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第一章
風の始まり4
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「本当ですか! じゃあ……私が覚醒者として頑張ればみんなを楽させてあげられるかな?」
覚醒者には夢がある。
そんなことを言う人もいる。
夢を見られる人もいることは間違いない。
ただしそれは一部の高い等級の覚醒者だけでありほとんどの人は夢もなく、厳しい戦いの中に身を置くことになってしまう。
特に波瑠はダメだと思った。
ステータスを見る限り将来性はあるかもしれない。
けれど今の段階で波瑠の総合ランクはH。
今検査したところで波瑠はG級にしかならない。
G級覚醒者は覚醒者となるメリットよりもそのデメリットの方が多い。
覚醒者であるが故に課せられる制限に対して能力の低いG級では得られる利益が少なすぎるのだ。
波瑠は自分がどの等級なのか分かっていない。
下手をすると無理にお金を稼ごうとして早々に命を落とすことになったりヤバい連中と関わり合いになってしまうかもしれない。
「ダ、ダメだ」
「何がですか? 覚醒したら検査を受けて等級を確定させなきゃ……」
波瑠が無茶をするとは思えないけれどG級覚醒者の認定を受けて諦めたり、他の道を閉ざされては欲しくない。
「受けない方がいい」
「なんでそんなこと言うんですか?」
波瑠が悲しそうな顔をする。
このままでは波瑠はG級覚醒者と登録されてしまう。
無駄に制限だけをかけられて期待した分ショックも大きいだろう。
だけど止める理由を説明するためには真実の目のことを話さねばならない。
「何か……理由があるんですか?」
喜んでくれると思ったのに止められて波瑠は落ち込んでいた。
だけど圭が意味もなく否定するはずがない。
勇気を出して圭の目を見ると圭の目も何かの感情に揺れているように見えた。
「……波瑠、俺のことを信じてくれるか?」
「圭さんのことは信じていますよ。もちろんじゃないですか」
命をかけてまで助けようとしてくれた圭を信じないで他に誰を信じるというのか。
等級検査も圭がどうしてもというなら受けないことだって考えるつもりだった。
ただ理由は教えてほしい。
「これからいうことは俺の秘密だ」
「け、圭さんの秘密……」
圭が真面目な顔をしているので波瑠もこれは大事な話だと察する。
「俺には相手の覚醒者の能力が分かるスキルがあるんだ」
波瑠を説得するためには誠意を持って対応しなければならない。
波瑠なら信頼しても良い。
「覚醒者の能力が分かるんですか?」
「そう。ただ能力が分かるだけじゃなくて、その人がどれぐらい強くなりそうかも分かるんだ」
「強く……なりそうか、ですか?」
圭が何を言っているのか波瑠はいまいち理解ができない。
「そうなんだよ。これは誰も知らない話で、俺だけが知ってる……まだ予想の段階の話だけどね」
覚醒者は覚醒した時点で能力が固定化されてしまうというのが今現在における主流の考えだ。
しかし圭は真実の目でステータスを見ながら覚醒した後でも成長することができることを知った。
真実の目が見せてくれるものは圭自身にも全てが分かっているとは言えないので少しぼかした感じで波瑠に伝える。
「俺のスキルによると波瑠の能力はまだG級だ」
「じ、G級……ですか」
目に見えて落ち込む波瑠。
Aとは言わなくてもD級ぐらいの能力があれば波瑠でも十分に家族を養っていける。
それより下でも必死になればやっていけるけれどG級になると流石に生計を立てるのは難しくなる。
「でも落ち込まないでほしいんだ。今はG級ってだけで波瑠はもっと強くなれるかもしれないんだ」
「それ……本当なんですか?」
「本当だ。……あー、いや、まだ多分ってことだけど…………」
圭は実際にレベルアップしてステータスが上昇した。
これが他の人にも当てはまり、そしてどこまで強くなるのかはまだまだデータ不足である。
けれど波瑠のステータスを見ても希望はある。
まだレベル3だというのに波瑠の速度はすでにGから1つ上のFに上がっている。
強くなれる可能性は十分にあるのだ。
さらにはやはりステータスの横にある一般とか英雄とかも潜在能力的なものじゃないかと思う。
神話となっている速度が1番早く上がっているので多分神話級の潜在能力があるのだと解釈している。
「だからここで等級検査をしてG級認定されてしまうより可能性に賭けて伸びてからだったり、伸びなくても覚醒者に縛られないような道も残しておく方がいいと思うんだ」
「圭さん……」
ほんのちょっとだけ疑った。
でもやはり圭は波瑠のことを考えて止めてくれていた。
G級覚醒者になったせいでやりたいことも出来なくなってしまった経験がある圭ならではのアドバイスでもあった。
「でもどうやったら強くなれるんですか?」
「それが難しいところだよね……」
圭としてはもう予想は出来ている。
多分ゲームやなんかの考えとそんなに変わらずモンスターを倒すことでレベルが上がっていく。
しかもであるが格下の魔物ではなく同格や格上の魔物を倒さないとならず、レベルが上がるほどに倒さなきゃいけない量も多いのではないかと思っている。
そう考えると今現在覚醒者が強くなることはないと考えられていることに説明もつけられる。
覚醒者には夢がある。
そんなことを言う人もいる。
夢を見られる人もいることは間違いない。
ただしそれは一部の高い等級の覚醒者だけでありほとんどの人は夢もなく、厳しい戦いの中に身を置くことになってしまう。
特に波瑠はダメだと思った。
ステータスを見る限り将来性はあるかもしれない。
けれど今の段階で波瑠の総合ランクはH。
今検査したところで波瑠はG級にしかならない。
G級覚醒者は覚醒者となるメリットよりもそのデメリットの方が多い。
覚醒者であるが故に課せられる制限に対して能力の低いG級では得られる利益が少なすぎるのだ。
波瑠は自分がどの等級なのか分かっていない。
下手をすると無理にお金を稼ごうとして早々に命を落とすことになったりヤバい連中と関わり合いになってしまうかもしれない。
「ダ、ダメだ」
「何がですか? 覚醒したら検査を受けて等級を確定させなきゃ……」
波瑠が無茶をするとは思えないけれどG級覚醒者の認定を受けて諦めたり、他の道を閉ざされては欲しくない。
「受けない方がいい」
「なんでそんなこと言うんですか?」
波瑠が悲しそうな顔をする。
このままでは波瑠はG級覚醒者と登録されてしまう。
無駄に制限だけをかけられて期待した分ショックも大きいだろう。
だけど止める理由を説明するためには真実の目のことを話さねばならない。
「何か……理由があるんですか?」
喜んでくれると思ったのに止められて波瑠は落ち込んでいた。
だけど圭が意味もなく否定するはずがない。
勇気を出して圭の目を見ると圭の目も何かの感情に揺れているように見えた。
「……波瑠、俺のことを信じてくれるか?」
「圭さんのことは信じていますよ。もちろんじゃないですか」
命をかけてまで助けようとしてくれた圭を信じないで他に誰を信じるというのか。
等級検査も圭がどうしてもというなら受けないことだって考えるつもりだった。
ただ理由は教えてほしい。
「これからいうことは俺の秘密だ」
「け、圭さんの秘密……」
圭が真面目な顔をしているので波瑠もこれは大事な話だと察する。
「俺には相手の覚醒者の能力が分かるスキルがあるんだ」
波瑠を説得するためには誠意を持って対応しなければならない。
波瑠なら信頼しても良い。
「覚醒者の能力が分かるんですか?」
「そう。ただ能力が分かるだけじゃなくて、その人がどれぐらい強くなりそうかも分かるんだ」
「強く……なりそうか、ですか?」
圭が何を言っているのか波瑠はいまいち理解ができない。
「そうなんだよ。これは誰も知らない話で、俺だけが知ってる……まだ予想の段階の話だけどね」
覚醒者は覚醒した時点で能力が固定化されてしまうというのが今現在における主流の考えだ。
しかし圭は真実の目でステータスを見ながら覚醒した後でも成長することができることを知った。
真実の目が見せてくれるものは圭自身にも全てが分かっているとは言えないので少しぼかした感じで波瑠に伝える。
「俺のスキルによると波瑠の能力はまだG級だ」
「じ、G級……ですか」
目に見えて落ち込む波瑠。
Aとは言わなくてもD級ぐらいの能力があれば波瑠でも十分に家族を養っていける。
それより下でも必死になればやっていけるけれどG級になると流石に生計を立てるのは難しくなる。
「でも落ち込まないでほしいんだ。今はG級ってだけで波瑠はもっと強くなれるかもしれないんだ」
「それ……本当なんですか?」
「本当だ。……あー、いや、まだ多分ってことだけど…………」
圭は実際にレベルアップしてステータスが上昇した。
これが他の人にも当てはまり、そしてどこまで強くなるのかはまだまだデータ不足である。
けれど波瑠のステータスを見ても希望はある。
まだレベル3だというのに波瑠の速度はすでにGから1つ上のFに上がっている。
強くなれる可能性は十分にあるのだ。
さらにはやはりステータスの横にある一般とか英雄とかも潜在能力的なものじゃないかと思う。
神話となっている速度が1番早く上がっているので多分神話級の潜在能力があるのだと解釈している。
「だからここで等級検査をしてG級認定されてしまうより可能性に賭けて伸びてからだったり、伸びなくても覚醒者に縛られないような道も残しておく方がいいと思うんだ」
「圭さん……」
ほんのちょっとだけ疑った。
でもやはり圭は波瑠のことを考えて止めてくれていた。
G級覚醒者になったせいでやりたいことも出来なくなってしまった経験がある圭ならではのアドバイスでもあった。
「でもどうやったら強くなれるんですか?」
「それが難しいところだよね……」
圭としてはもう予想は出来ている。
多分ゲームやなんかの考えとそんなに変わらずモンスターを倒すことでレベルが上がっていく。
しかもであるが格下の魔物ではなく同格や格上の魔物を倒さないとならず、レベルが上がるほどに倒さなきゃいけない量も多いのではないかと思っている。
そう考えると今現在覚醒者が強くなることはないと考えられていることに説明もつけられる。
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