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82.毒だけど毒じゃない
しおりを挟む確かに皆が同じものを口にしていた。そしてそれらからはなにも発見はできていない。そこで衛兵団から派遣された調査団は行き詰まってしまった。
そこでカル祖父様はリッタさんに依頼した。
私の体調もよくわかっていて、毒や植物に詳しい人と言えば彼女しかいない。
祖父様が連絡をするとすぐに彼女は駆けつけてくれたらしい。
そこで初めて私が倒れ、意識不明になっている理由がわかった。
皆が同じものを口にして、誰も体調不良になっていないのに、私だけが倒れた理由。
それは提供されたお茶だった。
ダルリエという植物のお茶。
弱い毒性を持つ植物だが、普通に飲めば毒で倒れることはない。
だが、私はこのお茶を飲んだことで倒れ、意識を失ってしまった。しかも1月も目を覚まさなかったそうだ。
だからティティ祖母様やルー伯母様は私が目を覚ましたことで泣いて喜んでくれた。
ではなぜ私だけだったのか。
それは私がアルジラの毒に侵されていたから。
3年という期間、私はアルジラの毒を服毒していた。今は毒の影響も受けずに暮らしているが、その期間を考えると後遺症が出ていても不思議はなかった。
それだけの期間影響を受けていた毒。それは確実に身体に残っていたのだ。
ダルリエという植物は一つでは弱毒の植物でもアルジラの毒と一緒に服毒すれば、即死してしまうほどの有毒性に変化するらしい。
しかし今回は一緒に服毒したわけではなく、ダルリエのお茶だけを摂取したことによって、体内に残っているアルジラが反応し、倒れてしまったのだそう。
だから同じものを飲んだのに、ほかの誰もが影響を受けずに私だけが倒れてしまったそうだ。
そっか。そんな偶然があるんだ………
自分の身体の中の毒に反応してそんな事が起こるだなんて気にしたこともなかった。きっとそれは私だけの話ではないだろう。
たまたま手に取ったお茶が自分の中で毒と変化するなんて………
ポネット様のお茶会で、事故にしてしまうなんて、申し訳ない………
頭の中で話を聞きながらそう理解していた。
しかし事はそう単純な事では済まなかった。
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