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猿の帯留めの章
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クロの家に帰った。結局、何の為にあの青年に会いに行ったのか、自分でもよく分からなかった。シロツメクサを自由にしたい、という青年の言葉が、強く、残っていた。大事なことは、胸よりも、頭の方に残るのだな、と、思われた。
シロツメクサは、シロツメクサだけの所有であるべきだった。
家に帰ると、クロが、割れた茶碗を片付けていた。シロツメクサが黙って、箒で畳の上をはいていた。クロは俺を見て、おかえり、と言う前に、申し訳なさそうな微笑をしてみせた。シロツメクサは、何とも言わず、無心で手を動かしていた。赤くなった目元が、泣いていた、とも見えた。畳の上で夕焼けを浴びて光る破片を見ながら、俺は、少し茫然とした。
「喧嘩か?」
といって、笑おうとして、片頬が奇妙な引き攣り方をしたのが、分かった。シロツメクサは、きつく唇を結んで、同じところを、繰り返し掃除していた。やはり、泣いていたのだろうと、思われた。破片よりも、シロツメクサの目の縁が光って見えた。
クロは立ち上がって、背筋を伸ばした。
「シロ、もう充分です。先に、お風呂の支度をしましょう」
シロツメクサは、顔もまともに向けないまま、小さく、素早く、顎を引いた。
「僕は、あの人を自由にしたい」
喉の奥に詰まった、熱い塊をその形のまま吐き出すように、青年は言った。
「俺たちは、シロを縛り付けていない」
俺は言い返したが、青年の吐き出した、熱い塊に、たじろいでいた。
「それは、自由にしている、ということなのですか」
青年は、強い口調で、叫ぶのを抑えるように言った。
「あの人は、自由に生きるべき人です。たくさんの人と話をして、たくさんのものを見て、たくさんのことを学ぶべきです。僕が、教えてあげます。綺麗なものも、そうでないものも、たくさん知るべきです」
そして青年は、悔しそうに、言った。
「たった一人の人を、神様のように信じて生きるのは、違う……おかしい」
背後に、背の高いクロが、ぼぅっ……と立っていた。
「悲しそうだな」
俺は言った。
「悲しいのです」
「悲しいのは、シロだろう」
「なるほど」
なるほどと思って、なるほどと言ったような、クロだった。
「喧嘩したのか」
「シロが、怒ったのです」
「だから、喧嘩したのだろう」
「そういうものなのでしょう」
そういうものか、と思った。
俺は縁側に座って、墨を塗りつけたような空に零れて点々と光る、青白いものを見上げていた。黒い浴衣に黒い髪のクロは、闇の中に立ったまま、沈んでいこうとしているようだった。肌の色だけが、妙に青白い。
「あなたは、私がこうして、幾年も生きるようになった理由を、一度も訊いたことがありませんね」
耳障りが良すぎるような、クロの声は、畳の上を滑らかに滑った。
「理由が、あるのか」
俺は、少し驚いていた。クロはそういうものだと思って、深く考えることもなかった。花が咲くように。風が吹くように。空が遠いように。俺の妻と呼ばれた女が、死んだように。そういうものだと、思っていた。
「随分と遠いことなので、私も、よくは覚えていないのです。ただ、怨恨だったと、記憶しています。祟られて、罵られて、呪われて……」
ふと、クロは唇を結んで、暗く笑んだ。
「目を覚ますと、こうなっていました」
どこかで、夜の鳥が鳴いた。
「これでも、愛する人がいたのです。けれど、離れていってしまいました。私が呪われていたからです。私は、その人が私以外の人と一緒になって、子どもを作って、苦労したり、幸せを感じたりする姿を、見ていました。けれど、その人も、その人の夫も、子どもたちも死にました。私は死にませんでした。それからも、好きになった人はいましたが、皆、私が呪われているのを知ると、離れていくのです。私は、その人たちに未練があるので追いかけます。けれど、皆死ぬのです。その人たちが死ぬたびに、辛くて堪らないのです」
クロは、どんな人を好きだと思ったのだろう。追いかけて、追いついて、また逃げられて、それでも追いかけて、その終わりを見る。
それは、とても疲れることなのではないかと、思った。
「そう、なのか……」
悲劇、なのだろう。しかし、途方もなくて、俺には共感しようがなかった。
「辛かったのです。人が死ぬことに、慣れることはありません。悲しくて堪らなくて、死んでしまうと何度も思って……けれど、私は死にませんでした」
そういう、呪いなのだろう。
クロと初めて会ったとき、クロの中には今よりも、その悲劇の残滓が色濃く残っていたのかもしれない。かもしれなかったが、茫洋とした印象しか思い出せなかった。
「これでも、分かっているつもりなのです」
クロの話は、続いた。
「私は、この姿のまま、老いることなく、死ぬこともない。けれど、周りは変わる。老いていく。死んでいく。同じ季節は還ってこない。あんなに小さかったシロだって、大きくなりました」
クロの目の縁が、震えたように見えた。
「辛くて堪らなくて、人を愛することをやめたつもりになって、考えることをやめて、理解することをやめて、だから……自分が寂しいことを、忘れたつもりになっていました」
俺は、クロのように追いかけるほど誰かに執着したことはない。人が老いて死ぬことは、クロよりも理解しているつもりだが、クロのように悲しんだことはない。だから、クロの気持ちは分からない。
けれど、寂しい、というのは、分かる気がする。
「シロも、いつかは、私を置いて死ぬのです」
――桜の木の下に埋めた、俺の妻と呼ばれた女の体。
後を追いかけようと思うほど、あの女に執着していたわけではない。
いずれ俺より先に死ぬことは分かっていたから、女が死んでも、落ち着いていた。
死ねばその体はただの抜け殻で、語っても触っても、答えることはない。
それが、寂しいな、と、思っただけだった。
「シロにとっての幸せは、一年ごとに、共に老いる人と添って、当たり前に生きて、当たり前に死ぬことなのでは、ないでしょうか」
クロは、悲しそうだった。辛そうだった。苦しそうだった。寂しそうだった。
「けれど、そう言うと、シロは泣くのです。怒るのです。自分は私のところに嫁いだのだと言うのです」
暗く沈んだクロの目は、それでも、一滴の涙を見せることもなかった。
「シロは、自分の意思で私のところに来たのではありません。子どもで、周りの大人に逆らえなくて、私の元に供物として押し付けられたのです。最初から、優しくできなかったのなら、優しくしようとするべきではなかったのです」
クロは、目を見開いた。怨恨で、変わること、老いること、死ぬことを失ったクロは、泣くこともできないのかと、思われた。
「シロを想うと、悲しいです」
呪うように、クロは言った。
「辛いです。苦しいです。……寂しいです」
俺は、目を閉じて、三つまで、ゆっくり数を数えて、開いた。胸の内は、先ほどよりは凪いでいた。これなら、激することなく、伝えることができる、と思った。
「……クロ」
俺は、言った。襖の向こうで、シロツメクサが俺たちの話を聞いているのが、分かった。
「シロツメクサは、自由だよ」
クロは、遠くを見つめた。眩しそうに、目を細める。泣きそうな顔ではなかったが、何かが抜け落ちていこうとする、表情は安らかに見えた。
妻になった女を、桜の木の下に埋めて、気が付いたことがある。
俺は、あの赤ん坊を死なせたくなかった。
死なせたくなくて、あの、熱い命の塊を、抱いたのだった。
「シロツメクサは、自由だよ。自由に、お前を好きでいるだけだよ」
きっと、そうなのだろう。
安らかな気持ちだった。
シロツメクサは、シロツメクサだけの所有であるべきだった。
家に帰ると、クロが、割れた茶碗を片付けていた。シロツメクサが黙って、箒で畳の上をはいていた。クロは俺を見て、おかえり、と言う前に、申し訳なさそうな微笑をしてみせた。シロツメクサは、何とも言わず、無心で手を動かしていた。赤くなった目元が、泣いていた、とも見えた。畳の上で夕焼けを浴びて光る破片を見ながら、俺は、少し茫然とした。
「喧嘩か?」
といって、笑おうとして、片頬が奇妙な引き攣り方をしたのが、分かった。シロツメクサは、きつく唇を結んで、同じところを、繰り返し掃除していた。やはり、泣いていたのだろうと、思われた。破片よりも、シロツメクサの目の縁が光って見えた。
クロは立ち上がって、背筋を伸ばした。
「シロ、もう充分です。先に、お風呂の支度をしましょう」
シロツメクサは、顔もまともに向けないまま、小さく、素早く、顎を引いた。
「僕は、あの人を自由にしたい」
喉の奥に詰まった、熱い塊をその形のまま吐き出すように、青年は言った。
「俺たちは、シロを縛り付けていない」
俺は言い返したが、青年の吐き出した、熱い塊に、たじろいでいた。
「それは、自由にしている、ということなのですか」
青年は、強い口調で、叫ぶのを抑えるように言った。
「あの人は、自由に生きるべき人です。たくさんの人と話をして、たくさんのものを見て、たくさんのことを学ぶべきです。僕が、教えてあげます。綺麗なものも、そうでないものも、たくさん知るべきです」
そして青年は、悔しそうに、言った。
「たった一人の人を、神様のように信じて生きるのは、違う……おかしい」
背後に、背の高いクロが、ぼぅっ……と立っていた。
「悲しそうだな」
俺は言った。
「悲しいのです」
「悲しいのは、シロだろう」
「なるほど」
なるほどと思って、なるほどと言ったような、クロだった。
「喧嘩したのか」
「シロが、怒ったのです」
「だから、喧嘩したのだろう」
「そういうものなのでしょう」
そういうものか、と思った。
俺は縁側に座って、墨を塗りつけたような空に零れて点々と光る、青白いものを見上げていた。黒い浴衣に黒い髪のクロは、闇の中に立ったまま、沈んでいこうとしているようだった。肌の色だけが、妙に青白い。
「あなたは、私がこうして、幾年も生きるようになった理由を、一度も訊いたことがありませんね」
耳障りが良すぎるような、クロの声は、畳の上を滑らかに滑った。
「理由が、あるのか」
俺は、少し驚いていた。クロはそういうものだと思って、深く考えることもなかった。花が咲くように。風が吹くように。空が遠いように。俺の妻と呼ばれた女が、死んだように。そういうものだと、思っていた。
「随分と遠いことなので、私も、よくは覚えていないのです。ただ、怨恨だったと、記憶しています。祟られて、罵られて、呪われて……」
ふと、クロは唇を結んで、暗く笑んだ。
「目を覚ますと、こうなっていました」
どこかで、夜の鳥が鳴いた。
「これでも、愛する人がいたのです。けれど、離れていってしまいました。私が呪われていたからです。私は、その人が私以外の人と一緒になって、子どもを作って、苦労したり、幸せを感じたりする姿を、見ていました。けれど、その人も、その人の夫も、子どもたちも死にました。私は死にませんでした。それからも、好きになった人はいましたが、皆、私が呪われているのを知ると、離れていくのです。私は、その人たちに未練があるので追いかけます。けれど、皆死ぬのです。その人たちが死ぬたびに、辛くて堪らないのです」
クロは、どんな人を好きだと思ったのだろう。追いかけて、追いついて、また逃げられて、それでも追いかけて、その終わりを見る。
それは、とても疲れることなのではないかと、思った。
「そう、なのか……」
悲劇、なのだろう。しかし、途方もなくて、俺には共感しようがなかった。
「辛かったのです。人が死ぬことに、慣れることはありません。悲しくて堪らなくて、死んでしまうと何度も思って……けれど、私は死にませんでした」
そういう、呪いなのだろう。
クロと初めて会ったとき、クロの中には今よりも、その悲劇の残滓が色濃く残っていたのかもしれない。かもしれなかったが、茫洋とした印象しか思い出せなかった。
「これでも、分かっているつもりなのです」
クロの話は、続いた。
「私は、この姿のまま、老いることなく、死ぬこともない。けれど、周りは変わる。老いていく。死んでいく。同じ季節は還ってこない。あんなに小さかったシロだって、大きくなりました」
クロの目の縁が、震えたように見えた。
「辛くて堪らなくて、人を愛することをやめたつもりになって、考えることをやめて、理解することをやめて、だから……自分が寂しいことを、忘れたつもりになっていました」
俺は、クロのように追いかけるほど誰かに執着したことはない。人が老いて死ぬことは、クロよりも理解しているつもりだが、クロのように悲しんだことはない。だから、クロの気持ちは分からない。
けれど、寂しい、というのは、分かる気がする。
「シロも、いつかは、私を置いて死ぬのです」
――桜の木の下に埋めた、俺の妻と呼ばれた女の体。
後を追いかけようと思うほど、あの女に執着していたわけではない。
いずれ俺より先に死ぬことは分かっていたから、女が死んでも、落ち着いていた。
死ねばその体はただの抜け殻で、語っても触っても、答えることはない。
それが、寂しいな、と、思っただけだった。
「シロにとっての幸せは、一年ごとに、共に老いる人と添って、当たり前に生きて、当たり前に死ぬことなのでは、ないでしょうか」
クロは、悲しそうだった。辛そうだった。苦しそうだった。寂しそうだった。
「けれど、そう言うと、シロは泣くのです。怒るのです。自分は私のところに嫁いだのだと言うのです」
暗く沈んだクロの目は、それでも、一滴の涙を見せることもなかった。
「シロは、自分の意思で私のところに来たのではありません。子どもで、周りの大人に逆らえなくて、私の元に供物として押し付けられたのです。最初から、優しくできなかったのなら、優しくしようとするべきではなかったのです」
クロは、目を見開いた。怨恨で、変わること、老いること、死ぬことを失ったクロは、泣くこともできないのかと、思われた。
「シロを想うと、悲しいです」
呪うように、クロは言った。
「辛いです。苦しいです。……寂しいです」
俺は、目を閉じて、三つまで、ゆっくり数を数えて、開いた。胸の内は、先ほどよりは凪いでいた。これなら、激することなく、伝えることができる、と思った。
「……クロ」
俺は、言った。襖の向こうで、シロツメクサが俺たちの話を聞いているのが、分かった。
「シロツメクサは、自由だよ」
クロは、遠くを見つめた。眩しそうに、目を細める。泣きそうな顔ではなかったが、何かが抜け落ちていこうとする、表情は安らかに見えた。
妻になった女を、桜の木の下に埋めて、気が付いたことがある。
俺は、あの赤ん坊を死なせたくなかった。
死なせたくなくて、あの、熱い命の塊を、抱いたのだった。
「シロツメクサは、自由だよ。自由に、お前を好きでいるだけだよ」
きっと、そうなのだろう。
安らかな気持ちだった。
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