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第23章 追憶の番人『ドク』
第335話 復讐を止める最大の一手
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ゼロラ達がフレイムと交戦を始めたころ、レーコ公爵は王都から離れた別宅で怯えていた。
「ま、まずいわ……。改革が成立してしまったこともだけど、もうじきフロストも動き始めるはず……!」
レーコ公爵の別宅には要塞のような改造が施され、侵入者を迎え撃つための私兵を大量に配備していた。
全ては己の身を守るため――
フロストという、"最恐最悪の復讐者"から助かるため――
レーコ公爵はそんな要塞の一室に籠り、ただひたすらに怯えていた。
「レ、レイキース達はまだ戻らないの!? 勇者パーティーさえ戻ってくれば――」
「レーコ公爵! た、大変です!」
怯えながらレイキース達の帰還を待つレーコ公爵の元に、使用人が血相を変えて駆け込んできた。
「ド、ドクター・フロストです! フロストがこの別宅の中に入り込んできました!」
「なんですって!? 何をしてるの! 早く止めて――」
レーコ公爵が使用人にフロストの迎撃を命じようとした、その時だった――
ズゴォオン!! ズゴォオン!!
――別宅が轟音と共に激しく揺れる。
「た、助けてくれぇえ!!」
「む、無理だ! 逃げろぉお!!」
そして別宅内に響き渡る、私兵達の悲鳴と絶望の声――
それは、フロストが別宅の中を蹂躙しながら、レーコ公爵の元を目指していることの証明であった。
「あぁ……いやぁ……」
レーコ公爵は遠くから聞こえる音だけで戦意を失い、その場に座り込んでしまった――
■
「ド、ドクター・フロスト! ストップ! ストップね!」
「押忍! どうか冷静になってほしいで、押忍!」
「……こんなコト! 何にもならなイ!」
別宅の周囲を密かに見張っていた黒蛇部隊のアーサー、トム、ボブの三人。
事態を見た三人は別宅の中へと入りこみ、一人の男の前へと躍り出る――
「アーサー? トム? ボブ? クーカカカ~! てめーら三人まで、この俺の復讐の邪魔を~……するって言ーのか~~!!??」
そこにいるのは三人の元上司、黒蛇部隊の前身、元ルクガイア王国騎士団二番隊の隊長だった男――フロスト。
背中から生えた四本のアームで私兵を薙ぎ払い、別宅中を破壊して先へ進もうとする。
最早その目に正気はなく、かつての部下にも敵意をむき出しにする――
全ては自らが愛した女性――ルナーナとの仲を引き裂き、死に追いやったレーコ公爵への復讐――
それをなんとしても果たすために――
「邪魔するな~!! 邪魔するんだったら……てめーらであろーと、容赦しないからな~~!! クーカカカ~!!」
フロストは四本のアームの内の二本を使い、目の前の三人を薙ぎ払う。
「オ、オウ!? シット!?」
「押忍!? パワーが違い過ぎるで、押忍!?」
「……む、無理ダ。俺達だけでは止められなイ!?」
完成した四本のアームを使いこなすフロスト。
その力は国王直轄精鋭である黒蛇部隊でも、手出しできなかった……。
「ど~こ~だ~? レーコ公爵~!! その両手両足をもぎ取って……虫の標本のように晒上げてから~……殺してやるぞぉおお!!」
復讐と言う狂気に完全に飲み込まれたフロスト。
レーコ公爵への復讐を果たすため、ただひたすらにレーコ公爵目指して蹂躙を続ける――
■
「くそ! 遅かったか!?」
「まずいけん! フロスト元隊長さ、暴れまくっちょるけん!」
ニナーナをバクト達の元に届けていたため、遅れて到着した黒蛇部隊隊長のジフウと副隊長のポール。
レーコ公爵が籠城していた別宅はすでに崩壊しており、今尚内部から轟音と悲鳴が聞こえてくる。
「と、とにかく急ぐばい! なんばしよっても、フロスト元隊長を止めるけん!」
このままフロストがレーコ公爵を殺してしまえば、言い逃れのできない罪に問われることとなる。
黒蛇部隊とてそれは本望ではない。
ポールの呼びかけに、ジフウも急いでフロストの元へ向かおうとした――
――キィイイイン!!
「ちょ、ちょっと待て!? 飛行音!? 一体どこから――」
ジフウは近づいてくる音に反応した。
その方角を見ると、一人のメイドが二人の人間を抱えながら、超スピードで別宅へと向かっているのが見えた。
「あ、あれはニナーナばい!?」
「抱えてるのはまさか……マカロンとラルフルか!?」
ポールとジフウはその姿が誰のものかを確認した。
二人が確認したのも束の間、ニナーナはそのまま別宅の中へと突っ込んでいった――
ズザァアアン!!
「ニナーナがマカロンとラルフルを連れてきた……? あの二人なら、フロスト元隊長を止められるのか……!?」
「と、とにかくおいどもも急ぐけん!」
ニナーナ達の目的の詳細まではジフウとポールにも分からなかった。
それでも、それがわずかな希望であることを信じるしかなかった。
ジフウとポールもレーコ公爵の別宅の中へと入っていく――
「ま、まずいわ……。改革が成立してしまったこともだけど、もうじきフロストも動き始めるはず……!」
レーコ公爵の別宅には要塞のような改造が施され、侵入者を迎え撃つための私兵を大量に配備していた。
全ては己の身を守るため――
フロストという、"最恐最悪の復讐者"から助かるため――
レーコ公爵はそんな要塞の一室に籠り、ただひたすらに怯えていた。
「レ、レイキース達はまだ戻らないの!? 勇者パーティーさえ戻ってくれば――」
「レーコ公爵! た、大変です!」
怯えながらレイキース達の帰還を待つレーコ公爵の元に、使用人が血相を変えて駆け込んできた。
「ド、ドクター・フロストです! フロストがこの別宅の中に入り込んできました!」
「なんですって!? 何をしてるの! 早く止めて――」
レーコ公爵が使用人にフロストの迎撃を命じようとした、その時だった――
ズゴォオン!! ズゴォオン!!
――別宅が轟音と共に激しく揺れる。
「た、助けてくれぇえ!!」
「む、無理だ! 逃げろぉお!!」
そして別宅内に響き渡る、私兵達の悲鳴と絶望の声――
それは、フロストが別宅の中を蹂躙しながら、レーコ公爵の元を目指していることの証明であった。
「あぁ……いやぁ……」
レーコ公爵は遠くから聞こえる音だけで戦意を失い、その場に座り込んでしまった――
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「ド、ドクター・フロスト! ストップ! ストップね!」
「押忍! どうか冷静になってほしいで、押忍!」
「……こんなコト! 何にもならなイ!」
別宅の周囲を密かに見張っていた黒蛇部隊のアーサー、トム、ボブの三人。
事態を見た三人は別宅の中へと入りこみ、一人の男の前へと躍り出る――
「アーサー? トム? ボブ? クーカカカ~! てめーら三人まで、この俺の復讐の邪魔を~……するって言ーのか~~!!??」
そこにいるのは三人の元上司、黒蛇部隊の前身、元ルクガイア王国騎士団二番隊の隊長だった男――フロスト。
背中から生えた四本のアームで私兵を薙ぎ払い、別宅中を破壊して先へ進もうとする。
最早その目に正気はなく、かつての部下にも敵意をむき出しにする――
全ては自らが愛した女性――ルナーナとの仲を引き裂き、死に追いやったレーコ公爵への復讐――
それをなんとしても果たすために――
「邪魔するな~!! 邪魔するんだったら……てめーらであろーと、容赦しないからな~~!! クーカカカ~!!」
フロストは四本のアームの内の二本を使い、目の前の三人を薙ぎ払う。
「オ、オウ!? シット!?」
「押忍!? パワーが違い過ぎるで、押忍!?」
「……む、無理ダ。俺達だけでは止められなイ!?」
完成した四本のアームを使いこなすフロスト。
その力は国王直轄精鋭である黒蛇部隊でも、手出しできなかった……。
「ど~こ~だ~? レーコ公爵~!! その両手両足をもぎ取って……虫の標本のように晒上げてから~……殺してやるぞぉおお!!」
復讐と言う狂気に完全に飲み込まれたフロスト。
レーコ公爵への復讐を果たすため、ただひたすらにレーコ公爵目指して蹂躙を続ける――
■
「くそ! 遅かったか!?」
「まずいけん! フロスト元隊長さ、暴れまくっちょるけん!」
ニナーナをバクト達の元に届けていたため、遅れて到着した黒蛇部隊隊長のジフウと副隊長のポール。
レーコ公爵が籠城していた別宅はすでに崩壊しており、今尚内部から轟音と悲鳴が聞こえてくる。
「と、とにかく急ぐばい! なんばしよっても、フロスト元隊長を止めるけん!」
このままフロストがレーコ公爵を殺してしまえば、言い逃れのできない罪に問われることとなる。
黒蛇部隊とてそれは本望ではない。
ポールの呼びかけに、ジフウも急いでフロストの元へ向かおうとした――
――キィイイイン!!
「ちょ、ちょっと待て!? 飛行音!? 一体どこから――」
ジフウは近づいてくる音に反応した。
その方角を見ると、一人のメイドが二人の人間を抱えながら、超スピードで別宅へと向かっているのが見えた。
「あ、あれはニナーナばい!?」
「抱えてるのはまさか……マカロンとラルフルか!?」
ポールとジフウはその姿が誰のものかを確認した。
二人が確認したのも束の間、ニナーナはそのまま別宅の中へと突っ込んでいった――
ズザァアアン!!
「ニナーナがマカロンとラルフルを連れてきた……? あの二人なら、フロスト元隊長を止められるのか……!?」
「と、とにかくおいどもも急ぐけん!」
ニナーナ達の目的の詳細まではジフウとポールにも分からなかった。
それでも、それがわずかな希望であることを信じるしかなかった。
ジフウとポールもレーコ公爵の別宅の中へと入っていく――
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