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第1章
当主交代!??(元ドルマン侯爵視点)
しおりを挟む「サムエルおじさん、早く邸を出て行ってください。
今日から私がドルマン伯爵当主となりました。すぐに取りかからねばならない問題が山積みなのでおじさんに関わっている暇はないんです」
冷静にそんな事を言ってきた。
なんだ……なにを言っている?
「なにを言っているんだ?お前が当主?ふざけるな!私が当主だ!
それにドルマン家は伯爵ではない!侯爵だ!そんな事もわからん奴がこの執務室に入るな!!」
「はははっ!おじさんが当主だったから潰れたんでしょう。それをまさか自慢げに言うなんて理解できない。
おじさんは今日から当主ではなく、ただの平民だ。領地経営もできない当主など不要でしょう。
それからドルマン家は今日から伯爵家になったのです。
誰のせいでしょうね。『由緒正しき侯爵家』などと口にしていたそうですが、由緒正しき家が格下げされるなどこんなに恥ずかしいことはありません」
馬鹿な……
お家取り潰しではなく格下げ?その上当主交代?そして私は平民?
しかもそんな話がすべて私のいない所でなされ、決定されているなんて……誰だ!!誰がこんなことを………
そんなことを怒鳴りつけてやりたかったが、こんな事を決定できるのは陛下も参加する議会でしかありえない。
しかも私はいらないと排除されたんだ。もう挽回の余地すらないと排除された。
現当主不在でこんなことが決定されるなどありえない。
だがそんなありえないことが現実として起きている。
そしてそこで決定した事を私が覆せるはずなんかない。
こんな……こんなこと………
だがこれで返済義務はルドルフにうつる。
それに親戚である私の面倒を見るつもりで当主を受けたのだろう。
「お取り潰しではなく、ルドルフが当主……
それも致し方ないか。では大変だとは思うが返済を頼むぞ。
それから私の今後の面倒ももちろん見てくれるんだよな」
「馬鹿じゃないですか?
そんなに甘いはずがないじゃないですか。
まず、返済はご自身でしてください。半分は伯爵家で負担します。ですが半分はおじさん個人の借金となります。
それにしてもよくここまでため込みましたね。慰謝料は仕方がないにしても、支援金はなにに消えていたんですか。特に不必要な贅沢をしていたわけでもないのにここまでの借金。
ただの能力不足としか言いようがありませんね。
これで自分が当主だなんて胸をはって言える神経がわかりませんよ。
それからおじさんの面倒でしたよね。もちろんおじさんには領地の中で働き口を見つけてあります。
そこで働いて借金を返済してください。
多分ご自身では働き口すら見つけられないと思ったので、ちゃんと面倒を見てあげますよ」
「なっ!!
なぜ当主であるお前が返済金を全て背負わないんだ!!
当主ならそれくらい当たり前だろう!!
それに私に平民として働けというのか!!
親戚なんだから面倒を見て生活費くらい渡すべきだろう!」
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