9 / 15
第一章
第9話:婚約と討伐
しおりを挟む
「ええと、これはいったいどうなっているのですか、ヒルダ嬢」
「ノーマン第三王子殿下の事ですから、必ず国王陛下を説得してくれると思っていましたから、そのご厚意に報いるための準備ですわ」
「それにしても、これだけの傭兵と冒険者を集められると、少々不安になってしまいますね、どうやって集めたのですか」
「普通に報酬を払って集めたに決まっているではありませんか」
「それにしても、一万を超えるほどの数を集めるとなると、並大抵の金額ではありませんよ、それをどうやって用意したのか心配になります」
「ふっふっふっふっ、開拓地と同じです、女の秘密ですよ」
「ふぅうううう、ヒルダ嬢の女の秘密は恐ろし過ぎます」
メイナード王子は王家の力で簡単に真実の証言をさせられるでしょうが、ヘーゼルに証言させようと思っても、サヴィル公爵家のバニングス王国派が抵抗します。
今のサヴィル公爵家には、グロリアが嫁いできた時にバニングス王国から付いてきた家臣もいれば、後から送り込まれてきた家臣もいます。
更に情けない事に譜代なのにバニングス王国に寝返ったモノもいます。
こんな連中の抵抗を最低限に抑えるには、圧倒的な兵力が必要です。
それにメクスバラ王家やサヴィル公爵家ではなく、私個人で一万の兵力を動かせる事を実際に見せつける事が、メクスバラ王家に対する圧力にもなります。
この力を見せつけることで、メクスバラ王家が約束を破る事を防ぐのです。
この戦力を背景にして、グロリアとヘーゼルは処刑します。
バニングス王国の介入も跳ね返します。
女にしか興味がないバカ親父は隠居させて塔に幽閉します。
ノーマンを婿に迎えてサヴィル公爵家の政務を押し付けます。
そして私は好き放題させてもらいます。
この世界ではまだ発明されていない植物紙を大量生産させて、パトロンとなって小説家を育てるのです。
何が哀しいかと言って、面白い小説がない事くらい哀しい事はありません。
最初は神話でも何でも構いません。
できれば各地に伝わる英雄譚や戦記物がいいですが、贅沢は言いません。
恋愛小説は苦手ですが、好き嫌いで依怙贔屓はしません。
とにかく小説が読みたいのです。
まあ、恋愛が苦手というか、そもそも誰かを好きになった経験がありません。
ですがノーマンが好意を寄せてくれるのは素直にうれしいです。
女は好きな男性よりも好きになってくれた男性と結婚する方が幸せになれると聞いた事がありますから、まあ、ノーマンと結婚しましょう。
そしてノーマンを王位につけます。
その方が国民も幸せになれるでしょう。
「ノーマン第三王子殿下の事ですから、必ず国王陛下を説得してくれると思っていましたから、そのご厚意に報いるための準備ですわ」
「それにしても、これだけの傭兵と冒険者を集められると、少々不安になってしまいますね、どうやって集めたのですか」
「普通に報酬を払って集めたに決まっているではありませんか」
「それにしても、一万を超えるほどの数を集めるとなると、並大抵の金額ではありませんよ、それをどうやって用意したのか心配になります」
「ふっふっふっふっ、開拓地と同じです、女の秘密ですよ」
「ふぅうううう、ヒルダ嬢の女の秘密は恐ろし過ぎます」
メイナード王子は王家の力で簡単に真実の証言をさせられるでしょうが、ヘーゼルに証言させようと思っても、サヴィル公爵家のバニングス王国派が抵抗します。
今のサヴィル公爵家には、グロリアが嫁いできた時にバニングス王国から付いてきた家臣もいれば、後から送り込まれてきた家臣もいます。
更に情けない事に譜代なのにバニングス王国に寝返ったモノもいます。
こんな連中の抵抗を最低限に抑えるには、圧倒的な兵力が必要です。
それにメクスバラ王家やサヴィル公爵家ではなく、私個人で一万の兵力を動かせる事を実際に見せつける事が、メクスバラ王家に対する圧力にもなります。
この力を見せつけることで、メクスバラ王家が約束を破る事を防ぐのです。
この戦力を背景にして、グロリアとヘーゼルは処刑します。
バニングス王国の介入も跳ね返します。
女にしか興味がないバカ親父は隠居させて塔に幽閉します。
ノーマンを婿に迎えてサヴィル公爵家の政務を押し付けます。
そして私は好き放題させてもらいます。
この世界ではまだ発明されていない植物紙を大量生産させて、パトロンとなって小説家を育てるのです。
何が哀しいかと言って、面白い小説がない事くらい哀しい事はありません。
最初は神話でも何でも構いません。
できれば各地に伝わる英雄譚や戦記物がいいですが、贅沢は言いません。
恋愛小説は苦手ですが、好き嫌いで依怙贔屓はしません。
とにかく小説が読みたいのです。
まあ、恋愛が苦手というか、そもそも誰かを好きになった経験がありません。
ですがノーマンが好意を寄せてくれるのは素直にうれしいです。
女は好きな男性よりも好きになってくれた男性と結婚する方が幸せになれると聞いた事がありますから、まあ、ノーマンと結婚しましょう。
そしてノーマンを王位につけます。
その方が国民も幸せになれるでしょう。
10
あなたにおすすめの小説
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
悪役令嬢ベアトリスの仁義なき恩返し~悪女の役目は終えましたのであとは好きにやらせていただきます~
糸烏 四季乃
恋愛
「ベアトリス・ガルブレイス公爵令嬢との婚約を破棄する!」
「殿下、その言葉、七年お待ちしておりました」
第二皇子の婚約者であるベアトリスは、皇子の本気の恋を邪魔する悪女として日々蔑ろにされている。しかし皇子の護衛であるナイジェルだけは、いつもベアトリスの味方をしてくれていた。
皇子との婚約が解消され自由を手に入れたベアトリスは、いつも救いの手を差し伸べてくれたナイジェルに恩返しを始める! ただ、長年悪女を演じてきたベアトリスの物事の判断基準は、一般の令嬢のそれとかなりズレている為になかなかナイジェルに恩返しを受け入れてもらえない。それでもどうしてもナイジェルに恩返しがしたい。このドッキンコドッキンコと高鳴る胸の鼓動を必死に抑え、ベアトリスは今日もナイジェルへの恩返しの為奮闘する!
規格外で少々常識外れの令嬢と、一途な騎士との溺愛ラブコメディ(!?)
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!
真理亜
恋愛
とある侯爵家で催された夜会、伯爵令嬢である私ことアンリエットは、婚約者である侯爵令息のギルバートと逸れてしまい、彼の姿を探して庭園の方に足を運んでいた。
そこで目撃してしまったのだ。
婚約者が幼馴染みの男爵令嬢キャロラインと愛し合っている場面を。しかもギルバートは私の家の乗っ取りを企んでいるらしい。
よろしい! おバカな二人に鉄槌を下しましょう!
長くなって来たので長編に変更しました。
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる