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第二章ー浄化の旅と帰還ー
お別れの挨拶とお礼②
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翌日は、お姉さん達とまったりとした日を過ごした。時折、この世界に来てからお世話になった人がお姉さん達に会いにやって来ていた。
今は、訓練でお世話になったらしい魔導師の人達が来ている為、関係の無い私はその場から離れて庭に出て来ている。
ーかすみ草、増えたなぁー
大輪の薔薇の様な花の陰に隠れる様に咲いていたが、今では花壇の一角をかすみ草が占めている。
サエラさんと一緒に植えたのだ。
日本のかすみ草は(薄いピンク色もあるらしいけど)白。でも、この世界には色んな色のかすみ草があって驚いた。
いや、日本でも、加工した物ープリザーブド?ドライフラワーにすれば着色出来るんだっけ?
兎に角、この世界には自然に色とりどりのかすみ草が存在しているのだ。
「可愛いよねー…日本にもあれば良いのに…」
「ハル殿、ここに居たのか。」
その声に振り返ると、ダルシニアン様が居た。
あ、そっか。ダルシニアン様は魔導師だから、お姉さん達に挨拶をしに来た人達の中に居たんだ。
「ダルシニアン様、こんにちは。」
「こんにちは。ここで何を?」
「特には…。お姉さん達と魔導師様達の邪魔にならないように、庭に出て来ただけです。」
「…そうか…。ハル殿は、明日の夜会には出ないんだよね?」
「ふふっ…。色んな人に訊かれますが…出ません。きらびやかな所は苦手なので。」
「…最後迄、ハル殿らしいね。と、言う事で…はい、コレ。」
と言って、ダルシニアン様も私に小さな箱を渡して来る。
「ん?」
と、首を傾げて箱を見る。
「旅の間のお礼だよ。特にハル殿には、パルヴァン様の事でお世話になったから。魔導師として…騎士達を守れなかったけど…ハル殿のお陰で誰1人欠ける事なく帰って来れた。本当にありがとう。」
フワリと微笑むダルシニアン様は、本当に男性ですか?と訊きたくなる位の美人さんだ。流石、攻略対象者だ。それに全く靡かないお姉さん達も、ある意味凄いけど…。
「パルヴァン様の事に関しては…たまたま運が良かっただけなんですけど…でも、その気持ち、有り難くいただきます。」
と言って、その箱を受け取った。
「ちなみに、それ…私とエディオルの2人からのお礼だから…。もし、元の世界に還る迄に何処かでエディオルに会ったら…エディオルにも何か、言ってあげてくれる?」
ダルシニアン様は、少し困った様な顔をしながら肩を竦める。
「はい…。何処かで…会えたら…。」
ーきっと…もう会えないだろうー
多分、ダルシニアン様だってそう思ってるんだろう。私が会おうとしても、カルザイン様が私を避けると…。
ー最後に…私の態度の事も謝りたかったのもあるけど、仕方無いよねー
「あ、そう言えば、あのフェンリルはどうなったんですか?」
あの光の檻に囚われた後のフェンリルは、凄くおとなしかったけど。
「あぁ、あのフェンリルはおとなしくなったから、あのままの状態で、暫くの間様子をみる事になったんだ。」
その後、ダルシニアン様は暫く思案した後
「“言い伝え”では…数百年前に存在した魔法使いが、フェンリルと契約を結んでいたんだけど、その契約を結んだまま、ある日突然その魔法使いが死んでしまって、そのフェンリルも行方が分からなくなったとか…。ま、真偽は分からないけどね。」
ーダルシニアン様は、顔は笑ってる筈…なんだけど…何だろう…背中がゾクゾクするー
そして、ダルシニアン様は、フッと息を吐いて
「正直に言うと、聖女様達は勿論の事、ハル殿が元の世界に還ってしまうのは…残念だし寂しいよ。」
ーお世辞?だとしても、そう言われると嬉しいものですねー
「ふふっ…ありがとうございます。」
「あれ?信じてない?本気なんだけどね?」
ここに来た頃は、本当に色々大変だった。周りの悪意に飲まれそうになったりもしたし、私の心も壊れ掛けた。
でも、助けてくれる優しい人が沢山居た。それに、前に進む事もできた。沢山もらった、その優しい人達との思い出があれば、日本に還っても前に進める事ができそうな気がする。
「色々ありましたが…召喚に巻き込まれただけの私だけど…皆さんに会えて…ダルシニアン様にも会えて…良かったです。ありがとうございました。」
ペコリとお礼をする。
ダルシニアン様は、そんな私を笑顔で見詰めた後
「こちらこそ…来てくれてありがとう。」
と、更に微笑んだ。
ーこの世界は、“お礼”にアクセサリーを贈る事がマナーとしてあるんだろうか?ー
シルヴィア様然り、オーブリー様然り…。ダルシニアン様とカルザイン様からのお礼は、ネックレスだった。
シルバーのチェーンで、赤色と青色のペンダントトップが付いている…
「あ、これ…かすみ草?」
その赤色と青色の石は、かすみ草みたいな花の形にカットされていた。
ーうわぁ…これ、凄いよね!?こんな凄いの…お礼の域を超えてない?今更だけどー
明日の夜に最後の夜会が開かれる。そして、私達はその2日後の朝も早い時間に還るらしい。何か用意するのも時間がない。
せめて、クッキーでも焼いて、サエラさんにお願いして渡してもらおうー。
そう思いながら、ネックレスを箱に戻した。
今は、訓練でお世話になったらしい魔導師の人達が来ている為、関係の無い私はその場から離れて庭に出て来ている。
ーかすみ草、増えたなぁー
大輪の薔薇の様な花の陰に隠れる様に咲いていたが、今では花壇の一角をかすみ草が占めている。
サエラさんと一緒に植えたのだ。
日本のかすみ草は(薄いピンク色もあるらしいけど)白。でも、この世界には色んな色のかすみ草があって驚いた。
いや、日本でも、加工した物ープリザーブド?ドライフラワーにすれば着色出来るんだっけ?
兎に角、この世界には自然に色とりどりのかすみ草が存在しているのだ。
「可愛いよねー…日本にもあれば良いのに…」
「ハル殿、ここに居たのか。」
その声に振り返ると、ダルシニアン様が居た。
あ、そっか。ダルシニアン様は魔導師だから、お姉さん達に挨拶をしに来た人達の中に居たんだ。
「ダルシニアン様、こんにちは。」
「こんにちは。ここで何を?」
「特には…。お姉さん達と魔導師様達の邪魔にならないように、庭に出て来ただけです。」
「…そうか…。ハル殿は、明日の夜会には出ないんだよね?」
「ふふっ…。色んな人に訊かれますが…出ません。きらびやかな所は苦手なので。」
「…最後迄、ハル殿らしいね。と、言う事で…はい、コレ。」
と言って、ダルシニアン様も私に小さな箱を渡して来る。
「ん?」
と、首を傾げて箱を見る。
「旅の間のお礼だよ。特にハル殿には、パルヴァン様の事でお世話になったから。魔導師として…騎士達を守れなかったけど…ハル殿のお陰で誰1人欠ける事なく帰って来れた。本当にありがとう。」
フワリと微笑むダルシニアン様は、本当に男性ですか?と訊きたくなる位の美人さんだ。流石、攻略対象者だ。それに全く靡かないお姉さん達も、ある意味凄いけど…。
「パルヴァン様の事に関しては…たまたま運が良かっただけなんですけど…でも、その気持ち、有り難くいただきます。」
と言って、その箱を受け取った。
「ちなみに、それ…私とエディオルの2人からのお礼だから…。もし、元の世界に還る迄に何処かでエディオルに会ったら…エディオルにも何か、言ってあげてくれる?」
ダルシニアン様は、少し困った様な顔をしながら肩を竦める。
「はい…。何処かで…会えたら…。」
ーきっと…もう会えないだろうー
多分、ダルシニアン様だってそう思ってるんだろう。私が会おうとしても、カルザイン様が私を避けると…。
ー最後に…私の態度の事も謝りたかったのもあるけど、仕方無いよねー
「あ、そう言えば、あのフェンリルはどうなったんですか?」
あの光の檻に囚われた後のフェンリルは、凄くおとなしかったけど。
「あぁ、あのフェンリルはおとなしくなったから、あのままの状態で、暫くの間様子をみる事になったんだ。」
その後、ダルシニアン様は暫く思案した後
「“言い伝え”では…数百年前に存在した魔法使いが、フェンリルと契約を結んでいたんだけど、その契約を結んだまま、ある日突然その魔法使いが死んでしまって、そのフェンリルも行方が分からなくなったとか…。ま、真偽は分からないけどね。」
ーダルシニアン様は、顔は笑ってる筈…なんだけど…何だろう…背中がゾクゾクするー
そして、ダルシニアン様は、フッと息を吐いて
「正直に言うと、聖女様達は勿論の事、ハル殿が元の世界に還ってしまうのは…残念だし寂しいよ。」
ーお世辞?だとしても、そう言われると嬉しいものですねー
「ふふっ…ありがとうございます。」
「あれ?信じてない?本気なんだけどね?」
ここに来た頃は、本当に色々大変だった。周りの悪意に飲まれそうになったりもしたし、私の心も壊れ掛けた。
でも、助けてくれる優しい人が沢山居た。それに、前に進む事もできた。沢山もらった、その優しい人達との思い出があれば、日本に還っても前に進める事ができそうな気がする。
「色々ありましたが…召喚に巻き込まれただけの私だけど…皆さんに会えて…ダルシニアン様にも会えて…良かったです。ありがとうございました。」
ペコリとお礼をする。
ダルシニアン様は、そんな私を笑顔で見詰めた後
「こちらこそ…来てくれてありがとう。」
と、更に微笑んだ。
ーこの世界は、“お礼”にアクセサリーを贈る事がマナーとしてあるんだろうか?ー
シルヴィア様然り、オーブリー様然り…。ダルシニアン様とカルザイン様からのお礼は、ネックレスだった。
シルバーのチェーンで、赤色と青色のペンダントトップが付いている…
「あ、これ…かすみ草?」
その赤色と青色の石は、かすみ草みたいな花の形にカットされていた。
ーうわぁ…これ、凄いよね!?こんな凄いの…お礼の域を超えてない?今更だけどー
明日の夜に最後の夜会が開かれる。そして、私達はその2日後の朝も早い時間に還るらしい。何か用意するのも時間がない。
せめて、クッキーでも焼いて、サエラさんにお願いして渡してもらおうー。
そう思いながら、ネックレスを箱に戻した。
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