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ルステイン狂想曲。
王族との昼食。
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会議室を出た時、やりきったと僕は思った。これで300人の地精の仕事を作れたのだ。でも重厚なドアが閉まった瞬間、ヂョウギが口を開く。
「始まりましたな。統領」
「ああ」
そうだ。まだ始まったばかりなのだ。これから発注。まだスサン商会に話してもいない。ロイック兄さんには軽く話しているが果たして受けてくれるのか。
「統領、大丈夫です。我らにお任せを」
「そうだね。規模が規模だから不安になっちゃった」
「そうですね。我ら地精の責任も大きいです」
「スサン商会にも色々してもらわなきゃ」
「左様ですなあ。毎回うちが出張るのはおかしい話ですし」
「人数を増やすと言ってたけど、どのくらい増やすんだろうな?」
「相当数増やさねばいけないんじゃないでしょうかね」
「そうだよなあ」
廊下で仕える者達は、僕達の話を視線を伏せたままやり過ごしていたが、僕たちに引き続いて出てきた侍従が何事か耳打ちすると動き出した。
「さて、ヂョウギ行こうか」
「はい」
廊下をさらに進むとストークとミザーリが待っていた。合流して廊下を進む。
「順調にいきましたか?」
「うん。ストーク、言いたい事は言えた」
「お疲れ様でございました」
「かなりの数の注文を貰えそうだ」
「今回は食事を作る話は?」
「無かったね」
「王様は認められたのですね」
「何を?」
「リョウ様が生産商会の商会長であり、地精300人の頭だと言うことをです。今回料理を頼まなかったのはそう言うことだと思います」
「そうなのかー」
「統領が料理を作りにきた時はそういう対応されると思いますが、それ以外は長として対応されると思いますよ」
「わかった」
廊下をさらに進んでいると後ろから侍従が歩いてきた。
「リョウエスト子爵様、王がお召しです。一緒に食事でもどうかと」
「うん、わかった。ヂョウギ達は?」
「ご家族の皆様との内々のお食事です。申し訳ございませんが…」
「ワシらは良い。統領、待っておるから行ってきてくれ」
「わかった」
侍従に誘われ王宮を進む。王様達家族の食堂ではなく違う部屋のドアを侍従は開けた。
そこは王と王が会見するような豪華な部屋だった。精緻な装飾が施された白金色の長テーブルが並んでいて、名工が作ったであろう金色の装飾枠の赤い椅子が並んでいる。天井には魔法道具のシャンデリアが煌めくように光を発している。
その中央に僕は案内され、座るように促され席についた。かなり場違いじゃないか、と戸惑いながら僕は座る。
しばらく待っていると王様、王妃様、ウルリッヒ様、ルマーニ様が入ってきた。
「待たせたな」
「はい、この部屋って?」
「ああ。この王宮の最高級の貴賓室だ」
「ええ?」
「お前がここに相応しいと思ったからここにした」
「普通の部屋で良い」
「お前はそれだけの事をやってくれている、という我らの意志だな」
食事が運ばれる。お昼だからであろうがカジュアルなスタイルで行くと侍従長のサイスさんから説明があった。
僕は緊張したが、落ち着いて膝にナプキンをかける。
「始めてくれ」
「肉オウトール甘辛茹でです。お楽しみに下さい」
肉じゃがだ。うん。忠実に味付けしているね。流石。
「リョウエストよ、前の人生はどのようなものであったのか?」
「え?ここで言っても良いの?あ、敬語」
「あははは。お前に今更敬語など求めておらんわ。王族には全てお前の事を伝えている。王族にはお前を保護する義務がある」
「わかった。二つあって、1つはこの世界で色々修行した人」
「もう一つは?」
「地球っていう世界で40で死んだ人。そこは魔術も魔法もない、魔物もいない世界。技術が発達しているんだ」
「魔術と魔法もないの?」
「魔物がいない?」
「良い世界だな」
「とんでもない。人間同士の争いが絶えない世界でもあるよ」
「どのような技術が発展してるのだ?」
「ウルリッヒ様、さっきの印刷、新聞という情報媒体があるけど僕がいた国では1日に1000万以上発売されてる」
「なんだと?」
「そんなにか!?」
「うん。それが毎日世界に何があったか伝えているんだ。あと、馬車の時代は終わって鉄の車が走っている。空を飛ぶ機械が人間を運んでいる」
「想像ができん」
「空飛びたいわね」
「リョウー。すごい」
「そのような世界なら人は幸せではないのか?」
「貧富の差、宗教観の違い、教育などの環境によって幸せな人と不幸せな人は分かれるね」
「それはこのコリント王国でも一緒か」
「こっちの方が人の命が軽いかな」
「そうなのか?」
「そうだね。魔物の存在もあるし治安の問題もあるしね」
「教育などと言ったがどんな教育が行われているのだ?」
「僕は6歳から6年小学校というところに行ってその後3年中学校、そして3年高校、4年大学というところに通った」
「16年も通ったのか?」
「そう。最初の9年間は義務教育といって子供全員が通うよ」
「信じられん。コリント王国の就学率は30%切ってるぞ」
「父上、奴隷を合わせたらもっと減ります」
「そうだな」
「進んだ社会ですのね」
「見方による。進んでない所も多いから」
「そうなのね」
「始まりましたな。統領」
「ああ」
そうだ。まだ始まったばかりなのだ。これから発注。まだスサン商会に話してもいない。ロイック兄さんには軽く話しているが果たして受けてくれるのか。
「統領、大丈夫です。我らにお任せを」
「そうだね。規模が規模だから不安になっちゃった」
「そうですね。我ら地精の責任も大きいです」
「スサン商会にも色々してもらわなきゃ」
「左様ですなあ。毎回うちが出張るのはおかしい話ですし」
「人数を増やすと言ってたけど、どのくらい増やすんだろうな?」
「相当数増やさねばいけないんじゃないでしょうかね」
「そうだよなあ」
廊下で仕える者達は、僕達の話を視線を伏せたままやり過ごしていたが、僕たちに引き続いて出てきた侍従が何事か耳打ちすると動き出した。
「さて、ヂョウギ行こうか」
「はい」
廊下をさらに進むとストークとミザーリが待っていた。合流して廊下を進む。
「順調にいきましたか?」
「うん。ストーク、言いたい事は言えた」
「お疲れ様でございました」
「かなりの数の注文を貰えそうだ」
「今回は食事を作る話は?」
「無かったね」
「王様は認められたのですね」
「何を?」
「リョウ様が生産商会の商会長であり、地精300人の頭だと言うことをです。今回料理を頼まなかったのはそう言うことだと思います」
「そうなのかー」
「統領が料理を作りにきた時はそういう対応されると思いますが、それ以外は長として対応されると思いますよ」
「わかった」
廊下をさらに進んでいると後ろから侍従が歩いてきた。
「リョウエスト子爵様、王がお召しです。一緒に食事でもどうかと」
「うん、わかった。ヂョウギ達は?」
「ご家族の皆様との内々のお食事です。申し訳ございませんが…」
「ワシらは良い。統領、待っておるから行ってきてくれ」
「わかった」
侍従に誘われ王宮を進む。王様達家族の食堂ではなく違う部屋のドアを侍従は開けた。
そこは王と王が会見するような豪華な部屋だった。精緻な装飾が施された白金色の長テーブルが並んでいて、名工が作ったであろう金色の装飾枠の赤い椅子が並んでいる。天井には魔法道具のシャンデリアが煌めくように光を発している。
その中央に僕は案内され、座るように促され席についた。かなり場違いじゃないか、と戸惑いながら僕は座る。
しばらく待っていると王様、王妃様、ウルリッヒ様、ルマーニ様が入ってきた。
「待たせたな」
「はい、この部屋って?」
「ああ。この王宮の最高級の貴賓室だ」
「ええ?」
「お前がここに相応しいと思ったからここにした」
「普通の部屋で良い」
「お前はそれだけの事をやってくれている、という我らの意志だな」
食事が運ばれる。お昼だからであろうがカジュアルなスタイルで行くと侍従長のサイスさんから説明があった。
僕は緊張したが、落ち着いて膝にナプキンをかける。
「始めてくれ」
「肉オウトール甘辛茹でです。お楽しみに下さい」
肉じゃがだ。うん。忠実に味付けしているね。流石。
「リョウエストよ、前の人生はどのようなものであったのか?」
「え?ここで言っても良いの?あ、敬語」
「あははは。お前に今更敬語など求めておらんわ。王族には全てお前の事を伝えている。王族にはお前を保護する義務がある」
「わかった。二つあって、1つはこの世界で色々修行した人」
「もう一つは?」
「地球っていう世界で40で死んだ人。そこは魔術も魔法もない、魔物もいない世界。技術が発達しているんだ」
「魔術と魔法もないの?」
「魔物がいない?」
「良い世界だな」
「とんでもない。人間同士の争いが絶えない世界でもあるよ」
「どのような技術が発展してるのだ?」
「ウルリッヒ様、さっきの印刷、新聞という情報媒体があるけど僕がいた国では1日に1000万以上発売されてる」
「なんだと?」
「そんなにか!?」
「うん。それが毎日世界に何があったか伝えているんだ。あと、馬車の時代は終わって鉄の車が走っている。空を飛ぶ機械が人間を運んでいる」
「想像ができん」
「空飛びたいわね」
「リョウー。すごい」
「そのような世界なら人は幸せではないのか?」
「貧富の差、宗教観の違い、教育などの環境によって幸せな人と不幸せな人は分かれるね」
「それはこのコリント王国でも一緒か」
「こっちの方が人の命が軽いかな」
「そうなのか?」
「そうだね。魔物の存在もあるし治安の問題もあるしね」
「教育などと言ったがどんな教育が行われているのだ?」
「僕は6歳から6年小学校というところに行ってその後3年中学校、そして3年高校、4年大学というところに通った」
「16年も通ったのか?」
「そう。最初の9年間は義務教育といって子供全員が通うよ」
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