FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🏀

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 息つく暇もなかった南が背もたれによっかかって、溜まっていた二酸化炭素を吐き出す。
「ぷふぅー、危なかった。一時はどうなることかと気をもんだよ」
 緊張の糸が切れた彼女に対して、心愛はいまだに硬い表情をしている。
「まだ分からないよ。スミス君の高さを抑え込めていないもん」
 一進一退を繰り返しながら、逆転に次ぐ逆転の嵐が吹き荒み、第二第三クウォーターを終えて、42対40
最終クウォーター中盤、必死の反撃を見せるエドワード高校だったが、ポイントゲッターの春樹がことごとくゴールを奪い、点差を広げていく。51対44。
 しかし、二メートル近い長身から放たれる圧力は半端が無く。ひだまり選手の中に疲れの色が見え始め、集中力が途切れ気味となった。
 七点を追いかけるエドワード高校は、3ポイントを放とうとした春樹を、スミスがブロック。こぼれ球をポイントガードが拾うと、それを見たひだまり選手が一斉に引き返す。
 無抵抗で3ポイントライン付近までドリブルしてきたエドワード選手が、ゴール下へとパスを放つ。受け取った選手は、二人ついていたマークが反応する前にすぐさまゼロステップで右ターンをかますと、遠心力だけで腕を伸ばしてひだまり選手の背中に回り込ませて、ノーチャージセミサークルエリアを陣取ったスミスへとパスを回す。彼は間髪入れずにジャンプシュートを放って確実に得点をもぎ取った。
 残り三分を切って54対47だったが、そこから点差を縮められ、いつの間にかエドワードのキャプテンによる3ポイントで同点に追いつかれた。
「なんで得点奪えないのよ」
 南が吐き捨てると、心愛が呟くように答える。
「高木君がマークされてる。ひだまりって3ポイントが最大の武器だから、それを封じられて厳しい戦いを強いられているの」
「高木と本田先輩のコンビなら、ドリブルでシュートねじ込めるでしょ」
 紺のダメージデニムを叩きつけた南に、奈緒が言った。
「でも、一年生大会のこともあるよ」
心愛が頷く。
「うん。でも高木君はオールラウンダーだから、きっと大丈夫。一度やられた作戦はもう効かないと思う。それに今回はだいぶ格下相手で、不動とかじゃないんだから」
 56対54、58対54,61対57、64対57と、徐々に心愛の言うような展開になってきた。
コートの中は、春樹の独壇場の様相を呈するようになって、ゴール下でも3ポイントでも正確な軌道をえがいてリングへとボールを投げ込む。
 その気迫と粘りがエドワード選手たちを圧倒し、からくも勝利をもぎ取ることが出来た。
 最終的に66対60。格下相手に、点差は僅かに6点しかなかった。




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