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第五章
倒して出るか、死んで終わるか1
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第一区域となる手前の町の中ボスを倒した。
攻略隊はさらに部隊を分けて細かく町の中を捜索してモンスターを倒して安全を確保した。
攻略隊は一度引き上げて休息を取り、再び攻略に向かう。
攻略隊についてサポートのメンバーの一部もついていき、第一区域を抜けて第二区域手前で中継地点を設置するつもりだった。
「な、なんた!?」
急に機械の映像が乱れ始めた。
「も、問題発生! 何かの異常事態が……」
「ゲートが!」
「なんだと!?」
「ウソだろ……」
厚く垂れ込めた黒い雲から雨が降り始めた。
そしてこれまで青く光を放っていたゲートがみるみると赤く染まっていく。
「レッドゲートだと!」
ゲートにおける異常現象の一つであるレッドゲート。
ゲートが赤く染まることからこう呼ばれている現象なのであるが、ただゲートの色が変わるだけのものではない。
レッドゲートにおいては主に二つのことが起きる。
まずゲート等級の異常測定が起こる。
ゲートの等級はゲートから溢れ出る魔力をもとに行われる。
しかしレッドゲートの場合はゲートから漏れ出てくる魔力が弱く、本来の等級よりも低く算定されてしまう。
次にゲート封鎖が起こる。
ゲートの外からも内からもゲートを通り抜けることができなくなる。
ゲートが再び開くのはゲートを攻略した時のみ。
想定よりも高い等級のゲート、しかも攻略しなければゲートが開かない、そしてそれを事前に知る手段がないというところからゲートに入った覚醒者がほぼ確実に全滅する悪夢のゲートと言われている。
「くそっ、出られない!」
「レッドゲートだと……最悪だ!」
赤くなったゲートは塔における試練をクリアしていないエントランスのように入ることができない。
何人かゲートを叩いてみたりしたけれど分厚い壁でも叩いているようにゲートにはなんの効果もない。
「……落ち着け!」
絶望するサポート隊であるがサポート隊のリーダーを務める男はみんなを鼓舞する。
入るとほとんど出ることが叶わないと言われるのがレッドゲートであるが、今回に限ってはまだ希望があった。
レッドゲートは観測異常が起こるせいで低い等級に見積もられる。
そのために攻略に入る覚醒者はレッドゲートの本来の等級以下の覚醒者なのである。
だからこそ帰ってこられない。
しかし今回は観測される等級に比べて中が広く奇妙な点があった。
町中にゲートが出現したこともあって北条率いる大和ギルドが攻略することになった。
大和ギルドなら仮にA級であっても攻略することができる可能性がある。
つまりこの本来の等級のレッドゲートだとしても攻略することができる可能性があるのだ。
みんなの顔にも希望が見え始めた。
北条ならば攻略してくれるのではないかと思い始めた。
「あー……聞こえるか」
レッドゲートになって外と遮断されてしまった。
外から中に繋いでいたケーブルは切れてしまったので電話などに使える電波はもう使えない。
しかし昔ながらの無線機などではゲート内に限り交信ができる。
抜かりなく緊急時用に無線機も常備している攻略隊から無線機の方に連絡が入ってくる。
「こちらサポート部隊、攻略隊無事ですか?」
「こちら攻略隊、問題はない。急に連絡が途切れたが何があった?」
「レッドゲートが発生しました。その影響で外部との連絡が遮断されて電波装置が使用不可能になりました」
「レッドゲートだと?」
無線機の向こうで北条が驚いた声を上げている。
それもそのはずである。
レッドゲートは突発的に発生するもので過去の例でも事例の少ない極めて珍しい現象である。
その上レッドゲートが発生するのはゲート突入時であることがほとんどなのだ。
攻略の途中でいきなりレッドゲートになるなんてこと長いこと覚醒者をやっている北条も聞いたことがなかった。
「状況は分かった。そちらに危険なことはないか?」
「現在はこちらも安全……ではないようです」
「モンスターだ!」
「全員戦闘準備!」
周りの状況確認をしているサポート部隊のリーダーの目にモンスターが丘を上がってくるのが見えた。
「こちらの状況が落ち着くまで少々お待ちください。シールド装置を発動させろ!」
まだモンスターが近づくまで時間がある。
圭たちも含めサポート部隊は戦う準備を行う。
サポート部隊といえど全員が低等級覚醒者ではない。
護衛のためにB級が一人、C級も何人か帯同していた。
さらには防衛を行うための準備も当然用意してある。
金属の箱の中に入れてあった機械を取り出して魔石をガラガラと中に入れる。
「魔力を注入するんだ!」
サポート部隊の覚醒者の何人かが魔力を流し込むと機会が作動し始める。
一瞬で圭たちにサポート部隊の周りが半透明の魔力のドームに包まれた。
今発動させた機械はシールド発生装置といって魔法で発動させるようなシールドを擬似的に再現して発動させることを可能にしたものである。
かなりしっかりとしたシールドを発生させられるので簡単には破ることができない。
ただしシールド発生装置はあまり普及したものではない。
理由は魔石を燃料とするのだがとても燃費が悪いからだった。
大和ギルドのように魔石をたくさん用意できなければ装置だけあっても意味がないのである。
今回はサポート部隊に問題が発生してもいいようにこうした装置も持ってきていた。
攻略隊はさらに部隊を分けて細かく町の中を捜索してモンスターを倒して安全を確保した。
攻略隊は一度引き上げて休息を取り、再び攻略に向かう。
攻略隊についてサポートのメンバーの一部もついていき、第一区域を抜けて第二区域手前で中継地点を設置するつもりだった。
「な、なんた!?」
急に機械の映像が乱れ始めた。
「も、問題発生! 何かの異常事態が……」
「ゲートが!」
「なんだと!?」
「ウソだろ……」
厚く垂れ込めた黒い雲から雨が降り始めた。
そしてこれまで青く光を放っていたゲートがみるみると赤く染まっていく。
「レッドゲートだと!」
ゲートにおける異常現象の一つであるレッドゲート。
ゲートが赤く染まることからこう呼ばれている現象なのであるが、ただゲートの色が変わるだけのものではない。
レッドゲートにおいては主に二つのことが起きる。
まずゲート等級の異常測定が起こる。
ゲートの等級はゲートから溢れ出る魔力をもとに行われる。
しかしレッドゲートの場合はゲートから漏れ出てくる魔力が弱く、本来の等級よりも低く算定されてしまう。
次にゲート封鎖が起こる。
ゲートの外からも内からもゲートを通り抜けることができなくなる。
ゲートが再び開くのはゲートを攻略した時のみ。
想定よりも高い等級のゲート、しかも攻略しなければゲートが開かない、そしてそれを事前に知る手段がないというところからゲートに入った覚醒者がほぼ確実に全滅する悪夢のゲートと言われている。
「くそっ、出られない!」
「レッドゲートだと……最悪だ!」
赤くなったゲートは塔における試練をクリアしていないエントランスのように入ることができない。
何人かゲートを叩いてみたりしたけれど分厚い壁でも叩いているようにゲートにはなんの効果もない。
「……落ち着け!」
絶望するサポート隊であるがサポート隊のリーダーを務める男はみんなを鼓舞する。
入るとほとんど出ることが叶わないと言われるのがレッドゲートであるが、今回に限ってはまだ希望があった。
レッドゲートは観測異常が起こるせいで低い等級に見積もられる。
そのために攻略に入る覚醒者はレッドゲートの本来の等級以下の覚醒者なのである。
だからこそ帰ってこられない。
しかし今回は観測される等級に比べて中が広く奇妙な点があった。
町中にゲートが出現したこともあって北条率いる大和ギルドが攻略することになった。
大和ギルドなら仮にA級であっても攻略することができる可能性がある。
つまりこの本来の等級のレッドゲートだとしても攻略することができる可能性があるのだ。
みんなの顔にも希望が見え始めた。
北条ならば攻略してくれるのではないかと思い始めた。
「あー……聞こえるか」
レッドゲートになって外と遮断されてしまった。
外から中に繋いでいたケーブルは切れてしまったので電話などに使える電波はもう使えない。
しかし昔ながらの無線機などではゲート内に限り交信ができる。
抜かりなく緊急時用に無線機も常備している攻略隊から無線機の方に連絡が入ってくる。
「こちらサポート部隊、攻略隊無事ですか?」
「こちら攻略隊、問題はない。急に連絡が途切れたが何があった?」
「レッドゲートが発生しました。その影響で外部との連絡が遮断されて電波装置が使用不可能になりました」
「レッドゲートだと?」
無線機の向こうで北条が驚いた声を上げている。
それもそのはずである。
レッドゲートは突発的に発生するもので過去の例でも事例の少ない極めて珍しい現象である。
その上レッドゲートが発生するのはゲート突入時であることがほとんどなのだ。
攻略の途中でいきなりレッドゲートになるなんてこと長いこと覚醒者をやっている北条も聞いたことがなかった。
「状況は分かった。そちらに危険なことはないか?」
「現在はこちらも安全……ではないようです」
「モンスターだ!」
「全員戦闘準備!」
周りの状況確認をしているサポート部隊のリーダーの目にモンスターが丘を上がってくるのが見えた。
「こちらの状況が落ち着くまで少々お待ちください。シールド装置を発動させろ!」
まだモンスターが近づくまで時間がある。
圭たちも含めサポート部隊は戦う準備を行う。
サポート部隊といえど全員が低等級覚醒者ではない。
護衛のためにB級が一人、C級も何人か帯同していた。
さらには防衛を行うための準備も当然用意してある。
金属の箱の中に入れてあった機械を取り出して魔石をガラガラと中に入れる。
「魔力を注入するんだ!」
サポート部隊の覚醒者の何人かが魔力を流し込むと機会が作動し始める。
一瞬で圭たちにサポート部隊の周りが半透明の魔力のドームに包まれた。
今発動させた機械はシールド発生装置といって魔法で発動させるようなシールドを擬似的に再現して発動させることを可能にしたものである。
かなりしっかりとしたシールドを発生させられるので簡単には破ることができない。
ただしシールド発生装置はあまり普及したものではない。
理由は魔石を燃料とするのだがとても燃費が悪いからだった。
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今回はサポート部隊に問題が発生してもいいようにこうした装置も持ってきていた。
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