僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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ブラッシュアップ開始。

謁見。

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 みんなは謁見の扉の前に立つ。なんか色々朝からあったから緊張感はないな。デボンさんの背中を撫でて緊張を和らげてあげる。
 扉が開く。さあ謁見スタートだ。

「マクシミリアン・ラ・ルステイン伯爵様、ご入来ー!」

 マックスさんが入っていく。

「ハッセルエン・スサン様、ご入来ー!」

 次はお父さんだ。

「ロイックエン・スサン様、ご入来ー!」

 ロイック兄さん頑張って。

「ストラスト・スサン様、ご入来ー!」

 ストラ兄さん、堂々としてるね。

「リョウエスト・スサン様、ご入来ー!」

 僕の番だ。扉を入って一礼、頭を垂れながら指定された謁見する場所に行き跪く。横にはたくさんの人達が並んでいるな。

「デボン・トレーゼ様、ご入来ー!」

 デボンさんが入ってきた。デボンさんも落ち着いてるな。

「ただいまより本日4回目の謁見が行われる。一同、頭正面。国王陛下、王妃様、第一王子様、第二王子様、王女様、ご入来ー!」

 国王陛下だけだと思ったが一家勢揃いみたいだね。大変そう。

「国王陛下に敬礼!」

 視線の横で並んでる人々がお辞儀している。

「一同、面を上げ!」

 顔をあげる。国王陛下、優しそうな人だ。年齢はお父さんと同じくらいかな。白金の髪で緑色の瞳をしている。
 王妃様も同じくらいの歳かな。茶色の髪に碧眼。プロポーションがモデル並みだ。王女様は白金の髪に碧眼。ロイック兄さんくらいの歳かな。王子様二人も白金色の髪。碧眼だね。

 国王様が話し始める。

「一同、よくぞ来てくれた。会えるのを心待ちにしておったぞ。一同、もう少し近くへ」
「「「はい」」」

 マックスさんが先に場所に行ってくれるのでそれに合わせて前へ行き跪く。

「さて、まずはマクシミリアン。此度の働き、実に見事だった。褒めてとらすぞ。別で褒賞を用意する故受け取るように」
「はっ。ありがたき幸せ」

 王様は僕たちを見渡してニコニコしている。

「さて、何から話していいものか…まずはハッセルエン、そちとスサン商会がルステインの守護神エメイラヒルデ師と悪魔退治をおこなったと聞く。これに相違ないか?」
「はい、王様、相違ありません」
「ロイックエン、ストラスト、そち達が悪魔を一体倒したと聞いた。これに相違ないか?」
「はい、王様、相違ありません」
「はい、王様、相違ありません」
「よくぞ倒してくれた。あれは王軍でも手を焼くものだ。迅速かつ勇敢な行動に王国を代表して感謝する。ハッセルエン、ロイックエン、ストラストにはのちほど鉄騎勲章を授ける故受け取るように」
「ありがたき幸せ」
「ありがたき幸せ」
「ありがたき幸せ」
「さて、今日は色々と褒めなければならないことが山積みだ」

 列に並んでいる人たちから笑いがこぼれる。

「此度、商業ギルド本部より、そちたちから画期的な商業登録が出たと聞く。ハッセルエン、誰が考えついたのだ?」
「はっ、王様。息子達が考えました」
「ロイックエン、ストラスト、リョウエストよ。その説明を頼む」
「おそれながら…」
「よい。ストラスト、直答を許す」
「はっ、王様。この度スサン商会で登録いたしました『スサン式開店法』ならびに『スサンの天使式開店法』をご説明させていただきます…」

 ストラ兄さんが説明を始める。よどみない説明でわかりやすい。大役任せてごめんね。周りから「あれが神童か」とか「すごい少年だ」と言う声が聞こえる。話を聞いていると周りから驚いている声が聞こえる。

「…以上が我々スサン商会がこの度商業登録した内容でございます」
「つまりはこれからはどこでも『スサンの天使』の味が味わえると言うことだな」
「はい、王様。その通りでございます」

 一同ががやがやとし始める。みんな僕の料理を食べたいのだろうか?王様が手を挙げるとみな静かにする。

「財務大臣、これの効果はいかほどか?」
「はい、王様。我が国の停滞した商業活動にメスを入れる画期的な方策です。特にスサン式開店法は採用する商会が多く出ると予想されます」
「なるほど。素晴らしい方策なわけだな。褒めてとらす。ロイックエン、ストラスト、リョウエスト後ほど褒賞をとらす故受け取るが良い」
「ありがたき幸せ」
「ありがたき幸せ」
「ありがたき、幸せ」
「さて、今回もっとも我が褒めたかったことだ。リョウエストがこの度新料理とワインを発表した。それが柔らかいパンと美味いワインだ。ラフェル、グロッサム、ピーダームこれへ」
「「「はい、王様」」」
「そち達は有名なワインの産地の領主だ。まずは其方達に新しきワインの感想を聞きたいがよいか?」
「「「はい、王様」」」
「王様、少しお待ちを」
「なんだ、エフェルト?」
「おそれながら美食についてはこの国一番と自負している私にも是非とも、是非とも味合わせて頂きとうございます」
「仕方のないやつだな。エフェルトの分も用意いたせ」
「はい、王様」
「錬金術師デボン・トレーゼよ。製法を教えよ」
「おそれながら…」
「よい、直答を許す」

 デボンさんの説明が始まった。デボンさん落ち着いてるね。

「…以上が製法となります」
「目から鱗ですな。リョウエスト君、素晴らしい!」
「エフェルト、我のセリフを取るな。みなワインを取ったな。我も呑もう。王国の繁栄に」
「「「「王国の繁栄に」」」」

 みなさんワインを掲げ口をつける。うん。みなさん驚いている。やったね!

「美味いな。芳醇な味わいのあるワインだ。エフェルトよ、どうだ?」
「素晴らしい!エクセレントです!私これほどワインに感動したことはありません。感動で涙が出そうです」
「ラフェルト、グロッサム、ピーダームはどうだ?よい、直答を許す」
「正直申して今までのワインとは比べ物にならない複雑な味を感じます。それでいてアルコール度数はかなりあります」
「王様、これは当家のワインを全部この製法に変えていきたいほどのワインです」
「このプラムのような味わいの中でどっしりとした味わいがあります。今までのワインが水だと思えるほどです」

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