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第21話 文化祭ミスコン1
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そして、文化祭ラスト。
夕暮れの中、ミスコンが始まった。なんでも、今年からの出し物らしい。
そうだよな。
ゲームでは、ミスターコンだったんだ。
攻略対象者の煌びやかなスチル絵もあったのに。
なんでミスコンに変わってるんだろう?
グラウンドに花道を作って、大型スクリーンや音響も凝っていて、すごい本格的だ。
プロに設営を頼んだらしい。さすがに金がかかってる。
名前を告げられた出場者が、順番にスポットライトを浴びて、ランウェイに登場する。
なんと、ウェディングドレスだ。
後ろや横のスクリーンに出場者たちのアップが映し出される。
「生徒会の企画だって」
「はぁ、どおりで派手だね」
「どういう順番なんだろな?」
俺達は、加賀谷の出番を待つ。
俺達のクラス代表は、投票で加賀谷に選ばれた。
加賀谷はすごく不服そうだったけど、見た目より男らしいから、選ばれたからには全力を尽くすと言っていた。
全力って、女装なんだけどね。
ヒールに転びそうだったり、運動部の逞しい体にドレスが似合ってなかったり。
笑いや歓声が上がって、なかなかに盛り上がっている。
「あれ?!」
すごい美少女が登場した。
淡い茶色のふわふわした髪に、大きな瞳と赤く小さな唇。
メイクを差し引いても、可愛い綺麗な顔立ちって言うのがよく分かる。
軽快な音楽と裏腹に、辺りはざわついて「誰?」「すごい美少女」って、口々に言い合ってるのが聞こえてくる。
けど。
俺は知ってる。
これは、カツラと瓶底眼鏡を取った主人公、渋谷あおいの真の姿なんだ。
渋谷の名前が紹介されて、どよめきが起こる。
「うっそだろ?!」
「あれ、渋谷?!」
それらをゆっくりと見渡して、反応に満足した顔で、渋谷あおいは悠然とランウェイを歩き始めた。
まるで、物語のヒロインだ、王女様だ。
いや、主人公だから、間違いはないんだけど。
でも、主人公は、敢えて容貌を隠していたはずなんだ。
幼い頃から天使みたいだったけど、男らしい性格をからかわれるのが、ずっとコンプレックスだったんだ。
でも、持ち前の明るさと強さで乗り越えていく。
そういうところに、攻略対象者達も惹かれていく筈だったのに。
あんな、自慢げな顔で。
自分を見せびらかすように歩いていくのは、違うんじゃないか?
「あんなに可愛かったんだね」
「もったいない、なんで隠してたんだろう」
「あれなら、全然いいよね」
周りが、主人公を認めていく。
それは、終盤、主人公が愛する人と結ばれたときの周囲の声だ。
夕暮れの中、ミスコンが始まった。なんでも、今年からの出し物らしい。
そうだよな。
ゲームでは、ミスターコンだったんだ。
攻略対象者の煌びやかなスチル絵もあったのに。
なんでミスコンに変わってるんだろう?
グラウンドに花道を作って、大型スクリーンや音響も凝っていて、すごい本格的だ。
プロに設営を頼んだらしい。さすがに金がかかってる。
名前を告げられた出場者が、順番にスポットライトを浴びて、ランウェイに登場する。
なんと、ウェディングドレスだ。
後ろや横のスクリーンに出場者たちのアップが映し出される。
「生徒会の企画だって」
「はぁ、どおりで派手だね」
「どういう順番なんだろな?」
俺達は、加賀谷の出番を待つ。
俺達のクラス代表は、投票で加賀谷に選ばれた。
加賀谷はすごく不服そうだったけど、見た目より男らしいから、選ばれたからには全力を尽くすと言っていた。
全力って、女装なんだけどね。
ヒールに転びそうだったり、運動部の逞しい体にドレスが似合ってなかったり。
笑いや歓声が上がって、なかなかに盛り上がっている。
「あれ?!」
すごい美少女が登場した。
淡い茶色のふわふわした髪に、大きな瞳と赤く小さな唇。
メイクを差し引いても、可愛い綺麗な顔立ちって言うのがよく分かる。
軽快な音楽と裏腹に、辺りはざわついて「誰?」「すごい美少女」って、口々に言い合ってるのが聞こえてくる。
けど。
俺は知ってる。
これは、カツラと瓶底眼鏡を取った主人公、渋谷あおいの真の姿なんだ。
渋谷の名前が紹介されて、どよめきが起こる。
「うっそだろ?!」
「あれ、渋谷?!」
それらをゆっくりと見渡して、反応に満足した顔で、渋谷あおいは悠然とランウェイを歩き始めた。
まるで、物語のヒロインだ、王女様だ。
いや、主人公だから、間違いはないんだけど。
でも、主人公は、敢えて容貌を隠していたはずなんだ。
幼い頃から天使みたいだったけど、男らしい性格をからかわれるのが、ずっとコンプレックスだったんだ。
でも、持ち前の明るさと強さで乗り越えていく。
そういうところに、攻略対象者達も惹かれていく筈だったのに。
あんな、自慢げな顔で。
自分を見せびらかすように歩いていくのは、違うんじゃないか?
「あんなに可愛かったんだね」
「もったいない、なんで隠してたんだろう」
「あれなら、全然いいよね」
周りが、主人公を認めていく。
それは、終盤、主人公が愛する人と結ばれたときの周囲の声だ。
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