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第三部 最後の戦い ①魔界城をさがせ~作戦会議のはじまり
いよいよ魔界王ラスボースと直接対決する若き勇者たちは、これまで協力してくれたひとたちと作戦会議を開いた。
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キツター、ラトテ、グーリン、キッタンの四人は、ラスボースの魔界(まかい)城(じょう)をさがす旅に出る前に、王様に会いにお城に行きました。王様は、喜んでキツターたちを迎(むか)えてくれました。
「陛下(へいか)、ごぶさたしました。今日は良いご報告(ほうこく)があります。」
キツターはそう言うと、グーリンとキッタンという二人の賢者(けんじゃ)を見つけて仲間になったこと、四人で力を合わせてテクスカリバーを最強(さいきょう)の力にできたこと、ラスボースの手下の怪物(かいぶつ)たちをみんなやっつけたこと、四人のなかま全員に勇者の力がやどったこと、これからラスボースの魔界城をさがして、最後のたたかいに挑(いど)もうとしていることを報告しました。それを聞いて、王様はたいそう喜びました。
「なんとすごいことだ!それならラスボースを完全にたおせるかもしれない、よくやった!」
王様は、キツターたちのためにどんな協力(きょうりょく)も惜(お)しまないと言ってくれました。
「ありがとうございます。実は、ラスボースの魔界城がどこにあるのか、まだわかっていないのです。『勇者(ゆうしゃ)戦記(せんき)』にも、そのことは書かれていないので、なにか手がかりがあれば、教(おし)えていただきたいのです。」
キツターがそう言うと、王様はあごに手を当てて考えてから言いました。
「私にもわからないが、こういうときに頼(たよ)りになるのは<もの知り翁(おきな)>だろう。彼に聞いてみたらどうだろう。」
そこで、城の中で大切(たいせつ)にされて暮(く)らしていた<もの知り翁>が呼(よ)ばれました。翁の世話係(せわがかり)になっていたリリーもいっしょです。キツターとリリーは、ひさしぶりの再会を喜び合いました。王様が翁に魔界城のことをたずねると、翁は答えました。
「残念(ざんねん)ながら、私にも正確(せいかく)な場所(ばしょ)はわかりません。しかし、ある程度(ていど)の見当(けんとう)はつけられます。」
「それはどういうことですか!?」
キツターたち四人はいきおいこんでたずねました。翁はキツターたちの方に向き直り、落ち着きはらった様子(ようす)で話しはじめました。
「紙にも裏表(うらおもて)があるように、ものごとには表と裏がある。このタツキーランドは、良き王様が治(おさ)める<表>の世界だが、<裏>の世界には、ラスボースが支配(しはい)する国<ドンラーキツタ>があると考えられる。<勇者戦記>の昔(むかし)と、いまわれわれが生きているこの時代に、ラスボースは表の世界に侵略(しんりゃく)をしかけてきた。ラスボースが最初(さいしょ)に攻撃(こうげき)してきたのは、三人の守り神が守っている<湖(みずうみ)><火山><森>だった。ここが表と裏の世界をつなぐ場所ではないかと、私は考えている。」
翁の考えに、みんなは驚(おどろ)きました。翁は続けていいました。
「守り神のいる場所、湖、火山、森には共通点(きょうつうてん)がある。湖には水、火山には溶岩(ようがん)、森の木の下には地下水(ちかすい)という、形を自由に変えて流れる液状(えきじょう)のものが溜(た)められている。これが表と裏の出入りを可能(かのう)にしているのではないか。裏から出てこられるのだから、表から入ることもできるだろう。」
「なるほど。さすが<もの知り翁>だ。だとしたら、どうすればわれらが勇者たちが裏の世界に行けるかを考えなければなるまい。」
王様がそう言うと、キツターは、何かを思いついたように、勢(いきお)いよく手を上げて言いました。
「はい、ここは大事な局面(きょくめん)なので、しっかり作戦を立てることが必要(ひつよう)だと思います。ぼくたちは、これまでいろんなひとに助けられてきました。そのひとたちみんなで集まって知恵を出し合えば、よい作戦を思いつくかもしれません。みんなに協力してもらうのはどうでしょう?」
キツターの提案(ていあん)に、ラトテ、グーリン、キッタンはうんうんとうなずきました。王様も賛成(さんせい)です。
「それが良い。さっそくみなを集めるとしよう。作戦(さくせん)会議(かいぎ)だ。会議の名前はどうする?」
「それは、そのまま『ラスボースをたおすために<ドンラーキツタ>に行く方法を考える作戦会議』に決まってますよ!」
ラトテが大声で言うと、みんな笑って拍手しました。
こうして、お城で作戦会議が開かれることになり、これまで四人にかかわりのあったひとたちがお城に集められることになりました。どんなひとたちかって?それは・・・三人の守り神であるファイヤードラゴン、ジャバジャバ、リクノキ、キツターの剣(けん)の師匠(ししょう)、ラトテの父親のグーク船長(せんちょう)、ラウミーの親方(おやかた)、もの知り翁です。三人の守り神は、自分たちの留守(るす)の間にラスボースの手下が悪さをしかけてこないよう、それぞれの<勇者の玉>に念を入れて邪気(じゃき)を封(ふう)印(いん)しました。こうすれば、しばらくの間ならば大丈夫(だいじょうぶ)なのだそうです。みんな、再会を喜び合いましたが、すぐに、この世界の平和を守るための重要な会議へと入っていきました。
「陛下(へいか)、ごぶさたしました。今日は良いご報告(ほうこく)があります。」
キツターはそう言うと、グーリンとキッタンという二人の賢者(けんじゃ)を見つけて仲間になったこと、四人で力を合わせてテクスカリバーを最強(さいきょう)の力にできたこと、ラスボースの手下の怪物(かいぶつ)たちをみんなやっつけたこと、四人のなかま全員に勇者の力がやどったこと、これからラスボースの魔界城をさがして、最後のたたかいに挑(いど)もうとしていることを報告しました。それを聞いて、王様はたいそう喜びました。
「なんとすごいことだ!それならラスボースを完全にたおせるかもしれない、よくやった!」
王様は、キツターたちのためにどんな協力(きょうりょく)も惜(お)しまないと言ってくれました。
「ありがとうございます。実は、ラスボースの魔界城がどこにあるのか、まだわかっていないのです。『勇者(ゆうしゃ)戦記(せんき)』にも、そのことは書かれていないので、なにか手がかりがあれば、教(おし)えていただきたいのです。」
キツターがそう言うと、王様はあごに手を当てて考えてから言いました。
「私にもわからないが、こういうときに頼(たよ)りになるのは<もの知り翁(おきな)>だろう。彼に聞いてみたらどうだろう。」
そこで、城の中で大切(たいせつ)にされて暮(く)らしていた<もの知り翁>が呼(よ)ばれました。翁の世話係(せわがかり)になっていたリリーもいっしょです。キツターとリリーは、ひさしぶりの再会を喜び合いました。王様が翁に魔界城のことをたずねると、翁は答えました。
「残念(ざんねん)ながら、私にも正確(せいかく)な場所(ばしょ)はわかりません。しかし、ある程度(ていど)の見当(けんとう)はつけられます。」
「それはどういうことですか!?」
キツターたち四人はいきおいこんでたずねました。翁はキツターたちの方に向き直り、落ち着きはらった様子(ようす)で話しはじめました。
「紙にも裏表(うらおもて)があるように、ものごとには表と裏がある。このタツキーランドは、良き王様が治(おさ)める<表>の世界だが、<裏>の世界には、ラスボースが支配(しはい)する国<ドンラーキツタ>があると考えられる。<勇者戦記>の昔(むかし)と、いまわれわれが生きているこの時代に、ラスボースは表の世界に侵略(しんりゃく)をしかけてきた。ラスボースが最初(さいしょ)に攻撃(こうげき)してきたのは、三人の守り神が守っている<湖(みずうみ)><火山><森>だった。ここが表と裏の世界をつなぐ場所ではないかと、私は考えている。」
翁の考えに、みんなは驚(おどろ)きました。翁は続けていいました。
「守り神のいる場所、湖、火山、森には共通点(きょうつうてん)がある。湖には水、火山には溶岩(ようがん)、森の木の下には地下水(ちかすい)という、形を自由に変えて流れる液状(えきじょう)のものが溜(た)められている。これが表と裏の出入りを可能(かのう)にしているのではないか。裏から出てこられるのだから、表から入ることもできるだろう。」
「なるほど。さすが<もの知り翁>だ。だとしたら、どうすればわれらが勇者たちが裏の世界に行けるかを考えなければなるまい。」
王様がそう言うと、キツターは、何かを思いついたように、勢(いきお)いよく手を上げて言いました。
「はい、ここは大事な局面(きょくめん)なので、しっかり作戦を立てることが必要(ひつよう)だと思います。ぼくたちは、これまでいろんなひとに助けられてきました。そのひとたちみんなで集まって知恵を出し合えば、よい作戦を思いつくかもしれません。みんなに協力してもらうのはどうでしょう?」
キツターの提案(ていあん)に、ラトテ、グーリン、キッタンはうんうんとうなずきました。王様も賛成(さんせい)です。
「それが良い。さっそくみなを集めるとしよう。作戦(さくせん)会議(かいぎ)だ。会議の名前はどうする?」
「それは、そのまま『ラスボースをたおすために<ドンラーキツタ>に行く方法を考える作戦会議』に決まってますよ!」
ラトテが大声で言うと、みんな笑って拍手しました。
こうして、お城で作戦会議が開かれることになり、これまで四人にかかわりのあったひとたちがお城に集められることになりました。どんなひとたちかって?それは・・・三人の守り神であるファイヤードラゴン、ジャバジャバ、リクノキ、キツターの剣(けん)の師匠(ししょう)、ラトテの父親のグーク船長(せんちょう)、ラウミーの親方(おやかた)、もの知り翁です。三人の守り神は、自分たちの留守(るす)の間にラスボースの手下が悪さをしかけてこないよう、それぞれの<勇者の玉>に念を入れて邪気(じゃき)を封(ふう)印(いん)しました。こうすれば、しばらくの間ならば大丈夫(だいじょうぶ)なのだそうです。みんな、再会を喜び合いましたが、すぐに、この世界の平和を守るための重要な会議へと入っていきました。
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