タツキーランド勇者のつるぎ

たっちゃんプラス2

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②みんなで作戦会議

世平和平和を守るため、みんなで知恵を出し合って決めた作戦とは・・・?

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 「ラスボースをたおすために<ドンラーキツタ>に行く方法を考える作戦会議」という、やたらに長い名前の会議が始まりました。議長(ぎちょう)は王様です。七人のおとなたちはみんな偉大(いだい)な技術(ぎじゅつ)と経験(けいけん)と知恵を持った強者(つわもの)ばかりです。四人の若者は、まだ経験は少ないですが、選ばれた力と勇気を持っています。身分(みぶん)や年齢(ねんれい)のちがいを越(こ)えて、みんな真剣(しんけん)に話し合いました。しかし、なかなか決め手になるような意見は出ません。キツターはどうしたものかと考えながら、ふと、椅子(いす)の下に置いてあるつるぎと盾(たて)を見下ろしました。盾にはグーリンの手鏡(てかがみ)がはまったままになっています。そのとき、キツターの頭の中に、ある考えがひらめきました。
「そうだ、鏡の『反転(はんてん)』だ!」キツターは、いきおいよく手を上げて言いました。
「<ドンラーキツタ>は地下にあるのですから、どこかから穴(あな)を掘(ほ)って道をつくればいいのですよね。」
「そうだ。しかし、どこに穴を掘ればいいかわからないから、みんな困っているのだ。」
グーク船長が、苦虫(にがむし)をかみつぶしたような顔で言いました。キツターは、みんなを見まわしながら説明(せつめい)しました。
「ヒントは『表と裏』『反転』です。この<タツキーランド>でいちばん強い『気』が集まっているのは、このお城です。ということは、<ドンラーキツタ>では、ラスボースの魔界城にいちばん強くて邪悪(じゃあく)な『気』が集まっているはずです。ですから、このお城のどこかから、穴を掘り始めればいいと思うのです。」
「なるほど。」もの知り翁は、キツターの考えを受けて言いました。
「それなら、この城の中でもいちばん強くてきれいな『気』が集まっているのは、勇者のつるぎを納めるための部屋の台座だ。そこに一度テクスカリバーをもどしてみたらどうだろう。」
みんなはその意見に賛成(さんせい)し、王様が作らせた、あの秘密(ひみつ)の部屋へと向かいました。そこで、みんなは台座の周りを取り囲み、心をひとつにして祈りをささげました。
「聖なる力、善なる力をあたえたまえ。」
そして、キツターは、テクスカリバーをゆっくりと台座にもどしました。すると・・・。
 台座の足もとの床が開いて、そこにひとすじの光の階段があらわれました。
やはり、「表」と「裏」をつなぐ通路は、ここにあったのです!
「おおーっ!」みんなはいっせいに驚(おどろ)きの声をあげました。王様はおごそかな声で言いました。
「これで、<ドンラーキツタ>に行く道すじのめどはついた。しかし、今度の戦いは相当きびしいものになるだろう。相手も必死(ひっし)に作戦を考えてくるはずだ。こちらも、しっかり備(そな)えをしておかなくてはならない。もう少し会議を続けようではないか。」
王様のことばに、剣の師匠は大きくうなずいて言いました。
「王様のおっしゃるとおりです。備えあれば憂(うれ)いなし、戦いにはしっかりした準備(じゅんび)がなくてはなりません。」
ラウミーの親方も言いました。
「そうです。準備です。どんな武器が必要か、おっしゃっていただければ、うちの工房でどんなものでも用意いたします。」
キツターはつるぎをまた台座から抜き、みんなで作戦会議にもどりました。

みんなは、もの知り翁の指示にしたがって<勇者戦記>をくわしく読み返し、ラスボースの弱点について調べ直しました。先代の勇者たちがラスボースをたおすためにつかったのは太陽光(たいようこう)でした。ラスボースはずっと地下で生活しているので、目が明るさになれておらず、急に太陽の光を見ると、目がくらんでしまうのです。その弱点を利用して、先代の勇者たちは「バーニングスパーク!」をしかける瞬間(しゅんかん)、巨大な鏡にためた太陽光をラスボースに向けて放ち、作戦を成功させたのでした。しかし、この作戦は一度使ってしまったので、いまのラスボースには通じません。
「なにか他の作戦をかんがえなくては。」翁は言いました。すると、グーク船長が、突然(とつぜん)ひざをたたいて言いました。
「酒だ!以前どこかで、魔界城の化け物は酒が大好きだと聞いたことがある。そう、昔どこか遠い国で、<ヤマタノオロチ>とかいうとんでもない大蛇(だいじゃ)を、酔(よ)っぱらわせて退治(たいじ)した、という話があるそうだ。それをつかったらどうだろう。」
グークのことばに、三人の守り神もうなずいて言いました。
「確かに、魔界の怪物たちはみんな酒好きで、酒をのんでは暴れ回るやつが多いですよ。」
翁も言いました。
「ヤマタノオロチの話は私も知っている。酒の名前にちなんでさしずめ<ヤシオリ作戦>といったところだな。」そんな風に、作戦会議は進んでいきました。キツターたち四人の若者は、おとなたちの知恵の深さに感心して、じっと耳を傾(かたむ)けているのでした。
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