦お昼にしない?腹が減っては何とやらでしょう?私、お腹空いちゃった」
『ユーリ』
「ユーリさん」
二人の声が重なって私に視線を向ける。
まるで、今気がついたと言わんばかりの表情に、私は思わず苦笑を漏らした。
「鍛錬に集中しているところ悪いんだけど、もうお昼だよ。一旦お昼休憩にしない?」
『もうそんな時刻か。わかった。一旦休憩にしよう』
私の問いかけにメイスが応えると、ヒデさんもお腹を擦りながら応える。
「時間が経つのが早いなぁ。……でも、確かにお腹空いた」
『ぼくもおなかすいた~』
足元からブロンの声が聞こえて見下ろすと、ふさふさの白い尻尾をパタパタと振って私を見上げていた。
さっきまで森を駆け回って魔物を狩っていたからお腹が空くのは当然のことだ。
私は、ブロンの頭を撫でながら笑みを浮かべて言った。
「そっかぁ。私の代わりに魔物を狩ってくれたんだものね。お腹が空くよねぇ。ご飯にしようねぇ」
すると、私の話しを聞いたヒデさんが、驚愕した表情を浮かべて独り言のように呟いた。
「……え?ブロンって魔物を狩れるくらい強いの?あんなに小さいのに?」
そこで私は、ブロンの正体がフェンリルであること、実は子犬の姿は偽りであることを説明していなかったことを思い出した。
「そう言えば、ブロンのこと説明していなかったよね。この子はブロン。子犬の姿をしているけど、実はフェンリルなの」
フェンリルと知ったヒデさんの瞳が大きく見開かれる。
「えぇっ!?ラノベでも有名なあのフェンリル!?……どう見てもシベリアンハスキー系の犬の子供だと思ってた……」
そう言って絶句したヒデさんの言葉に、私も最初の頃、シベリアンハスキーとピレネー犬を掛け合わせた犬だと思っていたことを思い出して苦笑いする。
「ふふ。今は可愛い子犬の姿だからね。元の大きい姿を見たら驚くよ」
足元でちょこんとお座りをして私を見上げているブロンに目配せをすると、言葉の意味を理解したブロンが立ち上がって私達から距離を取ると元の大きさに戻る。
「っ!?おぉっ!大きい!格好いい!」
さっきから驚きっぱなしのヒデさんの目は大きく見開かれたままだ。
しかし、ブロンの本来の姿がヒデさんの胸に刺さったのか、頬を紅潮させて鼻息が荒くなっている。
ヒデさんは恐る恐るブロンに近づくと、その大きな体に抱きついてもふもふの毛並みに顔を埋めた。
「ふわぁ……。もっふもふだぁ。それにお日様の良い匂いがする。はぁ……。癒されるぅ」
うんうん、ブロンの毛並みって柔らかくて良い匂いがするんだよね。
子犬の姿のブロンも良いけど、偶には大きくなってもらってもふもふの毛並みに顔を埋めたくなっちゃう。
気がつけば、私もブロンのもふもふの毛並みに埋もれるように抱きついていた。
『あははっ。くすぐったいよぉ』
そう言ったブロンだが、嫌がる素振りは見せずに大人しくしている。
本当にいい子だ。
私達はブロンのもふもふの毛並みを堪能した後、ようやく昼休憩をとることにした。
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