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第三章ーリスと氷の騎士ー
初めてのお誘い①
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あれから一週間程経ったある日、本当にお茶のお誘いの手紙が届いた。場所はコルネスト公爵邸。
“お互い騎士の婚約者と言う事で、身分など気にせず服装も軽いモノで来て下さいね”
とあった為、ドレスではなくキレイ目のワンピースを着ている。ルナさんとリディさんが朝から張り切って、平凡な私をちょっと可愛いね?位のレベルに仕上げてくれました。
「うわぁ…カルザイン侯爵邸の大きさにも驚いたけど、公爵ともなると、また更に凄いんですね。」
ルナさんと共に馬車に乗りやって来たコルネスト公爵邸。門を潜り抜け、馬車のまま更に奥へと進んで行く。左右対称に大きな木が等間隔に並んでいて、その中央に噴水がある。そこを左側に迂回をして更に奥へ進むと、大きなお城が現れた。
「カルザイン侯爵家は“武”ですから、侯爵邸としては質素な方なんです。それに、コルネスト公爵家は、この国の成り立ちから続いている名家ですからね。」
ーそんなに凄い家柄だったの!?もっと早く知りたかった!ー
「前もって知ってしまうと、ハル様が萎縮するのではないか─と思って黙っていました。すみません。」
「ゔっ─」
そんな事言われて先に謝られたら、これ以上は何も言えないし…その通りだから…更に何も言えないよね!?
「そうですね…。緊張はするけど、ここ迄来たら…後は如何に今日のお茶を楽しむかを考えます!」
グッと握り拳を作って決意表明?をしていると、馬車が静かに停車した。
「「「「いらっしゃいませ。」」」」
ーふぁいっ!?ー
馬車を降りた途端に、玄関前にズラリと並んだ使用人達のお出迎えの多さと声に驚いた。
え!?何?このお出迎えは。私は平民だから、家令の1人位のお出迎えかな?何て思ってたんですけど!?
チラリと斜め後ろに居るルナさんに視線を向けると、ルナさんも少し顔を引き攣らせて、左右に首を軽く振った。どうやら、ルナさんにとっても予想外のお出迎えのようです。
「ハルさん…だね?ようこそいらっしゃい。」
ルナさんと困惑していると、年配の男性が笑顔で私の近く迄やって来た。
「あの…はい。ハルと申します。今日は、お招きいただいてありがとうございます。」
ペコリと頭を下げて挨拶をする。
「私はこの邸の当主─フォルカス=コルネストだ。」
ー公爵様本人っ!!??ー
ギョッとして固まる。
え?何で??何で当主がお出迎え!?あれ?誘ってくれたのは…クラウディア様じゃなかったっけ!?
「お父様!何故お父様が私より先にハルさんに挨拶をされていますの!?」
頭の中がパニックになっているところで、ようやくクラウディア様がやって来た。
「いやー、ハルさんにはどうしても会っておきたかったから、ずっと待っていたんだよ。」
「え??」
本当に意味が分からなくなって、ついつい口から声が出てしまった。
「先ずは謝罪だな。聖女の件では、ハルさんに負担を掛けてしまって申し訳無かった。私達の力が及ばず、老害タヌキどもを止められなかった。しかし、その事で、パルヴァンが動いてくれたお陰で、その老害タヌキどもを追いやれた事には、とても感謝している。ありがとう。何かお詫びやお礼ができればなぁ─と思っているのだが…。」
「謝罪はもう、あの時に色んな人達から受け取りましたから。それに、結果論としてアレは私にとっても…必要な事だったと思っているので、もう気にしないで下さい。老害タヌキ?の方達に関しては、王太后様のお陰だと思うので、お礼も必要ありませんから。」
「ふむ。本当にハルさんは…欲が無いと言うか……お詫びもお礼も無理強いするものではないからね。仕方無い。これから先、何か困った事があったら頼ってもらおうか。いつでも力になるから。それと、これから娘─クラウディアと仲良くしてもらえると、親としても嬉しい。」
「はい。何か困った時は迷わずに頼らせていただきます。それに、私の方こそ、仲良くしていただけたら嬉しいです。宜しくお願いします。」
「まぁ!ハルさん!私の方こそ宜しくお願いしますわ!それじゃあ、部屋に案内するわね。お父様、お茶をしている間は、部屋には入って来ないで下さいね!」
「はいはい。」
ー仲の良い父娘だなぁー
そんな2人のやりとりを見て、ホッコリした気持ちになったのと同時に、またゼンさんに会いに行こう─と思いながらクラウディア様の後をついて行った。
クラウディア様の部屋に行くと、そこにはすでにアリアナ様が椅子に座っていて、改めて3人で挨拶を交してから私も椅子に座った。
「では、結婚式はパルヴァンで挙げるのね?」
「はい。ルイス様やルーチェ様が、“カルザイン”の事は気しなくて良いと言ってくれて、エディオルさんがそれじゃあパルヴァンで─と言ってくれたので…。」
「ハルさんにとっては…第二の故郷ですものね?良かったですわね。」
クラウディア様もアリアナ様も、優しく笑ってくれる。
ーよし!この2人になら!!ー
「あの!一つ…訊いても良いですか!?」
“お互い騎士の婚約者と言う事で、身分など気にせず服装も軽いモノで来て下さいね”
とあった為、ドレスではなくキレイ目のワンピースを着ている。ルナさんとリディさんが朝から張り切って、平凡な私をちょっと可愛いね?位のレベルに仕上げてくれました。
「うわぁ…カルザイン侯爵邸の大きさにも驚いたけど、公爵ともなると、また更に凄いんですね。」
ルナさんと共に馬車に乗りやって来たコルネスト公爵邸。門を潜り抜け、馬車のまま更に奥へと進んで行く。左右対称に大きな木が等間隔に並んでいて、その中央に噴水がある。そこを左側に迂回をして更に奥へ進むと、大きなお城が現れた。
「カルザイン侯爵家は“武”ですから、侯爵邸としては質素な方なんです。それに、コルネスト公爵家は、この国の成り立ちから続いている名家ですからね。」
ーそんなに凄い家柄だったの!?もっと早く知りたかった!ー
「前もって知ってしまうと、ハル様が萎縮するのではないか─と思って黙っていました。すみません。」
「ゔっ─」
そんな事言われて先に謝られたら、これ以上は何も言えないし…その通りだから…更に何も言えないよね!?
「そうですね…。緊張はするけど、ここ迄来たら…後は如何に今日のお茶を楽しむかを考えます!」
グッと握り拳を作って決意表明?をしていると、馬車が静かに停車した。
「「「「いらっしゃいませ。」」」」
ーふぁいっ!?ー
馬車を降りた途端に、玄関前にズラリと並んだ使用人達のお出迎えの多さと声に驚いた。
え!?何?このお出迎えは。私は平民だから、家令の1人位のお出迎えかな?何て思ってたんですけど!?
チラリと斜め後ろに居るルナさんに視線を向けると、ルナさんも少し顔を引き攣らせて、左右に首を軽く振った。どうやら、ルナさんにとっても予想外のお出迎えのようです。
「ハルさん…だね?ようこそいらっしゃい。」
ルナさんと困惑していると、年配の男性が笑顔で私の近く迄やって来た。
「あの…はい。ハルと申します。今日は、お招きいただいてありがとうございます。」
ペコリと頭を下げて挨拶をする。
「私はこの邸の当主─フォルカス=コルネストだ。」
ー公爵様本人っ!!??ー
ギョッとして固まる。
え?何で??何で当主がお出迎え!?あれ?誘ってくれたのは…クラウディア様じゃなかったっけ!?
「お父様!何故お父様が私より先にハルさんに挨拶をされていますの!?」
頭の中がパニックになっているところで、ようやくクラウディア様がやって来た。
「いやー、ハルさんにはどうしても会っておきたかったから、ずっと待っていたんだよ。」
「え??」
本当に意味が分からなくなって、ついつい口から声が出てしまった。
「先ずは謝罪だな。聖女の件では、ハルさんに負担を掛けてしまって申し訳無かった。私達の力が及ばず、老害タヌキどもを止められなかった。しかし、その事で、パルヴァンが動いてくれたお陰で、その老害タヌキどもを追いやれた事には、とても感謝している。ありがとう。何かお詫びやお礼ができればなぁ─と思っているのだが…。」
「謝罪はもう、あの時に色んな人達から受け取りましたから。それに、結果論としてアレは私にとっても…必要な事だったと思っているので、もう気にしないで下さい。老害タヌキ?の方達に関しては、王太后様のお陰だと思うので、お礼も必要ありませんから。」
「ふむ。本当にハルさんは…欲が無いと言うか……お詫びもお礼も無理強いするものではないからね。仕方無い。これから先、何か困った事があったら頼ってもらおうか。いつでも力になるから。それと、これから娘─クラウディアと仲良くしてもらえると、親としても嬉しい。」
「はい。何か困った時は迷わずに頼らせていただきます。それに、私の方こそ、仲良くしていただけたら嬉しいです。宜しくお願いします。」
「まぁ!ハルさん!私の方こそ宜しくお願いしますわ!それじゃあ、部屋に案内するわね。お父様、お茶をしている間は、部屋には入って来ないで下さいね!」
「はいはい。」
ー仲の良い父娘だなぁー
そんな2人のやりとりを見て、ホッコリした気持ちになったのと同時に、またゼンさんに会いに行こう─と思いながらクラウディア様の後をついて行った。
クラウディア様の部屋に行くと、そこにはすでにアリアナ様が椅子に座っていて、改めて3人で挨拶を交してから私も椅子に座った。
「では、結婚式はパルヴァンで挙げるのね?」
「はい。ルイス様やルーチェ様が、“カルザイン”の事は気しなくて良いと言ってくれて、エディオルさんがそれじゃあパルヴァンで─と言ってくれたので…。」
「ハルさんにとっては…第二の故郷ですものね?良かったですわね。」
クラウディア様もアリアナ様も、優しく笑ってくれる。
ーよし!この2人になら!!ー
「あの!一つ…訊いても良いですか!?」
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