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33.無駄に頭のいい人は
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「念の為確認させていただきたいのですけれど⋯⋯お二人は、わたくしがそれらをするべきだと仰るのですね」
「するべきと申しますか⋯⋯」
風向きが変わったのに気がついたセシリアとキャサリンが顔を見合わせた。
「ではしなくても良いと思ってくださるのかしら?」
「していただいてもいいのではないかと思ってはおりますが、ご不快だったならお許しください」
「いえ、不快と言うのではないわね。わたくしのところへいらした時点で『やるべきだ』と思われていたのかと思いましたの」
「それはまあ、あの。婚約者の方が購入された物の支払いですからお願いしても問題ないかなとは思いました」
セシリアの発言を聞いたライラが合図をすると、ノアが2人の前にメモ用紙を置いた。
「後でわからなくならないようメモをお取りになってはいかがでしょうか?」
冷ややかなノアがパチリと音を立ててペンを置いた。
「この後直ぐにビクトールの購入代金の立て替えをいたしましょう。但し、立て替え完了後直ちに閉店し商会の権利その他全ての査定をしていただくのが条件となります。
店舗・備品・商品等は評価額でわたくしが購入しますが、使用人は現時点ではそのままでも退職でも自由と致します」
テーブルを『バン!』と叩いて立ち上がったキャサリンが大声で叫んだ。
「そんな! それってディステイト商会の乗っ取りじゃないですか!! まさか順調な経営の商会を乗っ取るつもりでこんな事を!?」
「冷静にお考えになられたらいかがかしら? この話を持ち込んだのはお二人ですわ」
「で、でも私達はただ⋯⋯じゃあ、なんであんな事を仰ったんですか?」
「ディステイト商会の方からお話しをお聞きしたわけではありませんので、ディステイト嬢とサルーン嬢からお聞きした内容だけでご説明します。
婚約者であれば立て替えるべきだと仰いましたが、ディステイト家のご令嬢は確かトマーソン子爵家の令息とご婚約しておられたはず。その方が購入したものであればなんでも立て替えるべきだとお思いになられますの?」
「あ、それは」
「わたくしの予想ではお二人の独断でわたくしの所へいらっしゃったのでしょうが、拒否された理由もわからないまま次の来店時の対応も考えておられない。勿論お断りする勇気もおありにならない。
そのような商会に立て替えなどすれば、今後また同じことが起きたから立て替えをと言われる可能性ができますでしょう?」
「それまでにビクトール様とお話ししていただければ」
「それでダメだった場合のリスクをわたくしに負えと仰っているのですよ?」
「そこまで考えていたわけではなくて、私達はただ」
「順調な経営をしている貿易会社の社長が商会の支払いを踏み倒したなんて外聞が悪すぎます。そんな事が公になれば会社の評価にも影響してしまうかもしれません⋯⋯でしたかしら? その言葉は脅迫罪に当てはまりますわ、お気をつけなさいませ」
「なんでそんな酷い事ばかり仰るのですか!?」
「家に帰られてお父様にお聞きになられてはいかがかしら。公にして欲しくなければ金を払えと仰ったのと同義語だと言われたのだけどと。まともな経営者ならご理解いただけるはずですわ」
「「⋯⋯」」
「家のご商売の事を心配しておられるお気持ちはよく分かりますが、先ずはご家族と相談された方が宜しいと思いますわ。
商会長自ら来られるならお手伝いできることがあればご相談に乗らせていただくこともあるかもしれません」
「お父様は学生に相談なんてしないわ」
「それであれば商会をあれほど成功させておられるお父様のお力をお信じになられたら宜しいのではないでしょうか?」
「人の話を聞くふりをして粗探しだなんて最低!」
シクシクと泣きながら肩を落としたセシリアを守るように引き寄せたキャサリンが捨て台詞を吐いて立ち上がった。
「セシ、行きましょう。ライラ様って噂通りの方だったわ!」
遠ざかる後ろ姿を見送りながらライラはため息をついた。
「私ってどんな噂が立ってるのかしら?」
「見ぬが仏、聞かぬが花と言うやつですね」
「やっぱり、ろくでもない噂ばかりよね。それにしても、キャサリン・サルーン男爵令嬢の真面目さは方向が少し危なっかしいわね」
友人を守りたい気持ちが強すぎて暴走したのだろうとは思うが、冷静な判断力がない上に承認欲求が強い気がして不安になった。
承認欲求の中でも、自分で自分のことを認めたいと考える自己承認ならば問題は少ないが、他人から認められたいと望む他者承認は問題が起きることが多い。
「どちらもほどほどでないと問題になるのは同じだけどサルーン嬢は明らかに後者だわ」
ライラから注目され評価を意識しすぎ言動が過激になっていた。良く言えば、富・名声・権利に満足できていない家庭環境で頑張ってきた反動だったのかもしれないが、ライラからすれば迷惑そのものでしかない。
「関わらないつもりだったのに、サルーン嬢と縁ができるなんて⋯⋯このままでは終わってくれそうにないわね。サルーン嬢は頭の回転が無駄に早そうだから、愚かな事を考えなければいいんだけど」
予想外の出来事で昼休憩が終わりどっと疲れたライラは教室へ戻った。
セシリアの肩を抱きしめたキャサリンは震えるほどの怒りを必死になって耐えていた。
(あんな人だなんて最低だわ。噂はあれこれ聞いていたけどあそこまで高飛車で傲慢な人だなんて! ライラ様が冷酷で自分勝手な人だからビクトール様が恋人を渡り歩いてるって言うのは本当だったんだわ)
「セシ、役に立てなくてごめんね」
「ううん、こっちこそごめんね。ライラ様の仰る通り私が口を出すべきじゃなかったんだわ」
「そんなことない! 家族が困ってたら助けたいって思うのは当然だもの。その程度の事も理解できないあの人が間違ってる!」
「でもほら、自分だったら立て替えるかって聞かれて気付いたの。バカなこと考えてたなぁって」
「それがあの人のやり方なの。セシは純粋だから騙されたのね。だって、ライラ様にしてみればほんの端金のはずよ? それをケチって恐喝罪だとかって脅すなんて、人として有り得ない」
「訴えられたらどうしよう。プリンストン侯爵家になんて勝てないよぉ」
「私だってプリンストンの血が流れてるのよ。同じ舞台に立ってたら負けなかったのに⋯⋯セシ、心配しないで。あの人にごめんなさいって言わせて見せるから。ううん、セシが泣いたのと同じくらい泣かせてやるわ!!」
(遠いと言っても血の繋がった親戚だから相談に乗ってくださいって言えば話を聞いてくれると思ったけど。
同じプリンストンの血が流れてるのにこっちは苦労させられてばっかりで⋯⋯向こうはあんなイケメンに傅かれて贅沢三昧してるなんて理不尽すぎるわ⋯⋯あんな人、大勢の前で赤っ恥でもかけばいいんだわ。
人前に出られないくらい恥をかいて⋯⋯そうよ、私がセシを泣かせた仕返ししてやれば⋯⋯)
「セシ、いいこと思いついちゃったから楽しみにしててね」
(政略だから婚約破棄されたら困るでしょう? だったら泣いて縋るしかないものねえ)
「するべきと申しますか⋯⋯」
風向きが変わったのに気がついたセシリアとキャサリンが顔を見合わせた。
「ではしなくても良いと思ってくださるのかしら?」
「していただいてもいいのではないかと思ってはおりますが、ご不快だったならお許しください」
「いえ、不快と言うのではないわね。わたくしのところへいらした時点で『やるべきだ』と思われていたのかと思いましたの」
「それはまあ、あの。婚約者の方が購入された物の支払いですからお願いしても問題ないかなとは思いました」
セシリアの発言を聞いたライラが合図をすると、ノアが2人の前にメモ用紙を置いた。
「後でわからなくならないようメモをお取りになってはいかがでしょうか?」
冷ややかなノアがパチリと音を立ててペンを置いた。
「この後直ぐにビクトールの購入代金の立て替えをいたしましょう。但し、立て替え完了後直ちに閉店し商会の権利その他全ての査定をしていただくのが条件となります。
店舗・備品・商品等は評価額でわたくしが購入しますが、使用人は現時点ではそのままでも退職でも自由と致します」
テーブルを『バン!』と叩いて立ち上がったキャサリンが大声で叫んだ。
「そんな! それってディステイト商会の乗っ取りじゃないですか!! まさか順調な経営の商会を乗っ取るつもりでこんな事を!?」
「冷静にお考えになられたらいかがかしら? この話を持ち込んだのはお二人ですわ」
「で、でも私達はただ⋯⋯じゃあ、なんであんな事を仰ったんですか?」
「ディステイト商会の方からお話しをお聞きしたわけではありませんので、ディステイト嬢とサルーン嬢からお聞きした内容だけでご説明します。
婚約者であれば立て替えるべきだと仰いましたが、ディステイト家のご令嬢は確かトマーソン子爵家の令息とご婚約しておられたはず。その方が購入したものであればなんでも立て替えるべきだとお思いになられますの?」
「あ、それは」
「わたくしの予想ではお二人の独断でわたくしの所へいらっしゃったのでしょうが、拒否された理由もわからないまま次の来店時の対応も考えておられない。勿論お断りする勇気もおありにならない。
そのような商会に立て替えなどすれば、今後また同じことが起きたから立て替えをと言われる可能性ができますでしょう?」
「それまでにビクトール様とお話ししていただければ」
「それでダメだった場合のリスクをわたくしに負えと仰っているのですよ?」
「そこまで考えていたわけではなくて、私達はただ」
「順調な経営をしている貿易会社の社長が商会の支払いを踏み倒したなんて外聞が悪すぎます。そんな事が公になれば会社の評価にも影響してしまうかもしれません⋯⋯でしたかしら? その言葉は脅迫罪に当てはまりますわ、お気をつけなさいませ」
「なんでそんな酷い事ばかり仰るのですか!?」
「家に帰られてお父様にお聞きになられてはいかがかしら。公にして欲しくなければ金を払えと仰ったのと同義語だと言われたのだけどと。まともな経営者ならご理解いただけるはずですわ」
「「⋯⋯」」
「家のご商売の事を心配しておられるお気持ちはよく分かりますが、先ずはご家族と相談された方が宜しいと思いますわ。
商会長自ら来られるならお手伝いできることがあればご相談に乗らせていただくこともあるかもしれません」
「お父様は学生に相談なんてしないわ」
「それであれば商会をあれほど成功させておられるお父様のお力をお信じになられたら宜しいのではないでしょうか?」
「人の話を聞くふりをして粗探しだなんて最低!」
シクシクと泣きながら肩を落としたセシリアを守るように引き寄せたキャサリンが捨て台詞を吐いて立ち上がった。
「セシ、行きましょう。ライラ様って噂通りの方だったわ!」
遠ざかる後ろ姿を見送りながらライラはため息をついた。
「私ってどんな噂が立ってるのかしら?」
「見ぬが仏、聞かぬが花と言うやつですね」
「やっぱり、ろくでもない噂ばかりよね。それにしても、キャサリン・サルーン男爵令嬢の真面目さは方向が少し危なっかしいわね」
友人を守りたい気持ちが強すぎて暴走したのだろうとは思うが、冷静な判断力がない上に承認欲求が強い気がして不安になった。
承認欲求の中でも、自分で自分のことを認めたいと考える自己承認ならば問題は少ないが、他人から認められたいと望む他者承認は問題が起きることが多い。
「どちらもほどほどでないと問題になるのは同じだけどサルーン嬢は明らかに後者だわ」
ライラから注目され評価を意識しすぎ言動が過激になっていた。良く言えば、富・名声・権利に満足できていない家庭環境で頑張ってきた反動だったのかもしれないが、ライラからすれば迷惑そのものでしかない。
「関わらないつもりだったのに、サルーン嬢と縁ができるなんて⋯⋯このままでは終わってくれそうにないわね。サルーン嬢は頭の回転が無駄に早そうだから、愚かな事を考えなければいいんだけど」
予想外の出来事で昼休憩が終わりどっと疲れたライラは教室へ戻った。
セシリアの肩を抱きしめたキャサリンは震えるほどの怒りを必死になって耐えていた。
(あんな人だなんて最低だわ。噂はあれこれ聞いていたけどあそこまで高飛車で傲慢な人だなんて! ライラ様が冷酷で自分勝手な人だからビクトール様が恋人を渡り歩いてるって言うのは本当だったんだわ)
「セシ、役に立てなくてごめんね」
「ううん、こっちこそごめんね。ライラ様の仰る通り私が口を出すべきじゃなかったんだわ」
「そんなことない! 家族が困ってたら助けたいって思うのは当然だもの。その程度の事も理解できないあの人が間違ってる!」
「でもほら、自分だったら立て替えるかって聞かれて気付いたの。バカなこと考えてたなぁって」
「それがあの人のやり方なの。セシは純粋だから騙されたのね。だって、ライラ様にしてみればほんの端金のはずよ? それをケチって恐喝罪だとかって脅すなんて、人として有り得ない」
「訴えられたらどうしよう。プリンストン侯爵家になんて勝てないよぉ」
「私だってプリンストンの血が流れてるのよ。同じ舞台に立ってたら負けなかったのに⋯⋯セシ、心配しないで。あの人にごめんなさいって言わせて見せるから。ううん、セシが泣いたのと同じくらい泣かせてやるわ!!」
(遠いと言っても血の繋がった親戚だから相談に乗ってくださいって言えば話を聞いてくれると思ったけど。
同じプリンストンの血が流れてるのにこっちは苦労させられてばっかりで⋯⋯向こうはあんなイケメンに傅かれて贅沢三昧してるなんて理不尽すぎるわ⋯⋯あんな人、大勢の前で赤っ恥でもかけばいいんだわ。
人前に出られないくらい恥をかいて⋯⋯そうよ、私がセシを泣かせた仕返ししてやれば⋯⋯)
「セシ、いいこと思いついちゃったから楽しみにしててね」
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