【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

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第2章

どこから聞こえる声

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「ただいま。チャールズ、アン」

二人の声に私たちが答えると、フレッドの荷物を受け取ってくれた。

「奥様、いかがでしたか?なにかいい物はありましたか?」

目を輝かせながらアンが私に聞いてくる。本当はアンも一緒に行きたいと思っていたのだけれど、折角の旅行だし何より家の様子を先に見て準備をしていたいからと先に邸にまわってくれていたのだ。

でもできればアンにもキュミーを見せたかった。
だってアンもナシェルカ蜘蛛の為に活躍してくれた一人だもの。

「ええ。アンたちにもお土産を買ってきたのよ。一緒にみましょう。
それからね、精霊の棲まう公園ではなんだか、凄いことがあったの。ここでは長くなってしまうから、とりあえずお茶にしましょう。」


玄関で話すことではない為とりあえずサロンに移動してお茶をのみながら話しをすることにした。
サロンに案内されていくと、そこにはあまり大きすぎないほどの真っ白のテーブルと椅子があった。椅子は背もたれの部分が花でも模しているかのように可愛らしくデザインされている。
素敵……

アンとチャールズが早めにきて掃除をしてくれたみたいだけど、ほとんどほこりもなくとても綺麗にされていたので、部屋の把握などだけで済んだと言っていた。
私が部屋の様子をを楽しんで見ていると、お茶が用意され、フレッドと共に席についた。

「アン、チャールズ、ナイフのお土産を買ってきたのよ。魔法石で使えるナイフらしくて柄の部分しかないの。でも魔力がある人はそのナイフに色がつくらしいわ。魔力がない人は魔石の力のまま、色は白色のナイフが出てくるらしいの。でも人に危害を加えようとすると制御され、ナイフは壊れてしまうそうよ。本当に魔法って不思議よね。この国で生まれたのなら是非研究してみたかったわ。後でみんなでナイフに色がつくか試してみましょう。

それからね、なんていうか、一言では説明できないのだけれど………ナシェルカ蜘蛛って精霊だったらしいの」

私はあったことを簡潔にわかりやすく説明しようとした。

「まぁ、お嬢様!そんな素敵なナイフがあるのですね。それは是非試してみたいですわ。

…………って、ええええええ!!????
ナシェルカ蜘蛛って精霊だったのですか?じゃあ私たちは精霊の糸を奪ってしまっていたのでしょうか?

どうしましょう、怒られたりしませんかね!?」

私の説明でちゃんと精霊だと理解してくれたアンは本当に素晴らしいと思うけど、やはり驚くわよね。それに精霊の糸を勝手に売り物にしていただなんて……なんだか罰当たりな気がするのよね。

「怒ったりしないミュ!
だって喜んであなたたちにあげていたんだミュ。最初はあげるつもりなんてなかったけど、あなたたちが喜んでくれるのを見てからはわざと作っていたの」

あら?………どこからかキュミーの声が聞こえる。
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