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攻略相手
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*アヤメ視点*
「王弟殿下──ですって!?」
漫画版には出て来なかった王弟殿下。
(シルフィーちゃんにも言ってないけど)その漫画が人気になり、ゲーム化されたストーリーに出て来た─隠しキャラだ。
確か…強い魔力持ちで魔法騎士。デビュー前後は遊びまくっていたけど、王位継承権を放棄した後は魔法騎士一筋で、あまり浮いた噂もなく、社交場にも殆ど現れていない。
そう。王弟殿下は、ほぼゲームの設定通りの人物。
ーあれ?王弟殿下の攻略法って…ー
「ああああー!!!!」
「─っ!!アヤメさん!?」
私が急に叫んだ事で、珍しくシルフィーちゃんが目を丸くして驚いている─顔がまた可愛いわ!!─じゃなくて!!
「ごめんなさい!分かったわ!あの女狐、王弟殿下狙いかもしれないわ!」
「は?王弟殿下!?」
ゲーム版…私、やってないのよね…スマホのアプリで配信されたゲームで、私、ガラケーだったから…。それでも気になってやりたくなって、スマホに買い替えてやり始めた所で…多分死んだんだろう。ゲームの方の情報は、口コミとかでしか分からない。
隠しキャラを登場させるには─
好感度を保ったままマクウェルとの婚約回避。
マクウェルとシルフィーの婚約回避。
第二王子の好感度も上げる。
王太子とベルフォーネの婚約解消。
エレーナの魔力アップ。
じゃなかった?
「だから…魔法学を選択したのね。」
女狐は、ゲームも攻略していたのね。
でも、漫画でもゲームでも、王弟殿下がシルフィーちゃんに治療を施すなんて事はなかった筈。しかも、王弟殿下はヒロインであるエレーナよりも先に、シルフィーちゃんと接点を持った。これも、本来のストーリーとは違う筈。シルフィーちゃんにとっては良い流れかもしれないけど、女狐が焦って何かして来る可能性もある。
「どうして、王弟殿下を?マクウェル様とは、どうするつもりなの?」
「理由として考えられるのは…やっぱり王弟殿下が美男子で好みだからじゃないかしら?地位も名誉もお金もあるしね。それと、魔力の相性が良いとか…だったかしら?私、王弟殿下とのストーリーは知らないのよね…ごめんなさい。」
「魔力の…相性?」
「うーん…確か…相性が良いから接点ができて─じゃなかったかしら?って…」
思い出しながらシルフィーちゃんを見ると、何故かシルフィーちゃんが困惑?している。
「あの…私、どうやら王弟殿下との魔力の相性は良いみたいで、これからも続けて治療をしてもらう予定なの。」
「マジか……」
思わず素が出たのは許していただきたい。
王弟殿下自らシルフィーちゃんを…と言う事は、余程相性が良かったんだろう。
王弟殿下とシルフィーちゃんか…
少し女嫌い気味な王弟殿下と恋愛放棄気味の女の子か…
ーえ?お似合いじゃない?やだ、そのツーショット、拝みたいんですけど!?ー
「よし、私、頑張って情報を思い出すわ!でも、女狐の狙いが王弟殿下なら、接点を持ってるシルフィーちゃんを更に陥れようとするかもしれないから、今迄以上に気を付けた方が良いかもしれないわ。」
「分かったわ。取り敢えずは…時間ができた時に、先ずはマクウェル様と話をしてみるわ。」
それからもう少しシルフィーちゃんと話をしてから、私はハイネルの別邸へと帰った。
*アーロン視点*
「アーロン、あの事は、誰にも言ってないわよね?」
「…勿論、誰にも言ってないけど…何で?何でなお──」
「しつこいわよ!このままの方が良いからよ!それとも、アーロンのせいだって、皆の前で泣いた方が良かったの?」
「……」
僕は何も言えなくて、手をギュッと握って俯く。そんな僕を、エレーナは優しく抱きしめる。
「こんなの、私にとってはどうって事ないのよ。寧ろ──。だから、これから何かあって何か言われたとしても、誰にも言っては駄目よ?」
「分かった…。ところで、入園式の日は…どうして途中で馬車を降りたりしたの?」
「それも言ったじゃない。忘れ物をしたから取りに帰るって。」
「……でも…マクウェル様には…」
「アーロン…聞いてたの?」
入園式の日、確かにエレーナと2人で馬車に乗って学園に向かったのだ。でも、エレーナが忘れ物をしたから降ろしてくれと言い、時間もないから先に行ってくれと言われた。筈なのに、エレーナはマクウェル様には
『約束していたシルフィーが来なかったから、歩いて学園に向かっていた』
と言ったのだ。
「アーロン。それも…誰にも言っちゃ駄目よ?そもそも、シルフィーが悪いのよ。私との約束を守ってくれないから。そうでしょう?」
フワリと笑うエレーナ。確かに、エレーナから、シルフィーが約束を守ってくれない。会ってもくれない。と聞いていたけど、今となっては、それが本当の事なのかも怪しい気がする。だって、シルフィーはいつ会っても、以前から何も変わらず僕に接してくれている。でも、エレーナは…
ー今は何も出来ないし言えないけど、僕は僕の目でしっかり見極めようー
僕は心の中で決心した。
「王弟殿下──ですって!?」
漫画版には出て来なかった王弟殿下。
(シルフィーちゃんにも言ってないけど)その漫画が人気になり、ゲーム化されたストーリーに出て来た─隠しキャラだ。
確か…強い魔力持ちで魔法騎士。デビュー前後は遊びまくっていたけど、王位継承権を放棄した後は魔法騎士一筋で、あまり浮いた噂もなく、社交場にも殆ど現れていない。
そう。王弟殿下は、ほぼゲームの設定通りの人物。
ーあれ?王弟殿下の攻略法って…ー
「ああああー!!!!」
「─っ!!アヤメさん!?」
私が急に叫んだ事で、珍しくシルフィーちゃんが目を丸くして驚いている─顔がまた可愛いわ!!─じゃなくて!!
「ごめんなさい!分かったわ!あの女狐、王弟殿下狙いかもしれないわ!」
「は?王弟殿下!?」
ゲーム版…私、やってないのよね…スマホのアプリで配信されたゲームで、私、ガラケーだったから…。それでも気になってやりたくなって、スマホに買い替えてやり始めた所で…多分死んだんだろう。ゲームの方の情報は、口コミとかでしか分からない。
隠しキャラを登場させるには─
好感度を保ったままマクウェルとの婚約回避。
マクウェルとシルフィーの婚約回避。
第二王子の好感度も上げる。
王太子とベルフォーネの婚約解消。
エレーナの魔力アップ。
じゃなかった?
「だから…魔法学を選択したのね。」
女狐は、ゲームも攻略していたのね。
でも、漫画でもゲームでも、王弟殿下がシルフィーちゃんに治療を施すなんて事はなかった筈。しかも、王弟殿下はヒロインであるエレーナよりも先に、シルフィーちゃんと接点を持った。これも、本来のストーリーとは違う筈。シルフィーちゃんにとっては良い流れかもしれないけど、女狐が焦って何かして来る可能性もある。
「どうして、王弟殿下を?マクウェル様とは、どうするつもりなの?」
「理由として考えられるのは…やっぱり王弟殿下が美男子で好みだからじゃないかしら?地位も名誉もお金もあるしね。それと、魔力の相性が良いとか…だったかしら?私、王弟殿下とのストーリーは知らないのよね…ごめんなさい。」
「魔力の…相性?」
「うーん…確か…相性が良いから接点ができて─じゃなかったかしら?って…」
思い出しながらシルフィーちゃんを見ると、何故かシルフィーちゃんが困惑?している。
「あの…私、どうやら王弟殿下との魔力の相性は良いみたいで、これからも続けて治療をしてもらう予定なの。」
「マジか……」
思わず素が出たのは許していただきたい。
王弟殿下自らシルフィーちゃんを…と言う事は、余程相性が良かったんだろう。
王弟殿下とシルフィーちゃんか…
少し女嫌い気味な王弟殿下と恋愛放棄気味の女の子か…
ーえ?お似合いじゃない?やだ、そのツーショット、拝みたいんですけど!?ー
「よし、私、頑張って情報を思い出すわ!でも、女狐の狙いが王弟殿下なら、接点を持ってるシルフィーちゃんを更に陥れようとするかもしれないから、今迄以上に気を付けた方が良いかもしれないわ。」
「分かったわ。取り敢えずは…時間ができた時に、先ずはマクウェル様と話をしてみるわ。」
それからもう少しシルフィーちゃんと話をしてから、私はハイネルの別邸へと帰った。
*アーロン視点*
「アーロン、あの事は、誰にも言ってないわよね?」
「…勿論、誰にも言ってないけど…何で?何でなお──」
「しつこいわよ!このままの方が良いからよ!それとも、アーロンのせいだって、皆の前で泣いた方が良かったの?」
「……」
僕は何も言えなくて、手をギュッと握って俯く。そんな僕を、エレーナは優しく抱きしめる。
「こんなの、私にとってはどうって事ないのよ。寧ろ──。だから、これから何かあって何か言われたとしても、誰にも言っては駄目よ?」
「分かった…。ところで、入園式の日は…どうして途中で馬車を降りたりしたの?」
「それも言ったじゃない。忘れ物をしたから取りに帰るって。」
「……でも…マクウェル様には…」
「アーロン…聞いてたの?」
入園式の日、確かにエレーナと2人で馬車に乗って学園に向かったのだ。でも、エレーナが忘れ物をしたから降ろしてくれと言い、時間もないから先に行ってくれと言われた。筈なのに、エレーナはマクウェル様には
『約束していたシルフィーが来なかったから、歩いて学園に向かっていた』
と言ったのだ。
「アーロン。それも…誰にも言っちゃ駄目よ?そもそも、シルフィーが悪いのよ。私との約束を守ってくれないから。そうでしょう?」
フワリと笑うエレーナ。確かに、エレーナから、シルフィーが約束を守ってくれない。会ってもくれない。と聞いていたけど、今となっては、それが本当の事なのかも怪しい気がする。だって、シルフィーはいつ会っても、以前から何も変わらず僕に接してくれている。でも、エレーナは…
ー今は何も出来ないし言えないけど、僕は僕の目でしっかり見極めようー
僕は心の中で決心した。
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