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Ten
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しおりを挟む「もう、雨やんだっぽい。ありがとな。沙里の声聞いたら落ち着いた」
窓の向こうの空を眺めながら彼女の名を呼ぶと、電話口の向こうで張り詰めたような気配がして、「え、那央くん? 今、なんて……?」と、少し焦ったような声が返ってきた。
「ん? 別に。勉強、頑張れよ」
「そうじゃなくて。なんかほら、今、いつもと違う感じでわたしのこと呼んだよね?」
「呼んでないよ」
「うそ、呼んだよね?」
しつこく食い下がってくる彼女に、曖昧に笑う。
「じゃぁ、またあとでな。岩瀬」
「え、ちょ……、那央くん。あとで、ってなに……?」
彼女が焦っている姿を想像して笑いながら、通話を切る。腕に抱いていたテディベアを助手席に座らせると、シートベルトを締め直して車のエンジンをかけた。
いつのまに、こんなに心が動いてしまったんだろう。雨に怯えていたおれを救ってくれた彼女の存在が、今はどうしようもなく大きくなっている。
声を聞けば不安が吹き飛んで穏やかな気持ちになるけれど、声を聞けばそれだけでは足りないと想いが募る。
だから、会いに行こう。君との距離が、近付くところまで。
fin.
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素敵な物語をありがとうございました🍀
ゆりさま
読んでいただきありがとうございます!
拙い部分もあったかとは思うのですが、脆さや不器用さや真っ直ぐさや…10代の恋ならではの感情が届けられていたらなあと思います。
雨とともに変化していくふたりの関係や気持ちにも、思いを寄せていただけたことも嬉しいです!
これからのふたりには嬉しいことやたのしいことの多い未来が待っていて、少しずつ、ゆっくり前に進んでいくのかなと思っています。
物語の先も想像していただけるなんて、ふたりは幸せ者です…!
素敵な感想をいただきありがとうございます。
とても嬉しく励みになります!!
めちゃくちゃ切なくてずっと沙里ちゃんを応援するように読みすすめていました。
恋する相手が義父になってしまった葛藤。
そこから救い出してくれた先生との繋がり。
そして作中の印象的な雨が沙里の心中を表すように降ります。
那央くんへの想い、どうか実ってと願い続けていました。
雨上がりの虹が見えるようなラスト、素敵なお話をありがとうございました。
花音さん
読んでいただきありがとうございます!
感想までいただけて喜んでいます(๑>◡<๑)
そういえば、この話も雨が降っていました…!
ラストを雨上がりの虹が見えるような、って素敵に表現していただけて嬉しいです。
希望の見えるラストに感じていただけてたら、よかったです。
こちらこそ、素敵な感想感謝いたします!!