選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ

暖夢 由

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80.おすすめのお茶

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だけど、今日のお茶会で顔合わせたマドレーヌ様はいつもと雰囲気が異なり、あのかわいい容姿を生かした可愛らしい笑顔を私にも向けてくれた。

「ポネット様本日はお招きいただきありがとうございます。ポネット様からのご招待とあって気合をいれてまいりましたわ。
それからナタリアさん、ごきげんよう。私ナタリアさんとも仲良くなりたいと思っておりましたの。今日はお会いできるのを楽しみにしておりましたわ」


先日との態度の違いに戸惑いしか感じないけれど、侯爵令嬢にこういわれてしまえば肯定しか答えはない。

「マドレーヌ侯爵令嬢、私もお会いできるのを楽しみにしておりました。仲良くして頂ければとても嬉しく思います」

そのお茶会で私はポネット様とマドレーヌ様の間に挟まれてお茶をすることになった。
ポネット様が私を隣の席に座るようにすすめてくれたから。

最近のお茶会の流行は、おすすめのお茶を持ち寄ること。領地のお茶や他国のお茶などおすすめのお茶を持ち寄り様々な美味しいお茶があれば持ち寄り、皆で感想を言い合うのだ。

ただ自分の領地のお茶自慢や、目利き自慢という見方もあるが、上位貴族のお茶会で目をかけてもらい、そのお茶の販売量が格段に跳ね上がった例もある。

そういった理由があるため、領地のお茶を持ってきた令嬢たちは緊張がすごいのだ。

今日は3人がお茶を持ってきたらしく、次が最後。
マドレーヌ様のお茶が準備された。全員の前に用意されて、公爵令嬢たちから口をつけていく。

少し甘みを足しているお茶らしく、「初めての味ね」と話している。

公爵令嬢が飲み終わったのをみて、他の令嬢たちも口をつけていく。

不思議……
でもなんだかこの甘みがいいかも

そんな感想が聞こえてきて私も一口含んでみる。
本当に、皆さんが言うように甘みのあるお茶。

でも私はあまり好きではない。
なんだろう、ちょっと酸味が強いような………
なんだか頭の血がぬけていくような………

あ………やばいかも…………


そう思ったのが最後。
次に気がついたのは見慣れているマクレド家の自室だった。

あれ……どうしたんだろう…
確かポネット様のお茶会でお茶してたと思ったんだけど………

どうして寝ているのかもわからないままぼーっとしているとドアがノックされ誰かが入ってきた。

誰か確認するために身体を起こしたいのに、起こすことができない…
どうして………
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