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ー余話ー
クレイル=ダルシニアン
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実はハル殿が魔法使いで、自分の魔力だけで元の世界に還った─
そう聞いて、一番に頭に思い浮かんだのは─
笑顔のエディオルだった。
私は、エディオルが、ハル殿が聖女様達に巻き込まれて来た時から、想いを寄せていた事を知っていた。
ーまぁ…私もハル殿に惹かれたが…ー
あんなに幸せそうに笑っていたのに。最近では、ハル殿もエディオルに好意を持ち始めた感じだったのに。
「──大丈夫…だろうか?」
手に入り掛けていた物が、スルリと抜けて行ってしまったのだ─。また、エディオルは“氷”に戻ってしまうんだろうか。いや、戻るだけなら…良いけど。あの魔法使いと隣国へ行ってしまったエディオル。
「自暴自棄だけには…なるなよ…」
驚いた事に、ハル殿は魔法がない世界に居たにも関わらず、こちらの世界に戻って来た─ミヤ様を連れて。
魔力も無かったのにどうやって?いや、これは幻か?都合の良い夢か?と思い、目の前のハル殿を窺い見ていると─
「ふふっ。ハルです。あの、聖女召喚に巻き込まれて来たハルです。えっと─エディオル様も知ってますよ?色々お騒がせして、すみませんでした。」
ーあぁ…ハル殿だ。本物のハル殿だー
少し困った様に笑いながら謝るハル殿。ハル殿は全く悪く無いのに。一番の被害者なのに。
ーはぁ──本当に可愛いなぁー
エディオルが、あんな顔になるのも分かる。あのエディオルを見て、何故ハル殿がエディオルの好意に気付かないのか…不思議でしょうがない。
兎に角、ハル殿は戻って来た。後は、エディオルが無事に戻って来るだけだ。
「ここだけの話。クレイル、お前も…ハル殿の事を気に入って…いるんだろう?」
ランバルトが王妃陛下に呼び出しを喰らい、執務室にイリスと2人きりになった時に、イリスが訊いてきた。
「ん─気に入っているかどうかと訊かれたら、気に入ってるよ。ハル殿って、可愛いしね─。」
「…それ、エディオルは─」
「知ってるよ。私からエディオルに言ってある。あぁ、別に私はハル殿とどうこうなろうとは思ってないから。ハル殿が、この世界に居て良かったって思える程、エディオルと一緒に幸せになれば良いなと思ってるんだ。」
「…クレイル…お前…良いやつだっ……」
「ただ、ハル殿は本当に可愛いから、愛でる許可だけはもらったけどね。」
「────は?」
「誰だって、思う事は自由だろう?だから、可愛いと思う気持ちは許して欲しい─と頼んだ。イリス、ひかないでくれる?」
「いやいやいや!それ、エディオル本人に言ったのか?え?クレイル、お前、そんな馬鹿だったのか?」
イリスが私を─信じられない!─みたいな顔で見て来る。まぁ…それは予想の範囲内だけど。
「エディオル本人に言ったよ。勿論、馬鹿だって事も分かってる。でもさぁ…ハル殿が可愛いって思ってしまうし…ついつい“可愛い!”って言ってしまいそうになるのを我慢するんだけど…。その時のエディオルの顔が怖くてさぁ…。エディオルのあの視線だけで、殺されると思う位。それで、殺されない為に許可をもらったんだ。」
「…どこから突っ込めば良い?」
と、イリスが眉間に皺を寄せ、こめかみを押さえながら呟く。
「自分が痛い奴だって解ってるから大丈夫だよ。簡単に言うと─私は、尊敬するエディオルにも嫌われたくない─って事かな?」
そう。私は─エディオルに嫌われても良いからハル殿を手にしたい─とは思えなかったのだ。
「ん─…私にとってハル殿は…小動物を愛でるみたいな感じ…なのかなぁ?」
「………」
イリスが、可哀想な者を見るような目で見て来るが─気にしない。
「兎に角、私はハル殿を気に入っているし、可愛いと思っているけど、2人の邪魔はしないし、邪魔をする気も無いって事だよ。」
と、笑って言い切ると、イリスは少しの間ポカンとした後
「不器用なんだか、器用なんだか─。」
と苦笑された。
願うのはただ一つ。ハル殿が幸せになりますように─
はぁー…やっぱりハル殿は…可愛かった─
そう聞いて、一番に頭に思い浮かんだのは─
笑顔のエディオルだった。
私は、エディオルが、ハル殿が聖女様達に巻き込まれて来た時から、想いを寄せていた事を知っていた。
ーまぁ…私もハル殿に惹かれたが…ー
あんなに幸せそうに笑っていたのに。最近では、ハル殿もエディオルに好意を持ち始めた感じだったのに。
「──大丈夫…だろうか?」
手に入り掛けていた物が、スルリと抜けて行ってしまったのだ─。また、エディオルは“氷”に戻ってしまうんだろうか。いや、戻るだけなら…良いけど。あの魔法使いと隣国へ行ってしまったエディオル。
「自暴自棄だけには…なるなよ…」
驚いた事に、ハル殿は魔法がない世界に居たにも関わらず、こちらの世界に戻って来た─ミヤ様を連れて。
魔力も無かったのにどうやって?いや、これは幻か?都合の良い夢か?と思い、目の前のハル殿を窺い見ていると─
「ふふっ。ハルです。あの、聖女召喚に巻き込まれて来たハルです。えっと─エディオル様も知ってますよ?色々お騒がせして、すみませんでした。」
ーあぁ…ハル殿だ。本物のハル殿だー
少し困った様に笑いながら謝るハル殿。ハル殿は全く悪く無いのに。一番の被害者なのに。
ーはぁ──本当に可愛いなぁー
エディオルが、あんな顔になるのも分かる。あのエディオルを見て、何故ハル殿がエディオルの好意に気付かないのか…不思議でしょうがない。
兎に角、ハル殿は戻って来た。後は、エディオルが無事に戻って来るだけだ。
「ここだけの話。クレイル、お前も…ハル殿の事を気に入って…いるんだろう?」
ランバルトが王妃陛下に呼び出しを喰らい、執務室にイリスと2人きりになった時に、イリスが訊いてきた。
「ん─気に入っているかどうかと訊かれたら、気に入ってるよ。ハル殿って、可愛いしね─。」
「…それ、エディオルは─」
「知ってるよ。私からエディオルに言ってある。あぁ、別に私はハル殿とどうこうなろうとは思ってないから。ハル殿が、この世界に居て良かったって思える程、エディオルと一緒に幸せになれば良いなと思ってるんだ。」
「…クレイル…お前…良いやつだっ……」
「ただ、ハル殿は本当に可愛いから、愛でる許可だけはもらったけどね。」
「────は?」
「誰だって、思う事は自由だろう?だから、可愛いと思う気持ちは許して欲しい─と頼んだ。イリス、ひかないでくれる?」
「いやいやいや!それ、エディオル本人に言ったのか?え?クレイル、お前、そんな馬鹿だったのか?」
イリスが私を─信じられない!─みたいな顔で見て来る。まぁ…それは予想の範囲内だけど。
「エディオル本人に言ったよ。勿論、馬鹿だって事も分かってる。でもさぁ…ハル殿が可愛いって思ってしまうし…ついつい“可愛い!”って言ってしまいそうになるのを我慢するんだけど…。その時のエディオルの顔が怖くてさぁ…。エディオルのあの視線だけで、殺されると思う位。それで、殺されない為に許可をもらったんだ。」
「…どこから突っ込めば良い?」
と、イリスが眉間に皺を寄せ、こめかみを押さえながら呟く。
「自分が痛い奴だって解ってるから大丈夫だよ。簡単に言うと─私は、尊敬するエディオルにも嫌われたくない─って事かな?」
そう。私は─エディオルに嫌われても良いからハル殿を手にしたい─とは思えなかったのだ。
「ん─…私にとってハル殿は…小動物を愛でるみたいな感じ…なのかなぁ?」
「………」
イリスが、可哀想な者を見るような目で見て来るが─気にしない。
「兎に角、私はハル殿を気に入っているし、可愛いと思っているけど、2人の邪魔はしないし、邪魔をする気も無いって事だよ。」
と、笑って言い切ると、イリスは少しの間ポカンとした後
「不器用なんだか、器用なんだか─。」
と苦笑された。
願うのはただ一つ。ハル殿が幸せになりますように─
はぁー…やっぱりハル殿は…可愛かった─
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