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第七章 ただいま準備中
05.どこにでも親切な人はいるんだね
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「すばん」
両方の鼻の穴に詰め物をしたレオンが頭を下げた。
「⋯⋯うっ、グっ⋯⋯私の方こそごめんなさい。やりすぎちゃったし、元々ボケっとしてたのが悪いんだし」
事の始まりは部屋に入る勇気が持てなかったミリーがドアの前に立ち続けていた事で、それを知らずにドアを開けたレオンに罪はない。
大きな身体に比例して力も強いレオンが縦横小さいミリーに大怪我をさせたかもとパニックになり、無意識に熊ファミリー流『怪我をした時のお世話』をやってしまっただけで、悪気があったわけではない。
(熊ファミリー流が初めての人にとっては超絶恥ずかしい行為だとか、最強の二次元ヒーロー顔の奴には平たい顔族寄りの残念顔の苦悩とか分かんないよね⋯⋯なんか理不尽だけど、持てる者には持たざる者の気持ちは分かんないんだから。そこは大人の私が忖度しなくちゃ)
見た目はミリーだが中身は実里。50うん歳プラスこの世界で生きてきた年数⋯⋯なんならセオじいより年上の可能性が。
「うかいなおぼいをはへたのあ、おんとぉにもういわけあがった」
「うっ、ブッハッ⋯⋯ご、ごめん。真面目な話って分かってるのに、わ、笑ってごめん」
耐えきれなくなったシモンが吹き出し、お腹を押さえている。
(私も笑いを堪えてるんだから、シモンも頑張ろうよ~。笑いって伝染しちゃうんだからさあ)
ここ数年、堂々とシモンにくっついて来るようになったネイサンも壁に向かって肩を振るわせている。口を押さえているのは笑い声を我慢しているのだろう。
イリスは真顔を保っているが、口角が少し震えている。
「心配しすぎた親熊が小熊の世話をしようとしただけなのに、大袈裟に騒いだ私が全面的に悪いんだから謝らないで~。過剰防衛⋯⋯いや、防衛じゃないかも。これって慰謝料発生案件かなあ」
「いひゃりょなんへ⋯⋯」
「レオンにデリカシーがないのは昔からだから、今回の件は良い勉強になったんじゃないかしら。とにかく、鼻血が止まるまでレオンは喋らない。シモンは笑わない。壁に張り付いてるネイサンもね。お茶を淹れるからミリーもそんなに落ち込まないで」
鼻血が付いたソファには取り敢えずカバーがかけてあり、レオンとミリーの着替えも終わってレオンの鼻の詰め物以外はいつもと同じ風景になっている。
(いつも眉間に皺を寄せてるから気になってなかったけど、落ち着いて観察したら熊ってイケメンだよねえ。スチルがあれば高野やら瑞稀やらに見せてやりたい。お前らも残念顔だぞ~って。仲間はヤだけど。勿体無くて見せんけど。
はぁ、イケメンって鼻に詰め物しててもイケメン⋯⋯なんか悔しい)
「えーっと、今日は大事な話をしようと思ってきたんだけど⋯⋯仕事しよっかな」
考えに考え抜いてギルドにやって来たミリーだったが、肩透かしを喰らった気分で熊の巣穴の隅にあるミリー専用の机に向かった。
「レオンがこの方面に鈍感なのは知ってたけど、ミリーもなのかなぁ。それとも動じてないってやつ?」
「似たもの同士って感じじゃないかしら(シモンもだけどね)」
郵便事業計画の大筋は完成していると言っても良いだろう。
当面は全国各地にある商人ギルドを利用する。ギルド内に受付を設け、保管場所はギルドの倉庫の一部。郵便物は重量によって料金を設定し、縦横のサイズと重さには上限を設ける。
受け付けた郵便物を仕分けし決められた曜日に各ギルドへ運び、そこから最後の配送ポイントへ届けられる。最終の配送ポイントは町長や村長宅の前。受取人が現れない場合は町長や村長預かりとなる。
本人に直接届ける場合はかなり高額の費用が設定されているので、利用者はかなり限られた者達になるだろう。
(町長や村長が預かりを拒否するとこは前もって各ギルドに張り出して、差出人が出したギルドに戻して⋯⋯一定期間が過ぎたら破棄だね。各ギルドとの交渉は熊が間に入ってくれるけど、信用できる配達人が見つかるまでは限定的な郵便業務になりそう)
初期費用や場所は問題ないが問題は人材。安全確実に配送してくれる責任感のある人がどれだけ見つかるのか⋯⋯。
(各ギルドの担当と彼等を統括する人も探さなきゃだよね。人、人、人かあ。今回だけは頓挫する危険があるんだよね~。統括したいで~すって手を挙げてくれる人、どっかに落ちてないかなぁ)
翌日、学園に着いたミリーが受付の長い列に並んでいると、背後からトントンと肩を叩かれた。
「ちょっと良いかな?」
声をかけて来たのは銀縁眼鏡をかけた優しげな青年で、学園の職員か手伝いの教師のように見えた。
「はい、なんでしょうか」
「受付の後、そのまま試験会場に入ってもらう事になってるから、本人じゃないとダメって決まりがあるんだ」
12歳に見えないミリーが雇い主に『受付をして来て』と言われた使用人に見えたらしく、周りを見回すとミリーより大きな人ばかりで、頭ひとつ以上大きな人もいる。
服装や雰囲気もお貴族様のお子ちゃまとか超絶お金持ちの子供っぽく、男子はテール・コートとベストに長ズボンで、首元に華やかな色のスカーフを巻いている。女子はふわっと膨らんだパフスリーブとぎゅっと締まったウエストが特徴のデイ・ドレス。踵の高い靴を履いてツバの広い帽子を被るか日傘を差している。
それに対してミリーが着ているのは襟と袖口にレースをあしらった生成りのワンピース。流行りのパフスリーブで、ふわりと柔らかく膨らんだスカートの長さは足首が見えるくらい。ウエストに巻いている若草色のサッシュベルトはセリナが刺繍を刺したもの。三つ編みにしたシルバーブロンドの先に濃い緑の細いリボンを結んでいるが、周りにいる女子のようなアクセサリーは身につけていない。
(面接があるってなってたから身なりに気をつけて来たけど、いや~読みが甘かったわ~。平民もいるって聞いてたのに、ジャラジャラのキラキラじゃん。化粧もゴテゴテだし学園の面接で『胸元のネックレスはイエローダイヤモンドです』『カラットとクオリティは⋯⋯』とかって言うのかしらん)
「雇い主の子も来てると思うから呼んできてくれるかな? 順番は私が見ておくし、叱られないようにちゃんと話してあげるからね」
こういう事は毎年あるから大した問題じゃないと言う青年は良い人に違いない。
「受験するのは私なので大丈夫です。成長期待ちなんでちょっとミニマムですけど、来年辺りは超絶ビッグでドーンになる予定ですから。ありがとうございました」
「あ、そうなの? 成長期待ち、うん、試験頑張って」
試験が少し楽しみになったミリーはかなりチョロい。
両方の鼻の穴に詰め物をしたレオンが頭を下げた。
「⋯⋯うっ、グっ⋯⋯私の方こそごめんなさい。やりすぎちゃったし、元々ボケっとしてたのが悪いんだし」
事の始まりは部屋に入る勇気が持てなかったミリーがドアの前に立ち続けていた事で、それを知らずにドアを開けたレオンに罪はない。
大きな身体に比例して力も強いレオンが縦横小さいミリーに大怪我をさせたかもとパニックになり、無意識に熊ファミリー流『怪我をした時のお世話』をやってしまっただけで、悪気があったわけではない。
(熊ファミリー流が初めての人にとっては超絶恥ずかしい行為だとか、最強の二次元ヒーロー顔の奴には平たい顔族寄りの残念顔の苦悩とか分かんないよね⋯⋯なんか理不尽だけど、持てる者には持たざる者の気持ちは分かんないんだから。そこは大人の私が忖度しなくちゃ)
見た目はミリーだが中身は実里。50うん歳プラスこの世界で生きてきた年数⋯⋯なんならセオじいより年上の可能性が。
「うかいなおぼいをはへたのあ、おんとぉにもういわけあがった」
「うっ、ブッハッ⋯⋯ご、ごめん。真面目な話って分かってるのに、わ、笑ってごめん」
耐えきれなくなったシモンが吹き出し、お腹を押さえている。
(私も笑いを堪えてるんだから、シモンも頑張ろうよ~。笑いって伝染しちゃうんだからさあ)
ここ数年、堂々とシモンにくっついて来るようになったネイサンも壁に向かって肩を振るわせている。口を押さえているのは笑い声を我慢しているのだろう。
イリスは真顔を保っているが、口角が少し震えている。
「心配しすぎた親熊が小熊の世話をしようとしただけなのに、大袈裟に騒いだ私が全面的に悪いんだから謝らないで~。過剰防衛⋯⋯いや、防衛じゃないかも。これって慰謝料発生案件かなあ」
「いひゃりょなんへ⋯⋯」
「レオンにデリカシーがないのは昔からだから、今回の件は良い勉強になったんじゃないかしら。とにかく、鼻血が止まるまでレオンは喋らない。シモンは笑わない。壁に張り付いてるネイサンもね。お茶を淹れるからミリーもそんなに落ち込まないで」
鼻血が付いたソファには取り敢えずカバーがかけてあり、レオンとミリーの着替えも終わってレオンの鼻の詰め物以外はいつもと同じ風景になっている。
(いつも眉間に皺を寄せてるから気になってなかったけど、落ち着いて観察したら熊ってイケメンだよねえ。スチルがあれば高野やら瑞稀やらに見せてやりたい。お前らも残念顔だぞ~って。仲間はヤだけど。勿体無くて見せんけど。
はぁ、イケメンって鼻に詰め物しててもイケメン⋯⋯なんか悔しい)
「えーっと、今日は大事な話をしようと思ってきたんだけど⋯⋯仕事しよっかな」
考えに考え抜いてギルドにやって来たミリーだったが、肩透かしを喰らった気分で熊の巣穴の隅にあるミリー専用の机に向かった。
「レオンがこの方面に鈍感なのは知ってたけど、ミリーもなのかなぁ。それとも動じてないってやつ?」
「似たもの同士って感じじゃないかしら(シモンもだけどね)」
郵便事業計画の大筋は完成していると言っても良いだろう。
当面は全国各地にある商人ギルドを利用する。ギルド内に受付を設け、保管場所はギルドの倉庫の一部。郵便物は重量によって料金を設定し、縦横のサイズと重さには上限を設ける。
受け付けた郵便物を仕分けし決められた曜日に各ギルドへ運び、そこから最後の配送ポイントへ届けられる。最終の配送ポイントは町長や村長宅の前。受取人が現れない場合は町長や村長預かりとなる。
本人に直接届ける場合はかなり高額の費用が設定されているので、利用者はかなり限られた者達になるだろう。
(町長や村長が預かりを拒否するとこは前もって各ギルドに張り出して、差出人が出したギルドに戻して⋯⋯一定期間が過ぎたら破棄だね。各ギルドとの交渉は熊が間に入ってくれるけど、信用できる配達人が見つかるまでは限定的な郵便業務になりそう)
初期費用や場所は問題ないが問題は人材。安全確実に配送してくれる責任感のある人がどれだけ見つかるのか⋯⋯。
(各ギルドの担当と彼等を統括する人も探さなきゃだよね。人、人、人かあ。今回だけは頓挫する危険があるんだよね~。統括したいで~すって手を挙げてくれる人、どっかに落ちてないかなぁ)
翌日、学園に着いたミリーが受付の長い列に並んでいると、背後からトントンと肩を叩かれた。
「ちょっと良いかな?」
声をかけて来たのは銀縁眼鏡をかけた優しげな青年で、学園の職員か手伝いの教師のように見えた。
「はい、なんでしょうか」
「受付の後、そのまま試験会場に入ってもらう事になってるから、本人じゃないとダメって決まりがあるんだ」
12歳に見えないミリーが雇い主に『受付をして来て』と言われた使用人に見えたらしく、周りを見回すとミリーより大きな人ばかりで、頭ひとつ以上大きな人もいる。
服装や雰囲気もお貴族様のお子ちゃまとか超絶お金持ちの子供っぽく、男子はテール・コートとベストに長ズボンで、首元に華やかな色のスカーフを巻いている。女子はふわっと膨らんだパフスリーブとぎゅっと締まったウエストが特徴のデイ・ドレス。踵の高い靴を履いてツバの広い帽子を被るか日傘を差している。
それに対してミリーが着ているのは襟と袖口にレースをあしらった生成りのワンピース。流行りのパフスリーブで、ふわりと柔らかく膨らんだスカートの長さは足首が見えるくらい。ウエストに巻いている若草色のサッシュベルトはセリナが刺繍を刺したもの。三つ編みにしたシルバーブロンドの先に濃い緑の細いリボンを結んでいるが、周りにいる女子のようなアクセサリーは身につけていない。
(面接があるってなってたから身なりに気をつけて来たけど、いや~読みが甘かったわ~。平民もいるって聞いてたのに、ジャラジャラのキラキラじゃん。化粧もゴテゴテだし学園の面接で『胸元のネックレスはイエローダイヤモンドです』『カラットとクオリティは⋯⋯』とかって言うのかしらん)
「雇い主の子も来てると思うから呼んできてくれるかな? 順番は私が見ておくし、叱られないようにちゃんと話してあげるからね」
こういう事は毎年あるから大した問題じゃないと言う青年は良い人に違いない。
「受験するのは私なので大丈夫です。成長期待ちなんでちょっとミニマムですけど、来年辺りは超絶ビッグでドーンになる予定ですから。ありがとうございました」
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試験が少し楽しみになったミリーはかなりチョロい。
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