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22.嘘は言ってないから問題なし
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「ハーヴィーから聞いていた事があると申しましたけど、それは⋯⋯」
「行かなかったんだ。そう、行くって約束したけど行かなかった。学園を辞めた僕は入れないからね」
「抜け道がありますでしょう? 遅刻した生徒が利用しているアレが」
「えっ? なんでそれを知ってる⋯⋯⋯⋯ああ、もう⋯⋯僕は見てただけなんだ。怖くて⋯⋯分かるでしょう、誰だってあんなの見たら逃げ出すに決まってるよ」
「家族で屋敷に閉じこもって犯罪を見ないフリして罪が有耶無耶になるのを待っている。ジェラルドまたはメイヨー公爵家から口封じされるのを恐れておられるのかしら?⋯⋯そう言えば、マーシャル伯爵はどんな顔で王宮に出仕されているのか気になりますわね。
息子が横領して友達を見殺しにしたことはご存じかしら?
娘は不貞をして不正に手に入れた高額なプレゼントを隠し込んでいる事は?
夫人はそれらを承知していながら就職の斡旋を頼めるような方だと知っておられるのかしら?」
「しゅ、主人は関係ないの。だから⋯⋯」
「それはどうかしら? わたくしの関与する問題ではございませんし、興味もありませんわ。
冷たいとお思いになる? マーシャル夫人の息子さんと同じ事をしているのかもしれませんわね。見捨てて知らん顔⋯⋯わたくしの場合命がかかっているわけではありませんけれどね。今のところ」
「ルシンダがいただいたプレゼントの代金はお返しします。だからどうか⋯⋯」
「それはどうぞお好きになさいませ。横領されたのは学園のお金⋯⋯慈善家からの寄付金ですから。とやかく言う権利はその方達の特権ですわ」
「そんな! 寄付しておられるのは貴族の方々なのに⋯⋯ああ、我が家はもうお終いだわ」
(今更気づいたなんてお可哀想な方。学園に寄付をしているのは王族と高位貴族。彼等を敵に回してどうなるか今まで気づいていなかった方が驚きだわ)
「こ、ここで話した事は全部出鱈目だし、どこで何を言っても何も喋らないからな!」
「まあ、それもお好きにどうぞ。証拠なら架空請求の請求書とお二人のサインがありますし、証拠として十分なくらいに手元に揃っております。それにここで話した事は全てこちらの方に記憶していただきましたから、裁判での証言者としても十分ですわ」
「⋯⋯護衛だろ? 自分とこの使用人なんて証人になれるもんか」
「ひとりは確かにわたくしの護衛ですけれど」
「ご挨拶が遅れました。第三騎士団団長のマックス・ファイフと申します」
マーシャル伯爵家に来る前に寄り道したのは第三騎士団。
『何度もお時間をいただいて申し訳ありません』
『いえ、また何かありましたか?』
『実はこの後横領と殺人の被害者を見捨てた人を追い詰めに参りますので、同行していただけないかと思いますの』
『⋯⋯は?』
『数ヶ月前学園で侯爵令息が事故死した件をご存知ですかしら?』
『ええ、かなりの騒ぎになりましたから』
『今朝屋敷に持ち帰った書類の中に横領の証拠が入っておりましたの。彼の死については時間がなくて証拠固めができていないのですけれど、事故ではないと確信を持っております。
今朝の襲撃事件はその資料を奪おうとして計画されたものですの。
それがありましたから早めに手を打たなくては次の犯罪が起きてしまいそうで』
ライラ達だけでは言い逃れされる可能性もあるが騎士団長の前で自白を引き出せれば、後から否認してもどうにもならないはず。
(今朝、団長と副団長の人柄は確認済みだったからどちらかについていって貰えば話がスムーズに進むわ)
ジェラルドがウェインに手を出して罪の全てを押し付ける前に身柄を確保したいライラは団長に着替えて貰い護衛の振りをしてついて来てもらった。
マーシャル伯爵家ではわざと紹介しなかった。護衛だと嘘をつかなくても貴族令嬢の後ろに立っているのは護衛だと相手は勝手に思い込むし、護衛の事など気にしない貴族の方が多い。
(それを逆手にとっただけ。嘘はついてないから問題なしね)
護衛だと思っていた男のひとりが第三騎士団団長だと知ったウェインがテラスに向かって逃げ出したが、追いかけたマックスにあっさり捕まりグスグスと泣き言を言いだした。
「ねえ、本当にごめんなさい。謝るから見逃して⋯⋯母上、助けて」
マーシャル夫人は気絶してソファに倒れ込み役に立たないし、捕まったウェインは泣き言を言っているのを見たルシンダがそっとソファから腰を上げて⋯⋯。
「やだ、私は関係ないもん。お兄様がジェラルドを連れて来たから悪いんだもん⋯⋯プ、プレゼントだって私が可愛いからって⋯⋯お兄様だってパーティーの服作ったりしてたじゃん。あれは返さないのに私だけ返せなんて狡い。
暗い家の中で我慢してあげてたのに。助けてくれてもいいじゃん⋯⋯ライラってお金持ちなんでしょ。なんでも持ってるんだからいいじゃん、酷いよ!」
応接室の入り口で聞き耳を立てていた執事はとっくにいなくなっている。真面な使用人なら王宮に知らせに走っているだろうし、そうでなければ目ぼしい貴金属を抱えて逃げ出しているだろう。
「ジェラルドが助けてくれる。だってジェラルドの為にやったんだし⋯⋯そうだよ。ハーヴィーの事なんて見てないよって言ったら大丈夫⋯⋯メイヨー公爵家が⋯⋯外聞が」
離れたところで待機していたハンター副団長が部下と共に馬車でやってきて拘束したウェインを乗せた。
「貴族に手を出したと問題になりませんか?」
「大丈夫だと思います。逃亡の恐れがあったことと証拠隠滅の為に害される可能性があったからと言っておきます。今朝の襲撃がこの件に関連している可能性があったと言えば文句は出ないでしょう」
「ありがとうございます。で、この後って⋯⋯」
「乗りかかった船ってやつですね。手伝いますよ」
「それではこの後の予定は⋯⋯」
マックス団長と打ち合わせを済ませたライラ達は屋敷に戻り横領の証拠を手に第三騎士団に舞い戻った。
「まさか1日に3回も来ることになるなんて思わなかったわ」
第三騎士団の団長室にはハンター副団長と同じくらい大柄な男性が眉間に皺を寄せて立っていた。
「こちらは第二騎士団団長のグレッグ・モートンだが、今回は流石に第二騎士団に出張ってもらわんと無理そうなんで来てもらったんだ」
マックス団長の紹介で、ハンター副団長と並んで立っていた男性が僅かに頭を下げた。
「勝手に話を広げて申し訳なかったが相手が相手なだけに、第三騎士団では握りつぶされてしまう可能性があるんでね」
「ありがとうござい⋯⋯」
ライラがグレッグ団長に挨拶をしかけた時、陰から騎士服を纏った女性がひょっこりと顔を出した。
「はーい、元気だったかしら?」
「ターニャ様、どうしてここに?」
「行かなかったんだ。そう、行くって約束したけど行かなかった。学園を辞めた僕は入れないからね」
「抜け道がありますでしょう? 遅刻した生徒が利用しているアレが」
「えっ? なんでそれを知ってる⋯⋯⋯⋯ああ、もう⋯⋯僕は見てただけなんだ。怖くて⋯⋯分かるでしょう、誰だってあんなの見たら逃げ出すに決まってるよ」
「家族で屋敷に閉じこもって犯罪を見ないフリして罪が有耶無耶になるのを待っている。ジェラルドまたはメイヨー公爵家から口封じされるのを恐れておられるのかしら?⋯⋯そう言えば、マーシャル伯爵はどんな顔で王宮に出仕されているのか気になりますわね。
息子が横領して友達を見殺しにしたことはご存じかしら?
娘は不貞をして不正に手に入れた高額なプレゼントを隠し込んでいる事は?
夫人はそれらを承知していながら就職の斡旋を頼めるような方だと知っておられるのかしら?」
「しゅ、主人は関係ないの。だから⋯⋯」
「それはどうかしら? わたくしの関与する問題ではございませんし、興味もありませんわ。
冷たいとお思いになる? マーシャル夫人の息子さんと同じ事をしているのかもしれませんわね。見捨てて知らん顔⋯⋯わたくしの場合命がかかっているわけではありませんけれどね。今のところ」
「ルシンダがいただいたプレゼントの代金はお返しします。だからどうか⋯⋯」
「それはどうぞお好きになさいませ。横領されたのは学園のお金⋯⋯慈善家からの寄付金ですから。とやかく言う権利はその方達の特権ですわ」
「そんな! 寄付しておられるのは貴族の方々なのに⋯⋯ああ、我が家はもうお終いだわ」
(今更気づいたなんてお可哀想な方。学園に寄付をしているのは王族と高位貴族。彼等を敵に回してどうなるか今まで気づいていなかった方が驚きだわ)
「こ、ここで話した事は全部出鱈目だし、どこで何を言っても何も喋らないからな!」
「まあ、それもお好きにどうぞ。証拠なら架空請求の請求書とお二人のサインがありますし、証拠として十分なくらいに手元に揃っております。それにここで話した事は全てこちらの方に記憶していただきましたから、裁判での証言者としても十分ですわ」
「⋯⋯護衛だろ? 自分とこの使用人なんて証人になれるもんか」
「ひとりは確かにわたくしの護衛ですけれど」
「ご挨拶が遅れました。第三騎士団団長のマックス・ファイフと申します」
マーシャル伯爵家に来る前に寄り道したのは第三騎士団。
『何度もお時間をいただいて申し訳ありません』
『いえ、また何かありましたか?』
『実はこの後横領と殺人の被害者を見捨てた人を追い詰めに参りますので、同行していただけないかと思いますの』
『⋯⋯は?』
『数ヶ月前学園で侯爵令息が事故死した件をご存知ですかしら?』
『ええ、かなりの騒ぎになりましたから』
『今朝屋敷に持ち帰った書類の中に横領の証拠が入っておりましたの。彼の死については時間がなくて証拠固めができていないのですけれど、事故ではないと確信を持っております。
今朝の襲撃事件はその資料を奪おうとして計画されたものですの。
それがありましたから早めに手を打たなくては次の犯罪が起きてしまいそうで』
ライラ達だけでは言い逃れされる可能性もあるが騎士団長の前で自白を引き出せれば、後から否認してもどうにもならないはず。
(今朝、団長と副団長の人柄は確認済みだったからどちらかについていって貰えば話がスムーズに進むわ)
ジェラルドがウェインに手を出して罪の全てを押し付ける前に身柄を確保したいライラは団長に着替えて貰い護衛の振りをしてついて来てもらった。
マーシャル伯爵家ではわざと紹介しなかった。護衛だと嘘をつかなくても貴族令嬢の後ろに立っているのは護衛だと相手は勝手に思い込むし、護衛の事など気にしない貴族の方が多い。
(それを逆手にとっただけ。嘘はついてないから問題なしね)
護衛だと思っていた男のひとりが第三騎士団団長だと知ったウェインがテラスに向かって逃げ出したが、追いかけたマックスにあっさり捕まりグスグスと泣き言を言いだした。
「ねえ、本当にごめんなさい。謝るから見逃して⋯⋯母上、助けて」
マーシャル夫人は気絶してソファに倒れ込み役に立たないし、捕まったウェインは泣き言を言っているのを見たルシンダがそっとソファから腰を上げて⋯⋯。
「やだ、私は関係ないもん。お兄様がジェラルドを連れて来たから悪いんだもん⋯⋯プ、プレゼントだって私が可愛いからって⋯⋯お兄様だってパーティーの服作ったりしてたじゃん。あれは返さないのに私だけ返せなんて狡い。
暗い家の中で我慢してあげてたのに。助けてくれてもいいじゃん⋯⋯ライラってお金持ちなんでしょ。なんでも持ってるんだからいいじゃん、酷いよ!」
応接室の入り口で聞き耳を立てていた執事はとっくにいなくなっている。真面な使用人なら王宮に知らせに走っているだろうし、そうでなければ目ぼしい貴金属を抱えて逃げ出しているだろう。
「ジェラルドが助けてくれる。だってジェラルドの為にやったんだし⋯⋯そうだよ。ハーヴィーの事なんて見てないよって言ったら大丈夫⋯⋯メイヨー公爵家が⋯⋯外聞が」
離れたところで待機していたハンター副団長が部下と共に馬車でやってきて拘束したウェインを乗せた。
「貴族に手を出したと問題になりませんか?」
「大丈夫だと思います。逃亡の恐れがあったことと証拠隠滅の為に害される可能性があったからと言っておきます。今朝の襲撃がこの件に関連している可能性があったと言えば文句は出ないでしょう」
「ありがとうございます。で、この後って⋯⋯」
「乗りかかった船ってやつですね。手伝いますよ」
「それではこの後の予定は⋯⋯」
マックス団長と打ち合わせを済ませたライラ達は屋敷に戻り横領の証拠を手に第三騎士団に舞い戻った。
「まさか1日に3回も来ることになるなんて思わなかったわ」
第三騎士団の団長室にはハンター副団長と同じくらい大柄な男性が眉間に皺を寄せて立っていた。
「こちらは第二騎士団団長のグレッグ・モートンだが、今回は流石に第二騎士団に出張ってもらわんと無理そうなんで来てもらったんだ」
マックス団長の紹介で、ハンター副団長と並んで立っていた男性が僅かに頭を下げた。
「勝手に話を広げて申し訳なかったが相手が相手なだけに、第三騎士団では握りつぶされてしまう可能性があるんでね」
「ありがとうござい⋯⋯」
ライラがグレッグ団長に挨拶をしかけた時、陰から騎士服を纏った女性がひょっこりと顔を出した。
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「ターニャ様、どうしてここに?」
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