選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ

暖夢 由

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81.目覚めたナタリー

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「はぁ……ナタリー……いつまでナタリーは…………

ナタリー!?目が覚めたの!????
ちょっと!!ちょっと誰かきて!!!!!」

ティティ祖母様?
私の顔を覗き込んだ祖母様が大きな声をあげた。

どうして目が覚めただけでこんなに騒いでるの?落ち着いて。

そう言いたいのに、声がうまく出せない…

「おば……さま………」


「ナタリー!?ナタリー!!
まだ話しちゃダメよ。

医者を呼んだから診てもらって、それからお話しましょう」

お祖母様の声ですぐに医師が部屋に入ってきた。
私の様子を確認すると、彼はすぐに部屋を出ていった。
それを待っていたかのように、カル祖父様、ルー伯父様たちも入ってきた。

あまりよく顔は見れなかったけれど、それでもティティ祖母様とルー伯母様の目が腫れている事はわかった。

「祖父様、祖母様?」

起きてからしばらく経ったからか、先ほどよりも声は出るようになった。

「ナタリー…目が覚めて本当によかった…

本当に、本当によかった……  

あなたまで失うのかと…  」

そう言ってティティ祖母様は涙を流しながら私を抱きしめてくれた。

私の様子を見て、みんな安心したように息を吐いていた。
そして教えてくれた。
何があったのか、どうして私は寝ているのか。

私はあのパーティーで倒れてしまったらしい。
ポネット様の指示で、すぐに公爵家で治療を施されたそうだ。

連絡を受けたマクレド家の皆とダスカート家のアミ様とエミリオ様もすぐに駆けつけてくれたそう。
そしてその場で提供されたものは全て回収され毒物がないか確認された。
しかし、私以外の誰からも毒の反応もなく、体調の不調すら見られなかった。

提供された飲み物、食べ物、器に至るまで全てのものから毒物も発見できなかった。

そのため、ただの過労と言うことで社交界には広まっていった。

しかし、実際は違った。
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