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第百十五話 舞踏会(後編)
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第百十五話 舞踏会(後編)
「お前との婚約を破棄する!」
突然聞こえて来た大きな声に、舞踏会のホールがシンと静まり返った。
「始まったね」
「始まったわね」
舞踏会が始まって数十分。
クレスと一緒に壁の花と化していたが、ようやく始まったかとため息を吐いた。
「どうして・・・私は」
「お前は俺の愛しいシェリーを苛めた!」
襟元にヒラヒラをたっぷりと付けたシャツに、真っ赤な上下のタキシード・・・。
「あり得ないわぁ」
クレスにとっては、耐えがたいセンスなのだろう。まぁ、私も無理だが。
ヒラヒラ第二王子が、隣に立っている女の子の肩を抱いた。
ふわふわ系の、可愛らしい女の子。「キャッ、王子ったらぁ」と甘ったるい声を出し、照れた様に両手で自分の頬を隠した。
「この第二王子たる俺のシェリーを!」
そう。あのヒラヒラは、この国の第二王子だ。
つまり、アレックス王子の弟。ぜんっぜん似てないけど。
「そもそも婚約者がいるのに浮気をした方が悪いだむぐ」
おもわずポロっと出たが、クレスに口を塞がれた。
「し~!駄目よ、本当の事言っちゃ」
それはそれで駄目だろう。
「シェリーはいずれ、この国の王・・・ともかく!お前は国外追放!一族の財産と領地は没収だ!」
「そんな!私は何もしておりません!」
床に崩れ落ちる女の子。
「何もしていないなんて、嘘だね!」
「証人もいます」
「観念した方が良いと思う」
可愛い系男子、眼鏡男子、そして体育系男子が出て来た。
なんというか、婚約破棄ザマァ系小説の実写版を観ている気分だ。
床に崩れ落ちている女の子が退場、後に色々なチートを使ってギャフンさせるのだろうが・・・。
「何を騒いでいる!」
勢いよく扉が開き、第一王子が入って来た。
「兄上!?何故い・・・ここへ?」
「王家主催の舞踏会に、第一王子である私が来るのは当然だろう」
「ぐっ・・・」
ヒラヒラが苦虫を噛み潰した様な顔になった。
それは、隣にいる女の子も同じだった。
「大丈夫かい?」
アレックス王子が床に座っている女の子に手を差し伸べ、優しく立ち上がらせてあげた。
「あ、兄上、その女は俺のシェリーを苛めたのだ!」
「正当な婚約者がいながら、他の女性に目移りをしたお前が悪い」
おぉ、ピシャリと言い放った!
「そ、それは」
「お前はまだ若い。心が変わる事もあるだろう」
「では!」
「ならば先ず、ジェリエッタ嬢に説明し、謝罪するのが筋だろう。それをこのような場で、見せしめの様にして良いはずがない」
ごもっとも。
「で、でもぉ。ジュリエッタ様がぁ、私を苛めてぇ・・・ひっく・・・」
頭の悪そうな喋り方だが、ヒラヒラには効果絶大だったらしい。デレデレ状態で女の子の頭を優しく撫でてあげていた。
後から出て来た三人の男の子達も、一生懸命慰めている。
「捕らえろ」
ため息を吐いたアレックス王子がそう言うと、十数名の騎士達が五人を取り囲んだ。
「な!?どういう事ですか!?」
「それは私が説明しよう」
現れたのは、しっかりとした足取りの王妃様と、顔色の良さそうな王様だった。
あのポーションは確かに秘薬と言われるほどではあるが、あそこまで衰弱した状態から復活するには、三か月くらいは必要なはずだ。
「お父様!?どうして生きて!?」
ヒラヒラとシェリーと呼ばれた女の子の顔色が一気に悪くなった。
「生きていたら、どうだと?」
「い、いえ・・・その、ご快復された事、心よりお喜び申し上げ」
「心にも無い事を。ジェッツ・レッツヴォーグ並びにシェリー・レットカール!王族殺害未遂による国家反逆罪により捕縛する!」
「は!?何かの間違いです!親を殺すなど」
「そ、そうよ!濡れ衣だわ!あの女よ!あの女が私達を嵌めようと」
拘束されながらも、抵抗する二人。
「黙れ!証拠がここにある!」
王様が懐から、小さな紙の包を取り出した。
「これは、ジェッツの部屋から見つかった物だ。中には毒が入っている。遅効性の、徐々にだが確実に飲んだ者を死に至らしめる猛毒だ」
それまで静まっていたホール内が、ザワザワと騒めき始めた。
「私は関係ないわ!ジェッツの部屋から見つかったのなら、彼が勝手にやったのでしょう!?」
「シェリー?」
やれやれ、往生際が悪い。
王様も同じ事を思ったのか、深いため息を吐いた。
そして、再び懐から取り出したのは、小さな水晶玉。それを壁に近付けると、ある映像が映し出された。
『ちょっと!まだあの爺は死なないの!?渡した毒はちゃんと飲ませたんでしょうね!?』
フワフワキュルンとしたイメージとはかけ離れた、シェリーの姿だった。
『ちゃんと飲ませたさ!王と王妃、第一王子の家族を殺して、俺が王になりシェリーが王妃になる、その未来の為に!』
『当然でしょう?私はど田舎の子爵家で終わって良い女じゃないのよ!』
『ああ、分かっているよ。父上も今夜が最後だろう』
『そう・・・』
『絶対に旨くいくさ』
そこで映像が途切れた。
いやぁ~、ツバキも偶には良い仕事するねぇ。
王様が持っている水晶玉は、ツバキが作った物だ。映像を保存しておける魔石らしい。
猫達の情報提供のおかげだ。
彼等には、何かを見つけたら鳴くように伝えてあった。
その鳴き声をツバキが追って、盗さ・・・証拠の映像を撮ったのだ。
その映像を見て、縛られた二人が床に崩れ落ちた。
男の子達三人は知らなかったのか、顔面蒼白。ガタガタと震えている。
一瞬王様と目が合った気がするけど、気のせい!私達は、壁の花ですよぉ。
「連れて行け」
「はっ!」
五人が引きずられる様にしてホールを後にした。
婚約破棄された子はと言うと、頬を染めて第一王子を見つめていた。
ちょ、止めなさい!それはとっても危険な道ですよ!?いや、側室ならあり?まぁ、あの奥さんと子供ラブなアレックス王子が側室を持つとは思えないし、大丈夫だよね?
ここから更に略奪愛的な新たなストーリーとか、勘弁してほしい。
「皆の者!」
おっと、王様の声で現実に戻された。
「今宵、我は王座を退く。新たな王を、アレックス・レッツヴォーグとする」
「謹んで、御受けいたします」
王様の前にアレックス王子が跪き、ホールは喝采で満ちた。
「やれやれ、一件落着ね」
「うん・・・う?いや、まだ残ってた」
猫達への報酬だ。
クレスと私はこっそりとホールを抜け出し、お城の裏の林へとやって来た。
「にゃ」
猫の姿に戻って小さく鳴くと、隠れていた三匹の猫が顔を出した。
「ありがとう、君達のおかげで無事終わったよ」
「「「ニャ~」」」
約束した通りかつ節を一本ずつ渡すと、それぞれ銜えて去って行った。
他の子達にも、手伝ってくれたお礼として小さなかつ節を渡しておいた。
「ふぅ、これで終わりかな」
着慣れないドレスを着たせいで、妙に身体がギシギシしている。
大きく伸びをしていると、後ろから声を掛けられた。
「クレス先生?」
「ひゃっ!?メ、メリー!?どうしてこんな」
クレス、声がひっくり返ってますよ!
そこにいたのは、王妃様だった。
王妃様の名前、メリーって言うのか。
「お二人が外に出て行くのが見えたの。それで・・・」
ヤバい!
慌てて人型になって、にっこりと微笑んだ。
夜だし、月明りが眩しいけど、なんとか誤魔化せるか!?
「お礼を、と思いまして」
「そんなの気にしないでちょうだい!ね、ヒナちゃん!」
「そ、そうそう!私達は何もしていませんので」
頑張ったのは猫達だし、映像の魔石はツバキだしね!
「でも・・・」
「そんな事より、こんな夜に独りでウロウロしちゃ駄目よ!いくら退位したからって」
「もちろん、御独りではございません」
でたぁ!執事!
この世界の執事は、神出鬼没が標準装備なの!?
「奥様、そろそろ中へお入りください」
「ネッツォは心配性ねぇ。彼ったら、引退まで私達に合わせてしまったのよ?」
「私が忠誠を捧げたのは、アクセナス王とメリー王妃ですので。アレックス殿・・王には、私の息子がおりますので」
主従愛だ!
「アレックスが落ち着くまでは城にいるの」
「そうよねぇ」
話ながら庭を歩く。
どこか寂しそうな、それでいてスッキリとした様な顔の王妃様。いや、もう王妃様じゃないのか。元王妃?なんか違う。メリーさん・・・頭の中で羊が跳ねた。いや、メリーさんは羊飼いの方か。
というか、さっきから視線が痛い。羊ではなく、執事からの視線が。
「ね」
「おぉっと、そろそろお暇しなくちゃ!夜更かしは美容の天敵よ!」
ナイス、クレス!
「では、失礼いたしますわぁ。おほほほほ」
「し、失礼します」
クレスに背中をぐいぐい押され、その場を後にした。
本来なら打ち首的な失礼さだが、これ以上話していたら危ないからね!
クレスと馬車に乗り込み、ホッと一息ついた。
「ふぅ・・・」
「はぁ・・・」
「「やれやれだぁ」」
かなり疲れた一日でした。
「あ・・・」
「どうしたの?」
「結局、一度も踊ってない」
「あら、そう言えばそうねぇ」
「あんなに練習したのにぃぃぃ!」
その夜、町中の猫が妙に鳴いたとか・・・。
「お前との婚約を破棄する!」
突然聞こえて来た大きな声に、舞踏会のホールがシンと静まり返った。
「始まったね」
「始まったわね」
舞踏会が始まって数十分。
クレスと一緒に壁の花と化していたが、ようやく始まったかとため息を吐いた。
「どうして・・・私は」
「お前は俺の愛しいシェリーを苛めた!」
襟元にヒラヒラをたっぷりと付けたシャツに、真っ赤な上下のタキシード・・・。
「あり得ないわぁ」
クレスにとっては、耐えがたいセンスなのだろう。まぁ、私も無理だが。
ヒラヒラ第二王子が、隣に立っている女の子の肩を抱いた。
ふわふわ系の、可愛らしい女の子。「キャッ、王子ったらぁ」と甘ったるい声を出し、照れた様に両手で自分の頬を隠した。
「この第二王子たる俺のシェリーを!」
そう。あのヒラヒラは、この国の第二王子だ。
つまり、アレックス王子の弟。ぜんっぜん似てないけど。
「そもそも婚約者がいるのに浮気をした方が悪いだむぐ」
おもわずポロっと出たが、クレスに口を塞がれた。
「し~!駄目よ、本当の事言っちゃ」
それはそれで駄目だろう。
「シェリーはいずれ、この国の王・・・ともかく!お前は国外追放!一族の財産と領地は没収だ!」
「そんな!私は何もしておりません!」
床に崩れ落ちる女の子。
「何もしていないなんて、嘘だね!」
「証人もいます」
「観念した方が良いと思う」
可愛い系男子、眼鏡男子、そして体育系男子が出て来た。
なんというか、婚約破棄ザマァ系小説の実写版を観ている気分だ。
床に崩れ落ちている女の子が退場、後に色々なチートを使ってギャフンさせるのだろうが・・・。
「何を騒いでいる!」
勢いよく扉が開き、第一王子が入って来た。
「兄上!?何故い・・・ここへ?」
「王家主催の舞踏会に、第一王子である私が来るのは当然だろう」
「ぐっ・・・」
ヒラヒラが苦虫を噛み潰した様な顔になった。
それは、隣にいる女の子も同じだった。
「大丈夫かい?」
アレックス王子が床に座っている女の子に手を差し伸べ、優しく立ち上がらせてあげた。
「あ、兄上、その女は俺のシェリーを苛めたのだ!」
「正当な婚約者がいながら、他の女性に目移りをしたお前が悪い」
おぉ、ピシャリと言い放った!
「そ、それは」
「お前はまだ若い。心が変わる事もあるだろう」
「では!」
「ならば先ず、ジェリエッタ嬢に説明し、謝罪するのが筋だろう。それをこのような場で、見せしめの様にして良いはずがない」
ごもっとも。
「で、でもぉ。ジュリエッタ様がぁ、私を苛めてぇ・・・ひっく・・・」
頭の悪そうな喋り方だが、ヒラヒラには効果絶大だったらしい。デレデレ状態で女の子の頭を優しく撫でてあげていた。
後から出て来た三人の男の子達も、一生懸命慰めている。
「捕らえろ」
ため息を吐いたアレックス王子がそう言うと、十数名の騎士達が五人を取り囲んだ。
「な!?どういう事ですか!?」
「それは私が説明しよう」
現れたのは、しっかりとした足取りの王妃様と、顔色の良さそうな王様だった。
あのポーションは確かに秘薬と言われるほどではあるが、あそこまで衰弱した状態から復活するには、三か月くらいは必要なはずだ。
「お父様!?どうして生きて!?」
ヒラヒラとシェリーと呼ばれた女の子の顔色が一気に悪くなった。
「生きていたら、どうだと?」
「い、いえ・・・その、ご快復された事、心よりお喜び申し上げ」
「心にも無い事を。ジェッツ・レッツヴォーグ並びにシェリー・レットカール!王族殺害未遂による国家反逆罪により捕縛する!」
「は!?何かの間違いです!親を殺すなど」
「そ、そうよ!濡れ衣だわ!あの女よ!あの女が私達を嵌めようと」
拘束されながらも、抵抗する二人。
「黙れ!証拠がここにある!」
王様が懐から、小さな紙の包を取り出した。
「これは、ジェッツの部屋から見つかった物だ。中には毒が入っている。遅効性の、徐々にだが確実に飲んだ者を死に至らしめる猛毒だ」
それまで静まっていたホール内が、ザワザワと騒めき始めた。
「私は関係ないわ!ジェッツの部屋から見つかったのなら、彼が勝手にやったのでしょう!?」
「シェリー?」
やれやれ、往生際が悪い。
王様も同じ事を思ったのか、深いため息を吐いた。
そして、再び懐から取り出したのは、小さな水晶玉。それを壁に近付けると、ある映像が映し出された。
『ちょっと!まだあの爺は死なないの!?渡した毒はちゃんと飲ませたんでしょうね!?』
フワフワキュルンとしたイメージとはかけ離れた、シェリーの姿だった。
『ちゃんと飲ませたさ!王と王妃、第一王子の家族を殺して、俺が王になりシェリーが王妃になる、その未来の為に!』
『当然でしょう?私はど田舎の子爵家で終わって良い女じゃないのよ!』
『ああ、分かっているよ。父上も今夜が最後だろう』
『そう・・・』
『絶対に旨くいくさ』
そこで映像が途切れた。
いやぁ~、ツバキも偶には良い仕事するねぇ。
王様が持っている水晶玉は、ツバキが作った物だ。映像を保存しておける魔石らしい。
猫達の情報提供のおかげだ。
彼等には、何かを見つけたら鳴くように伝えてあった。
その鳴き声をツバキが追って、盗さ・・・証拠の映像を撮ったのだ。
その映像を見て、縛られた二人が床に崩れ落ちた。
男の子達三人は知らなかったのか、顔面蒼白。ガタガタと震えている。
一瞬王様と目が合った気がするけど、気のせい!私達は、壁の花ですよぉ。
「連れて行け」
「はっ!」
五人が引きずられる様にしてホールを後にした。
婚約破棄された子はと言うと、頬を染めて第一王子を見つめていた。
ちょ、止めなさい!それはとっても危険な道ですよ!?いや、側室ならあり?まぁ、あの奥さんと子供ラブなアレックス王子が側室を持つとは思えないし、大丈夫だよね?
ここから更に略奪愛的な新たなストーリーとか、勘弁してほしい。
「皆の者!」
おっと、王様の声で現実に戻された。
「今宵、我は王座を退く。新たな王を、アレックス・レッツヴォーグとする」
「謹んで、御受けいたします」
王様の前にアレックス王子が跪き、ホールは喝采で満ちた。
「やれやれ、一件落着ね」
「うん・・・う?いや、まだ残ってた」
猫達への報酬だ。
クレスと私はこっそりとホールを抜け出し、お城の裏の林へとやって来た。
「にゃ」
猫の姿に戻って小さく鳴くと、隠れていた三匹の猫が顔を出した。
「ありがとう、君達のおかげで無事終わったよ」
「「「ニャ~」」」
約束した通りかつ節を一本ずつ渡すと、それぞれ銜えて去って行った。
他の子達にも、手伝ってくれたお礼として小さなかつ節を渡しておいた。
「ふぅ、これで終わりかな」
着慣れないドレスを着たせいで、妙に身体がギシギシしている。
大きく伸びをしていると、後ろから声を掛けられた。
「クレス先生?」
「ひゃっ!?メ、メリー!?どうしてこんな」
クレス、声がひっくり返ってますよ!
そこにいたのは、王妃様だった。
王妃様の名前、メリーって言うのか。
「お二人が外に出て行くのが見えたの。それで・・・」
ヤバい!
慌てて人型になって、にっこりと微笑んだ。
夜だし、月明りが眩しいけど、なんとか誤魔化せるか!?
「お礼を、と思いまして」
「そんなの気にしないでちょうだい!ね、ヒナちゃん!」
「そ、そうそう!私達は何もしていませんので」
頑張ったのは猫達だし、映像の魔石はツバキだしね!
「でも・・・」
「そんな事より、こんな夜に独りでウロウロしちゃ駄目よ!いくら退位したからって」
「もちろん、御独りではございません」
でたぁ!執事!
この世界の執事は、神出鬼没が標準装備なの!?
「奥様、そろそろ中へお入りください」
「ネッツォは心配性ねぇ。彼ったら、引退まで私達に合わせてしまったのよ?」
「私が忠誠を捧げたのは、アクセナス王とメリー王妃ですので。アレックス殿・・王には、私の息子がおりますので」
主従愛だ!
「アレックスが落ち着くまでは城にいるの」
「そうよねぇ」
話ながら庭を歩く。
どこか寂しそうな、それでいてスッキリとした様な顔の王妃様。いや、もう王妃様じゃないのか。元王妃?なんか違う。メリーさん・・・頭の中で羊が跳ねた。いや、メリーさんは羊飼いの方か。
というか、さっきから視線が痛い。羊ではなく、執事からの視線が。
「ね」
「おぉっと、そろそろお暇しなくちゃ!夜更かしは美容の天敵よ!」
ナイス、クレス!
「では、失礼いたしますわぁ。おほほほほ」
「し、失礼します」
クレスに背中をぐいぐい押され、その場を後にした。
本来なら打ち首的な失礼さだが、これ以上話していたら危ないからね!
クレスと馬車に乗り込み、ホッと一息ついた。
「ふぅ・・・」
「はぁ・・・」
「「やれやれだぁ」」
かなり疲れた一日でした。
「あ・・・」
「どうしたの?」
「結局、一度も踊ってない」
「あら、そう言えばそうねぇ」
「あんなに練習したのにぃぃぃ!」
その夜、町中の猫が妙に鳴いたとか・・・。
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