【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】

暖夢 由

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第2章

誇りがない

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「イヴァンカ国の民よ。われはカリシャール国国王、ライアン・ナルニエである。
皆の気持ちはよくわかった。

しかし、先ほど放送した通り、4日は待ちたいと思う。王都から領地が離れているものもいるだろう。そう言った者たちの発言の機会が奪われることを良しとはできない。
しかし、もしそう言った領地も戦争を望まない意志が確認できたのなら4日を待たずに、イヴァンカ国を新体制にすることを約束しよう。その暁には王族を一新し、その他腐った体制のものはすべて見直すこととする。だからしばし結果は待ってもらいたい」


陛下が話し出すと、広場はまた静寂に包まれ、その内容を聞いた民からわぁぁぁぁ!!と歓声が上がった。


「き、貴様らには誇りがないのか!?
意地がないのか!?

他国に大事な国を乗っ取られてもいいというのか!!それでもイヴァンカ国の民か!!!」

なぜ自分の行いを振り返ることができないのか。自分の過ちに気付くことができないのか。
石が飛んでこないことに再度自信を取り戻したのか、また第3王子が声を上げる。


「誇りでお前らがなにをしてくれたんだよ!」


「そうだ!!お前に無理やり貞操を奪われたのに、追い出すように王宮から出されたという令嬢もいたんだぞ!声を上げても相手が王族と言うだけで取り合ってもくれないなんて恥じてこそ、誇りが持てるか!!」


「戦争に行った私の息子は敵の最前線でおとりとしてたった数人で置いていかれたんだぞ。魔力量が多いとされる第4王子もこの国を離れると思うように魔法が出せないとかで、民を置いて早々に逃げ出した!そんな王族なんてもういらない!!」


そんな言葉とともにまた石が飛んでくる。
散々魔力がある誇り高い民族だと叫んでは見ても、それが国民の総意だとは限らない。きっと国民だって自国に愛がないわけではない。それでも恥だとまで思わせてしまったのは間違いなく王族の行いなのだ。


こうして、この日は民の意志を石に込めて王族たちへぶつけ、解散となった。しかし、民は自宅へ帰るでもなく、3日間、中央広場で集まっていたという。続々と武器を置きに来ては、その集まりに人が増え、まるでお祭りのような騒ぎだったそうだ。
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