38 / 116
それぞれの夢を抱いて
3
しおりを挟む
『えっ、彩葉先生も保育士に憧れてたんですか?』
理久先生の質問にうなづいた。
『そうよ。彩葉はね、ずっと保育士になりたかったけど、以前は化粧品の販売員をしてたんだよね。それも丸翔百貨店であの有名なitidou化粧品のだよ』
横から嬉しそうに答えてくれる弥生。
『…そうだったんですか。itidou化粧品の販売員を…全然知らなかったです。でも、だからそんなに彩葉先生は素敵なんですね』
えっ!?
「素敵」の2文字に思わず体が固まる。
『ちょっと~素敵だなんて彩葉先生だけズルい~ここにも可愛い女子がいるでしょ?』
『どこにですか?』
首を傾げてニコッと笑う理久先生。
『ちょっとさっきの仕返し?』
『違いますよ。でも…彩葉先生がitidou化粧品の売り場にいたって…一堂って、彩葉先生の苗字ですよね』
『そうだよ。彩葉はね、itidou化粧品の社長令嬢なんだから』
『ちょっと止めてよ、弥生。社長令嬢なんてそんな良いもんじゃないから』
恥ずかしくて慌てて否定してしまった。
『…そんなことも全然知らなかったです。初めて知ることばかりで、彩葉先生のこと僕は何もわかってなかったんですね』
なぜか肩を落としている理久先生。
『ちょっとそんなしんみりしないでよ。彩葉と理久先生は、別に付き合ってる訳でも夫婦でもないんだし、知らなくて当たり前でしょ?』
『…すみません』
『なんで謝るの?理久先生ちょっと変だよね』
『弥生、もう私の話はいいから。それより理久先生、保育士になるっていう夢は叶ったけど、これから先の「夢」ってあるの?』
違う話題に逸らしたかったのもあるけど、それと同時に、本当に理久先生の夢を知りたくなった。
『僕の夢…それは保育園の園長になること、っていうか、自分の小さな園を開いて、結婚して奥さんと一緒に経営したい。小規模でいいから温かい家庭的な保育園をやりたいんです』
優しい眼差しで語る理久先生。
理久先生の質問にうなづいた。
『そうよ。彩葉はね、ずっと保育士になりたかったけど、以前は化粧品の販売員をしてたんだよね。それも丸翔百貨店であの有名なitidou化粧品のだよ』
横から嬉しそうに答えてくれる弥生。
『…そうだったんですか。itidou化粧品の販売員を…全然知らなかったです。でも、だからそんなに彩葉先生は素敵なんですね』
えっ!?
「素敵」の2文字に思わず体が固まる。
『ちょっと~素敵だなんて彩葉先生だけズルい~ここにも可愛い女子がいるでしょ?』
『どこにですか?』
首を傾げてニコッと笑う理久先生。
『ちょっとさっきの仕返し?』
『違いますよ。でも…彩葉先生がitidou化粧品の売り場にいたって…一堂って、彩葉先生の苗字ですよね』
『そうだよ。彩葉はね、itidou化粧品の社長令嬢なんだから』
『ちょっと止めてよ、弥生。社長令嬢なんてそんな良いもんじゃないから』
恥ずかしくて慌てて否定してしまった。
『…そんなことも全然知らなかったです。初めて知ることばかりで、彩葉先生のこと僕は何もわかってなかったんですね』
なぜか肩を落としている理久先生。
『ちょっとそんなしんみりしないでよ。彩葉と理久先生は、別に付き合ってる訳でも夫婦でもないんだし、知らなくて当たり前でしょ?』
『…すみません』
『なんで謝るの?理久先生ちょっと変だよね』
『弥生、もう私の話はいいから。それより理久先生、保育士になるっていう夢は叶ったけど、これから先の「夢」ってあるの?』
違う話題に逸らしたかったのもあるけど、それと同時に、本当に理久先生の夢を知りたくなった。
『僕の夢…それは保育園の園長になること、っていうか、自分の小さな園を開いて、結婚して奥さんと一緒に経営したい。小規模でいいから温かい家庭的な保育園をやりたいんです』
優しい眼差しで語る理久先生。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
194
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる