大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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侮りがたし、独逸帝国

ファルコン危うし!

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 独逸帝国、飛行軍のユンケーヌⅡ型を操る、ハイネマンは相手の編隊から3機が向かってくるのを見た。 よし、無線で「よし、まず腕試しだ。」 と僚機に合図である。 こちらも3機出た。 僚機に、「オレの背後を頼む。」 「了解だ。」 相手は、こちらにむかってくる。 これは、チキンレースだ。 相手の機を目標に照準するから、軸線が同じになる。 これでは、機関砲の性能で決まりそうだ。 どちらも、軸線の機関砲だ。 ハイネマンは操縦幹の引き金に力をいれる。 ダダダ、ダダダ。 短く撃つ。 でないと30ミリは撃ち尽くしてしまうからだ。 相手も撃つ。 シュシュシュシュシュシュシュ。 うわ、なんなんだ。 連続の真っ赤なアイスキャンデーが風防の横を・・・・・・ レールガンは火薬は使わないから、ハイネマンには赤い線が過ぎたように見えた。 レールガンの銃弾は電磁気の熱と、さらに空気との摩擦で赤く熱を帯びるのだ。 タングステンの銃弾の皮膜が赤くなる、電球と同じだ。 初弾は互いに風防をかすめた。 「くそ、背後を取ってやる。」 空戦はミサイルの撃ち合いで、ではない、この時代は機銃の撃ち合いだ、つまり背後の取り合いである。 つまり、旋回半径が小さいほうが勝つのだ。 ハイネマンはユンケーヌⅡ型を旋回させる。 大きな尾翼で、小回りが利くのだ。 しかし、ファルコンには空戦フラップがある。 旋回すると、どうしても速度が落ちる。 それをサポートするのが空戦フラップだ。 それも自動である。 (自動空戦フラップは、あの紫電改に装備されていた。) 「くそっ、旋回性能は同じか。」 ハイネマンは、「なら、これはどうだ。」 とインメルマンターンを決めた。 すると、相手もインメルマンターンを決めた。 「負けるもんか。」 今度は、それの逆を決めた。 そして、また互いに撃ち合いだ。 互いの尾翼が飛散した。 どうやら腕は互いにトントンのようだ。 尾翼を撃たれたが、機はユンケーヌⅡ型は墜落することなくフラフラ飛んでいた。 しかし、空戦は無理だ。 相手のファルコンも同じである。 なんか、相手はシッポを振りながら英国側に戻っていった。 「ハイネマン、離脱しろ。」 編隊の隊長機から無線が入った。 「しかし、まだ・・・」 「これは、命令だ。」 「了解です。」 ハイネマンは仕方なく離脱して独逸帝国側へ・・・・ 機が独逸までいけるだろうか。 (実際は、途中で不時着して、独逸帝国Uボートに救助されたハイネマンである。)  さきがけの戦いは五分五分である。 さすが、独逸帝国というべきか。 伊達にロンドン急襲はしないようだ。 互いに相手の様子見は終わった。 もう乱戦である。 ダダダ、ダダダと短い機関砲の音が、やたらと響く空戦となった。 飛行機の爆音が大きいからレールガンの音が聞えないだけだが。  時折、パラシュートが開く。 あれは、独逸か米英か。 どちらもパラシュートはシロだから判らない。 遠めで見ても独逸帝国の戦闘機は串型だから、どちらがと判る。 乱戦の空戦となったが、串型は数はかなり減ったようである。  パラシュートが2個から3個開いて降りてくる。 どちらのパイロットか、ここからではわからない。 時間は待ってくれない、ドンドン時間は過ぎていくのだ。 もう、20分はとうに過ぎていた。 と、あ、串型が空中分解した。 「おい、敵が、独逸の戦闘機が空中分解しているぞ。」 無線がファルコンから司令部に入る。 「まだ、オレが、まだ撃たないが、勝手にバラバラに・・・」 「いまのは、オレの撃墜カウントには入らないな。」 「オイ、また分解したぞ。」 「どうやら、耐久性に問題ありだな。」 「独逸でなくてよかった。」 「あっ、串型が引き返していく。」 どうやら、空中分解と、それに燃料がもたないからのようである。  残った機数は30機ほどだと思うが独逸帝国の戦闘機が、おそらく燃料切れをおそれて引き返すようだ。 ここで、不時着しては元の木阿弥である。 ファルコンも、いつまでも飛んでいるわけではない。 どうやら、ファルコンも燃料が乏しくなってきたか、引き揚げる機体がほとんどである。 空戦空域に戦闘機は、ほぼいなくなった。 あれ、ギガント輸送機はどうしたのか? やがて、重々しい重低音の4発エンジン音がこだましてきた。 高度は1500メートルくらいだ。 人間は高々度から降下はできない。 空気が薄いから酸素ボンベや寒いから特別な防寒装備が必要である。 しかし、今回は高々度からの降下ではない。 あまり高度が高いと目標を捕らえるのが難しいのだ。 へたすると25キロくらい流される。 それで、高度1500メートルからの降下である。 それに、降下と同時にパラシュートは補助が開く。  ギガント輸送機は計画どうり、100機の編隊で進入してくる。 それを、高度3000メートルで、待ち受ける、我らが月光改対戦車型だ。 10機の月光改はギガントめがけて降下していった。 
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