あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ

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それぞれの夢を抱いて

4

『素敵な夢…すごく感動するよ。理久先生って、すごいね。心から尊敬する』


『うん、私もちょっと見直したかな。夢を実現できるように頑張って~でも、だったらお嫁さんも保育士じゃないとね。誰が相手なんだろね~』


その瞬間、理久先生と目が合った。


『えー!嘘~理久先生って彩葉が好みなの?』


『ちょっと弥生、冗談はやめてよ。まだそんなに酔ってないでしょ?理久先生困ってるし。本当、ごめんね』


『い、いえ…僕は別に困ってる訳じゃ』


『ま、とにかくさ、聞いたからには理久先生の夢を全力で応援しなきゃね』


なぜかガッツポーズをする弥生。


ちょっと笑ってしまった。


『うん、そうだね。応援するよ、絶対に』


『ありがとうございます。心強いです。ところで…お2人の夢は?聞いてもいいですか?』


夢…


今は自分のことより、雪都の幸せが1番だな…


家族みんな元気でニコニコ笑っていられること、そんな当たり前のことが私の夢なのかも。


『彩葉の夢は?』


『私?う~ん、そうだね…私も保育士になれたから、とりあえず夢は叶ったしね』


『そうなの?でも、もっといろいろあるでしょ?』


弥生に突っ込まれて、さらに先を考えようとしたら、ふいに慶都さんの顔が浮かんだ。


『あっ、うん、でも、今は本当にこれで充分だから。子育てしながら仕事も出来て…今の環境には感謝してるし』


かなり慌てて誤魔化した感じ、バレてないかな?


『すごいですよね。子育てしながら保育士なんて、尊敬しかないです。雪都君、すごく可愛いし、いつも側にいられて彩葉さんは幸せですよね』


弥生も理久先生も、雪都の父親のことを無理やり聞こうとはしない。


慶都さんのことは…


やっぱりここでは言えないよ。


自分の気持ちだってまだはっきりしてないんだし。


みんなにも相談したいけど…


その思いは今は一旦飲み込むことにした。
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