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第二章ー浄化の旅と帰還ー
パルヴァン辺境地
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*本日、2話目の投稿です。宜しくお願いします*
乙女ゲームの主人公達である筈の聖女様であるお姉さん達は、本当にハイスペック聖女でした。
中級レベルの魔獣も…聖女の力で薙ぎ払えました。しかも、私が作った質の良いポーションをこっそりと毎晩飲んでいたので、疲れ知らずで浄化を続けました。
ーやっぱり、ここは乙女ゲームではなく、RPGの世界では?と思う事にしたのは、お姉さん達には内緒ですー
そして、旅に出てから1年半経ち、最終目的地である“パルヴァン辺境地”に到着しました。
はい、予定より2~3ヵ月程…早いそうです。
「予想していた程の魔獣が出なかったんです。」
過去の文献から、もっと魔獣が現れ、その討伐に時間が掛かると思われていたのだが、その魔獣があまり現れなかったのだ。しかも、現れても聖女達がその場でサラッと薙ぎ祓うものだから、時間も掛からない。
“騎士の持ち腐れ”状態のまま、旅は進んだのだった。
薬師も然り。魔獣との戦闘にもならないので、怪我をする者が殆ど居ないから、薬師としての仕事は殆どなかった。
ーパルヴァン辺境地ー
このウォーランド王国の一番端にあり、隣国との間には鬱蒼とした森が広がっている。その森の先には海があるそうだ。
この森が、一番厄介な場所なのだ。昔から隣国との領地争いの場になっていた為、穢れが溜まりやすくなったのだ。昔は、ここまで鬱蒼としていなかったらしいが、穢れが溜まりやすくなるにつれて、この森も広大になっていったそうだ。その為、隣国との争いはなくなったものの、この森の穢れの浄化と魔獣の討伐をしなくてはいけなくなった。
初代パルヴァン辺境伯は、その当時一の最強の騎士、第一騎士団の団長が就いた。穢れを完璧に浄化できるのは聖女だけなので、聖女が居ない時は魔石で浄化をする。それでは完璧ではないから魔獣が現れる。現れれば、パルヴァン辺境伯が討伐を行う。こうして、パルヴァン辺境伯は、魔獣達がウォーランド王国内に侵入する事を防いでいるのだ。
そんな領地事情があるので、パルヴァン辺境伯は、滅多に王都…王城は勿論の事、領地から出る事がない。そして、ある意味“脳筋”らしい。
「聖女様自らが魔獣を薙ぎ祓うとは!私がもっと若ければ、求婚してたかも知れませんな!」
はっはっはーっと、豪快に笑うのは、今代のパルヴァン辺境伯─グレン=パルヴァン様。火の使い手らしく、髪も瞳も赤い。
ー綺麗な赤だなぁー
何て、少しボーッとパルヴァン様を見ていると
「ん?ちっちゃいお嬢ちゃんが居るな?」
と、言いながら、私の目の前迄来て顔を覗き込んで来た。
それに即座に反応したのが、私の横に居たミリリーナさんと、さっきまでパルヴァン様と挨拶を交わしていたお姉さん達。
「ハルー…」
「ふふっ。小さいと言っても、私は歴とした薬師です。ハルと言います。」
ニコリと笑顔で挨拶をすると、パルヴァン様自身も、少し驚いた様な顔をした。勿論、ミリリーナさんもお姉さん達も驚いている。
ですよね?私、男性が苦手だから、この顔が…厳ついパルヴァン様に対して恐怖心が沸き上がると思われたんでしょうね?
私が男性恐怖症になった切っ掛けの出来事がある。その時に助けてくれたのが…これまた顔の厳つい人だった。なので、逆に?厳つい顔をした男性には、少し安心感?を持ってしまうのだ。全てのではないけど、辺境伯を務めるような人だ。悪い人でないのは確かだ。なので、ついつい気が緩んで笑顔になる。
「女の子で…グレンを初めてで、しかも間近で見て笑えるなんて…初めてじゃないの?」
そう声を掛けて来たのはパルヴァン辺境伯夫人のシルヴィア様。元先代の王妃さま付きの近衛騎士をしていたらしいが、グレン様がパルヴァン辺境伯を引き継ぐ時に、共に退職し結婚してこの領地に来たらしい。
「そーだな!私自身、正直驚いた!」
と言いながら、パルヴァン辺境伯は、ニカッと笑った。
初対面がそんな感じだったので、パルヴァン辺境伯は勿論の事、シルヴィア様も、嫡男であるレオン様夫婦も、パルヴァン辺境地に居る間、何かと気に掛けてくれたりした。
居る間とは文字通り。ここ、パルヴァン辺境地が、浄化ポイントの最終地点ではあるが、そのポイント地点が広大な森なので、浄化が終わる迄にかなりの時間が掛かるのだ。過去の記録では、2ヶ月掛かった事もあったそうだ。
ーハイスペ聖女3人組なので、2ヶ月も掛からないよね…絶対にー
ここの浄化が終われば…還れるんだよね…。何かしていないと…時間に余裕ができると、ついつい日本の事を考えてしまう。
取り敢えず、あの時、あの場所に還ったら学祭の準備をしなくちゃだよね…
「ふふっ…」
日本の事を考えて、自然と笑みが溢れる。
ー無事に…パルヴァン辺境地の浄化が終わります様にー
乙女ゲームの主人公達である筈の聖女様であるお姉さん達は、本当にハイスペック聖女でした。
中級レベルの魔獣も…聖女の力で薙ぎ払えました。しかも、私が作った質の良いポーションをこっそりと毎晩飲んでいたので、疲れ知らずで浄化を続けました。
ーやっぱり、ここは乙女ゲームではなく、RPGの世界では?と思う事にしたのは、お姉さん達には内緒ですー
そして、旅に出てから1年半経ち、最終目的地である“パルヴァン辺境地”に到着しました。
はい、予定より2~3ヵ月程…早いそうです。
「予想していた程の魔獣が出なかったんです。」
過去の文献から、もっと魔獣が現れ、その討伐に時間が掛かると思われていたのだが、その魔獣があまり現れなかったのだ。しかも、現れても聖女達がその場でサラッと薙ぎ祓うものだから、時間も掛からない。
“騎士の持ち腐れ”状態のまま、旅は進んだのだった。
薬師も然り。魔獣との戦闘にもならないので、怪我をする者が殆ど居ないから、薬師としての仕事は殆どなかった。
ーパルヴァン辺境地ー
このウォーランド王国の一番端にあり、隣国との間には鬱蒼とした森が広がっている。その森の先には海があるそうだ。
この森が、一番厄介な場所なのだ。昔から隣国との領地争いの場になっていた為、穢れが溜まりやすくなったのだ。昔は、ここまで鬱蒼としていなかったらしいが、穢れが溜まりやすくなるにつれて、この森も広大になっていったそうだ。その為、隣国との争いはなくなったものの、この森の穢れの浄化と魔獣の討伐をしなくてはいけなくなった。
初代パルヴァン辺境伯は、その当時一の最強の騎士、第一騎士団の団長が就いた。穢れを完璧に浄化できるのは聖女だけなので、聖女が居ない時は魔石で浄化をする。それでは完璧ではないから魔獣が現れる。現れれば、パルヴァン辺境伯が討伐を行う。こうして、パルヴァン辺境伯は、魔獣達がウォーランド王国内に侵入する事を防いでいるのだ。
そんな領地事情があるので、パルヴァン辺境伯は、滅多に王都…王城は勿論の事、領地から出る事がない。そして、ある意味“脳筋”らしい。
「聖女様自らが魔獣を薙ぎ祓うとは!私がもっと若ければ、求婚してたかも知れませんな!」
はっはっはーっと、豪快に笑うのは、今代のパルヴァン辺境伯─グレン=パルヴァン様。火の使い手らしく、髪も瞳も赤い。
ー綺麗な赤だなぁー
何て、少しボーッとパルヴァン様を見ていると
「ん?ちっちゃいお嬢ちゃんが居るな?」
と、言いながら、私の目の前迄来て顔を覗き込んで来た。
それに即座に反応したのが、私の横に居たミリリーナさんと、さっきまでパルヴァン様と挨拶を交わしていたお姉さん達。
「ハルー…」
「ふふっ。小さいと言っても、私は歴とした薬師です。ハルと言います。」
ニコリと笑顔で挨拶をすると、パルヴァン様自身も、少し驚いた様な顔をした。勿論、ミリリーナさんもお姉さん達も驚いている。
ですよね?私、男性が苦手だから、この顔が…厳ついパルヴァン様に対して恐怖心が沸き上がると思われたんでしょうね?
私が男性恐怖症になった切っ掛けの出来事がある。その時に助けてくれたのが…これまた顔の厳つい人だった。なので、逆に?厳つい顔をした男性には、少し安心感?を持ってしまうのだ。全てのではないけど、辺境伯を務めるような人だ。悪い人でないのは確かだ。なので、ついつい気が緩んで笑顔になる。
「女の子で…グレンを初めてで、しかも間近で見て笑えるなんて…初めてじゃないの?」
そう声を掛けて来たのはパルヴァン辺境伯夫人のシルヴィア様。元先代の王妃さま付きの近衛騎士をしていたらしいが、グレン様がパルヴァン辺境伯を引き継ぐ時に、共に退職し結婚してこの領地に来たらしい。
「そーだな!私自身、正直驚いた!」
と言いながら、パルヴァン辺境伯は、ニカッと笑った。
初対面がそんな感じだったので、パルヴァン辺境伯は勿論の事、シルヴィア様も、嫡男であるレオン様夫婦も、パルヴァン辺境地に居る間、何かと気に掛けてくれたりした。
居る間とは文字通り。ここ、パルヴァン辺境地が、浄化ポイントの最終地点ではあるが、そのポイント地点が広大な森なので、浄化が終わる迄にかなりの時間が掛かるのだ。過去の記録では、2ヶ月掛かった事もあったそうだ。
ーハイスペ聖女3人組なので、2ヶ月も掛からないよね…絶対にー
ここの浄化が終われば…還れるんだよね…。何かしていないと…時間に余裕ができると、ついつい日本の事を考えてしまう。
取り敢えず、あの時、あの場所に還ったら学祭の準備をしなくちゃだよね…
「ふふっ…」
日本の事を考えて、自然と笑みが溢れる。
ー無事に…パルヴァン辺境地の浄化が終わります様にー
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