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第22話 文化祭ミスコン2
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今、渋谷あおいは、花道の先端に立っている。
スポットライトと歓声と称賛を浴びて。
それは、まさしくラストの幸せな主人公そのものだ。
決して。
悠然と、一段下にいる俺達を見下ろして。
勝ち誇ったように、自分の容姿を見せびらかすような顔じゃなかったんだ。
キャーッ!
急に、ステージ前方でものすごい歓声が沸き起こった。
花道に釘付けだった視線が、歓声に釣られてステージに向く。
そこには、次の出場者が二組立っていた。
「は?」
立っていたのは、白のタキシードを着た生徒会長と、手を引かれたドレス姿の加賀谷だ。
不貞腐れてるけど、照れくさそうな加賀谷は本当に綺麗だった。
そんな加賀谷を、会長は心から愛しいって顔で見ている。
その後ろから、チャラ男会計が登場した。
姫抱っこされてるのは、図書委員長だけど……ちゅうしてるけど、がっつり舌入ってるよね?
「小坂」
「あ、先輩!」
あれ、なんですか?!
俺が声にならない声で指を差すと、先輩は事も無げに言った。
「ん? 付き合ってるぞ、あいつら」
知らなかったのか? って聞かれて、俺は口をぽっかり開けてしまった。
先輩はステージを見て、苦笑する。
「西条がどうしてもってな」
ミスコンの企画は、実は、主人公から持ち込まれたものだった。
最初は渋々だったのに、出場者名簿を見た途端、会長と会計が俄然やる気を見せ始めたらしい。
企画を練り上げ、本格的にステージを作り上げて。
予算を大幅に超えた分は、二人のポケットマネーから出されたそうだ。
「あれがやりたかったんだろうな」
「はぁ、でしょうね」
二組が優雅に、颯爽と、ランウェイを歩いていく。
花道の先端に立ったとき、俺みたく口をぽかんと開けて圧倒されたままだった主人公は、生徒会長に隅に追いやられていた。
それから、会長と会計はお互いの恋人を紹介するように腰を抱き、二組はキスをした。
一組は最初っからキスしてたけどね。
スポットライトを浴びて、周り中が叫んで、耳が痛いくらいにうるさい。
「な、なんだよ、それ?! 俺を無視すんなよ!!」
主人公が叫んでるけど、もう誰も見ていない。
「良かったなぁ、加賀谷」
加賀谷が顔を真っ赤にして、でも、幸せそうなので、俺も涙腺が緩んでしまう。
涙を溜めて見ていると、先輩の手がそっと俺の手を繋いだ。
見上げると、
「お前が出場してたら、俺もあれくらいしたぞ」
薄暗くなっていく夕闇の中、先輩の顔が近寄って、俺達もキスをした。
ステージ脇から、係の腕章をはめた副会長と双子庶務が主人公を回収しているのが見えた。
「玲! ひどいんだ、俺の見せ場をあいつら!」
「見せ場? 見せ場ってなんです」
「玲?」
「私に偽りは良くないって言っておいてそれですか」
「自分の容姿が嫌いって言ってたよね」
「どこが? 見せびらかしてるじゃん」
「ち、ちがっ」
主人公は、副会長と双子庶務に縋ったけど。
冷たく踵を返されて、その場に崩れ落ちていた。
スポットライトと歓声と称賛を浴びて。
それは、まさしくラストの幸せな主人公そのものだ。
決して。
悠然と、一段下にいる俺達を見下ろして。
勝ち誇ったように、自分の容姿を見せびらかすような顔じゃなかったんだ。
キャーッ!
急に、ステージ前方でものすごい歓声が沸き起こった。
花道に釘付けだった視線が、歓声に釣られてステージに向く。
そこには、次の出場者が二組立っていた。
「は?」
立っていたのは、白のタキシードを着た生徒会長と、手を引かれたドレス姿の加賀谷だ。
不貞腐れてるけど、照れくさそうな加賀谷は本当に綺麗だった。
そんな加賀谷を、会長は心から愛しいって顔で見ている。
その後ろから、チャラ男会計が登場した。
姫抱っこされてるのは、図書委員長だけど……ちゅうしてるけど、がっつり舌入ってるよね?
「小坂」
「あ、先輩!」
あれ、なんですか?!
俺が声にならない声で指を差すと、先輩は事も無げに言った。
「ん? 付き合ってるぞ、あいつら」
知らなかったのか? って聞かれて、俺は口をぽっかり開けてしまった。
先輩はステージを見て、苦笑する。
「西条がどうしてもってな」
ミスコンの企画は、実は、主人公から持ち込まれたものだった。
最初は渋々だったのに、出場者名簿を見た途端、会長と会計が俄然やる気を見せ始めたらしい。
企画を練り上げ、本格的にステージを作り上げて。
予算を大幅に超えた分は、二人のポケットマネーから出されたそうだ。
「あれがやりたかったんだろうな」
「はぁ、でしょうね」
二組が優雅に、颯爽と、ランウェイを歩いていく。
花道の先端に立ったとき、俺みたく口をぽかんと開けて圧倒されたままだった主人公は、生徒会長に隅に追いやられていた。
それから、会長と会計はお互いの恋人を紹介するように腰を抱き、二組はキスをした。
一組は最初っからキスしてたけどね。
スポットライトを浴びて、周り中が叫んで、耳が痛いくらいにうるさい。
「な、なんだよ、それ?! 俺を無視すんなよ!!」
主人公が叫んでるけど、もう誰も見ていない。
「良かったなぁ、加賀谷」
加賀谷が顔を真っ赤にして、でも、幸せそうなので、俺も涙腺が緩んでしまう。
涙を溜めて見ていると、先輩の手がそっと俺の手を繋いだ。
見上げると、
「お前が出場してたら、俺もあれくらいしたぞ」
薄暗くなっていく夕闇の中、先輩の顔が近寄って、俺達もキスをした。
ステージ脇から、係の腕章をはめた副会長と双子庶務が主人公を回収しているのが見えた。
「玲! ひどいんだ、俺の見せ場をあいつら!」
「見せ場? 見せ場ってなんです」
「玲?」
「私に偽りは良くないって言っておいてそれですか」
「自分の容姿が嫌いって言ってたよね」
「どこが? 見せびらかしてるじゃん」
「ち、ちがっ」
主人公は、副会長と双子庶務に縋ったけど。
冷たく踵を返されて、その場に崩れ落ちていた。
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