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レイナードが向かうアドラー家は、若い当主とその長男、そしてたくさんの使用人がいる。当主、クリストファーは若くて妻を亡くし、今は血縁者としては長男のヴィルヘルムと暮らしている、らしい。
お屋敷に向かう場所の中でレイナードは繰り返しそのことを思い出していた。父は商人と移動中でも商談をしている。戦争に負けたと言っても生活はある。それをよく理解していたし、砂漠地帯の戦闘民族部隊をもってしても勝てなかった国に行くのは、とてもとても恐ろしかった。
(僕、大丈夫だろうか……)
ぷるぷる震えながら父親の後ろに隠れていたレイナードは、そのお屋敷を見てさらに不安になった。
(すごく大きい……)
「レイナード、ここが今日からお前が暮らす家だよ」
「……はい」
「大丈夫、お前は可愛らしいからな、きっとすぐに仲良くなれる」
父親は優しくそう言ってレイナードの頭を撫でる。大きな手の感触を、レイナードは忘れたくないと思ってまた少し泣きそうになった。
「ようこそ、遠路よりお越しくださいました」
ふと、巨大な門の前に金髪の男性が現れた。背の高く、服が鍛えられた筋肉のラインを示している。穏やかだが隙のない。騎兵隊の人たちに似てると、レイナードは思った。
(この人が、この屋敷のあるじ…)
じっと父親の後ろから男を観察する。父親も掘りが深いが、高い鼻も落ち窪んだ目も、少し鋭いように思える。
父親は迎え入れた主と握手をし、2つ3つ言葉を交わしながらそのまま屋敷の中へと入っていった。レイナードも慌てて後を追う。屋敷の中はとても綺麗で豪華だった。しかし同時にどこか冷たい空気を感じた。それは使用人たちの目によるものだったのかも知れないし、あるいはもっと別の何かなのかも知れない。とにかくレイナードは居心地の悪さを感じていた。
(お、落ち着かないよぉ…)
「ようこそ、お越しくださいました」
使用人たちが出迎える中、レイナードは最後尾で父親の隣にぴったりくっついていた。俯いている彼の視界には父親の足しか見えていなかった。しかし不意にその視界に別な足が見える。
「父上、おかえりなさい」
「ああヴィルヘルム、ただいま」
父親は息子と軽く抱擁を交わすと、そのまま使用人に荷物を運ばせた。その間も彼はじっとこちらをみていた。レイナードはその視線に怯えながらも、父親に促されるまま挨拶をした。
「初めまして、僕は……」
「ああ、知っている。レイナードだろ?」
(え?なんで僕の名前……)
レイナードが困惑しているのを他所に父親達は話を進めた。だが唯一、息子のその様子にクリストファーは苦笑いを浮かべていた。
「おとなしい子ですね」
「一番気立てが良い子ですよ。素直で癖もない。父親の私が言うのもなんですがね」
「であれば、手放すのはお辛いのでは?」
「優しすぎて、私の国を守るのには不向きなんですよ」
「良いことではないですか」
「ええ。ただ、貴方のところもそうでしょう?強くなければ生き残れない。まあ、私たちも断腸の思いで預ける訳です。何かあればその時はお覚悟を」
「それは勿論。逆に、本当に養子縁組の話を進めてもよいのですか?」
「それはこれから次第でしょう」
(むずかしい話、してる…)
理解したいようなしたくないような話をされている。その間も、目の前の少年はじっとレイナードから目を離さない。
「では、私はこれで」
(…お父さま!)
話が終わり、ぱっと顔を上げる。危うく抱きつきたくなったが、レイナードはぎゅっと唇を結んで我慢した。見送られて屋敷を後にする背中を、レイナードはじっと見えなくなるまでいつまでも見つめていた。
***
「ヴィル、今日からこの屋敷に住むことになった、レイナードだ。レイナード、彼はヴィルヘルム。私の息子だ。仲良くするんだぞ」
「…はい」
恥ずかしくてすぐさま隠れてしまいたくなる。勿論、じろじろ見られることに対してもだが、それより何より。
(か、かっこいい……)
美形揃いの貴族の中で育ったレイナードだったが、彼はまた別格だった。肌の色は父親の方が若干白いが、同じ鮮やかな金色のさらさらとした髪や睫毛の長さなどは女の子とあまり変わらないように見える。むしろ儚げな印象を与える分、こちらの方により整って見えた。だけど。
(し、視線が鋭い……)
そのまま屋敷の中を案内される。その間もずっと彼はレイナードから視線を逸らさなかった。まるで値踏みでもされているような気分になる。
(うう…めちゃめちゃ警戒されてます、お父さま…)
そう思いつつ、レイナードは自分の部屋に通されるとその豪華な装飾の数々を見て腰を抜かしそうになった。
「こ……これ全部使っていいんですか?」
「ああもちろん。好きに使いなさい」
そう言って微笑むクリストファーにホッとしつつ、同時にこんなにしてもらって良いのだろうかという不安に駆られる。
(すごいなぁ……こんなお部屋に住めるなんて夢みたい)
そして最後に案内されたのはヴィルヘルムの部屋だった。
「ここがヴィルの部屋だよ。中は…開けないから安心しなさい」
ヴィルヘルムの無言の圧力にクリストファー苦笑いを浮かべていた。
「歳も近いようだし、分からないことがあればヴィルに聞くように。ヴィルもいいね」
「はい、父上」
「それじゃあレイナード。疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
そう言うとクリストファーは部屋を離れる。残されたヴィルヘルムはしばらく黙っていたがやがて口を開いた。
「お前……本当に男か?」
「へ?」
突然の質問にレイナードは間抜けな声で返したが、すぐに我に返ると慌てて答えた。
「あ、あの、僕はその……」
しかしうまく説明できずに口籠もるレイナードを見てヴィルヘルムは少し考えるような仕草をした。そして「まあいい」と呟くとレイナードの手を掴んだ。
「父上がお前を連れてきたんだ。使用人扱いはしないでやる」
そのままずるずると引き摺られていき、レイナードの体はベッドに放り込まれた。柔らかなベッドの感触に戸惑う暇もなくヴィルヘルムもその隣に入ってくる。
「ふぇ!?」
突然の行動に固まるレイナードを他所にヴィルヘルムは口を開いた。その口調はとても冷ややかでまるで氷のようだった。
「いいか? お前が男だろうと女だろうと関係ない。この家に入り込んだ『異物』として、僕は僕のやり方でお前を見極めさせてもらう」
冷え冷えとした声音が、頭上から降り注ぐ。
「は、はい……!」
レイナードは反射的に身体を縮こまらせた。
(うぅ……『情報を盗み出せ』なんて言われたけど、こんな怖い人の目をごまかせるわけないよぉ……!)
レイナードは思わず身を縮こませた。だがヴィルヘルムはそんな様子を気にする様子もなく続けた。
「僕はこの屋敷を継ぐ者だ。だからお前にもそれに相応しい振る舞いをしてもらう必要がある」
「わ、わかりました……」
レイナードがそう答えるとヴィルヘルムはフンと鼻を鳴らしただけだった。そしてそのまま目を閉じて眠りについてしまった。取り残されたレイナードはしばらく呆然としていたがやがてハッと我に帰ると慌てて目を閉じる。
(寝なくちゃ…寝なくちゃ…!)
ぎゅっと目を瞑り、羊を数えてみる。しかし一向に眠気はやってこなかった。それどころか心臓の音がうるさいくらいに鳴っていた。
(お父さま…僕、頑張れるでしょうか…)
レイナードは泣きそうになったがなんとか堪える。隣で眠っているヴィルヘルムの寝息を聞きながらじっと夜が明けるのを待つのだった。
***
お屋敷に向かう場所の中でレイナードは繰り返しそのことを思い出していた。父は商人と移動中でも商談をしている。戦争に負けたと言っても生活はある。それをよく理解していたし、砂漠地帯の戦闘民族部隊をもってしても勝てなかった国に行くのは、とてもとても恐ろしかった。
(僕、大丈夫だろうか……)
ぷるぷる震えながら父親の後ろに隠れていたレイナードは、そのお屋敷を見てさらに不安になった。
(すごく大きい……)
「レイナード、ここが今日からお前が暮らす家だよ」
「……はい」
「大丈夫、お前は可愛らしいからな、きっとすぐに仲良くなれる」
父親は優しくそう言ってレイナードの頭を撫でる。大きな手の感触を、レイナードは忘れたくないと思ってまた少し泣きそうになった。
「ようこそ、遠路よりお越しくださいました」
ふと、巨大な門の前に金髪の男性が現れた。背の高く、服が鍛えられた筋肉のラインを示している。穏やかだが隙のない。騎兵隊の人たちに似てると、レイナードは思った。
(この人が、この屋敷のあるじ…)
じっと父親の後ろから男を観察する。父親も掘りが深いが、高い鼻も落ち窪んだ目も、少し鋭いように思える。
父親は迎え入れた主と握手をし、2つ3つ言葉を交わしながらそのまま屋敷の中へと入っていった。レイナードも慌てて後を追う。屋敷の中はとても綺麗で豪華だった。しかし同時にどこか冷たい空気を感じた。それは使用人たちの目によるものだったのかも知れないし、あるいはもっと別の何かなのかも知れない。とにかくレイナードは居心地の悪さを感じていた。
(お、落ち着かないよぉ…)
「ようこそ、お越しくださいました」
使用人たちが出迎える中、レイナードは最後尾で父親の隣にぴったりくっついていた。俯いている彼の視界には父親の足しか見えていなかった。しかし不意にその視界に別な足が見える。
「父上、おかえりなさい」
「ああヴィルヘルム、ただいま」
父親は息子と軽く抱擁を交わすと、そのまま使用人に荷物を運ばせた。その間も彼はじっとこちらをみていた。レイナードはその視線に怯えながらも、父親に促されるまま挨拶をした。
「初めまして、僕は……」
「ああ、知っている。レイナードだろ?」
(え?なんで僕の名前……)
レイナードが困惑しているのを他所に父親達は話を進めた。だが唯一、息子のその様子にクリストファーは苦笑いを浮かべていた。
「おとなしい子ですね」
「一番気立てが良い子ですよ。素直で癖もない。父親の私が言うのもなんですがね」
「であれば、手放すのはお辛いのでは?」
「優しすぎて、私の国を守るのには不向きなんですよ」
「良いことではないですか」
「ええ。ただ、貴方のところもそうでしょう?強くなければ生き残れない。まあ、私たちも断腸の思いで預ける訳です。何かあればその時はお覚悟を」
「それは勿論。逆に、本当に養子縁組の話を進めてもよいのですか?」
「それはこれから次第でしょう」
(むずかしい話、してる…)
理解したいようなしたくないような話をされている。その間も、目の前の少年はじっとレイナードから目を離さない。
「では、私はこれで」
(…お父さま!)
話が終わり、ぱっと顔を上げる。危うく抱きつきたくなったが、レイナードはぎゅっと唇を結んで我慢した。見送られて屋敷を後にする背中を、レイナードはじっと見えなくなるまでいつまでも見つめていた。
***
「ヴィル、今日からこの屋敷に住むことになった、レイナードだ。レイナード、彼はヴィルヘルム。私の息子だ。仲良くするんだぞ」
「…はい」
恥ずかしくてすぐさま隠れてしまいたくなる。勿論、じろじろ見られることに対してもだが、それより何より。
(か、かっこいい……)
美形揃いの貴族の中で育ったレイナードだったが、彼はまた別格だった。肌の色は父親の方が若干白いが、同じ鮮やかな金色のさらさらとした髪や睫毛の長さなどは女の子とあまり変わらないように見える。むしろ儚げな印象を与える分、こちらの方により整って見えた。だけど。
(し、視線が鋭い……)
そのまま屋敷の中を案内される。その間もずっと彼はレイナードから視線を逸らさなかった。まるで値踏みでもされているような気分になる。
(うう…めちゃめちゃ警戒されてます、お父さま…)
そう思いつつ、レイナードは自分の部屋に通されるとその豪華な装飾の数々を見て腰を抜かしそうになった。
「こ……これ全部使っていいんですか?」
「ああもちろん。好きに使いなさい」
そう言って微笑むクリストファーにホッとしつつ、同時にこんなにしてもらって良いのだろうかという不安に駆られる。
(すごいなぁ……こんなお部屋に住めるなんて夢みたい)
そして最後に案内されたのはヴィルヘルムの部屋だった。
「ここがヴィルの部屋だよ。中は…開けないから安心しなさい」
ヴィルヘルムの無言の圧力にクリストファー苦笑いを浮かべていた。
「歳も近いようだし、分からないことがあればヴィルに聞くように。ヴィルもいいね」
「はい、父上」
「それじゃあレイナード。疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
そう言うとクリストファーは部屋を離れる。残されたヴィルヘルムはしばらく黙っていたがやがて口を開いた。
「お前……本当に男か?」
「へ?」
突然の質問にレイナードは間抜けな声で返したが、すぐに我に返ると慌てて答えた。
「あ、あの、僕はその……」
しかしうまく説明できずに口籠もるレイナードを見てヴィルヘルムは少し考えるような仕草をした。そして「まあいい」と呟くとレイナードの手を掴んだ。
「父上がお前を連れてきたんだ。使用人扱いはしないでやる」
そのままずるずると引き摺られていき、レイナードの体はベッドに放り込まれた。柔らかなベッドの感触に戸惑う暇もなくヴィルヘルムもその隣に入ってくる。
「ふぇ!?」
突然の行動に固まるレイナードを他所にヴィルヘルムは口を開いた。その口調はとても冷ややかでまるで氷のようだった。
「いいか? お前が男だろうと女だろうと関係ない。この家に入り込んだ『異物』として、僕は僕のやり方でお前を見極めさせてもらう」
冷え冷えとした声音が、頭上から降り注ぐ。
「は、はい……!」
レイナードは反射的に身体を縮こまらせた。
(うぅ……『情報を盗み出せ』なんて言われたけど、こんな怖い人の目をごまかせるわけないよぉ……!)
レイナードは思わず身を縮こませた。だがヴィルヘルムはそんな様子を気にする様子もなく続けた。
「僕はこの屋敷を継ぐ者だ。だからお前にもそれに相応しい振る舞いをしてもらう必要がある」
「わ、わかりました……」
レイナードがそう答えるとヴィルヘルムはフンと鼻を鳴らしただけだった。そしてそのまま目を閉じて眠りについてしまった。取り残されたレイナードはしばらく呆然としていたがやがてハッと我に帰ると慌てて目を閉じる。
(寝なくちゃ…寝なくちゃ…!)
ぎゅっと目を瞑り、羊を数えてみる。しかし一向に眠気はやってこなかった。それどころか心臓の音がうるさいくらいに鳴っていた。
(お父さま…僕、頑張れるでしょうか…)
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