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第三章ーリスと氷の騎士ー
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「ハルさん、おめでとうございます!」
「ありがとうございます。」
今日は、“ビジュー”に来ている。理由は勿論、結婚式の時に着けるネックレスとピアスを作る為である。
「いつも頼ってばかりで申し訳無いんですけど、またキャリーさんに相談しながらデザインとか考えたいと思って…。良いですか?」
「勿論です!結婚式の時にも身に着けてもらえるのは、とっても嬉しいです。ありがとうございます。先ずは…ドレスの色ですが…やっぱり青か水色ですか?」
「えっと…青や水色じゃなくて…白色なんです。」
そう、この世界での結婚式で着るドレスは、基本は自分か相手の色なんだそうだ。でも、ミヤさんが─
「私達の世界では基本は白色だから、カラードレスだと変な気がするわね。」
とポロッと言ったところ、それを聞いていたエディオルさんが
「それなら俺は、白色でも構わない。元の世界で式を挙げる事は勿論の事、還る事もできないから。ハルがやりたかった事は、できるだけ取り入れよう。結婚式とは、一生に一度の事だから遠慮は無しだ。どうしても無理なものは諦めてもらう事にはなるが…。」
本当にエディオルさんは優しい。
式も、王都ではなくパルヴァンでする事になったし、白色のドレスもすんなりと許してくれた。
「白色…珍しいんですね。何か…理由とか拘りがあったりするんですか?」
「あの…えっと…私の国では結婚式では白色のドレスが基本にあってですね。純真を表すのもあるんですけど、その…白って、何色にも染まる事ができるので、これからは、あなたの色に染めて下さい─みたいな?」
ーこれ、自分で言うと恥ずかしいですね!ー
なんて内心ワチャワチャしていると
「「「素敵ですね!!!」」」
「ひゃいっ!?」
キャリーさんだけではなく、側に居た2人のご令嬢もが反応して声を上げた。ビックリして、私はまた変な声が出てしまった。
「あぁ、すみません。聞くつもりはなかったのですが、聞こえてしまって。でも…素敵なお話しですわね。」
「私もごめんなさい。」
その2人のご令嬢に謝られた。
「い…いえ…恥ずかしいだけで…聞かれて困る事は…無いので…いえ。恥ずかしい!」
ーできれば、聞き流して欲しかったですけどね!?ー
「急に声を掛けてしまってすみません。私、クラウディア=コルネストと申します。」
「私はアリアナ=グレーデンですわ。」
2人のご令嬢が、ニコリと笑って挨拶をしてくれた。
「ありがとうございます。私はハルと申します。」
立ち上がってペコリと挨拶をする。
「ふふっ。私達、ハルさんの事は前から知っていますの。私達の婚約者が第一騎士団に所属していて…ハルさん、一度、訓練の見学にいらしていたでしょう?その時に…」
「あぁ…あの時…ですね。」
「はい。あの時です。」
と、3人で苦笑する。
「将来、同じ騎士の嫁となるので、仲良くしていただけたらな─と思っていたのですけど。まぁ、同じ騎士と言えど、レベルは全く違いますけどね。」
「それは、とっても嬉しいです!私、騎士の事も騎士の嫁としての事もよく分からないので、同じ騎士の嫁として…仲良くしてもらえるのは、本当に嬉しいです!」
「こちらこそ、とっても嬉しいわ─っと、今日はこれ以上のお邪魔はできないので…もし良ければ、日を改めてお茶に誘っても良いかしら?」
「はい、喜んで。」
それでは─と、クラウディア様とアリアナ様は店から出て行った。
「良かったですね。」
キャリーさんにも微笑まれて、それからはホクホクした気持ちで過ごした。
❋その日の夕食後、エディオルの自室にて❋
「コルネスト公爵とグレーデン侯爵…ですか…。」
どうやら、ビジューで挨拶をしてくれたご令嬢は公爵令嬢と侯爵令嬢だったようです。
今日のビジューでの出来事をエディオルさんに話すと、直ぐに公爵と侯爵だと言う事が判明したのだ。貴族のトップ1と2だよね…。
「うーん…すごく良い人達だったけど…お茶のお誘いとかは社交辞令かも─位に思っておきます。」
「ん?何故だ?」
「え?だって、相手は上位貴族のご令嬢で、私は平民ですよ?それで私がお茶に誘われるとか……ないですよね?私だって馬鹿じゃないんだから、その辺は理解してますよ?」
「コトネは平民だが…カルザインの婚約者で、後ろ盾がパルヴァンだから、また…色々と違うからな?それに、コルネスト公爵もグレーデン侯爵も身分で人を判断する様な方ではないから、大丈夫だと思う。」
「勿論、本当にお茶に誘われたら喜んで行きますけど、コレが本当に社交辞令に終わっても、ディは何も口出ししたりしないで下さいね?コレは、私の─騎士の婚約者としての問題なので。」
「分かってるよ─それで…白色のドレスには、そんな意味が込められていたんだな?」
「ソ…ソウデス。」
横に座っているエディオルさんに腰を引き寄せれ、顔に手をあてられる。
「コトネがどんな色に染まっていくのか…楽しみだな。」
フワリと微笑んでから、エディオルさんの顔が近付いて来るのに合わせて、私はソッと目を閉じた。
「ありがとうございます。」
今日は、“ビジュー”に来ている。理由は勿論、結婚式の時に着けるネックレスとピアスを作る為である。
「いつも頼ってばかりで申し訳無いんですけど、またキャリーさんに相談しながらデザインとか考えたいと思って…。良いですか?」
「勿論です!結婚式の時にも身に着けてもらえるのは、とっても嬉しいです。ありがとうございます。先ずは…ドレスの色ですが…やっぱり青か水色ですか?」
「えっと…青や水色じゃなくて…白色なんです。」
そう、この世界での結婚式で着るドレスは、基本は自分か相手の色なんだそうだ。でも、ミヤさんが─
「私達の世界では基本は白色だから、カラードレスだと変な気がするわね。」
とポロッと言ったところ、それを聞いていたエディオルさんが
「それなら俺は、白色でも構わない。元の世界で式を挙げる事は勿論の事、還る事もできないから。ハルがやりたかった事は、できるだけ取り入れよう。結婚式とは、一生に一度の事だから遠慮は無しだ。どうしても無理なものは諦めてもらう事にはなるが…。」
本当にエディオルさんは優しい。
式も、王都ではなくパルヴァンでする事になったし、白色のドレスもすんなりと許してくれた。
「白色…珍しいんですね。何か…理由とか拘りがあったりするんですか?」
「あの…えっと…私の国では結婚式では白色のドレスが基本にあってですね。純真を表すのもあるんですけど、その…白って、何色にも染まる事ができるので、これからは、あなたの色に染めて下さい─みたいな?」
ーこれ、自分で言うと恥ずかしいですね!ー
なんて内心ワチャワチャしていると
「「「素敵ですね!!!」」」
「ひゃいっ!?」
キャリーさんだけではなく、側に居た2人のご令嬢もが反応して声を上げた。ビックリして、私はまた変な声が出てしまった。
「あぁ、すみません。聞くつもりはなかったのですが、聞こえてしまって。でも…素敵なお話しですわね。」
「私もごめんなさい。」
その2人のご令嬢に謝られた。
「い…いえ…恥ずかしいだけで…聞かれて困る事は…無いので…いえ。恥ずかしい!」
ーできれば、聞き流して欲しかったですけどね!?ー
「急に声を掛けてしまってすみません。私、クラウディア=コルネストと申します。」
「私はアリアナ=グレーデンですわ。」
2人のご令嬢が、ニコリと笑って挨拶をしてくれた。
「ありがとうございます。私はハルと申します。」
立ち上がってペコリと挨拶をする。
「ふふっ。私達、ハルさんの事は前から知っていますの。私達の婚約者が第一騎士団に所属していて…ハルさん、一度、訓練の見学にいらしていたでしょう?その時に…」
「あぁ…あの時…ですね。」
「はい。あの時です。」
と、3人で苦笑する。
「将来、同じ騎士の嫁となるので、仲良くしていただけたらな─と思っていたのですけど。まぁ、同じ騎士と言えど、レベルは全く違いますけどね。」
「それは、とっても嬉しいです!私、騎士の事も騎士の嫁としての事もよく分からないので、同じ騎士の嫁として…仲良くしてもらえるのは、本当に嬉しいです!」
「こちらこそ、とっても嬉しいわ─っと、今日はこれ以上のお邪魔はできないので…もし良ければ、日を改めてお茶に誘っても良いかしら?」
「はい、喜んで。」
それでは─と、クラウディア様とアリアナ様は店から出て行った。
「良かったですね。」
キャリーさんにも微笑まれて、それからはホクホクした気持ちで過ごした。
❋その日の夕食後、エディオルの自室にて❋
「コルネスト公爵とグレーデン侯爵…ですか…。」
どうやら、ビジューで挨拶をしてくれたご令嬢は公爵令嬢と侯爵令嬢だったようです。
今日のビジューでの出来事をエディオルさんに話すと、直ぐに公爵と侯爵だと言う事が判明したのだ。貴族のトップ1と2だよね…。
「うーん…すごく良い人達だったけど…お茶のお誘いとかは社交辞令かも─位に思っておきます。」
「ん?何故だ?」
「え?だって、相手は上位貴族のご令嬢で、私は平民ですよ?それで私がお茶に誘われるとか……ないですよね?私だって馬鹿じゃないんだから、その辺は理解してますよ?」
「コトネは平民だが…カルザインの婚約者で、後ろ盾がパルヴァンだから、また…色々と違うからな?それに、コルネスト公爵もグレーデン侯爵も身分で人を判断する様な方ではないから、大丈夫だと思う。」
「勿論、本当にお茶に誘われたら喜んで行きますけど、コレが本当に社交辞令に終わっても、ディは何も口出ししたりしないで下さいね?コレは、私の─騎士の婚約者としての問題なので。」
「分かってるよ─それで…白色のドレスには、そんな意味が込められていたんだな?」
「ソ…ソウデス。」
横に座っているエディオルさんに腰を引き寄せれ、顔に手をあてられる。
「コトネがどんな色に染まっていくのか…楽しみだな。」
フワリと微笑んでから、エディオルさんの顔が近付いて来るのに合わせて、私はソッと目を閉じた。
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