あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ

文字の大きさ
37 / 116
それぞれの夢を抱いて

2

しおりを挟む
『うん、そうだよね。ありそうだよね。理久先生ならモデルでも俳優さんでも人気出ると思うし』


『止めてください、2人とも。僕はそういう華々しい世界には向かないですから。まあ、スカウトはありましたけど…』


理久先生、ちょっと恥ずかしそう。


『嘘!本当に?!えー、マジですごいんだけど』


弥生の驚き方、子どもみたいで可愛い。


いつも驚く時はこんな感じ、喜怒哀楽がハッキリしてる人なんだと思う。


ちょっと…うらやましいかな。


『たいしたことないですよ。べつに』


『そんな~聞きたい聞きたい!今までどんなスカウトがあった?』


弥生は、向かい側に座る理久先生の目の前まで体を乗り出した。


『ちょっ、ちょっと…近いです。えと、たぶんアイドル系が7回と俳優が5回、あとモデルが…何回かわからないです』


『えー!』


2人で口を揃え叫んだ。


正直、かなりの衝撃。


『そ、そんなに声かかったら普通芸能界入るでしょ?なんで保育士やってんの?』


確かに、ごもっともな意見だ。


『…芸能界に入っても、自分らしくいられないのがわかってるからです。向いてませんよ、僕なんかにそんな華やかな世界は』


『でも、ちょっともったいないよね。それだけの需要があるのに。じゃあさ、理久先生がいう自分らしいことって何なの?』


弥生の質問、私もすごく気になった。


『僕は子どもが好きです。当たり前のように昔から保育士を目指していました。まあ、母親が保育士っていうのもありましたけど、何よりも保育士という仕事自体にすごく憧れてました』


理久先生の大きな瞳がキラキラしてて、すごく魅力的。


ちょっとミステリアスな部分もある先生だけど、この顔を見てたら、本当になりたかった職業に就けて満足してるのが良くわかる。


『素敵、ずっと保育士に憧れてたんだね。私もそうだから良くわかるよ』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

課長のケーキは甘い包囲網

花里 美佐
恋愛
田崎すみれ 二十二歳 料亭の娘だが、自分は料理が全くできない負い目がある。            えくぼの見える笑顔が可愛い、ケーキが大好きな女子。 × 沢島 誠司 三十三歳 洋菓子メーカー人事総務課長。笑わない鬼課長だった。             実は四年前まで商品開発担当パティシエだった。 大好きな洋菓子メーカーに就職したすみれ。 面接官だった彼が上司となった。 しかも、彼は面接に来る前からすみれを知っていた。 彼女のいつも買うケーキは、彼にとって重要な意味を持っていたからだ。 心に傷を持つヒーローとコンプレックス持ちのヒロインの恋(。・ω・。)ノ♡

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

ピアニストは御曹司の盲愛から逃れられない

花里 美佐
恋愛
☆『君がたとえあいつの秘書でも離さない』スピンオフです☆ 堂本コーポレーション御曹司の堂本黎は、英国でデビュー直後のピアニスト栗原百合と偶然出会った。 惹かれていくふたりだったが、百合は黎に隠していることがあった。 「俺と百合はもう友達になんて戻れない」

私の赤い糸はもう見えない

沙夜
恋愛
私には、人の「好き」という感情が“糸”として見える。 けれど、その力は祝福ではなかった。気まぐれに生まれたり消えたりする糸は、人の心の不確かさを見せつける呪いにも似ていた。 人を信じることを諦めた大学生活。そんな私の前に現れた、数えきれないほどの糸を纏う人気者の彼。彼と私を繋いだ一本の糸は、確かに「本物」に見えたのに……私はその糸を、自ら手放してしまう。 もう一度巡り会った時、私にはもう、赤い糸は見えなかった。 “確証”がない世界で、私は初めて、自分の心で恋をする。

龍の腕に咲く華

沙夜
恋愛
どうして私ばかり、いつも変な人に絡まれるんだろう。 そんな毎日から抜け出したくて貼った、たった一枚のタトゥーシール。それが、本物の獣を呼び寄せてしまった。 彼の名前は、檜山湊。極道の若頭。 恐怖から始まったのは、200万円の借金のカタとして課せられた「添い寝」という奇妙な契約。 支配的なのに、時折見せる不器用な優しさ。恐怖と安らぎの間で揺れ動く心。これはただの気まぐれか、それとも――。 一度は逃げ出したはずの豪華な鳥籠へ、なぜ私は再び戻ろうとするのか。 偽りの強さを捨てた少女が、自らの意志で愛に生きる覚悟を決めるまでの、危険で甘いラブストーリー。

氷の上司に、好きがバレたら終わりや

naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。 お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、 “氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。 最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、 実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき―― 舞子の中で、恋が芽生えはじめる。 でも、彼には誰も知らない過去があった。 そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。 ◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか? ◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか? そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。 笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。 関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。 仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。 「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。

羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。

泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。 でも今、確かに思ってる。 ―――この愛は、重い。 ------------------------------------------ 羽柴健人(30) 羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問 座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』 好き:柊みゆ 嫌い:褒められること × 柊 みゆ(28) 弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部 座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』 好き:走ること 苦手:羽柴健人 ------------------------------------------

処理中です...