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第一章 マーサと共に
03.怖いもの見たさなんて誰が言った?
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いつもと変わらない鳥の囀りで目を覚ましたはずなのに、長い夢から覚めた時のような、それでいて全く寝ていない時のような⋯⋯鈍痛を訴える頭と重だるい身体に苛立ちながら、見慣れたはずの小さな手で目を擦ったミリーは首を傾げた。
(なんかパジャマがゴワゴワ⋯⋯ん?)
ガバッ!
「こっ、こっ、ここはっ!⋯⋯ここは何処だ!? えと、えーっと」
見上げたベッドの天井に、天使が羽をバッサバッサしている様子が描かれているのも見慣れているし、手に触れたシーツがガサガサしているのもいつもと同じ。
悪夢だと言い切るにはリアル過ぎるが現実とは思えない。
「ミ、ミリーの部屋! そう、実里の部屋じゃなくてミリーの部屋だよ。んじゃ私は⋯⋯私はミリー?」
彼女が一番違和感を覚えたのは薄暗い部屋に強烈に漂う悪臭で、慌てて布団を頭から被った。
(え、え、えぇぇぇ! こんなに臭かったっけぇぇぇ!?)
部屋がとにかく広い⋯⋯広くて臭い⋯⋯広さはともかく昨日までは臭いとは思ってなかったはずなのに、実里の記憶がこの臭いを拒絶している。
(確か⋯⋯異世界転生とかの本が流行ってて、本当に転生したら『先ずは臭いで殺られる』その次は『食事の不味さで死ぬ』って言うんじゃなかったっけ?)
ミリーの身体はさっさと起きてお花摘みに行けと言い出し、実里の頭脳はもう一度寝て起きれば元通りになるかもと言い続ける。
生理現象に耐えられなくなってベッドから飛び出し、板張りの床にお尻をぶつけながらなんとかトイレに駆け込んだ。
(ううっ! 臭い⋯⋯これって汲み取り式ってやつだよね。しかも、トイレットペーパーがないよぉぉぉ)
強烈な臭いで涙目になりながら部屋に駆け戻り、いの一番に窓を開けて外の空気を吸い込んだ。
(外の空気もアレだけど、部屋よりはマシ⋯⋯微妙だけどトイレの臭いに比べたら別世界だし。ほんと、何これ⋯⋯一体何が起きてるの!?)
ここが今の自分の現実だと言うのは理解できた⋯⋯途轍もない臭いだったがおまるじゃなくトイレがあったのは助かった。
(でもでも⋯⋯トイレットペーパーがないのは、人生最大のピンチかも)
頭の中には、恐らくこの世界ではあり得ない知識に加えて3歳児とは思えない様々な情報が詰まっている。
例えば⋯⋯汲み取り式トイレと手洗い用と思しき水瓶の存在は、上下水道がなく衛生観念には乏しい時代であると言う事。
あの四柱式のベッドは元々天蓋付きと言うやつで、それ以外にあるのは暖炉とドレッサー、古ぼけた机と椅子のみ。天井に照明設備がないところから考えると、燃料は電気ではなく石炭や薪が主流のよう。
ゴワゴワのシーツの下でガサガサと音を立てていたのは藁の可能性大で、パジャマらしき物は洗い過ぎてヨレヨレのボロボロなチュニック。
(じゃあ、私はちびっ子ミリー? 実里おばちゃんじゃなくて? いや~、若いっていいね~⋯⋯じゃないだろ! 人間のメインって身体なの? 頭なの? どっちなんだよぉぉ)
一人ボケツッコミで現実逃避してみたものの、目に入ってくる違和感バリバリの景色がそれを許してくれない。
(ミリーって多分だけど貴族かお金持ちの家のお嬢様っぽい。家族⋯⋯えーっと、両親くらいはいそうだけど⋯⋯兄とか姉はどうなんだろう。聞いたことがあるような、ないような。うーん、ないな。ミリーって『家族』って言葉も知らないみたいだし)
ミリーの暮らしに出てくるのは毎日世話をしてくれるマーサだけで、家族と呼べる人達と会ったことはない。
(って事は、ミリーは家族にハブられてて⋯⋯ミリーと実里はネグレクトフレンズ?)
実里の知識によると⋯⋯貴族家では6歳から8歳くらいまでの子供達は、子供部屋で遊びや食事をするのが一般的で、世話も乳母やメイド達が担当する。
両親達に会うのは彼等が子供部屋に顔を見に来た時か、呼び出しが来た時くらい。その後、家庭教師からマナーや勉強を習い始めるまで、大人は大人同士で子供は子供同士で暮らす。
兄姉がいるなら同じ部屋で寝食を共にし、両親から仲良く放置されているはずだが⋯⋯。
(兄ちゃんやら姉ちゃんやらがいたとしても⋯⋯多分だけど⋯⋯放置プレイをかまされてるのは私だけって気がするのは気のせい?
『実里』の時と同じ⋯⋯えーっと、まさかと思うけど⋯⋯鏡を見たら分かるとか? それだと凄く悲しすぎるんだけど)
因みに、ミリーの姉ユーフェミアは2つ上で、兄のナイジェルは3つ上。
彼らはそれぞれの好みに飾り立てられた立派な自室で、高位貴族子息令嬢らしい恵まれた幼少期を過ごしているという⋯⋯超絶ムカつく事実を知るのはまだ少し先のこと。
窓から顔を出して息継ぎをしながら『やるかやらないか』を悩み⋯⋯悩み⋯⋯悩み続け⋯⋯勇気を振り絞って『せーのっ』と掛け声をかけて振り返った。両手で鼻を押さえて、目を瞑ったまま。
(逃げてる場合じゃない! 答えは私の目の前にある⋯⋯はず⋯⋯多分、答えはわかってるけど⋯⋯分かりたくないけど、違うかもだけど⋯⋯確認作業大事、己を知り敵を知れば百戦危うからずって言うんだよ。己を知るのは必要⋯⋯必要⋯⋯必要⋯⋯うん。見たくねぇ)
せっかく異世界に転生したのなら『絶世の』とは言えなくても、そこそこの美人だったりして欲しい。
転生特典にわずかな期待をかけて、細く目を開けて部屋を見回すと、窓から入る朝日で部屋の中にキラキラと舞う埃が見えた。
(埃アレルギーだったりしたらとっくに発症してるレベルだけど、掃除をすれば大丈夫かな。明かりは⋯⋯電気はないけど⋯⋯ランプ⋯⋯もなさそう。
でもでも、取り敢えず部屋の中は見える。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯はぁ~、私の異世界転生はかなりのハードモードじゃん)
部屋の奥にある古めかしいドレッサーに近付き、背伸びしてそっと覗き込んで⋯⋯大きな溜め息を漏らした。
(なんかパジャマがゴワゴワ⋯⋯ん?)
ガバッ!
「こっ、こっ、ここはっ!⋯⋯ここは何処だ!? えと、えーっと」
見上げたベッドの天井に、天使が羽をバッサバッサしている様子が描かれているのも見慣れているし、手に触れたシーツがガサガサしているのもいつもと同じ。
悪夢だと言い切るにはリアル過ぎるが現実とは思えない。
「ミ、ミリーの部屋! そう、実里の部屋じゃなくてミリーの部屋だよ。んじゃ私は⋯⋯私はミリー?」
彼女が一番違和感を覚えたのは薄暗い部屋に強烈に漂う悪臭で、慌てて布団を頭から被った。
(え、え、えぇぇぇ! こんなに臭かったっけぇぇぇ!?)
部屋がとにかく広い⋯⋯広くて臭い⋯⋯広さはともかく昨日までは臭いとは思ってなかったはずなのに、実里の記憶がこの臭いを拒絶している。
(確か⋯⋯異世界転生とかの本が流行ってて、本当に転生したら『先ずは臭いで殺られる』その次は『食事の不味さで死ぬ』って言うんじゃなかったっけ?)
ミリーの身体はさっさと起きてお花摘みに行けと言い出し、実里の頭脳はもう一度寝て起きれば元通りになるかもと言い続ける。
生理現象に耐えられなくなってベッドから飛び出し、板張りの床にお尻をぶつけながらなんとかトイレに駆け込んだ。
(ううっ! 臭い⋯⋯これって汲み取り式ってやつだよね。しかも、トイレットペーパーがないよぉぉぉ)
強烈な臭いで涙目になりながら部屋に駆け戻り、いの一番に窓を開けて外の空気を吸い込んだ。
(外の空気もアレだけど、部屋よりはマシ⋯⋯微妙だけどトイレの臭いに比べたら別世界だし。ほんと、何これ⋯⋯一体何が起きてるの!?)
ここが今の自分の現実だと言うのは理解できた⋯⋯途轍もない臭いだったがおまるじゃなくトイレがあったのは助かった。
(でもでも⋯⋯トイレットペーパーがないのは、人生最大のピンチかも)
頭の中には、恐らくこの世界ではあり得ない知識に加えて3歳児とは思えない様々な情報が詰まっている。
例えば⋯⋯汲み取り式トイレと手洗い用と思しき水瓶の存在は、上下水道がなく衛生観念には乏しい時代であると言う事。
あの四柱式のベッドは元々天蓋付きと言うやつで、それ以外にあるのは暖炉とドレッサー、古ぼけた机と椅子のみ。天井に照明設備がないところから考えると、燃料は電気ではなく石炭や薪が主流のよう。
ゴワゴワのシーツの下でガサガサと音を立てていたのは藁の可能性大で、パジャマらしき物は洗い過ぎてヨレヨレのボロボロなチュニック。
(じゃあ、私はちびっ子ミリー? 実里おばちゃんじゃなくて? いや~、若いっていいね~⋯⋯じゃないだろ! 人間のメインって身体なの? 頭なの? どっちなんだよぉぉ)
一人ボケツッコミで現実逃避してみたものの、目に入ってくる違和感バリバリの景色がそれを許してくれない。
(ミリーって多分だけど貴族かお金持ちの家のお嬢様っぽい。家族⋯⋯えーっと、両親くらいはいそうだけど⋯⋯兄とか姉はどうなんだろう。聞いたことがあるような、ないような。うーん、ないな。ミリーって『家族』って言葉も知らないみたいだし)
ミリーの暮らしに出てくるのは毎日世話をしてくれるマーサだけで、家族と呼べる人達と会ったことはない。
(って事は、ミリーは家族にハブられてて⋯⋯ミリーと実里はネグレクトフレンズ?)
実里の知識によると⋯⋯貴族家では6歳から8歳くらいまでの子供達は、子供部屋で遊びや食事をするのが一般的で、世話も乳母やメイド達が担当する。
両親達に会うのは彼等が子供部屋に顔を見に来た時か、呼び出しが来た時くらい。その後、家庭教師からマナーや勉強を習い始めるまで、大人は大人同士で子供は子供同士で暮らす。
兄姉がいるなら同じ部屋で寝食を共にし、両親から仲良く放置されているはずだが⋯⋯。
(兄ちゃんやら姉ちゃんやらがいたとしても⋯⋯多分だけど⋯⋯放置プレイをかまされてるのは私だけって気がするのは気のせい?
『実里』の時と同じ⋯⋯えーっと、まさかと思うけど⋯⋯鏡を見たら分かるとか? それだと凄く悲しすぎるんだけど)
因みに、ミリーの姉ユーフェミアは2つ上で、兄のナイジェルは3つ上。
彼らはそれぞれの好みに飾り立てられた立派な自室で、高位貴族子息令嬢らしい恵まれた幼少期を過ごしているという⋯⋯超絶ムカつく事実を知るのはまだ少し先のこと。
窓から顔を出して息継ぎをしながら『やるかやらないか』を悩み⋯⋯悩み⋯⋯悩み続け⋯⋯勇気を振り絞って『せーのっ』と掛け声をかけて振り返った。両手で鼻を押さえて、目を瞑ったまま。
(逃げてる場合じゃない! 答えは私の目の前にある⋯⋯はず⋯⋯多分、答えはわかってるけど⋯⋯分かりたくないけど、違うかもだけど⋯⋯確認作業大事、己を知り敵を知れば百戦危うからずって言うんだよ。己を知るのは必要⋯⋯必要⋯⋯必要⋯⋯うん。見たくねぇ)
せっかく異世界に転生したのなら『絶世の』とは言えなくても、そこそこの美人だったりして欲しい。
転生特典にわずかな期待をかけて、細く目を開けて部屋を見回すと、窓から入る朝日で部屋の中にキラキラと舞う埃が見えた。
(埃アレルギーだったりしたらとっくに発症してるレベルだけど、掃除をすれば大丈夫かな。明かりは⋯⋯電気はないけど⋯⋯ランプ⋯⋯もなさそう。
でもでも、取り敢えず部屋の中は見える。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯はぁ~、私の異世界転生はかなりのハードモードじゃん)
部屋の奥にある古めかしいドレッサーに近付き、背伸びしてそっと覗き込んで⋯⋯大きな溜め息を漏らした。
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