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第八章 いざ、決戦!
17.曲者とお間抜けの隣にはゾウさん
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「私の目標は皆さんとは違います。イジメをなくすのは目的に付随する問題のひとつでしかないんです」
「それはどういう意味なんだい?」
「言葉通りですね」
理事長達がイジメをやめさせたいのだとしたら、やる事が生ぬる過ぎて本気だと思えない⋯⋯理事長は学園の体面を気にして、ギルバート王子は自己満の義憤に駆られて、メイナード先生は⋯⋯担任だから?
イジメをなくすのはとても大切な事だが、今回に限ってはそれだけで済ませられない理由がミリーにはある。しかも理事長のやり方ではトカゲの尻尾切りにさえならない。
(理事長として努力しましたが、イジメ問題を放置していた時間が長すぎました。これは学園長の采配ミスです! な~んて言うのには使えるよね~。
クソ皇子にも同じ理由で『責任を取らせましたからご安心を』とかって言いそう)
ミリーの中では⋯⋯ミッドランド侯爵家を潰すきっかけに使えるから、イジメの元凶のひとりにユーフェミアがいるのは都合がいい。
「⋯⋯入試の面接の時と一緒だね。あの時私は隣の部屋で話を聞いていて、コンプトンさんに興味を抱いたんだ。質問に答えているようで、言いたくない部分は相手に知られないように上手く避けている。
本当に12歳なのか疑うほど、実に見事だった」
「褒め言葉だと思っておきます」
「勿論褒め言葉だとも。出来れば私のところで働いて欲しいと思うくらいに」
ミリーは曖昧な笑みを浮かべて目を逸らした。
(理事長、マジ嘘臭え!)
「俺は何をすれば良い?」
「⋯⋯えーっと、まさかと思いますけど、メイナード先生は何も聞かずに手伝うと仰ってるんですか?」
「ああ、これでも教師としてのキャリアはある。入学以来、担任としてコンプトンを見てきたんだ。ここで話しにくいなら、準備室で話そう」
(理事長と王子ちゃまのいないところなら先生の本心が聞ける? でもなぁ⋯⋯)
「とても嬉しい言葉でしたが、理事長や学園長の邪魔が入りそうなので、遠慮しておきます。私のせいで先生が無職になったら寝覚めが悪すぎます」
「構わん。この数ヶ月、生徒ひとり守れんかったからな。ここで教えるより領地の市民学校で平民に教える方が有意義に思えてる」
モーガン・メイナードはメイナード子爵家の三男。継げる爵位や領地などない気楽な立場なのでいくつかの国を渡り歩き、数年前にこの学園に就職したと言う。
「パブリックスクールはここ以上の堕落ぶりで辟易していたしな」
「な、なんだと!」
「パブリックスクールは金があれば成績は改竄し放題で、イジメで怪我人が続出。薬と酒で身体を壊す者、賭け事で借金まみれになって犯罪に手を染める者。恐喝や横領は日常茶飯事。寮生活だから、やりたい放題でしたね」
(ミッドランド侯爵家の長男はナイジェルだっけ。成績優秀ってのは怪しいと思ってたけど、お金の力かぁ⋯⋯やってそうだねえ。
そう言えば実里の世界の過去でもパブリックスクールとか貴族の学校とかが同じ状態になった時期があったはず)
「王立学園は寮生活をする者が少数だから、少しはマシですよ。コンプトンに対するイジメほど派手なのはないが、爵位が下の者に対して親にバレないように行う暴言暴力は当たり前。成績の改竄、宿題や提出物を押し付け、金品を奪い取る。酒や薬、異性交遊。強姦や妊娠の隠蔽。教師や職員の大半はそれらの隠蔽工作に加担しているし、本人が手を出すのも当たり前のようにあります。
理事長はまだ聞きたいですか」
「う、嘘だろ⋯⋯まさか、そんな」
「爵位や地位、金を見せれば学園長がせっせと隠蔽していましたがね。理事長は学園の現状には気付かず、王家を守るのと議会の権力を削るのに忙しい。2人はある意味似たり寄ったりだと思っていますよ」
王家に阿り議会に反発する理事長と、王家や議会に忠実に尻尾を振る学園長。
(社交界に出るのに必須だからってイリスも言ってた。しっかし、凄いね~。向こうの世界なら中学生だよ? あ、校内暴力だのカツアゲだのあったわ。どこも変わんないんだね~)
「理事長は学園長を信用していないが、王弟としての職務が『忙しい』と言って放置。学園長は理事長が不在なのを利用してやりたい放題。
この学園がまともに機能していると思っているのは、お気楽な貴族と金のある者だけ。それでもパブリックスクールや女子修道院よりはマシだから学園に入学させるしかない。貴族として生きていくには仕方ないんで」
「まさかそんな事になっていたなんて。知らなかったでは済まされないな」
「この状況になっても綺麗事ですか? まあ、知らなくて当然でしょうね。理事長が守りたい王族の中で学園に入学したのはギルバート王子殿下が初めてなんで。
理事長の頭の中は守るべき王族と王族に傅くべき貴族に分けられていて、その下に王族の慈悲で生かされている平民がいる。
今回平民を入学させるべきだと言って抗議したのは、理事長としてではなく、議会の決定に反発したいからだと知っている者は多いですよ。
だからこそコンプトンに対するイジメに、教職員は完全無視を貫いた。理事長は気付くわけがないし、気付いてもコンプトンを守るはずがないから、平民なんか放っておいてテオドール皇子殿下とギルバート王子殿下の機嫌をとっておけ。学園長はもちろん平民が追い出されるのを待っているから、自分達がコンプトンを放置していた方がお気に召す」
(こうして人から聞かされるとホントにゲスいよね~。イリスが『貴族になって入学』するよう言うはずだよ。ムキになったのは私だから気にしないでって言ったけど)
「⋯⋯国の為に王族を守るのは当然じゃないか。王族は国の為に、人生の全ての時間を捧げているんだから。国から爵位を与えられてその恩恵に浴している貴族が、国や王族の為に生きるのも同じ事。国政も外交も知らずに生きられるのは国と王族のお陰だと、平民は感謝して生きるべきなんだ。
全てを平等になどできるわけがない。順位をつけなければやっていけないものもある」
「平民がいなければ税収が激減し王族も貴族も立ち行かなくなります。食糧の他ありとあらゆる物を作っているのは平民ですから、王族も貴族も飢えて裸で過ごすしかなくなります。家が朽ちても地面で寝るしかない、病気になっても薬草がない。
野菜を作るのは? 肉や魚は? 塩を作るのは? 井戸を掘るのは? 木を切り炭を作るのは? 糸を紡ぎ布を織るのは? 服を仕立てるのは? 道を整備するのは? 出来上がった品を運ぶのは?
食糧や物がなければ輸入に頼らざるを得なくなりますが、税収がないならどうやって輸入するのか。
王族の首がすげ変わった国でもそのまま存続しています。国民が選挙で選んだ代表者が元首になる『共和制』は王族がいなくても国として成り立っています。
国の形態が王国でなくなれば王族はいらないけれど、平民と呼ばれる国民がいない国などあり得ないんです。
貴族至上主義の方々は何故それに気付かないんでしょうか。王族がいるから国が成り立っていると思えるのが不思議でなりません。
全ての職業に意味があるように、王族も貴族も物を作り出す平民も、その国にとっては必要だから存在しているんです」
「では、私の判断で行動させていただきます。理事長の許可は不要です」
「協力するとは言えないが邪魔をしないと約束しよう。この件に関してだけ、メイナードを理事長代理に任命する。もし肩書が役に立つなら使ってくれ」
「それはどういう意味なんだい?」
「言葉通りですね」
理事長達がイジメをやめさせたいのだとしたら、やる事が生ぬる過ぎて本気だと思えない⋯⋯理事長は学園の体面を気にして、ギルバート王子は自己満の義憤に駆られて、メイナード先生は⋯⋯担任だから?
イジメをなくすのはとても大切な事だが、今回に限ってはそれだけで済ませられない理由がミリーにはある。しかも理事長のやり方ではトカゲの尻尾切りにさえならない。
(理事長として努力しましたが、イジメ問題を放置していた時間が長すぎました。これは学園長の采配ミスです! な~んて言うのには使えるよね~。
クソ皇子にも同じ理由で『責任を取らせましたからご安心を』とかって言いそう)
ミリーの中では⋯⋯ミッドランド侯爵家を潰すきっかけに使えるから、イジメの元凶のひとりにユーフェミアがいるのは都合がいい。
「⋯⋯入試の面接の時と一緒だね。あの時私は隣の部屋で話を聞いていて、コンプトンさんに興味を抱いたんだ。質問に答えているようで、言いたくない部分は相手に知られないように上手く避けている。
本当に12歳なのか疑うほど、実に見事だった」
「褒め言葉だと思っておきます」
「勿論褒め言葉だとも。出来れば私のところで働いて欲しいと思うくらいに」
ミリーは曖昧な笑みを浮かべて目を逸らした。
(理事長、マジ嘘臭え!)
「俺は何をすれば良い?」
「⋯⋯えーっと、まさかと思いますけど、メイナード先生は何も聞かずに手伝うと仰ってるんですか?」
「ああ、これでも教師としてのキャリアはある。入学以来、担任としてコンプトンを見てきたんだ。ここで話しにくいなら、準備室で話そう」
(理事長と王子ちゃまのいないところなら先生の本心が聞ける? でもなぁ⋯⋯)
「とても嬉しい言葉でしたが、理事長や学園長の邪魔が入りそうなので、遠慮しておきます。私のせいで先生が無職になったら寝覚めが悪すぎます」
「構わん。この数ヶ月、生徒ひとり守れんかったからな。ここで教えるより領地の市民学校で平民に教える方が有意義に思えてる」
モーガン・メイナードはメイナード子爵家の三男。継げる爵位や領地などない気楽な立場なのでいくつかの国を渡り歩き、数年前にこの学園に就職したと言う。
「パブリックスクールはここ以上の堕落ぶりで辟易していたしな」
「な、なんだと!」
「パブリックスクールは金があれば成績は改竄し放題で、イジメで怪我人が続出。薬と酒で身体を壊す者、賭け事で借金まみれになって犯罪に手を染める者。恐喝や横領は日常茶飯事。寮生活だから、やりたい放題でしたね」
(ミッドランド侯爵家の長男はナイジェルだっけ。成績優秀ってのは怪しいと思ってたけど、お金の力かぁ⋯⋯やってそうだねえ。
そう言えば実里の世界の過去でもパブリックスクールとか貴族の学校とかが同じ状態になった時期があったはず)
「王立学園は寮生活をする者が少数だから、少しはマシですよ。コンプトンに対するイジメほど派手なのはないが、爵位が下の者に対して親にバレないように行う暴言暴力は当たり前。成績の改竄、宿題や提出物を押し付け、金品を奪い取る。酒や薬、異性交遊。強姦や妊娠の隠蔽。教師や職員の大半はそれらの隠蔽工作に加担しているし、本人が手を出すのも当たり前のようにあります。
理事長はまだ聞きたいですか」
「う、嘘だろ⋯⋯まさか、そんな」
「爵位や地位、金を見せれば学園長がせっせと隠蔽していましたがね。理事長は学園の現状には気付かず、王家を守るのと議会の権力を削るのに忙しい。2人はある意味似たり寄ったりだと思っていますよ」
王家に阿り議会に反発する理事長と、王家や議会に忠実に尻尾を振る学園長。
(社交界に出るのに必須だからってイリスも言ってた。しっかし、凄いね~。向こうの世界なら中学生だよ? あ、校内暴力だのカツアゲだのあったわ。どこも変わんないんだね~)
「理事長は学園長を信用していないが、王弟としての職務が『忙しい』と言って放置。学園長は理事長が不在なのを利用してやりたい放題。
この学園がまともに機能していると思っているのは、お気楽な貴族と金のある者だけ。それでもパブリックスクールや女子修道院よりはマシだから学園に入学させるしかない。貴族として生きていくには仕方ないんで」
「まさかそんな事になっていたなんて。知らなかったでは済まされないな」
「この状況になっても綺麗事ですか? まあ、知らなくて当然でしょうね。理事長が守りたい王族の中で学園に入学したのはギルバート王子殿下が初めてなんで。
理事長の頭の中は守るべき王族と王族に傅くべき貴族に分けられていて、その下に王族の慈悲で生かされている平民がいる。
今回平民を入学させるべきだと言って抗議したのは、理事長としてではなく、議会の決定に反発したいからだと知っている者は多いですよ。
だからこそコンプトンに対するイジメに、教職員は完全無視を貫いた。理事長は気付くわけがないし、気付いてもコンプトンを守るはずがないから、平民なんか放っておいてテオドール皇子殿下とギルバート王子殿下の機嫌をとっておけ。学園長はもちろん平民が追い出されるのを待っているから、自分達がコンプトンを放置していた方がお気に召す」
(こうして人から聞かされるとホントにゲスいよね~。イリスが『貴族になって入学』するよう言うはずだよ。ムキになったのは私だから気にしないでって言ったけど)
「⋯⋯国の為に王族を守るのは当然じゃないか。王族は国の為に、人生の全ての時間を捧げているんだから。国から爵位を与えられてその恩恵に浴している貴族が、国や王族の為に生きるのも同じ事。国政も外交も知らずに生きられるのは国と王族のお陰だと、平民は感謝して生きるべきなんだ。
全てを平等になどできるわけがない。順位をつけなければやっていけないものもある」
「平民がいなければ税収が激減し王族も貴族も立ち行かなくなります。食糧の他ありとあらゆる物を作っているのは平民ですから、王族も貴族も飢えて裸で過ごすしかなくなります。家が朽ちても地面で寝るしかない、病気になっても薬草がない。
野菜を作るのは? 肉や魚は? 塩を作るのは? 井戸を掘るのは? 木を切り炭を作るのは? 糸を紡ぎ布を織るのは? 服を仕立てるのは? 道を整備するのは? 出来上がった品を運ぶのは?
食糧や物がなければ輸入に頼らざるを得なくなりますが、税収がないならどうやって輸入するのか。
王族の首がすげ変わった国でもそのまま存続しています。国民が選挙で選んだ代表者が元首になる『共和制』は王族がいなくても国として成り立っています。
国の形態が王国でなくなれば王族はいらないけれど、平民と呼ばれる国民がいない国などあり得ないんです。
貴族至上主義の方々は何故それに気付かないんでしょうか。王族がいるから国が成り立っていると思えるのが不思議でなりません。
全ての職業に意味があるように、王族も貴族も物を作り出す平民も、その国にとっては必要だから存在しているんです」
「では、私の判断で行動させていただきます。理事長の許可は不要です」
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