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第1章
殿下、大変魅力的なご提案ではございますが、………お断りさせて頂きます
しおりを挟む「んー……王妃様のドレスは早々に準備しましょう。
しかし陞爵の件は……あまり爵位が上がってもいいことありませんからねぇ…めんどくさいことも増えそうですし、出来れば辞退したいのですがねぇ…」
お父様、心の声が全て漏れてる!
めんどくさいの一心でお断りしていたのね。まぁでも私も侯爵令嬢になるとまた何かとめんどくさそうなので断りたいところだが…
「父から今回は逃げられないと言付かっております。
また、それに併せまして、私とサリー嬢を婚約させていただけないでしょうか。」
「「はぁ??」」
父も母もびっくり。そうですよね。つい先ほど私もそれやりました。
「伯爵にしておくには問題が生じるほどの財力。それによって議会の一部からは伯爵領の一部没収などということまで案に上がってしまったほど。そして今回ドレスを国の特産品と定めることなると、さらなる混乱が生じるでしょう。しかし私が臣籍降下し、ナシェルカ伯爵家に入る。そうすることで誰も口を出せなくなります。それだけでなく、婚約さえ公表してしまえば陞爵することさえ問題はなくなる。
まぁ、婚約に関してはこれだけではなく単純に私がサリー嬢と婚約したいと思ったからでもあります。領地の現状を正確に把握し、その問題点さえ改善しようとする着眼点に手腕。パーティーでは自分で商品を着飾り売り込みすらやってのけました。こんな女性きっともう出会うことはないでしょう。どうか私とサリー嬢を婚約させて頂けないでしょうか」
………………
もうなんとも不思議な空気が流れている。
誰も口を開くことが出来ず、ただただ沈黙のまま時間だけが流れている。
そんな沈黙を破ったのは父だった。
「殿下、大変魅力的なご提案ではございますが、………お断りさせて頂きます」
………………お父様……
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