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21.ライラ、ブチギレる
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突然立ち上がったライラは蒼白な顔で震えていた。
「⋯⋯それでは失礼します」
ノアが横から支え応接室を出かけると、マーシャル夫人が声をかけてきた。
「心中お察ししますわ。婚約者のあんな最後を聞けば誰でもショックを受けてしまうのは当然ですものねえ」
「⋯⋯」
無意識に足を止めたライラに夫人が起死回生のチャンスを逃すまいと話を続けた。
「お気持ちが落ち着いてからで構いませんのよ。その頃に⋯⋯落ち着かれた頃に相談に乗っていただければ」
「相談?」
「ええ、今お聞きになられたでしょう? ハーヴィー様はウェインを許しておられたのですわ。不足分を立て替えて学園に復学できるように取り計らってくださるおつもりだったのです」
ライラが何も言わないので不安になった夫人が別の提案を出してきた。
「それが、難しいのであればウェインを貿易会社に入れていただくのでも構いませんのよ。ウェインは優秀ですから今のターンブリー侯爵家の後継より余程お役に立ち立ちますもの。役員待遇とは申しませんけれどそれなりのお役をいただいても問題ないほど優秀ですから」
ライラ達がチラリと振り返るとウェイン達3人は期待に目を輝かせていた。自分達がどれほど非常識な事を言っているのか全く気づいていないらしい。
「交易とか興味があったんです。他国語は自信がありますし、交渉毎に強いってハーヴィーからいつも褒められてましたから」
「何故わたくしにそのような期待をされるのか理解できませんわ」
「だ、だってハーヴィーの遺志を継ぐ事になるでしょう? ハーヴィーは僕を助けてくれるはずだったんだから当然ですよ」
「は?」
ノアは既に剣に手をかけており隣に立つ男はあまりの暴言に眉間に皺を寄せた。
怒りのせいで顔色が戻ってきたライラが夫人達を睨みつけるとテーブルに身を乗り出していたウェインが立ち上がった。
「ハーヴィーの代わりに助けてくださるんですよね! 助けて下さったらジェラルドの犯罪を公表しますからね」
(何故そんな風にドヤ顔ができるの? 幼馴染に陰口を言われた上に陰で横領されて命を奪われて。
ウェイン達の罪を公にする前に話を聞こうとしたのはハーヴィーの優しさからだって断言できるわ。
ハーヴィーはこんな自分勝手な人達と付き合わされていたなんて!!)
ライラの中で怒りが膨れ上がった。ウェインもジェラルドも絶対に許さない⋯⋯自分勝手な理論を振り翳して、大切なハーヴィーを振り回して傷付けた。
(最後には幼馴染に命を奪われて、友達だと思っていたはずのこの男に見捨てられた!)
「ハーヴィーは許すと言いましたの?」
「え?」
「許して補填してあげると言いましたの?」
「だ、だって『分かった』って」
「分かったと言ったのでしょう?⋯⋯状況を理解したのと許すのは別ですわ」
「えっと、それじゃあ一体⋯⋯」
「ルシンダ様が受け取られたプレゼントの代金くらいは返済したのかしら? 返済するお金がないのなら売れば幾らかにはなりますでしょう?」
帳簿には返金されたらしい記載は一つもなかった。つまり、ルシンダはプレゼントをそのまま持っているはず。
「あ、あれは私が貰ったものよ、売るなんてとんでもないわ。お金を使い込んだのは私じゃないもの、返さなきゃいけないのはジェラルドだわ!」
その通りだというように頷くウェイン達に、それまで以上の怒りが湧いてきたライラは振り返って背筋を伸ばした。
「反省の気持ちがあればどんな事をしてでも返済しようとしたはずですわ。夫人のつけておられる宝石もルシンダさんのそれも売れば幾らかのお金になりますでしょう?
できる限りの責任を取った上で許して欲しいと言うのであれば同情する人もいるでしょうが、弁償するのは嫌だけど罪だけは逃れたいなんて。そんな勝手が許されると思う方がどうかしてますわね」
「だって、僕がやるって決めたわけじゃないし。ルシンダだって付き合ってる相手からプレゼントを貰っただけだし」
「その理屈が法廷で罷り通るか楽しみにしておりますわ。横領したお金で買った物だと知っているけれど手放しませんし払いませんって。
しかも、相手には婚約者がいると知っていながら付き合っていた。その相手から高額のプレゼントを平気で貰ったと堂々の不貞告白をしておられるのですもの。
それだけでももう社交界に顔は出せませんわね」
「ほ、法廷だなんて絶対に嫌よ! それに、社交界に出られなかったら婚約者だって見つけられないじゃない!」
「お金の大半を使ったのがジェラルドであってもウェイン殿も勿論横領罪になりますわ。ルシンダさんが持っている物以外に全く使い込んでいないとは思えませんしねぇ。その様子だと幾らか貰っている気がしますわ」
「それは、だって⋯⋯」
「ウェイン殿がサインした物全てをジェラルドが使い込んだ物だと証明するか、どういった取り分で横領したのか証明しなくてはならないと思いますわよ」
「そんな、あれは⋯⋯だって」
「途中で現金なり品物なりいただいたのでしょう? それは間違いなく横領ですわ。金額の大小に関わらず犯罪者になるのは間違いありませんわね」
「そんな事をしたら僕は証言なんかしないから。僕が口をつぐんだらハーヴィーの最後は有耶無耶になるんだぞ! それでもいいんですか!?」
「証言するもしないもご自由にどうぞ。わたくしは2人を殺人罪で訴える予定ですの。
ジェラルドが手を下したのは知っておりましたから証拠を集めている最中ですし」
「知ってたって⋯⋯嘘だろ?」
「色々辻褄の合わない話があって調べる事にしましたの。当然、告訴する予定でおります」
「待って、さっき2人って僕もって事?」
「ウェイン様⋯⋯ハーヴィーを見捨てただけの貴方は罪にならないと思いますが社交界の注目度ナンバーワンになること間違いなしですわ。
ジェラルドと共謀して生徒会の予算を横領し、それに気付いたハーヴィーを手にかけた。
あら、もしかしたら同罪で裁いていただけるチャンスがあるかも。
ウェイン殿はジェラルドの単独犯罪だと証明しなくては共謀したと取られるかもしれませんわねえ。
だって、手を出していないと仰ってるのは本人だけ⋯⋯となると単独犯なのか共謀したのか議論の分かれるところでしょう?
もしかしたら、本当はハーヴィーに断られていて焦ったウェイン殿が手を出したという可能性もなくはないと⋯⋯」
「なんで僕が!?」
「ハーヴィーはとても穏やかで優しい性格でしたけど、犯罪に目を瞑るような愚か者ではありませんでしたから。
罪を黙認するなんてあり得ません」
「僕はやってない! 見てただけなんだ」
「犯罪を目にしたにも関わらず被害者を見捨てて逃げ出したのでしょう? それが罪にならないとしても人として許されてはならない行為ですから、是非公にして世論で裁いていただかなくては。
しかも、その時見捨てたのは横領の罪から救ってくれる恩人だと思っていた人だと言いながらですのよ。
ついでに、自分が見捨てた人の代わりとして婚約者が助けるのは当然の事だと家族ぐるみで仰ったのも付け加えておきましょうね。
ハーヴィーが階段から落ちた後確認せずに逃げ出した時まだ息をしていたら? すぐに医者を呼べば助かったかもしれないとは思われませんでした?」
「⋯⋯」
「その上証言して欲しければ横領したお金の補填をし学園への復学か就職の斡旋をしろなどと、脅迫罪が追加されればいいと期待しておりますわ」
「ぼ、僕は何も知らない⋯⋯学園になんて行ってないから」
「⋯⋯それでは失礼します」
ノアが横から支え応接室を出かけると、マーシャル夫人が声をかけてきた。
「心中お察ししますわ。婚約者のあんな最後を聞けば誰でもショックを受けてしまうのは当然ですものねえ」
「⋯⋯」
無意識に足を止めたライラに夫人が起死回生のチャンスを逃すまいと話を続けた。
「お気持ちが落ち着いてからで構いませんのよ。その頃に⋯⋯落ち着かれた頃に相談に乗っていただければ」
「相談?」
「ええ、今お聞きになられたでしょう? ハーヴィー様はウェインを許しておられたのですわ。不足分を立て替えて学園に復学できるように取り計らってくださるおつもりだったのです」
ライラが何も言わないので不安になった夫人が別の提案を出してきた。
「それが、難しいのであればウェインを貿易会社に入れていただくのでも構いませんのよ。ウェインは優秀ですから今のターンブリー侯爵家の後継より余程お役に立ち立ちますもの。役員待遇とは申しませんけれどそれなりのお役をいただいても問題ないほど優秀ですから」
ライラ達がチラリと振り返るとウェイン達3人は期待に目を輝かせていた。自分達がどれほど非常識な事を言っているのか全く気づいていないらしい。
「交易とか興味があったんです。他国語は自信がありますし、交渉毎に強いってハーヴィーからいつも褒められてましたから」
「何故わたくしにそのような期待をされるのか理解できませんわ」
「だ、だってハーヴィーの遺志を継ぐ事になるでしょう? ハーヴィーは僕を助けてくれるはずだったんだから当然ですよ」
「は?」
ノアは既に剣に手をかけており隣に立つ男はあまりの暴言に眉間に皺を寄せた。
怒りのせいで顔色が戻ってきたライラが夫人達を睨みつけるとテーブルに身を乗り出していたウェインが立ち上がった。
「ハーヴィーの代わりに助けてくださるんですよね! 助けて下さったらジェラルドの犯罪を公表しますからね」
(何故そんな風にドヤ顔ができるの? 幼馴染に陰口を言われた上に陰で横領されて命を奪われて。
ウェイン達の罪を公にする前に話を聞こうとしたのはハーヴィーの優しさからだって断言できるわ。
ハーヴィーはこんな自分勝手な人達と付き合わされていたなんて!!)
ライラの中で怒りが膨れ上がった。ウェインもジェラルドも絶対に許さない⋯⋯自分勝手な理論を振り翳して、大切なハーヴィーを振り回して傷付けた。
(最後には幼馴染に命を奪われて、友達だと思っていたはずのこの男に見捨てられた!)
「ハーヴィーは許すと言いましたの?」
「え?」
「許して補填してあげると言いましたの?」
「だ、だって『分かった』って」
「分かったと言ったのでしょう?⋯⋯状況を理解したのと許すのは別ですわ」
「えっと、それじゃあ一体⋯⋯」
「ルシンダ様が受け取られたプレゼントの代金くらいは返済したのかしら? 返済するお金がないのなら売れば幾らかにはなりますでしょう?」
帳簿には返金されたらしい記載は一つもなかった。つまり、ルシンダはプレゼントをそのまま持っているはず。
「あ、あれは私が貰ったものよ、売るなんてとんでもないわ。お金を使い込んだのは私じゃないもの、返さなきゃいけないのはジェラルドだわ!」
その通りだというように頷くウェイン達に、それまで以上の怒りが湧いてきたライラは振り返って背筋を伸ばした。
「反省の気持ちがあればどんな事をしてでも返済しようとしたはずですわ。夫人のつけておられる宝石もルシンダさんのそれも売れば幾らかのお金になりますでしょう?
できる限りの責任を取った上で許して欲しいと言うのであれば同情する人もいるでしょうが、弁償するのは嫌だけど罪だけは逃れたいなんて。そんな勝手が許されると思う方がどうかしてますわね」
「だって、僕がやるって決めたわけじゃないし。ルシンダだって付き合ってる相手からプレゼントを貰っただけだし」
「その理屈が法廷で罷り通るか楽しみにしておりますわ。横領したお金で買った物だと知っているけれど手放しませんし払いませんって。
しかも、相手には婚約者がいると知っていながら付き合っていた。その相手から高額のプレゼントを平気で貰ったと堂々の不貞告白をしておられるのですもの。
それだけでももう社交界に顔は出せませんわね」
「ほ、法廷だなんて絶対に嫌よ! それに、社交界に出られなかったら婚約者だって見つけられないじゃない!」
「お金の大半を使ったのがジェラルドであってもウェイン殿も勿論横領罪になりますわ。ルシンダさんが持っている物以外に全く使い込んでいないとは思えませんしねぇ。その様子だと幾らか貰っている気がしますわ」
「それは、だって⋯⋯」
「ウェイン殿がサインした物全てをジェラルドが使い込んだ物だと証明するか、どういった取り分で横領したのか証明しなくてはならないと思いますわよ」
「そんな、あれは⋯⋯だって」
「途中で現金なり品物なりいただいたのでしょう? それは間違いなく横領ですわ。金額の大小に関わらず犯罪者になるのは間違いありませんわね」
「そんな事をしたら僕は証言なんかしないから。僕が口をつぐんだらハーヴィーの最後は有耶無耶になるんだぞ! それでもいいんですか!?」
「証言するもしないもご自由にどうぞ。わたくしは2人を殺人罪で訴える予定ですの。
ジェラルドが手を下したのは知っておりましたから証拠を集めている最中ですし」
「知ってたって⋯⋯嘘だろ?」
「色々辻褄の合わない話があって調べる事にしましたの。当然、告訴する予定でおります」
「待って、さっき2人って僕もって事?」
「ウェイン様⋯⋯ハーヴィーを見捨てただけの貴方は罪にならないと思いますが社交界の注目度ナンバーワンになること間違いなしですわ。
ジェラルドと共謀して生徒会の予算を横領し、それに気付いたハーヴィーを手にかけた。
あら、もしかしたら同罪で裁いていただけるチャンスがあるかも。
ウェイン殿はジェラルドの単独犯罪だと証明しなくては共謀したと取られるかもしれませんわねえ。
だって、手を出していないと仰ってるのは本人だけ⋯⋯となると単独犯なのか共謀したのか議論の分かれるところでしょう?
もしかしたら、本当はハーヴィーに断られていて焦ったウェイン殿が手を出したという可能性もなくはないと⋯⋯」
「なんで僕が!?」
「ハーヴィーはとても穏やかで優しい性格でしたけど、犯罪に目を瞑るような愚か者ではありませんでしたから。
罪を黙認するなんてあり得ません」
「僕はやってない! 見てただけなんだ」
「犯罪を目にしたにも関わらず被害者を見捨てて逃げ出したのでしょう? それが罪にならないとしても人として許されてはならない行為ですから、是非公にして世論で裁いていただかなくては。
しかも、その時見捨てたのは横領の罪から救ってくれる恩人だと思っていた人だと言いながらですのよ。
ついでに、自分が見捨てた人の代わりとして婚約者が助けるのは当然の事だと家族ぐるみで仰ったのも付け加えておきましょうね。
ハーヴィーが階段から落ちた後確認せずに逃げ出した時まだ息をしていたら? すぐに医者を呼べば助かったかもしれないとは思われませんでした?」
「⋯⋯」
「その上証言して欲しければ横領したお金の補填をし学園への復学か就職の斡旋をしろなどと、脅迫罪が追加されればいいと期待しておりますわ」
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