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〈フレドリクサス編〉
2『作った分身には、自分の本心が現れるもの』②
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「さっすがしろさん!」タクが両手を握りしめながら、おだてます。
「いいねえ、興味あるねえ。ぼくたちのために、ありがとねえ!」
「ふふん。今こそはわしを、フレデリック博士と、呼ぶがよい!」
「「はーい! フレディ博士!」」
フラップとフリーナが、突然そう叫びました。
「な、なんじゃそりゃ。わしはフレディではないぞ! ええか、フレデリ――」
「前にも聞いたけど、そのフレディって、キミたちの親友なんだよね?」
さえぎるようにレンが聞くと、二匹ともうなずいてみせました。
「頭がよくて、とても物知りなんですよ」
「まあ、ちょっと心のほうに問題アリなんだけどネ。それはサ――」
「こりゃあ! 今はわしの発明品のハナシじゃろうが!」
しろさんは、変なあだ名のような名前で呼ばれたことに、腹を立てたのでしょう。
白衣のポケットからネズミパッドを出して、細かな操作をはじめました。
「――こいつを、おぬしら全員にだな……これを、こうしてから……
ほれ、四人ともスマホの待ち受け画面を開いてみよ」
ピコン、ピコン!
四人のスマホの着信音が鳴ったので、子どもたちは言われた通り、
スマホを取り出して待ち受け画面を開いて見ました。
「あれ? 変なアプリが追加されてる!」
しろさんの顔のシルエットにピンクの『FR』の文字が入ったアイコンが、
いつの間にか四人のスマホの待ち受け画面に入っていたのです。
「まあ、開いてみい」
さっそくアイコンをタップすると、
画面に『フレデリック博士のフシギレーダー!』という、愛らしいロゴが映り、
続いて、どこかの町の航空画像に切り替わりました。
真ん中の赤い針は、現在地でしょうか?
赤い針を中心に、水色の波状の光が、一定間隔でソナーのように広がっています。
「これって、もしかして……うさみ町?」
と、ユカが聞きました。たしかに、画面をスライドして拡大してみると、
近所のうさみ商店街や、通学先のうさみ第二小学校も見て取れます。
「これはのう、世界中の地形情報をインプットした、
裏側世界のエネルギーを感知する、レーダーアプリじゃ!」
「「「裏側世界のエネルギー?」」」一同は目をパチクリしました。
「さよう。おぬしらには分からんじゃろうが、裏側の世界から来た生物は、
人間界の生物とは違い、特殊な力を常に発しているものじゃ。
無論、裏世界の入り口である、〈異界穴〉の場所も特定できる」
「だってさ。分かる、フリーナ?」
「ちーんぷんかんぷーん」
フラップとフリーナが、そんなやり取りを交わしていました。
「もしかすると、今後も他のドラギィを探す機会が発生したり、
裏側の世界に行く機会もあったりと、たぶん忙しくなるじゃろう。
これがおぬしらの手元にあれば、何かと有益じゃろうと思ってな。
わしのネズミパッドにも、同じアプリを入っておるしのう」
たしかに、フラップとフリーナの他にも、スクールの卒業試験で落ちたドラギィが、
人間界のどこかに落とされている可能性はあります。
そのドラギィたちが人間界で困っていたら、手を差しのべられるかもしれません。
「ちなみにじゃが、画面の隅に、わしの分身とも言える『AIしろさん』がおる。
いろいろと助けになってくれるはずじゃぞ」
画面の左下に、CGで再現された白衣姿のしろさんが映っています。
本物みたいに動いていて、しかも、こんなセリフをしゃべり出すのです。
『わしがしっかりと、おぬしたちの修行や活動をサポートをしてゆくぞ。
アプリのことで分からんことがあったら、遠慮なく話しかけてみよ。
どうじゃ、ありがたいじゃろ。フレデリック博士と呼ぶがよい!』
「なんだよ、コレ~!」ジュンが不平をもらしました。
「おれ、こんなAI機能いらないって」
「いやいや、これは高性能なアプリだよ。ぼくの父さんに見せたいくらい」
タクはアプリ画面を穴が開くほど見つめ、いろいろといじりながら言います。
タクの家は、父親が有名なIT企業の重役を務めていて、お金持ちなのです。
そのため、タクはハイテクなものに目がなく、機械好きなのでした。
「あと、そのアプリは――」しろさんはさらに続けました。
「一度遭遇した裏世界の生命体や、異界穴そのものを、
次々に登録して、それぞれのアプリと共有できるシステムになっておる。
じゃからほれ、現在地に重なるように出ている、フラップとフリーナの位置情報は、
あらかじめ二匹の情報を登録させたから、ソナーも無反応じゃろ?」
「じゃあ、登録されていない生物には、どう反応するのさ?」
と、レンが聞きました。
『アプリがピコピコピコン! という音で知らせてくれ、
ソナー画面に黄色い光点が映るようになっておるのじゃ』
画面のAIしろさんが答えました。
『どうじゃ、ぜひ役立ててくれい。フレデリック博士と呼ぶのじゃ!』
「なー、しろさん。アップデートしてくれ」ジュンが耐えかねて言います。
「こいつのセリフ、修正してほしーんだけど」
「「「同感」」」他の子どもたちも、声をそろえるのでした。
「いいねえ、興味あるねえ。ぼくたちのために、ありがとねえ!」
「ふふん。今こそはわしを、フレデリック博士と、呼ぶがよい!」
「「はーい! フレディ博士!」」
フラップとフリーナが、突然そう叫びました。
「な、なんじゃそりゃ。わしはフレディではないぞ! ええか、フレデリ――」
「前にも聞いたけど、そのフレディって、キミたちの親友なんだよね?」
さえぎるようにレンが聞くと、二匹ともうなずいてみせました。
「頭がよくて、とても物知りなんですよ」
「まあ、ちょっと心のほうに問題アリなんだけどネ。それはサ――」
「こりゃあ! 今はわしの発明品のハナシじゃろうが!」
しろさんは、変なあだ名のような名前で呼ばれたことに、腹を立てたのでしょう。
白衣のポケットからネズミパッドを出して、細かな操作をはじめました。
「――こいつを、おぬしら全員にだな……これを、こうしてから……
ほれ、四人ともスマホの待ち受け画面を開いてみよ」
ピコン、ピコン!
四人のスマホの着信音が鳴ったので、子どもたちは言われた通り、
スマホを取り出して待ち受け画面を開いて見ました。
「あれ? 変なアプリが追加されてる!」
しろさんの顔のシルエットにピンクの『FR』の文字が入ったアイコンが、
いつの間にか四人のスマホの待ち受け画面に入っていたのです。
「まあ、開いてみい」
さっそくアイコンをタップすると、
画面に『フレデリック博士のフシギレーダー!』という、愛らしいロゴが映り、
続いて、どこかの町の航空画像に切り替わりました。
真ん中の赤い針は、現在地でしょうか?
赤い針を中心に、水色の波状の光が、一定間隔でソナーのように広がっています。
「これって、もしかして……うさみ町?」
と、ユカが聞きました。たしかに、画面をスライドして拡大してみると、
近所のうさみ商店街や、通学先のうさみ第二小学校も見て取れます。
「これはのう、世界中の地形情報をインプットした、
裏側世界のエネルギーを感知する、レーダーアプリじゃ!」
「「「裏側世界のエネルギー?」」」一同は目をパチクリしました。
「さよう。おぬしらには分からんじゃろうが、裏側の世界から来た生物は、
人間界の生物とは違い、特殊な力を常に発しているものじゃ。
無論、裏世界の入り口である、〈異界穴〉の場所も特定できる」
「だってさ。分かる、フリーナ?」
「ちーんぷんかんぷーん」
フラップとフリーナが、そんなやり取りを交わしていました。
「もしかすると、今後も他のドラギィを探す機会が発生したり、
裏側の世界に行く機会もあったりと、たぶん忙しくなるじゃろう。
これがおぬしらの手元にあれば、何かと有益じゃろうと思ってな。
わしのネズミパッドにも、同じアプリを入っておるしのう」
たしかに、フラップとフリーナの他にも、スクールの卒業試験で落ちたドラギィが、
人間界のどこかに落とされている可能性はあります。
そのドラギィたちが人間界で困っていたら、手を差しのべられるかもしれません。
「ちなみにじゃが、画面の隅に、わしの分身とも言える『AIしろさん』がおる。
いろいろと助けになってくれるはずじゃぞ」
画面の左下に、CGで再現された白衣姿のしろさんが映っています。
本物みたいに動いていて、しかも、こんなセリフをしゃべり出すのです。
『わしがしっかりと、おぬしたちの修行や活動をサポートをしてゆくぞ。
アプリのことで分からんことがあったら、遠慮なく話しかけてみよ。
どうじゃ、ありがたいじゃろ。フレデリック博士と呼ぶがよい!』
「なんだよ、コレ~!」ジュンが不平をもらしました。
「おれ、こんなAI機能いらないって」
「いやいや、これは高性能なアプリだよ。ぼくの父さんに見せたいくらい」
タクはアプリ画面を穴が開くほど見つめ、いろいろといじりながら言います。
タクの家は、父親が有名なIT企業の重役を務めていて、お金持ちなのです。
そのため、タクはハイテクなものに目がなく、機械好きなのでした。
「あと、そのアプリは――」しろさんはさらに続けました。
「一度遭遇した裏世界の生命体や、異界穴そのものを、
次々に登録して、それぞれのアプリと共有できるシステムになっておる。
じゃからほれ、現在地に重なるように出ている、フラップとフリーナの位置情報は、
あらかじめ二匹の情報を登録させたから、ソナーも無反応じゃろ?」
「じゃあ、登録されていない生物には、どう反応するのさ?」
と、レンが聞きました。
『アプリがピコピコピコン! という音で知らせてくれ、
ソナー画面に黄色い光点が映るようになっておるのじゃ』
画面のAIしろさんが答えました。
『どうじゃ、ぜひ役立ててくれい。フレデリック博士と呼ぶのじゃ!』
「なー、しろさん。アップデートしてくれ」ジュンが耐えかねて言います。
「こいつのセリフ、修正してほしーんだけど」
「「「同感」」」他の子どもたちも、声をそろえるのでした。
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