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⑦死闘!ついにグランドラスボース登場
「魔王の間」で、キメラと合体した魔王グランドラスボースに苦戦するキツターたち。最悪最強の魔王にこのままやられてしまうのか?
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グランドキメラが消えた控えの間は、暗くしずまりかえっていました。しばらく様子をうかがってから、キツターたちは部屋のいちばん奥にある大きな扉のとってに手をかけてみました。すると、その扉は思いがけずすんなりと開いたのです。キツターたちは警戒(けいかい)しながらも、中に入ってみることにしました。
その部屋は、魔界城の要(かなめ)となる「魔王の間」でした。とてつもなく広い黒一色のその部屋にタツキーランドの仲間たち全員が入りきると、扉はバタン!と閉ざされました。そして、突然(とつぜん)おそろしい大声が鳴り響(ひび)きました。
「グワハハハハッ!待っていたぞ。最強(さいきょう)にして究極(きゅうきょく)の闇(やみ)の魔王(まおう)、わが名はグランドラスボースだ。おまえたちの息の根はここで止めてやろう。そして、タツキーランドは俺様のものになるのだ!」
その声と同時に、「魔王の間」の天井(てんじょう)高く、黒い人影(ひとかげ)が現れたのです。それは、グランドキメラと合体した最強のグランドラスボースでした!キツターは、その影に向かって叫(さけ)びました。
「そんなことはさせない!タツキーランドはぼくたちで守り切る。みんないくぞ!」
後ろにいる仲間たちにそう声をかけると、みんなは一斉(いっせい)にグランドラスボースめがけて突進(とっしん)しました。しかし、相手は最強の魔王です。強すぎる!
「ファイナルダークネスブラストだ、くらえ!」
グランドキメラと合体して得た強力なビームが、魔王の両手から発射(はっしゃ)されると、部屋の中にブラックホールが現れ、兵士たちは全員吸い込まれてしまいました。そして、魔王はあざ笑いながら、兵士たちもろとも、そのブラックホールをこっぱみじんに爆発させてしまったのです。
「おまえの部下は全員こっぱみじんにしてやったぞ。さあ、次はおまえたちの番だ。」
魔王は余裕(よゆう)しゃくしゃくで究極(きゅうきょく)ビームを発射してきます。キツターたち四人は、ラウミー工房特製(とくせい)の勇者の防具(ぼうぐ)とテクスカリバーの正義の力に守られて、かろうじて魔王の攻撃(こうげき)をかわしていましたが、いつまでも防ぎきることはむずかしく、ましてや反撃(はんげき)などはできないのでした。。
「やはり、いままでの敵とは段違(だんちが)いの強さだ。このままではたちうちできない。ひとまず撤退(てったい)だ!」
キツターは三人にそう声をかけると、テクスカリバーで魔王の攻撃を防ぎながら、なんとか城の外に出て、急いでタツキーランドに向かいました。
キツターたちは命からがらタツキーランドへの道を急いでいました。四人ともくやしさとなさけなさで胸がはりさけそうでした。キツターは、「なぜみんなを守れなかったんだろう?ぼくはこれからどうしたらいいんだろう?」と考えていました。そして、「あ!」と思い出しました。ヤシオリ作戦!あわてたせいで、すっかり忘れてしまっていたのです。キツターは、すこし希望が見えた気がして、三人に声をかけました。
「あの秘密(ひみつ)の作戦が残っている。ヤシオリ作戦、これをどうやって実行するか、お城に戻ってみんなで考えよう。急げ!」
こうして、キツターたち四人は勇気を取り戻して、お城へと向かったのでした。
お城にもどったキツターたちは、みんなの前でドンラーキツタでのできごとを話しました。王様、もの知り翁、三人の守り神、剣の師匠、グーク船長、ラウミー親方、みんな真剣(しんけん)に聞いてくれ、作戦(さくせん)実行(じっこう)についてあれこれ知恵を出し合ってくれました。作戦会議の最後に王様は言いました。
「おまえたちはよく戦ってくれた。兵士たちは残念なことだったが、彼らの勇気にむくいるよう、この作戦を絶対(ぜったい)に成功させるのだ。」
王様にはげまされて、キツターたちはまたドンラーキツタへともどって行きました。
ふたたび魔王の間に立ったキツター、ラトテ、グーリン、キッタン。四人を見て、グランドラスボースはあざけるように言いました。
「あきらめずにもどってくるとは良い度胸(どきょう)だ。しかし、むだなことだ。今度こそおまえたちは全滅(ぜんめつ)だ。」
「いや、ぼくたちはあきらめない。最後まで戦うぞ、いざっ!」
そう叫ぶと、魔王めがけて向かっていく四人。魔王は、そんな四人の真正面に最大級(さいだいきゅう)の究極ビームを発射しました。
「これが本物のファイナルダークネスブラストだ!」
すさまじいビームから強大なブラックホールが生まれ、四人はあっという間に吸い込まれてしまいました。そして、ものすごい爆発とともに、バラバラになった黒(くろ)焦(こ)げの防具や武具の破片(はへん)があたりに散らばりました。
「やったぞ!勝ったか。」魔王はその光景(こうけい)を見て満足しました。
「よし、これで邪魔者(じゃまもの)はいなくなった。これからいよいよタツキーランドに乗り込んで、王家の城を乗っ取るのだ。」
勝利(しょうり)を確信(かくしん)したグランドラスボースは、グランドキメラとの合体を解(と)いて、ラスボースとキメラに分身(ぶんしん)しました。
ラスボースはキメラを従(したが)えて、魔界城の外に出ました。タツキーランドにつながる階段に行く途中、広場のまん中に、なぜか盛大(せいだい)な宴会(えんかい)の準備(じゅんび)がしてあるのを見つけて、ラスボースは足を止めました。
「やや、これはこれは、なかなか上等(じょうとう)の酒と料理(りょうり)が用意してあるではないか。誰の手配だ?気が利(き)くな。」
ラスボースは上機嫌(じょうきげん)で酒を手に取ろうとしましたが、キメラは、少しためらいました。
「誰が用意したものかもわかりません。用心なさったほうが・・・。」
そう言いかけましたが、上等なお酒に目がないラスボースは笑い飛ばして言いました。
「あいつらが戦いに勝ったら祝賀会(しゅくがかい)をしようと、準備していたのかもしれないが、やつらはもう消え去ったのだ。だから心配あるまいよ。」
魔王にそう言われると、キメラは従うしかありません。
「なんだか嫌(いや)な予感(よかん)がするけれど、まあ大丈夫(だいじょうぶ)か。」
実はキメラも大の酒好きなのです。ふたりはその場に座り込むと、ドンラーキツタでは手に入らない上等なお酒をたらふく飲みはじめました。
その部屋は、魔界城の要(かなめ)となる「魔王の間」でした。とてつもなく広い黒一色のその部屋にタツキーランドの仲間たち全員が入りきると、扉はバタン!と閉ざされました。そして、突然(とつぜん)おそろしい大声が鳴り響(ひび)きました。
「グワハハハハッ!待っていたぞ。最強(さいきょう)にして究極(きゅうきょく)の闇(やみ)の魔王(まおう)、わが名はグランドラスボースだ。おまえたちの息の根はここで止めてやろう。そして、タツキーランドは俺様のものになるのだ!」
その声と同時に、「魔王の間」の天井(てんじょう)高く、黒い人影(ひとかげ)が現れたのです。それは、グランドキメラと合体した最強のグランドラスボースでした!キツターは、その影に向かって叫(さけ)びました。
「そんなことはさせない!タツキーランドはぼくたちで守り切る。みんないくぞ!」
後ろにいる仲間たちにそう声をかけると、みんなは一斉(いっせい)にグランドラスボースめがけて突進(とっしん)しました。しかし、相手は最強の魔王です。強すぎる!
「ファイナルダークネスブラストだ、くらえ!」
グランドキメラと合体して得た強力なビームが、魔王の両手から発射(はっしゃ)されると、部屋の中にブラックホールが現れ、兵士たちは全員吸い込まれてしまいました。そして、魔王はあざ笑いながら、兵士たちもろとも、そのブラックホールをこっぱみじんに爆発させてしまったのです。
「おまえの部下は全員こっぱみじんにしてやったぞ。さあ、次はおまえたちの番だ。」
魔王は余裕(よゆう)しゃくしゃくで究極(きゅうきょく)ビームを発射してきます。キツターたち四人は、ラウミー工房特製(とくせい)の勇者の防具(ぼうぐ)とテクスカリバーの正義の力に守られて、かろうじて魔王の攻撃(こうげき)をかわしていましたが、いつまでも防ぎきることはむずかしく、ましてや反撃(はんげき)などはできないのでした。。
「やはり、いままでの敵とは段違(だんちが)いの強さだ。このままではたちうちできない。ひとまず撤退(てったい)だ!」
キツターは三人にそう声をかけると、テクスカリバーで魔王の攻撃を防ぎながら、なんとか城の外に出て、急いでタツキーランドに向かいました。
キツターたちは命からがらタツキーランドへの道を急いでいました。四人ともくやしさとなさけなさで胸がはりさけそうでした。キツターは、「なぜみんなを守れなかったんだろう?ぼくはこれからどうしたらいいんだろう?」と考えていました。そして、「あ!」と思い出しました。ヤシオリ作戦!あわてたせいで、すっかり忘れてしまっていたのです。キツターは、すこし希望が見えた気がして、三人に声をかけました。
「あの秘密(ひみつ)の作戦が残っている。ヤシオリ作戦、これをどうやって実行するか、お城に戻ってみんなで考えよう。急げ!」
こうして、キツターたち四人は勇気を取り戻して、お城へと向かったのでした。
お城にもどったキツターたちは、みんなの前でドンラーキツタでのできごとを話しました。王様、もの知り翁、三人の守り神、剣の師匠、グーク船長、ラウミー親方、みんな真剣(しんけん)に聞いてくれ、作戦(さくせん)実行(じっこう)についてあれこれ知恵を出し合ってくれました。作戦会議の最後に王様は言いました。
「おまえたちはよく戦ってくれた。兵士たちは残念なことだったが、彼らの勇気にむくいるよう、この作戦を絶対(ぜったい)に成功させるのだ。」
王様にはげまされて、キツターたちはまたドンラーキツタへともどって行きました。
ふたたび魔王の間に立ったキツター、ラトテ、グーリン、キッタン。四人を見て、グランドラスボースはあざけるように言いました。
「あきらめずにもどってくるとは良い度胸(どきょう)だ。しかし、むだなことだ。今度こそおまえたちは全滅(ぜんめつ)だ。」
「いや、ぼくたちはあきらめない。最後まで戦うぞ、いざっ!」
そう叫ぶと、魔王めがけて向かっていく四人。魔王は、そんな四人の真正面に最大級(さいだいきゅう)の究極ビームを発射しました。
「これが本物のファイナルダークネスブラストだ!」
すさまじいビームから強大なブラックホールが生まれ、四人はあっという間に吸い込まれてしまいました。そして、ものすごい爆発とともに、バラバラになった黒(くろ)焦(こ)げの防具や武具の破片(はへん)があたりに散らばりました。
「やったぞ!勝ったか。」魔王はその光景(こうけい)を見て満足しました。
「よし、これで邪魔者(じゃまもの)はいなくなった。これからいよいよタツキーランドに乗り込んで、王家の城を乗っ取るのだ。」
勝利(しょうり)を確信(かくしん)したグランドラスボースは、グランドキメラとの合体を解(と)いて、ラスボースとキメラに分身(ぶんしん)しました。
ラスボースはキメラを従(したが)えて、魔界城の外に出ました。タツキーランドにつながる階段に行く途中、広場のまん中に、なぜか盛大(せいだい)な宴会(えんかい)の準備(じゅんび)がしてあるのを見つけて、ラスボースは足を止めました。
「やや、これはこれは、なかなか上等(じょうとう)の酒と料理(りょうり)が用意してあるではないか。誰の手配だ?気が利(き)くな。」
ラスボースは上機嫌(じょうきげん)で酒を手に取ろうとしましたが、キメラは、少しためらいました。
「誰が用意したものかもわかりません。用心なさったほうが・・・。」
そう言いかけましたが、上等なお酒に目がないラスボースは笑い飛ばして言いました。
「あいつらが戦いに勝ったら祝賀会(しゅくがかい)をしようと、準備していたのかもしれないが、やつらはもう消え去ったのだ。だから心配あるまいよ。」
魔王にそう言われると、キメラは従うしかありません。
「なんだか嫌(いや)な予感(よかん)がするけれど、まあ大丈夫(だいじょうぶ)か。」
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