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13歳の沈着。
メディル、自由に。
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王都の役所は朝の光で白く乾いていた。石段を上がるたび、靴裏が規則正しく鳴る。僕の隣で、メディルの歩幅がほんの少しだけ速くなる。
「……本当に、今日で終わるのですね」
「うん。今日、“始まる”んだよ」
受付の書記が僕の名を見て背筋を伸ばした。「リョウエスト様、こちらへ」。通された小部屋は地図と法令が整然と貼られ、長机には緑のフェルト。すぐに法務官が現れ、銀縁の眼鏡越しにこちらを一瞥する。
「お待たせしました。高級戦闘奴隷メディル殿の減年・解放、王国として裁可が下りました。ルステイン伯爵家令嬢ナミリア殿とリョウエスト殿の生命救助、その後の善行勤務を勘案し、残余年季は全免除といたします」
空気が切り替わる音がした。メディルの肩がふるりと震える。
「手続きは三つ。……一、身分票の書換え。二、首輪の返納。三、自由民登録。本日付で“王国自由民”。居住はご本人の希望により『リョウエスト様のアトリエ』を暫定登録。よろしいですね?」
メディルは僕を見て、まっすぐに頷いた。「はい。お願いします」
係の女官がそっと首筋に触れ、鍵が回る。小さな音。薄革の帯がはらりと落ちた。残った痕は薄いが、確かな記憶だ。温い布が渡され、法務官が書類を並べる。
「こちらにお名前を。“メディル・オルデン”。士爵家ご出身につき、旧家名の再掲を許可します」
「……本当に、名を戻していいのですか」
「戻すのではなく、法があなたの名に追いつくのです」
羽根ペンの先が紙に触れ、「メ」の曲線がかすかに震えた。次の瞬間、音にならない嗚咽が喉の奥からこぼれる。僕は黙って背に手を置いた。
「メディル」
「……っ、リョウエスト様……」
「よく頑張ったね」
朱の印が押される。「王国自由民登録証、発行します。身元引受は当面リョウエスト殿。後日、“家”を選ぶことも可能です」
メディルは深く礼をしてから、涙の跡を拭いて僕に向き直る。
「……これで、私は、アトリエから出なければいけませんか」
「居たいなら、これまで通りいればいい。料理も警備も、君がいてくれて皆がどれだけ安心したか。……これからも頼りにするよ」
「……はい。はいっ。……はい、お館様」
「それと今日は自由行動。お小遣い。使い切っても怒らない。欲しいもの、好きに選んできて」
「私に、そのような贅沢は……」
「贅沢かどうかは君が決める」
革袋を胸に抱え、メディルは何度も礼をしてから、石畳へ弾むように走り出た。背すじは伸び、足取りは軽い。けれど足音は、鍛えられた兵のそれのままだ。
夕刻。王都の屋根に金縁が差すころ、中庭の門が軽く鳴り、メディルが小走りで戻ってくる。両腕いっぱいの布包み。頬は上気し、瞳は澄んでいる。
「ただいま戻りました」
「おかえり。楽しめた?」
「はい。あの、これ……皆さまへのお土産を」
机の上に並べられる包みは、相手の顔がはっきり浮かぶ選び方だった。
「ギピアさんには上等の手拭いと香油。メイド長は手を酷使なさるから、とお店の方が」
「ルステインのギピアに、だね。明朝の定期便に乗せよう」
「はい。キーカには絹のリボン、サッチには猫の針山の小間物入れ。二人とも裁縫が好きだと聞きました」
「うん、二人とも喜ぶよ。ルステイン行きに同梱しよう」
「それからセルブロには剪定用の小さな鋏。良い刃でした」
彼女は一つひとつに小さな手紙を添える。封筒の角がきっちり揃っているのが、メディルらしい。
「アレクとボルクには今日は王都の御者番でしたから、直接お渡ししました。裏地の暖かい手袋です。夜の冷えに」
「それは助かる。二人とも、喜んでた?」
「はい。拳をこつんと合わせて、子どもみたいに」
僕は笑ってうなずく。今回の王都行きはメディルは特別に帯同で、御者の兄弟はいつも通り僕の馬車で働いている。ギピア、キーカ、サッチ、セルブロはルステインで留守を守ってくれている。だからメディルは、会えない四人のために荷造りをしているのだ。
「メディル。君の分は?」
「……ありません」
「どうして」
「皆が喜ぶのが、私のご褒美ですから」
即答に苦笑して、僕は小箱を出した。細い革のチョーカー。真鍮の小さな留め具、刻印はアトリエの紋。ペンと歯車、その背に小さな剣影。
「じゃあ、これは僕から。飾りだけど、誇りの印。“剣”の印だ」
「……着けても、いいですか」
「もちろん」
鏡の前で喉に当て、留め具を止める。鍵穴は、もうどこにもない。あるのは意志で留まる小さな金具だけ。メディルは鏡の自分に小さく会釈し、振り向く。
「似合いますか」
「とても」
彼女は荷を再び整え、封を確かめた。包み紙の上に、さらさらと追伸を書く。
ギピア様へ……いつも家を整えてくださってありがとうございます。香油は寝る前に少し。
キーカ、サッチへ……仕事の後に、二人でお揃いにしてみてください。
セルブロへ……庭の木々が、もっと機嫌よくなりますように。
封が乾く間、メディルはふっと視線を落とした。
「……今日、王都を歩いて、甘い菓子を配っている店がありました。売れ残りを孤児院へ持っていくと聞いて、少し手伝いました」
「えらいね」
「えらいのは、あのお店です。私は、ただ……嬉しくて」
胸元の内ポケットには、新しい自由民登録証と、小さく軽くなったお小遣い袋。
「自由って、重たいのですね」
「うん。重い。でも、その重さのぶんだけ、自分で選べる」
夜の食卓は、メディルが手早く整えた。旅装に向いた素朴な皿。塩胡椒を利かせたロースト、根菜のグラッセ、温かいスープ。味はいつも通り、つまり最高だ。食後、彼女は荷を抱えて厩(うまや)横の発送所へ向かう。僕も同行し、印章と送り状を確認した。
「明朝、獣人隊商の急便でルステインへ。到着は三日後の午後」
「ありがとうございます」
送り状には受け取り人として、ギピア/キーカ/サッチ/セルブロの名。端に小さく、僕が追記する。
受け取り時、皆で開封のこと。メディルより。
戻る道すがら、メディルがぽつりと言う。
「私、今日、思いました。私は“オルデン”でも“奴隷”でもない。メディルなんだって。名は、呼ばれるほど強くなるのですね」
「じゃあ、これから毎日、呼ぶよ。メディル」
「はい、お館様」
中庭のベンチで空を仰ぐ。星がひとつ、またひとつ。喉元のチョーカーが月光をほんの少し弾いた。
「私はこれからも、リョウエスト様の剣でありたいです。必要な時は刃を抜き、普段は台所で刃を研いでおきます」
「頼りにしてる。それと、明日ルステインへ書状を出すよ。『皆さんへ。王都から荷が届く。送り主は自由民メディル』って」
メディルは笑った。泣き声ではない、澄んでよく通る音。剣の金属音ではなく、包丁がまな板に当たる心地よい拍子に似ている。
今夜、ひとつの鎖が外れて、ひとつの名が増えた。僕らはその重みを分け合って背負う。温かい湯飲みの重さみたいに、心地よく。遠く離れたルステインにも、きっと同じ温もりが届くだろう。ギピアも、キーカも、サッチも、セルブロも。包みを開ける時の顔が目に浮かぶ。王都の空は高く、星は静かに増えていった。
「……本当に、今日で終わるのですね」
「うん。今日、“始まる”んだよ」
受付の書記が僕の名を見て背筋を伸ばした。「リョウエスト様、こちらへ」。通された小部屋は地図と法令が整然と貼られ、長机には緑のフェルト。すぐに法務官が現れ、銀縁の眼鏡越しにこちらを一瞥する。
「お待たせしました。高級戦闘奴隷メディル殿の減年・解放、王国として裁可が下りました。ルステイン伯爵家令嬢ナミリア殿とリョウエスト殿の生命救助、その後の善行勤務を勘案し、残余年季は全免除といたします」
空気が切り替わる音がした。メディルの肩がふるりと震える。
「手続きは三つ。……一、身分票の書換え。二、首輪の返納。三、自由民登録。本日付で“王国自由民”。居住はご本人の希望により『リョウエスト様のアトリエ』を暫定登録。よろしいですね?」
メディルは僕を見て、まっすぐに頷いた。「はい。お願いします」
係の女官がそっと首筋に触れ、鍵が回る。小さな音。薄革の帯がはらりと落ちた。残った痕は薄いが、確かな記憶だ。温い布が渡され、法務官が書類を並べる。
「こちらにお名前を。“メディル・オルデン”。士爵家ご出身につき、旧家名の再掲を許可します」
「……本当に、名を戻していいのですか」
「戻すのではなく、法があなたの名に追いつくのです」
羽根ペンの先が紙に触れ、「メ」の曲線がかすかに震えた。次の瞬間、音にならない嗚咽が喉の奥からこぼれる。僕は黙って背に手を置いた。
「メディル」
「……っ、リョウエスト様……」
「よく頑張ったね」
朱の印が押される。「王国自由民登録証、発行します。身元引受は当面リョウエスト殿。後日、“家”を選ぶことも可能です」
メディルは深く礼をしてから、涙の跡を拭いて僕に向き直る。
「……これで、私は、アトリエから出なければいけませんか」
「居たいなら、これまで通りいればいい。料理も警備も、君がいてくれて皆がどれだけ安心したか。……これからも頼りにするよ」
「……はい。はいっ。……はい、お館様」
「それと今日は自由行動。お小遣い。使い切っても怒らない。欲しいもの、好きに選んできて」
「私に、そのような贅沢は……」
「贅沢かどうかは君が決める」
革袋を胸に抱え、メディルは何度も礼をしてから、石畳へ弾むように走り出た。背すじは伸び、足取りは軽い。けれど足音は、鍛えられた兵のそれのままだ。
夕刻。王都の屋根に金縁が差すころ、中庭の門が軽く鳴り、メディルが小走りで戻ってくる。両腕いっぱいの布包み。頬は上気し、瞳は澄んでいる。
「ただいま戻りました」
「おかえり。楽しめた?」
「はい。あの、これ……皆さまへのお土産を」
机の上に並べられる包みは、相手の顔がはっきり浮かぶ選び方だった。
「ギピアさんには上等の手拭いと香油。メイド長は手を酷使なさるから、とお店の方が」
「ルステインのギピアに、だね。明朝の定期便に乗せよう」
「はい。キーカには絹のリボン、サッチには猫の針山の小間物入れ。二人とも裁縫が好きだと聞きました」
「うん、二人とも喜ぶよ。ルステイン行きに同梱しよう」
「それからセルブロには剪定用の小さな鋏。良い刃でした」
彼女は一つひとつに小さな手紙を添える。封筒の角がきっちり揃っているのが、メディルらしい。
「アレクとボルクには今日は王都の御者番でしたから、直接お渡ししました。裏地の暖かい手袋です。夜の冷えに」
「それは助かる。二人とも、喜んでた?」
「はい。拳をこつんと合わせて、子どもみたいに」
僕は笑ってうなずく。今回の王都行きはメディルは特別に帯同で、御者の兄弟はいつも通り僕の馬車で働いている。ギピア、キーカ、サッチ、セルブロはルステインで留守を守ってくれている。だからメディルは、会えない四人のために荷造りをしているのだ。
「メディル。君の分は?」
「……ありません」
「どうして」
「皆が喜ぶのが、私のご褒美ですから」
即答に苦笑して、僕は小箱を出した。細い革のチョーカー。真鍮の小さな留め具、刻印はアトリエの紋。ペンと歯車、その背に小さな剣影。
「じゃあ、これは僕から。飾りだけど、誇りの印。“剣”の印だ」
「……着けても、いいですか」
「もちろん」
鏡の前で喉に当て、留め具を止める。鍵穴は、もうどこにもない。あるのは意志で留まる小さな金具だけ。メディルは鏡の自分に小さく会釈し、振り向く。
「似合いますか」
「とても」
彼女は荷を再び整え、封を確かめた。包み紙の上に、さらさらと追伸を書く。
ギピア様へ……いつも家を整えてくださってありがとうございます。香油は寝る前に少し。
キーカ、サッチへ……仕事の後に、二人でお揃いにしてみてください。
セルブロへ……庭の木々が、もっと機嫌よくなりますように。
封が乾く間、メディルはふっと視線を落とした。
「……今日、王都を歩いて、甘い菓子を配っている店がありました。売れ残りを孤児院へ持っていくと聞いて、少し手伝いました」
「えらいね」
「えらいのは、あのお店です。私は、ただ……嬉しくて」
胸元の内ポケットには、新しい自由民登録証と、小さく軽くなったお小遣い袋。
「自由って、重たいのですね」
「うん。重い。でも、その重さのぶんだけ、自分で選べる」
夜の食卓は、メディルが手早く整えた。旅装に向いた素朴な皿。塩胡椒を利かせたロースト、根菜のグラッセ、温かいスープ。味はいつも通り、つまり最高だ。食後、彼女は荷を抱えて厩(うまや)横の発送所へ向かう。僕も同行し、印章と送り状を確認した。
「明朝、獣人隊商の急便でルステインへ。到着は三日後の午後」
「ありがとうございます」
送り状には受け取り人として、ギピア/キーカ/サッチ/セルブロの名。端に小さく、僕が追記する。
受け取り時、皆で開封のこと。メディルより。
戻る道すがら、メディルがぽつりと言う。
「私、今日、思いました。私は“オルデン”でも“奴隷”でもない。メディルなんだって。名は、呼ばれるほど強くなるのですね」
「じゃあ、これから毎日、呼ぶよ。メディル」
「はい、お館様」
中庭のベンチで空を仰ぐ。星がひとつ、またひとつ。喉元のチョーカーが月光をほんの少し弾いた。
「私はこれからも、リョウエスト様の剣でありたいです。必要な時は刃を抜き、普段は台所で刃を研いでおきます」
「頼りにしてる。それと、明日ルステインへ書状を出すよ。『皆さんへ。王都から荷が届く。送り主は自由民メディル』って」
メディルは笑った。泣き声ではない、澄んでよく通る音。剣の金属音ではなく、包丁がまな板に当たる心地よい拍子に似ている。
今夜、ひとつの鎖が外れて、ひとつの名が増えた。僕らはその重みを分け合って背負う。温かい湯飲みの重さみたいに、心地よく。遠く離れたルステインにも、きっと同じ温もりが届くだろう。ギピアも、キーカも、サッチも、セルブロも。包みを開ける時の顔が目に浮かぶ。王都の空は高く、星は静かに増えていった。
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