48 / 75
棄てる
しおりを挟む
「エヴィにはまだ伝えていなかったが、リンディ嬢の輿入れと共に、ブルーム伯爵家全員が一緒にゲルダン王国に移住し、かの国では“侯爵”を賜るそうだ」
ゲルダン王国の王弟─ルシエル。
彼には既に恋愛結婚をし、仲睦まじい妻が居る。愛妻家でも有名な王弟である。彼もまた、兄王の意思を継ぎ、魔力無しの保護にも努めている。但し、表向きは─である。
愛妻家と言うのは事実だが。兄の国王とは違い、この王弟は魔力持ち主義者なのだ。魔力無しを毛嫌いし、側に近寄らせる事を嫌い、時には虐げ傷をつける事もある程に。
ただ、それらの行いは、秘密裏に行われ、秘密裏に処理される為、妻や国民は勿論の事、国王の耳に入る事も無い。
王弟ルシエルは、妻の前では決して本性を表す事はない。妻を愛しているからだ。では、何故側室を?
愛する妻は、病気を患ったせいで子ができなくなってしまい、後継ぎが必要だから─と、妻に説得され、渋々側室を受け入れる事にしたのだ。だが、この王弟、愛する妻以外を抱く事はなかった。
本性を隠す事でたまった鬱憤を、その側室達にぶつけるようになったのだ。
“病気になり、療養が必要だ”
と、側室に迎えた者が続けて3人出て来ると、色々と疑う者が出て来た。そこで、この王弟が考えたのが─癒しの力がある光の魔力持ちを側室に迎える事であった。光の魔力持ちが居れば、例え虐げた者に傷が付こうが治せるからだ。
そこで耳にしたのが、少々問題有りの光の魔力持ちのリンディ=ブルームだった。よくよく調べてみれば、アラバスティアの王族も、彼女の扱いに困っていると知り、ルシエルは迷う事なく“リンディを側室に迎えたい”と、親書を送ったのだった。
そう。リンディ=ブルームは、“妻”でも“側室”でも無く、王弟ルシエルの非道な行いをかき消す要員として望まれたのだ。それは謂わば、影の存在のような扱いである。
ただ、そのリンディが、どの程度の力があるのか……。多少の傷なら治せるだろうが、大きい傷はどうだろうか?治せれば問題無いが、もし、治せないとなった場合、リンディがどの様に扱われるようになるのかは──誰にも分からない。
勿論、そんな裏の情報は、ブルーム家には一切知らされる事はない。
更に、王弟ルシエルは、自分の行いが外部に洩れないようにする為に、リンディだけではなく、ブルーム家全員を、ゲルダン王国の侯爵として受け入れたいと打診して来たのである。この話を受けた、アラバスティア国の宰相であるドリューは、裏事情を全て知った上で了承し、ブルーム伯爵にその話を伝え、リンディの輿入れと同時にブルーム家全員でゲルダン王国へ移住する事になったのだ。
「───えっ!?私も………ですか!?」
ーえ!?嫌です!家族揃って移住なんて、どんな拷問ですか!?ー
さぁーっと、一気に血の気が引くように体が冷たくなる。
「いや、さっきも言ったが、エヴィを手放す事はない。エヴィは……エヴィの希望通り、ブルーム伯爵家から籍を抜いてもらう。そして───ローアン侯爵家の養女に迎え入れられる事になった」
「ローアン侯爵……」
ローアン侯爵とは、姉の実の母親のフリージア様の実家だ。
「あぁ、そうそう。実は、ジェマ嬢は書類上はブルーム伯爵家から籍を抜いて、ブレインと婚姻済みで、籍は既にアンカーソン公爵家にあるんだ。正式な発表は、卒業後となるが……」
「────はい????」
ーえ?姉は既に、既婚者でアンカーソンになってて、私がローアン侯爵の養女???ー
「ローアン侯爵とブルーム伯爵からは、既にサインをもらっているから、後は、エヴィがサインをすれば、全てが調う事になっている。エヴィが望むならな」
「私が望むなら………」
「そうだ。本当に、そう望むのであればサインを。もし、心残りがあるのなら───」
「ありません。ブルーム家に心残りなんてありません。あの人達が私にとって、家族だった事は一度もありませんでしたから。ただ………それでもいざブルームを棄てるとなると、少し…寂しいなと思っただけです。うん。棄てられるんじゃなくて、私が棄てるんですよね!?」
私の言葉を肯定してもらいたくて出てしまった言葉に対して、殿下は「その通りだ。エヴィが彼等を棄てるんだ」と、優しく笑ってくれた。
普段は腹黒真っ黒な殿下だけど、こう言う時は、私にとても甘くて優しい。無条件で私を助けてくれたり、受け入れてくれるのだ。
“胡散臭い人半分、優しい人半分”と言ったところだろうか?
「エヴィ?今、失礼な事を考えたりしていないか?」
グッと眉間に皺を寄せて怪訝な顔を向けて来る殿下。
「シテマセンヨ?」
本当に、聡い人である。
「ふっ──まぁ…良いだろう」
そしてまた、ポンポンと優しく頭を叩かれた後、私は目の前にある書類にサインをした。
さようなら、ブルーム─────
ゲルダン王国の王弟─ルシエル。
彼には既に恋愛結婚をし、仲睦まじい妻が居る。愛妻家でも有名な王弟である。彼もまた、兄王の意思を継ぎ、魔力無しの保護にも努めている。但し、表向きは─である。
愛妻家と言うのは事実だが。兄の国王とは違い、この王弟は魔力持ち主義者なのだ。魔力無しを毛嫌いし、側に近寄らせる事を嫌い、時には虐げ傷をつける事もある程に。
ただ、それらの行いは、秘密裏に行われ、秘密裏に処理される為、妻や国民は勿論の事、国王の耳に入る事も無い。
王弟ルシエルは、妻の前では決して本性を表す事はない。妻を愛しているからだ。では、何故側室を?
愛する妻は、病気を患ったせいで子ができなくなってしまい、後継ぎが必要だから─と、妻に説得され、渋々側室を受け入れる事にしたのだ。だが、この王弟、愛する妻以外を抱く事はなかった。
本性を隠す事でたまった鬱憤を、その側室達にぶつけるようになったのだ。
“病気になり、療養が必要だ”
と、側室に迎えた者が続けて3人出て来ると、色々と疑う者が出て来た。そこで、この王弟が考えたのが─癒しの力がある光の魔力持ちを側室に迎える事であった。光の魔力持ちが居れば、例え虐げた者に傷が付こうが治せるからだ。
そこで耳にしたのが、少々問題有りの光の魔力持ちのリンディ=ブルームだった。よくよく調べてみれば、アラバスティアの王族も、彼女の扱いに困っていると知り、ルシエルは迷う事なく“リンディを側室に迎えたい”と、親書を送ったのだった。
そう。リンディ=ブルームは、“妻”でも“側室”でも無く、王弟ルシエルの非道な行いをかき消す要員として望まれたのだ。それは謂わば、影の存在のような扱いである。
ただ、そのリンディが、どの程度の力があるのか……。多少の傷なら治せるだろうが、大きい傷はどうだろうか?治せれば問題無いが、もし、治せないとなった場合、リンディがどの様に扱われるようになるのかは──誰にも分からない。
勿論、そんな裏の情報は、ブルーム家には一切知らされる事はない。
更に、王弟ルシエルは、自分の行いが外部に洩れないようにする為に、リンディだけではなく、ブルーム家全員を、ゲルダン王国の侯爵として受け入れたいと打診して来たのである。この話を受けた、アラバスティア国の宰相であるドリューは、裏事情を全て知った上で了承し、ブルーム伯爵にその話を伝え、リンディの輿入れと同時にブルーム家全員でゲルダン王国へ移住する事になったのだ。
「───えっ!?私も………ですか!?」
ーえ!?嫌です!家族揃って移住なんて、どんな拷問ですか!?ー
さぁーっと、一気に血の気が引くように体が冷たくなる。
「いや、さっきも言ったが、エヴィを手放す事はない。エヴィは……エヴィの希望通り、ブルーム伯爵家から籍を抜いてもらう。そして───ローアン侯爵家の養女に迎え入れられる事になった」
「ローアン侯爵……」
ローアン侯爵とは、姉の実の母親のフリージア様の実家だ。
「あぁ、そうそう。実は、ジェマ嬢は書類上はブルーム伯爵家から籍を抜いて、ブレインと婚姻済みで、籍は既にアンカーソン公爵家にあるんだ。正式な発表は、卒業後となるが……」
「────はい????」
ーえ?姉は既に、既婚者でアンカーソンになってて、私がローアン侯爵の養女???ー
「ローアン侯爵とブルーム伯爵からは、既にサインをもらっているから、後は、エヴィがサインをすれば、全てが調う事になっている。エヴィが望むならな」
「私が望むなら………」
「そうだ。本当に、そう望むのであればサインを。もし、心残りがあるのなら───」
「ありません。ブルーム家に心残りなんてありません。あの人達が私にとって、家族だった事は一度もありませんでしたから。ただ………それでもいざブルームを棄てるとなると、少し…寂しいなと思っただけです。うん。棄てられるんじゃなくて、私が棄てるんですよね!?」
私の言葉を肯定してもらいたくて出てしまった言葉に対して、殿下は「その通りだ。エヴィが彼等を棄てるんだ」と、優しく笑ってくれた。
普段は腹黒真っ黒な殿下だけど、こう言う時は、私にとても甘くて優しい。無条件で私を助けてくれたり、受け入れてくれるのだ。
“胡散臭い人半分、優しい人半分”と言ったところだろうか?
「エヴィ?今、失礼な事を考えたりしていないか?」
グッと眉間に皺を寄せて怪訝な顔を向けて来る殿下。
「シテマセンヨ?」
本当に、聡い人である。
「ふっ──まぁ…良いだろう」
そしてまた、ポンポンと優しく頭を叩かれた後、私は目の前にある書類にサインをした。
さようなら、ブルーム─────
157
あなたにおすすめの小説
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。
愛し子は自由のために、愛され妹の嘘を放置する
紅子
恋愛
あなたは私の連理の枝。今世こそは比翼の鳥となりましょう。
私は、女神様のお願いで、愛し子として転生した。でも、そのことを誰にも告げる気はない。可愛らしくも美しい双子の妹の影で、いない子と扱われても特別な何かにはならない。私を愛してくれる人とこの世界でささやかな幸せを築ければそれで満足だ。
その希望を打ち砕くことが起こるとき、私は全力でそれに抗うだろう。
完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので
ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。
しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。
異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。
異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。
公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。
『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。
更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。
だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。
ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。
モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて――
奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。
異世界、魔法のある世界です。
色々ゆるゆるです。
皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
幼い頃から天の声が聞こえるシラク公爵の娘であるミレーヌ。
この天の声にはいろいろと助けられていた。父親の命を救ってくれたのもこの天の声。
そして、進学に向けて騎士科か魔導科を選択しなければならなくなったとき、助言をしてくれたのも天の声。
ミレーヌはこの天の声に従い、騎士科を選ぶことにした。
なぜなら、魔導科を選ぶと、皇子の婚約者という立派な役割がもれなくついてきてしまうからだ。
※完結しました。新年早々、クスっとしていただけたら幸いです。軽くお読みください。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
病めるときも健やかなるときも、お前だけは絶対許さないからなマジで
あだち
恋愛
ペルラ伯爵家の跡取り娘・フェリータの婚約者が、王女様に横取りされた。どうやら、伯爵家の天敵たるカヴァリエリ家の当主にして王女の側近・ロレンツィオが、裏で糸を引いたという。
怒り狂うフェリータは、大事な婚約者を取り返したい一心で、祝祭の日に捨て身の行動に出た。
……それが結果的に、にっくきロレンツィオ本人と結婚することに結びつくとも知らず。
***
『……いやホントに許せん。今更言えるか、実は前から好きだったなんて』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる